地の文も色々とバラバラ
そんな反省ばかりですが第2話始まります
「あなたの名前は【エクリプス】よ!」
「へっ?」
いきなり会って数分も無い、可愛らしい小さなお嬢さんにこう言われたら大半の奴はこう反応するだろう。
「聞こえなかったの!?、あなたの名前は今日からエクリプスよ。決して
ポニーテールにまとめられた金色の綺麗な髪をぷりぷりと振り回しながら興奮している姿は、少しお転婆なお姫様を見ているようで可愛いが。
「…………いやちょっと待「待ったはなしよ!、あなたはエクリプス!」oh......」
このお嬢さん、結構強引だ。こっちが折れないと話が進まないタイプだ。
てかこの子の親、「あらあら」とか「どんな名前にしようかってココ最近ずっと考えてようだしな」って少しはたしなめてくれよ。
piriririririr「まもなくヴィカーズタウン行き、快速急行が発車いたしまーす!!お乗りの方は急いでくださーい!!」
「あらッ!もうそんな時間なの?!ではまたお話しましょうエクリプス」
そう言って
「アハハハハ、振り回されてるねワントゥー君」
「うっさい。あと俺の名前はエクリプスだ、靴紐と新聞紙の用意はいいのか??」
真っ赤なボディの自惚れ屋がこっちをおちょくろうと話しかけてくるがひとつの訂正と、煽りを返されて顔を自分のボディと同じぐらい真っ赤にする。
客車の窓に、先程のお嬢さんがこちらを向日葵のような笑顔で手を振っていた。
さて、俺の出発は
これが彼女との初めての出会いであり、自分の始まりであった。
あと、ジェームスはゴードンの丘を登りきる前に抜いた。
「おい、起きな。試験会場に着いたよ」
声が聞こえ、目を開ける。オレンジ色の髪をサイドテールで纏めてる女性がこちらを心配そうに覗いている。
他の席の奴らはもう降りてるらしい。
「んぁ、済まない起こしてくれてありがとう、少し筆記試験で疲れててな」
久しぶりに懐かしい夢を見たもんだ。まだ俺がソドー鉄道で馴染めていなかった時の夢なんて。
「大丈夫?酔ったの?」
「あぁ、大丈夫大丈夫。色々、考えてただけだ。この試験のルールとかね」
雄英高校、ヒーロー科の入学試験には二つ突破しなければいけない壁がある。1つは倍率200倍を誇る高難易度の筆記試験、そしてこれから行われる実技試験だ。
内容は制限時間内に沢山のロボットを倒し、それぞれに設定されているポイントを稼ぐ、ただそれだけ。
1ポイントから3ポイント、そして倒しても倒さなくてもいい0ポイントのおじゃま虫。確かそうプレゼントマイクが説明していた。
そしてその試験会場はとてつもなく広大な街を模倣した会場のため、バスで移動してきたのだ。
「そろそろ、動いた方がいいな」
「ええ、そうね」
そろそろ蒸気も貯まりそうだし。
バスを降りると、色々な人達が準備運動をしていた、彼処にいる男は尻尾を使ってストレッチを行ったりしている、あっちの奴は体の一部が個性なのかゆっくり発動を繰り返している。
俺を起こしてくれた女性もゆっくり体を解している。体幹を見る限りなんかしらの格闘技を習っているのだろう、安定しているのが見て取れる。
「相手ばかり見てないで自分の調整をしないとね」
石炭は朝から腹いっぱい食ったし、水も大量に飲んだ。
炎は轟々と燃えている、蒸気は満タン、ピストンもスルスル動く。
準備は万全、あとは
「始まるだけ、てな」
意識する、脚は動輪。両手はピストン。
俺は蒸気機関車
口から少し煙が出てくる。
「スタート」
気の抜けた声、始まりのアラーム等はなし。実践に開始の合図はないってことか。
少し力を入れる。
Pooo!!Pooo!!
と汽笛が高らかに鳴り響く、何人もの人がこちらを驚いた顔で見てる。
「おい!!どうした!!どうした!!
実践じゃ合図はねぇーぞ!!」
プレゼントマイクが思いっきり野次を飛ばす。
予め蒸気を貯めてたからスムーズに脚が動く。俺の汽笛とプレゼントマイクの野次で慌てて動き出したヤツらより1歩早く走り出す。
あぁ、そうだ。あの時と同じように出発の合図はされた。あの言葉を言おう、いつも言ってたあの言葉を。己の誇りと希望を乗せて走り出すための言葉を。
「貨物列車のお通りだ!!道を開けろ!!」
数刻前、教員side
「あら、この子」
「ん、どうかしたんですか??ミッドナイト」
幾つもの試験会場が映されてる映像の1つを指さす。
そこにはその会場の誰よりも威圧感を放っている青年がいた。
「この子、やっぱりこの学校に来たんだなって思って」
「えーと確か、ありました。試験番号4412、折寺中学から受験の東英蒸斬 ですね。
やっぱりって、知り合いですか??」
「んー、まぁ知り合い程度かな、…ほら1〜2年前にあった寝台特急列車の事件、あれでね」
「1〜2年前の寝台列車の事件で言いますと、確か【ポラリス号】のですか」
【ポラリス号】と事件概要
寝台特急列車、ポラリス号
新潟県から北海道までを1週間以上かけて走る、コアな鉄道ファンから人気な寝台列車だ。
そのため、チケット入手するのは困難に近い。
ただその分、おもてなしは至高に間違いない。
そしてその列車で起こってしまった事件とは、夜間走行中の列車を狙った列車強盗とそれに伴った脱線である。
事故を起こしたヴィランチームはこの時乗り合わせていたミッドナイトによって制圧されたが、先頭車両は脱線により酷く破損してしまい自走は出来ない状況だった。
しかも場所と天気が悪く、応援を呼ぼうにも電波は届かず、配電線は事故の影響で切れてしまい気動車を何とか修理しても動かないという状況。そんな困った状況を一人の乗り合わせていた青年が解決したという。
「まさか彼が……」
「そう、そのまさかよ」
その時の状況を思い出してるのか、少し遠い目をしながらミッドナイトは語る。
「私が敵を縛り上げてる合間に、いつの間にか脱線していた客車を戻したり、故障部分が無いかの点検をしていたわ。大雨の中!!気温がマイナスに入ってる真冬のなかで!!本職顔負けのスピードで!!」ダン!!
