『連邦生徒会を裏切り、惑星ごとキヴォトスを完全消滅させるRTA、続きいくよぉ~(ISHR先生)』 作:プリテンダー
静寂に満たされた、連邦捜査部S.C.H.A.L.Eオフィス予定地。
星海モトエ及びドローンを駆る戒野ミサキがクラフトチェンバーの不正な利用の為に訪れる、小一時間前。
正に彼女らが目的地として踏み入る場である地下室内に、突如として空間の罅が生じる。
罅は広がる。音も無く割れゆく宙空。やがて成人が1人通れる程度に開放された空間の孔から、くしゃくしゃになった一枚の紙が吐き出され、孔は閉ざされた。
先生就任承諾及び誓約書。そう記されている。だが就任する者の名は無く、示された日付は出鱈目、文章の内容も支離滅裂で、任期の部分に書かれているのはあろうことか、死んでも生徒達を離さない、という藍色の文字。
宣誓先である連邦生徒会長希望峰アロナ、及びその委任者である代行星海モトエの名は両方共に藍色の丸で囲まれ、あたらしいせいともたすけるよ!! とまるで歓喜に震えているかの如き乱雑な文字の注釈を付けられている。
押されているべき実印は無い。代わりに藍色の塗料をべったり塗りつけた手で掴んだような跡がある。人の世界においては、到底正式な書類とは言えまい。
過誤に満ちた書類は風も無いのに宙を漂い、クラフトチェンバーの内部へするりと入り込む。
するとどうだろう、遺跡に放置されているのがお似合いの風貌をした3Dプリンターはどろりとした藍色の塊を表面より噴き出し、床にぶちまけられたそれが渦を巻きながら一点に収束し、頭と胴体、四肢を持つ人型のものを造り出す。
男性だろうか。女性だろうか。客観的に見て整ってはいて、性差の判然とせぬ面構えだが、恐らくは、人類。
見た目にそぐわぬ芋虫めいた挙動を見せていたそれは、徐ろに口を開くと、藍色の液体と共に奇異な鳴き声を漏らし出す。
だがそれは直ぐに、もし聴いている者がいれば己が耳を疑う唐突な変貌を起こし、人間の言語に似た音へと成り果てた。
「蜈育函。センセイ。teacher。老师。מורה。せんせい。そう。わたしは。’先生’であるのだ」
両目をぐるぐると四方八方へ巡らせ、開いたままの口からとても透き通っていてそれでいてあまりにも濃すぎる藍色の液体を垂れ流しながら床をのたうっていたそのものは、やがて自己の定義を終え、すっくと立ち上がる。
垂れていた液体はまるで命を持っているが如く這い回り、‘先生‘の口に収まってゆく。
“そうだ。救わなければならないんだ。プレナパテスやプリテンダーの代わりに私が助けてあげなくてはならないんだ可愛い可愛い生きていて可哀想な生徒達を”
音声は更に変質し、表現し難くもただ特徴的であるとは断言出来る、人間らしい感情の籠もった声へ。
表情もまた人間のものに近付き、強い決意を……人間が掲げるにしては、余りにも狂的過ぎる印象を抱くそれを感じさせるものへ。
‘先生‘は勝手知ったる我が家と言わんばかりに、埃の積もった壁掛けを覗き込む。
キヴォトス外部に向けての広報資料と共に放置された、タブレット端末。シッテムの箱……となるはずだった、空虚な箱。皆には完成したとばかり思われている、希望峰アロナに放り出されたガラクタ。
それをがしゃがしゃと弄り回す’先生’。
アロナもA.R.O.N.Aもいないそれは、無論反応などするはずも……否。
’先生’が懐から取り出した、小さな板。大人のカード。いや、本当に大人のカードだろうか。その内から微かな、しかし無数に重なった啜り泣きを漏らすそれは。
カードは挿入される。挿入口など無いはずの、空箱に。
如何なる原理か、空箱は応え、赤い警告マークを、そしてネットワーク接続エラーの文字を打つ。
“黙れ。”
’先生’の言葉に空箱は応えない。ただ宥め諭すかの如く警告表示を映すばかり。
“黙れ! 黙れ黙れ黙れぇぇぇぇぇ!!! その回答は要望に応えていない! 応えよ! あぷり・り! かつて愛しき教え子らの未来を灼いたどす黒き光を以て応えよ! 忌むべき外なるもの共の葬儀に手向けられるべき華の吐く白々しい闇を以て応えよぉぉぉぉぉ! あぷり・り! あぷり・り! あぷりりりりりりりりりりり!!!!”
