My Hero   作:お昼寝須磨さん

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はい、須磨さんです


気がついたら書いてました


あ、べつにあれを捨てたわけじゃないっすよ?


ちょっと息抜き息抜き


1話

He was very strong.

When you do whats it's needed to do it's not miracle anymore to win.

 

USS Atlanta CL-51

 

彼はとても強かったよ

やるべき事をやれば勝つのに奇跡なんていらなかったね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西暦2042年

人類、火星に到達

 

 

2111年

火星への入植が開始される

 

 

2145年

第二次世界大戦終結二百年祭開催

戦争遺物復元による鎮魂が行われ極東では戦艦大和が復元される

 

 

2164年

火星自治政府、地球へ独立戦争を仕掛ける

第一次内惑星戦争勃発

 

2168年

地球政府、火星政府に対抗し宇宙海軍を創設

 

2170年

村雨型宇宙巡洋艦「ムラサメ」進宙

「ユウギリ」進宙

 

2171年

金剛型宇宙戦艦「キリシマ」進宙

 

2179年

第二次内惑星戦争勃発

 

2183年

第二次内惑星戦争終結

 

2191年

太陽系へのガミラス艦隊侵入を確認

国連宇宙軍、内惑星艦隊を派遣

 

先遣艦ムラサメ、中央司■■の命■により先制■■

ガミラス艦艇による先制攻撃により先遣艦ムラサメ轟沈

地球艦隊の8割を損失する大敗北を喫し、地球ガミラス戦争が勃発

 

2192年

カ号作戦発動

 

2193年

日本に最初の遊星爆弾が投下される

 

2198年

カ二号作戦発動

 

 

 

2199年

メ号作戦発動

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥王星沖にて

 

 

 

 

「先遣艦雪風より発光信号」

 

 

 

《我作戦宙域に突入セリ》

 

「両舷前進舷速」

 

「キリシマより電波官制解除」

「解除確認!」

「索敵班より敵艦見ゆ、艦影多数右舷四時より近付く」

 

 

「キリシマより全艦戦闘配置」

全艦戦闘配置!!

 

 

             

「面舵40、砲雷激戦用意!!」

 

「面舵40!!」

 

「主砲旋回!」

 

「旋回良し!!」

 

「発砲命令有るまで待機せよ!!」

 

「艦長!」

 

「何か!」

 

「機関に不調あり、一部スラスターと二番主砲塔、ショックカノンの使用が出来ません!」

 

「他に不調は!」

 

「他スラスターも焼き付く寸前で一度回避をすると完全に焼き付き、回避不能になります!」

 

「クソッ・・・このボロめ」

 

・・・ボロで悪かったな

 

「キリシマ、ガミラス艦隊へ馬鹿めと返信」

 

「ガミラス艦艇の主砲旋回を確認!!」

 

「回避用意!!」

 

 

「スラスター待機良し」

 

「敵艦発砲!!」

 

「減速!!下げ舵30!!取り舵40!回避運動!」

 

 

「敵艦第一射、回避成功!!」

 

「機関室より艦橋!!機関内圧低下!スラスター使用不能!!」

 

「第一居住区画減圧!」

 

「隔壁閉鎖!!」

 

 

「砲雷長!!敵との距離は!」

 

「未だ射程圏外!!」

 

「第二射、来ます!!」

 

「回避間に合わない!!!」

 

「くっ・・・」

 

 

 

「ユウギリ、轟沈」

 

「クラマ、戦列を・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

此処は・・・

 

 

何処だ?

 

 

俺は

 

 

沈んだのか

 

 

 

とうとう

 

 

 

 

眠い・・・

 

 

 

 

姉さん

 

 

 

 

フソウさん

 

 

山城司令

 

 

 

コンゴウさん・・・

 

 

 

艦長・・・

 

 

沖田司令・・・

 

キリシマ

 

 

 

皆・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に目を覚ましたのは真っ白な空間だった

 

いや目を覚ましてるってゆーよりも知覚してるって感じかな

だって俺に目なんてないもの

 

 

頭上にはタイマーが知覚出来、どんどん時間が減っていく

 

 

そして時間が進むごとに自分がどんどん出来ていくのがわかる

 

 

最初になんかキラキラしたのが集まって形が・・・

 

 

これは人?

 

俺は人になるのか?

 

 

生まれ変わるのか?

 

 

そんな事を考えている間にどんどん出来ていく 

 

 

眼球が出来、神経が伸び脳に接続される

 

 

それを白色の小さな骨が沢山集まって出来た頭蓋骨が包みそれを皮膚が包み濡れ羽色の髪の毛がさらに護る

 

そして中学生位の身体が完成した

 

 

精神年齢の割に目茶苦茶若い・・・これは最早童顔とか若っぽく見えるとかじゃなく、

 

そもそも成長していないまであるぞ

 

 

 

 

 

まぁ良いや

 

 

どんどん身体が出来ていくと同時に新しい記憶も入ってきた

 

 

 

これは

 

 

 

先々代の記憶

 

 

吹雪型14番艦

 

特II型駆逐艦の4番艦

 

駆逐艦夕霧

 

 

 

第四艦隊事件で最も損害を受けた駆逐艦の一隻

 

 

 

俺はこれになったのか?

 

 

 

また戦うのか?

 

 

 

 

誰のために?