机を思いっきり叩くが誰も何も言わない、彼女の雰囲気に押されたのか、それとも彼の行動に少し引いてるのか。多分後者だろう。
「しかも彼、応援が来れないと分かるとなんて言ったと思う??」
『俺が何とかします!!、俺が皆様を次の駅まで連れていきます!!』
『プロヒーロー《ミッドナイト》さん、どうかお願いします。後でいくらでも罰は受けます、だから今この場で起こることは見逃してください!!』
「って、土下座しそうな勢いで頭を下げてきてね。」
「それでアンタは……」
「もちろん、プロヒーローの名で許可したわ!!あそこまでされちゃぁね」それにものすごく青臭いのは…ハァハァ
「アンタ、それでもヒーローか………」
無精髭などが生えたヒーロー【イレイザーヘッド】が少し呆れているがあえて無視される。
あと数分で開始の合図がなされる為、各試験管達は自分の席に戻っていく中、校長がミッドナイトに話しかけた。
「それで、君の見立てでは彼はこの試験を突破すると思うかい??」
「ええ、必ず突破しますね」
『貴方、なんでこんなことをしようと思ったの??』
この大雨にもかかわらず、脱線してしまっていた客車や先頭車両をレールの上に戻したうえ、私達全員を客車ごとこの駅まで牽引した。
私が許可を出さなければ、無断で個性を使ってただろう、びしょ濡れの彼にタオルと温かい飲み物を渡し質問した。
『誰かの為に【やくにたつ】ことは機関車にとっての使命ですし、何より【人助けはヒーローにとって当たり前の心得】じゃないですか………友の受け売りですけどね』
少し昔を思い出しているのか、それとも誰かの姿を見ているのか、駅のホームに止まっている客車を眺めながら呟くように答える。
そこに偽りや嘘なんて何も無い、【困ってる人を助けるのは当たり前】という本心しか無いと感じ取れた。
「やってみなさい東英君、貴方がヒーローになるならば」
火室に火は入れられた。女神の笛は鳴らされ、物語の幕はとっくの昔に上げられた。
前世の情報
所属《ノース・ウェスタン鉄道》
名前《エクリプス》
車体番号《12》
車体色《ブラックグリーン、赤色のストラップ》
モデル機《StanierClass5(通称BlackFive)》
性格《仕事人気質、少し頑固、お人好し》
基本運用《本線での貨物列車を牽引》
車軸配置 4-6-0のソドー島で働くテンダー機関車。
前居た鉄道から色々ありこの鉄道に売り払われた。
ほかの機関車と違ってボディが汚れるとか気にしないので、よく炭で汚れてたりする。
万能型と言われる機関車だが本人は、客車を引っ張るのが苦手。
基本、貨車を引っ張って大きな街のある駅まで1台で運ぶ。
あまり怒らないが、仕事の邪魔になると判断した場合や、余程のことを言われた時誰も止められなくなる。
ディーゼルは、一部を除き嫌っている。
事故はあまり起こさないが、1度だけとてつもなく大きな事故を引き起こした。
モデル機との相違点
・細かな所が違う
・2気筒ではなく3気筒になっている(この違いは彼がこの鉄道に引き取られた理由の一つ)
彼がソドー鉄道に売られた理由
彼のモデル機、BlackFiveは重貨物列車以外を引く万能機として作られたが、重貨物も引っ張れたら本当の万能機になれるのではと考えられた。そしてそのテストベッド機として選ばれたのが彼だ。
牽引力等を上げるために2気筒の所を3気筒にしたり、と色々いじくり回した。
成果としては半分成功したと言ってもいい、牽引力は従来のBlackFiveより上がったものの故障を頻繁しやすくなったり、客車等を引っ張ってる時に謎の振動が起こるなど貨客両用機関車としての強みがなくなってしまった。
それにより失敗作の烙印を押され解体を待つ身だったが、時代は第二次世界大戦中、使えるものはなんでも使わないといけなくなってくる。
海兵さん達をソドー島の港に停泊している軍艦まで連れてくることになった彼はなんとか港まで客車を引っ張ってきたがそのまま故障で動けなくなる。
そしてそのまま元いた鉄道から二束三文でソドー島に売り払われることになったのだ。
ちなみにこのエクリプスがいた世界では、汽車のえほんの巻数が増えており約50巻近くにまで膨れ上がっています。
刮目せよ、きかんしゃヒーローの始まりを
次回
【第3列車】疾っ走れ!!エクリプス