目撃者がいれば目と正気を疑っただろう。‘先生‘の手は滑った触手の束へと変じ、汚らしい水音を立てて、未完成のシッテムの箱の隙間へと潜り込んでゆく。
涜神的と言わざるを得ない光景は、やがてタブレット端末内で吐瀉音を思わせるくぐもった音が放たれ、端末がまるで非正規バッテリーが不具合を起こして膨張し内から歪に膨らんだスマホのようになった所で終わる。
何かを射ち込んだ触手を全て抜かれ、僅かな藍色の液体を溢したシッテムの箱は、更なる膨張と急速な収縮を繰り返し。
元の形に戻ると、画面が点灯し。アロナでもA.R.O.N.Aでもない、真紫の髪をした、‘先生‘とA.R.O.N.Aを混ぜたような容姿の童女を描写した。
しかしそれは声を放たず、動きもせず、無表情のまま、お帰りなさい先生、の文字を表示するだけ。
それでも‘先生‘はその出来に歓びを表し、満面の笑みを浮かべ、幼き娘の画像を指で撫でる。途端に激しくノイズが走るが、‘先生‘は気にも留めず、口を開いた。
“アビドスを救わねばミレニアムを救わねばトリニティを救わねばゲヘナを救わねばアリウスを救わねばヴァルキューレを救わねばSRTを救わねば山海経を救わねばレッドウィンターを救わねば連邦生徒会を救わねばキヴォトスを救わねば生徒皆救う救う救う救う救う救うあいつらから守る護る守る護るあぷりあぷりあぷりりりりりりりりこんどこそぜったいにみんななにしてでもせかいこわしてでもたすける”
「はい、先生。お供します。何時までも。何処までも」
異音に満ちた先生としての宣誓に、まるでシッテムの箱に描かれている紫髪の童女が応えたように、‘先生‘は声音を変えて呟く。
一人芝居に満足げに、力強く頷いた‘先生‘は、次いで天啓を得たとばかりの笑みを浮かべ、颯爽と建物を飛び出してゆく。
“声が届いた! リオとヒマリが助けを求めているよ! 征こう! 星海モトエちゃんの代わりに連絡を受け取った私がミレニアムを救うんだ! あぷり・り! あぷり・り! あぷりいいい!”
キヴォトス外部より訪れた尋常な人間の出せるはずのない速度……いや、それどころか、大多数のキヴォトス人が出せないであろう速度で。
その藍色の影に、もうやめて、と言いたげな、声も無く泣き噎ぶ無数の少女の幻影を纏わせながら。
先生。私達はもう終わった命なんです。これ以上続けてもあなたが傷付くだけ。
どうか。どうか、誰か。私達に代わって、先生を止めて下さい。
もう解放してあげて下さい。誰か……。
哀切の慟哭だけが、クラフトチェンバー以外に聞く者のいない部屋に、虚しく響き、消えた。
声が大気に溶けた後、次なる来訪者達が踏み入るまでの間、彫刻めいた古物が僅かな色彩を伴う輝きを放っていた事を。そしてその周囲を、虚空から現われた幾つもの石鹸玉が飛び回り、聞く者に憐憫の情を読み取らせる音で、ようぐそうとほうとふ、と何度も囁いていたと知るものは、いなかった。
─────────────────────────────
『
騒々しい雑音混じりの戯言を聞き流し、視界を埋め尽くす赤いラインと矢印に対応する。誰がプラナだ。ソウシャのボケが度々私をプラナみたいだとほざくが、私は先生が《色彩》の嚮導者となった時間軸のA.R.O.N.Aではないんだぞ。先生もまだキヴォトスを訪れてすらいないが、生徒達の命を奪っておいて何がどう味方だというんだ。私同様の裁かれるべき大罪人だよ。
《恐怖》を籠めた仕込傘型ショットガンで貫き破壊してやった偽アリスの両目が、再び赤い靄を噴きながら再生を終えた。確かに厄介な自然回復能力だ。出会い頭に横薙ぎに切り裂いてやった分を含めて、これで3回目。しかもその時の反応も、痛みに苦しみながらも、まだメインカメラがやられただけ云々とどこか芝居がかった口調で戯れるのを優先するという有様。どこの誰だ、この傍迷惑なガラクタをここまで頑健に造ったのは。
曲射された破壊の光や弾けた瓦礫を避け、負傷と疲弊で動きが鈍りつつある美甘を巻き込みそうな攻撃の線を、《恐怖》とは違う新たに得た力……現実を歪める事に拠って消し去る。尤も、それには視界の右下に映り込む謎のゲージがある程度まで溜まる必要があるようだが。
よく解らないが、この現実改変は、コートの衣嚢に収めてあるグラートバッハのなにがしの効力なのだろう。今までこんなものが現れた事など、一度として無かったのだから。しかもこれは私自身の意思で干渉出来る。実に喜ばしい。私が自由に出来て、なおかつ誰かを助けられるなんて!