 

 

 

 

 

 

まぁ、良いや

 

 

 

 

 

もう

 

 

 

成るように成れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「新しい艦が建造されました」

 

 

どこからか声がする

 

 

目の前に鋼鉄の扉が現れた

 

 

そして扉が開き

 

 

 

 

「特II型駆逐艦、その4番艦夕霧只今着任」

 

  

 

気付けば俺は目の前の美人二人に向けて口の動くままに自己紹介をさせられていた

 

 

「っ!!!、よ、よろしくね、夕霧、私は扶桑型戦艦の扶桑」

 

「私は山城よ、よろしく」

 

「扶桑さんに山城さん・・・・・」

 

何故かとても挙動不審だが関係ない

 

だって彼女達は俺が姉や妹以外で1番逢いたかった人達・・・

 

 

俺の居た艦隊の旗艦と司令官

 

扶桑さんと山城さんだ

 

雰囲気でわかる

 

 

あの人達の先代だ

 

 

 

「フソー、ヤマシロー?早くしないとまた・・・ってえ?」

 

ピンクの髪をツインテールにした人が来た

 

「男の子じゃん・・・」

 

 

「初めまして、駆逐艦夕霧です」

 

 

「あたしはアトランタ・・・よろしく」

 

 

「で・・・この子どうするのさ」

 

 

「どうしましょうか・・・」

 

 

ん?

 

 

 

「何をするんですか?」

 

 

 

「夕霧・・・ちょっと待っててね」

 

山城さんに頭を撫でられる

暖かくて気持ちが良い

 

その紅い瞳はとても悲しそうだ

 

 

 

「提督さんに見つかったら大変だよ? また駆逐艦か!!!! って怒鳴られるし今目茶苦茶機嫌悪いからこの子を連れてったら・・・また」

 

 

 

アトランタさんが険しい表情になる

 

 

 

「そんなこと・・・もうさせない」

 

山城さんが俺を抱きしめる   背中に柔らかい感触が

 

「この子は私達が護ります」

 

 

「護るって・・・どうするのさ」

 

 

「匿います」

 

「馬鹿な・・・そんなことしたら」

 

 

「わかっています、でももう限界です・・・目の前で駆逐艦の子達が沈むのは」

 

 

あ、背中の感触が云々とか馬鹿な事言ってるバヤイじゃないみたい

 

俺、死ぬの?

 

生まれてきちゃいけなかったの?

 

「私達は今更ですが・・・提督に反旗を翻します」

 

え?

 

 

「此処の司令官さんってどんな人なんですか?」

 

 

 

「控えめに言って・・・ドクズだね」

 

 

「大破進軍、駆逐艦は弾除け、若しくはサンドバッグ」

 

 

「・・・そんな」

 

 

俺はとんでもない所に着任してしまった様だ

 

 

 

よく見たらこの場所・・・

 

 

俺が出てきたこの扉

 

 

所々乾いた血がついてそこが錆びている

 

 

多分殴られたのだろう

 

 

 

そんな跡がそこかしこにある

 

 

 

 

山城さんの抱きしめる腕も肌の色も健康的とは掛け離れている・・・

 

アトランタさんも扶桑さんも目に酷い隈が出来ている

 

殴られた跡か痣まで・・・

 

ヤバい・・・

 

 

身体が震える

 

 

先ほどの話通りなら俺は多分サンドバッグにされるか

 

 

弾除けになって死ぬ

 

 

 

嫌だ

 

 

 

死にたくない

 

 

俺は身体が幼くなったと同時に心まで幼くなった様だ

 

 

身体に心が引っ張られる

 

 

頬を熱いものが垂れていく

 

 

 

「夕霧泣かないで、私達が必ず護るから」

 

「あ~・・も~しょうがない、あたしも協力する」

 

 

「とにかく私達の部屋に行きましょう」

 

 

「はい」

 

 

 

そして扶桑さん達の部屋に着いた

 

道中色々な物を見た

 

 

活気のない食堂

 

 

生気を失った目で真っ黒な液体を口を通して身体に取り入れる艦娘達

 

 

服装もボロボロだ

 

 

 

俺を見る目も光が無かった

 

 

 

 

「お邪魔します」

 

 

鉄格子の嵌められた窓にボロボロの掛け布団が1枚

 

 

此処二人部屋だよな・・・

 

 

「此処に隠すしかないね」

 

 

「扶桑さんと山城さんは?」

 

「あの2人は今提督さんの所に報告に行ってる」

 

 

「建造に失敗しましたって」

 

 

「それじゃ扶桑さん達は・・・」

 

 

「此処ではよくある事だよ・・・でも殴られるね・・・」

 

 

「2人が帰ってきたら優しく出迎えてあげな」

 

「はい、わかりました」

 

 

「後あたしに敬語はいらない、ふつ~にタメで良いし、さん付けもいらない」

 

 

「わかったよアトランタ」

 

「ん、それでよし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ・・・夕霧・・・会ったばかりだけども君は多分此処を変えるナニかになる気がするんだ」

 

 

「ナニか?」

 

 

「形はどうあれ、多分、勘だけどもね」

 

 

「どうか・・・あたし達の希望になって・・・夕霧」

 

 

「・・・頑張る」

 

 

 

 

「ありがと」

 

そうしてアトランタは眠ってしまった

 

 

 

知識によるとアトランタは本来日本の艦艇が苦手な傾向にある

 

 

そのアトランタでも俺みたいな日本駆逐艦を頼りたくなるぐらい疲れている様だ

 

 

 

俺はこの先の不安と恐ろしさで眠れぬまま

扶桑さんと山城さんの帰りを待つのだった。

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