恐ろしく早い曇らせ...俺でなきゃ見逃しちゃうね 作:タスマニアたけしMK1a
「Hey!ACE、今日も飲もうぜ!ブレイズもいるぞ」
「はぁ...飲むこと自体は構わんが、また飲みすぎたらケルシーに説教されるぞ」
「へーきへーき、今度は自制するから、な?」
「...分かったよ、飲もう」
結局、お前もブレイズもこの日は飲みすぎて怒られてたな。連帯責任とばかりに俺も怒られたのは気に食わんが...まあ、俺も楽しんでいたし同罪か。
初めて会った時のお前は、もっとギラギラしてた。尖った黒曜石みたいに触れるやつを誰彼構わず傷つけちまう難儀な奴、そう周囲には認知されていた。
突き刺すような酷く淀んだ目付き、ボロボロの外套、掠れ切った声。
それがまぁいつの間にかこんなになっちまって...昔なんか飲みに誘ったら「失せろ」とか言ってたのによ、気がついたらお前が誘う側になっててなぁ...。
「よっこらせ」
最低限の人員を除いて皆眠りについた深夜、もはや意識せずとも出るようになったオジサン臭い一声と共にロドスの甲板に腰掛ける。
雲の隙間から覗く月明かりが薄らと俺のいる甲板を照らす。懐かしいもんだな...俺、正確には○○○○の猛アタックで折れたお前が、初めて3人で酒を飲んだ時を思い出す。
誰一人として会話はしなかったが、あの時間は嫌いじゃ無かった。
「...今でも、お前がなんでこんな不味い酒を飲んでたかはナゾだよ」
口に含んだ瞬間に広がるのは甘み、だが喉を通す瞬間にやって来るのはなぜか強い辛味。しかもお前はこれを冷やさないで飲んでたんだから驚きだよ。
ふぅ、夜風が気持ちいな...,
「.....賭け、どうすんだよ。」
夜風に当たりながらチビチビと酒を飲んでいたら1つ思い出したことがあった。
例の作戦の直前、カーディナルが俺とブレイズに賭けを持ち出してきた。内容は「それとなくケルシーに年齢を聞いて何回目でキレられるか」とかいう至極下らないものだったな。....結局賭けなんてしてる暇なくお前は逝っちまいやがった。
どうすんだカーディナル、あの堅物のケルシーすら泣いてたんだぞ。それに少なくとも俺の知る限りで10人以上は半端じゃない凹み方してたしな、数十年後にはお前のいる所は姦しくなる事は確定したぞ。ざまあみろ。
さてと、前に進むかな。もう感傷に浸る時間は終いだ。
俺はACE、ロドスアイランドのエリートオペレーター。だからそろそろ前に向かって動き始めなきゃならん。
やらなければ行けない仕事はまだまだ沢山ある。ロドスが
「あばよ、戦友」
曇らせ....なのでしょうか?これは。でもACEさんなら実際これくらい精神力強そうですよねぇ、タルラ相手に時間稼ぎ敢行する人ですからね
それはそうと最近ネット小説だけでなく、様々な系統の活字を読み始めたのですが、皆さん話のまとめ方と教養の深さを感じられる読みやすく面白い文章で圧倒されました。
少しはこの小説にも活用出来たら良いなと思っております。自分でも違和感を感じる箇所があるくらいには粗があるので