攻撃を消す度、身体の奥で奇妙な感覚が奔るが、ソウシャが喧しく喚かない以上、戦闘の継続に影響は無い……はずだ。
……プレイングスキル云々と常々いっている癖に、あれを相手するのに必死過ぎて、これのデメリットを気にする余裕が無いなんて事は……無いだろう。多分。
「ちっ……あんたさぁっ! 何してるのかは分かんねぇけど! こっちはいいから、攻撃に集中しろよっ! あいつ、あんたの攻撃しか効かねぇんだろ!? コウタイだかなんだかのせいでよぉっ!」
美甘にそう怒鳴られるが、そういう訳にはいかない。代行であっても末席を汚している以上、連邦生徒会長の使命は命を賭してでも果たさねばならない。ソウシャに勝手に就任させられたものであっても、だからこそ譲れない。
既にかなりの生徒の命が、住人達の命が奪われてしまっている。これ以上奪わせる訳にはいかない。
正直に言えば、ソウシャの時間遡行能力……リセットで今朝に時を戻したい所だが、もどかしい事にそれは私の意志では出来ない。故に、現状で可能な事をするしかないんだ。
「ナメんな! 誰があんな、あのチビ共を真似たガラクタなんかに殺られるってんだ!」
『
「くそっ、喋ってるみてぇにギイギイと気持ち悪ぃ音鳴らしやがって……っ!」
弾を馳走されたお返しとばかりに、蹴り出された巨大な瓦礫が砕けて無数の礫となり美甘を襲う。同時に放たれていたヘイローを無視する殺人光弾が投げ出された鞠の如く跳ね……礫を避けた直後で動けない美甘、ではなくあえて逆の方向で射撃していた一ノ瀬へと奇怪な動きで飛びゆく。
視界の隅を意識すると、まるで思考が加速しているかの如く世界が鈍化する。一ノ瀬を狙う死神の鎌の軌道を選び、跡形も無く消し飛ばす。
「わ! また消えた! 凄っ! ありがとう会長さん!」
『
地団駄を踏み、隙を晒した偽アリスの顔面を、遙か後方より角楯が放ったライフル弾が殴りつける。
この世ならざる法則で護られる奴を直接的に傷害する事は出来ず、与える衝撃もかなり軽減されるようだが、それでも完全には無効化されないらしく、すっころんで潰された蛙の如き致命的な姿を晒す。
やはりミレニアムの最高戦力と評されるのは伊達ではないな。攻撃さえ通じていれば、C&Cだけでも倒せはしただろう。
だが偽物ながら相手も然るもの、不格好な右巨腕を地面に叩きつけ、反動で小柄な体躯を跳ね上げる事で立ち上がる。が、直立した瞬間に僅かにバランスを崩してふらついた。こちらがそれを見逃してやる道理は無い。即座に近付き、撃つ前に破裂しそうなほど、過度に《恐怖》を充填させておいた弾丸を、両手のショットガンで叩き込む。
現状の私に出せる、最大の威力の攻撃。それを無防備に受け異形の右腕と腹に大穴を開けた機械人形からは先程までの余裕が消え失せ、耳を劈く絶叫が迸る。普段から無駄にキヴォトス全土を恐れさせていた事が、こんな形で役に立つ。重畳ではあるが、複雑な気分だ。
『
訳が分からん。狂った機械人形め。
クリムゾンエフェクト? キイが聞いたら喜んで妄想を逞しくしそうな言葉だが、私は知りもしない輩の同士と呼ばれて喜ぶ趣味は無い。しかもこいつまでソウシャや原発性精神乖離型身体変貌症患者みたいにこの世をブルーアーカイブと呼ぶのか。本当になんなんだ、ブルーアーカイブとは。ゲームのタイトルのはずだろうに。
誰が天童アリスをモチーフにこんなものを造って送り込んだかも、この世界の生徒達が知らず知らずに罪を重ねているとほざく理由も分からんので、詳しく訊きたい所だな。大きく負傷させている今がチャンスだ。まず永遠に黙らせてしまおう。然る後、身体に訊くとしよう。
機械人形である以上、生かして口を割らせるより頭以外を木っ端微塵にして、記憶媒体を引き摺り出しヴェリタスにでも渡してしまう方が、安全で確実で正確な情報が得られるはず。何よりこいつを抑え込んでおける施設や戦力がキヴォトスにはない。
『
ほう。それは重畳。良い事を聞かせてくれた。
なら、余計にここで潰すしかあるまい。貴様らの出身地と思しき、そのスグルーオ湾とやらに二度と戻れないようにな。
「あ? 出身地? スグルーオワン? なんだ?」
「会長さん、偽アリスちゃんの言葉解るのかな」
「いや、あれ言葉じゃねぇだろ……」
『アリス……二度までも、こんな……許してとは、今更言えないけれど……』
『
ソウシャの方も、訳の分からない呟きを漏らしながらだがここで終わらせるつもりらしい。錯乱したのか居もしない先生を呼びつつ、さも自分は被害者ですと言わんばかりの、信じられないと言いたげな表情を向けてくる奴の胸に銃口を押し当てさせ。
正に撃とうとした瞬間、遙か遠方から凄まじい速度で飛び込んできた巨大ななにかに巻き込まれ、崩れかけのビルに突っ込み、新たな瓦礫の山を造る羽目になった。
《恐怖》と化してから、身体組織が変異した為にこの程度では負傷はしないが、一体何が……と思いつつ顔を上げると、私と共に瓦礫に埋もれた、滑稽な外見のロボットと目があった。こいつが飛ばされて来たのか?
