色違ミュウになりまして   作:十六夜冬歌・読9書1

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▼その時不思議な事が起こった

 

 

謎の少年少女と動かなくなった緑と茶色の生き物から逃げて…逃げて…………そもそもなんで逃げたんだっけ?

というかココisどこ?

 

 

意☆味☆不☆明な状況に『こんらん』していたオレは気がつくとまったく来た覚えの無い森の中にいた。

辺りを見回しても視界に入るのは鬱蒼と茂る草木ばかりで現在地が分かるような物は何も見当たらない。

 

(そもそもさっきまでオレは街中でポケGOをしていたはずだ。それが何故突然森の中に…?背中に何かがぶつかって電柱に頭が…って所までは覚えてるがそれ以降がさっぱりだ。)

 

と、そこまで考えてふと思った。

 

(そういえばさっきの子達がすごく聞き覚えのある事を言ってなかったか?キャタピーとかビードルとか)

 

それはどちらもポケモンに出てくる虫ポケモンの名前で、更に言えば飛びかかってきた緑と茶色の生き物もなんかそれっぽい形をしてた気がする。

 

加えて今の自分自身の姿だ。

ちんまりとした両手とうさぎっぽい脚、頭の上でぴこぴこ動く三角耳に背後でゆらゆら揺れる長いしっぽ。

そしてトドメの水色の身体。

 

 

 

ミュウ(なんでオレが)ミュ(ミュウに)ミュウゥゥゥ!?(なってんだよぉぉぉ!?)

 

 

▼ミュウは『こんらん』した

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

オレは正気に戻った!

 

 

 

自身がポケモンになっている事に多少『こんらん』はしたがじたばた騒いでいても現状が変わる訳じゃない。

なればこそどうしてこうなったのか、そして今後どうすべきかを考える必要がある。

 

 

まず1つ目、オレの中で一番可能性が高いと思ってるのがズバリ夢オチだ。

電柱にぶつかる直前までポケモンをしていたから夢の中でポケモンになった。そして現実の身体は今頃病院のベッドの上とかいうパターン。下手すりゃ永眠南無三だな。

 

次が何かと流行りの異世界転生。

二次作品とかなら頭ぶつけて死んだらポケモンの世界でした!?みたいな感じで始まるだろう。

とりあえず人間がいたからポケダン系では無いな。

ジュプトルはイケポケ。

 

んで最後にかなりバカな予想だけどアルセウスに拉致られたパターン。

最近出たゲームでも一般人を拉致ってタイムスリップさせた挙句無茶ぶり&支援物資がクソダサスマホカバーだけというのをやらかしたポケモン世界の神だ。

それと似たようなノリで何か無茶ぶりをやらされるのかも知れない。

 

 

(んー、まぁこんなもんか。あとはこれからどうするかだが……)

 

もしオレが人間だったならせっかくのポケモン世界だ、ゲームやアニメみたいにポケモントレーナーになって旅をしたりとか色々出来るんだが今のオレはポケモンだ。しかも幻のポケモン『ミュウ』の色違いだ。

そんなゲームでも絶対に捕まえてやると思う程のレアポケがもし街中にポンと現れでもしたら?

 

 

「どこに行ったぁ!?」

「俺が捕まえるんだ!」

「いたぞぉ!いたぞぉぉぉぉ!!」

 

「「「「「俺(私・ぼく・わし)が捕まえる!!!」」」」」

 

 

となる事間違いなし。

 

加えてポケモン世界にはロケット団を初めとする悪の組織やポケモンハンターなんて奴らも存在するのだ。

知れば必ずオレを捕まえに来るし、捕まればどうなるかなんて言うまでもないだろう。

 

だがそれもオレが『ミュウ』だとバレた場合の話だ。

軽く考えるだけでもゾロアとゾロアークの『イリュージョン』、メタモンの『へんしん』、あと特殊なのでラティアスの光の屈折を利用した変身といった姿を誤魔化す方法があるのだ。

更に漫画『ポケットモンスターSPECIAL』ではブルーがメタモンを自身の腕に変化させて氷の手錠を回避するシーンがあり、一部分とはいえ人間に変身している。

つまりやろうと思えば全身人間にだって変身できるかも知れないのだ。

 

 

そしてオレはそれが出来ると感じている。理由も根拠も無いが出来るという確信だけがある。ならやらない理由は無い。

 

 

という訳で……

 

ミュッ…ミュウ!!(へんっ…しん!!)

 

 

 

▼ミュウはへんしんした

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「よーし、これだけ捕まえりゃ十分だな。お前たち帰るぞ!」

 

 

男の視線の先、そこにある檻の中では10数匹のピチューとピカチュウがぐったりとした様子で倒れていた。

 

この男が用意した檻は対でんきタイプ用に作られた特別製の物で、中にいるでんきタイプのポケモンから電気を吸い取る効果がある。

 

更に男の手持ちであるデルビル達の『スモッグ』をくらい毒状態になったピチューを守る為に戦ったピカチュウもエースのヘルガーに倒されてしまい、群れの仲間が救援に駆けつけるも返り討ちに。

結果としてピチューとピカチュウの小さな群れは全滅し捕まってしまったのだ。

 

男がその戦果に満足して順に檻を荷車に積み込んでいると近くの草むらがガサガサと揺れる音を立てた。

同時に周りを警戒させていたヘルガーとデルビル達が唸り声をあげる。

 

何が出て来るのかと男は警戒し、そしてその警戒心はすぐに霧散した。

 

 

「やぁお嬢ちゃん、こんな所でどうしたんだい。お母さんかお父さんは一緒じゃないのかい?」

 

 

草むらから出てきたのは推定5.6歳程度の水色髪の子どもだった。

男がいた事にびっくりした様子でこちらをジッと見てくる。

そして次に子どもの視線が男の後ろの檻に向けられ、再び男に向けられた時、その視線に男は全身がいてつくような感覚に襲われた。

 

 

 

 

 





多分本編で書かない設定

名前:新谷 美優
職業:元ヤンOL
社会進出に伴い一人称をオレから私に変えたがよくヤンな部分が漏れ出るため男性社員からは距離を取られていた
本作で何故かミュウになった


次回はポケモンバトルになるはず


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