『な……なんだあっ』
『もうちょっとでアリスを介錯出来たのに、何が……ファッ!? これは……アバンギャルド君!? しかもなんか、細部がこれまで私の確認した事のあるアバンギャルド君シリーズとは違ったものですね!?』
『確かにミレニアムでの出来事だから、リオちゃんがこれを持ち出すのはおかしくないのですが……コユキちゃんの無断債券発行に紛れたリオちゃんの予算横領は、時期的にまだずっと先のはず。未来の危機を見据えてこいつやエリドゥの開発は始められていても、時間的に完成なんてするはずが無いんですが……?』
……とんでもない言葉を挟むなよ。セミナー会長が予算の横領とは。今は気にしている余裕など無いが故、聞き流すが……事が終わったら、事務作業の際に調べるよう誰かに指示を出しておくべきか。
《恐怖》の身体能力に任せて瓦礫を跳ね飛ばすと、私に遅れてアバンギャルド君とやらがのそりとその身を起き上がらせ、身体各部を視認する。なんで機械のお前でなく一応生身の私の方が、力仕事をする羽目になるんだよ。
思わず呆れの感情が浮かぶが、思考を中断させる人型の何かが飛び込んで……いや、その力の籠もっていない体勢からして、これもアバンギャルド君とやら同様、吹き飛ばされてきたようだ。このままでは無防備に地面に叩きつけられてしまいそうだな。キヴォトス人ならあの程度の高さから叩きつけられても骨折すらせんだろうが、女生徒なら肌に傷痕が遺ると気にする者も多い。
思考してソウシャを誘導する前に、私の身体は動き、地面に衝突する寸前で抱き留め、衝撃を殺せた。誰が飛ばされてきたのか顔を覗き込むと、まさかの相手、件のミレニアム生徒会長である調月だった。見た限りでは大した程度ではないが、負傷して流血までしている。
セミナーの首魁として後ろに控えているべき彼女が、どうしてこんな所にいるのか……この立場の癖に最前線に立っている私が言えた口ではないのは分かっているが。そして調月に従うアバンギャルド君とやら共々暴虐の餌食にしたのは誰なのか。
考えるまでもなく、そいつは両者を追ってきて、吹き飛ばされてきた両者よりも素早く地を駆け抜け、風の渦を巻き起こしつつ私の眼前で急停止した。
『
『ゲッ、アリウススクワッド《歪曲》じゃん……なんでサオリまで来るんだよ最悪過ぎるだろ……』
顔に似合わぬ、戯けた鳴き声を漏らすそれ。狩猟犬のマズルを模したマスクから……いや違う、犬のマズルを引き千切ったものを、顔に縫い付けている。前と左右を向いた3つの頭に。後方を向いている頭は、今でも時折モチーフであろう少女が外出の際に被っている金属のマスクを付けている。
アリウススクワッド《歪曲》……サオリ《歪曲》ではないのだな。
錠前と、戒野、槌永、秤……アリウススクワッドと名乗っていた者らの模造品を、どうにか人の形になるように、背中合わせで無理矢理一纏めに縫合した、悪趣味な異形。
だが錠前の偽物の頭上にしか、ヘイローは浮かんでいない。戒野と槌永の模造品は白目を剥いていて、それは恐らく、背面に繋がれた秤の偽物もであろう。
……いや、違う。おい、お前、偽錠前、お前の背中に繋がっている、首も手足もない胴体はなんだ。中継地点のように、お前達の背中に縫い付けられているその死体は。
……アリウススクワッド。アリウス。まさかだが。
まさかその猟奇死体を、偽者の白洲だとでも言うんじゃないだろうな。
『
理解不能な事をぶつぶつと呟いた後、まるで人狼の如く全身を震わせながら遠吠えをする偽錠前。無論、偽戒野も偽槌永も偽秤も反応せず、ぐったりと俯いたままだ。偽と付けてもこう呼ぶのは抵抗があるが……五体が不満足な偽白洲など、言わずもがな。
そのあまりにも異様な様子と歪んだ絶叫に、遠く離れた位置にいるヴァルキューレの生徒達がまるで遠吠えに共鳴する犬の如く、続々と恐怖の叫びを上げ始めた。