色違ミュウになりまして   作:十六夜冬歌・読9書1

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気づけば7月でした(ノ∀`笑)

ジラーチに願い事しないと- ̗̀≈ .


▼目と目が合ったら

 

 

 

「ん、こんなもんだな」

 

オレは姿見代わりの『みがわり』を見てうむうむと頷いた。

 

 

直感任せで始めた人間への変身はなんやかんやあって無事成功した。

半人半ポケになったり頭だけミュウのままだったり服を出し忘れたりとか……、人間に見られてたらヤバかったな、うん。

 

そうして出来上がったのが水色髪で中性的な顔をした子供になったオレだ。

見た感じは小学生なりたての子供って感じだな。

 

あとポケモンになったからかエスパータイプのミュウになったからかは分からんがポケモン達の声というか思念みたいなのが分かるようになっていた。

 

おかげで変身に失敗するたびにあーだこーだやいのやいのと野次馬ならぬ野次ポケ達に好き勝手言われたが、中には参考になる意見もあったしここが『トキワの森』という事も分かったから相殺という形で許してやった。

 

 

 

それから最初の目的地はマサラタウンのオーキド博士の研究所にした。

ポケモン的に最初の町だからというのもあるが変身中にある事に思い至ったからだ。

 

それは『そもそも人間の姿でもポケモンなんだから捕まえる事が出来るのでは?』という事。

 

もしこの考えが正しければ、オレが何かの拍子で捕まった時にポケモンだとバレるか人間を捕まえられるモンスターボールが存在するなんていう事になりかねない。

大騒ぎになるのは火を見るより明らかだ。

 

だからオレはオーキド博士を頼ることにした。

きっとあの博士なら何とかしてくれるだろう。

人これを無茶ぶりと言う。今のオレはポケモンだけどな。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

マサラタウンを目指してトキワの森を進む中でオレはやっぱりゲームとは違うんだなと実感していた。

 

 

切り開かれた道は無く、明かりは木々の隙間からの木漏れ日程度。

辺りを見回せば野生のポケモン達が群れで子守りをしていたり木の実を取り合って喧嘩をしていたりと様々な姿を見ることが出来て年甲斐もなくワクワクした。

 

またそれらとは別にいくつか人間がいた痕跡も見つけた。

といってもポケモン達の様な心躍る光景とは真逆のビニール袋や使い終わった『キズぐすり』のポイ捨て等で、オレはポケモン世界でも人間は人間なんだなと実感した。

 

 

それからてきとうに『ねんりき』でゴミを拾いながら進んでいるとどこからかとても弱々しい思念が流れて来ているのを感じた。

ご飯や遊んでる時の楽しいものでもバトル中の激しく滾るものでもない、暗く後悔と諦めが滲んだ……そんな思念だ。

 

「これはどこだ…?」

 

嫌な予感をガンガンに感じながらもオレは思念の元を目指して走った。

自分の事すらよく分かってない状況で厄介事に首を突っ込むのは心底馬鹿だとは思うがコレに気付いて放っておくような性格してねぇんだよオレは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして思念の元に辿り着いたオレが見たのは瀕死で檻の中にいるピカチュウ達とそれを取り囲むヘルガーとデルビル。

そして頭の中でピカチュウ達をどこに売り飛ばそうかと考えてる胸糞悪いポケモンハンターだった。

 

 

 

▼野生のポケモンハンターが現れた!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「おいおっさん」

 

ミュウはピカチュウ達から視線をポケモンハンターの男に戻し声を掛けた。

 

「いきなりおっさん呼びだなんて酷いなぁ、僕はまだまだ若いつもりなんだけどねぇ」

 

男はミュウから向けられる凍てつくような視線と子供らしくないドスの効いた声に警戒心を一気に膨れあがらせーー

 

 

 

「ぶっ飛ばす前に一つだけ言っておいてやる」

 

 

「やれ!ヘルガー、デルビル!!」

 

 

 

 

 

「お前はオレを怒らせた」

 

 

 

 

ーー自身のポケモンに指示を出した直後、腹部に激しい痛みを感じながら吹き飛んだ。

 

▼ミュウのマッハパンチ!こうかはばつぐんだ!

 

 

 

 

指示を受け、いざ襲いかかろうとした瞬間に自分達のボスである男が殴り飛ばされた事に驚いたデルビル達の足が一瞬止まった。

そしてヘルガーも同様に驚いたがそれでもひるまずにボスの指示通りミュウへと襲い掛かった。

 

大きく飛び上がり噛み付こうとしてくるヘルガーに気付いたミュウは躊躇うことなく前進。

噛み付かれる直前に『へんしん』を解除する事で生まれた身長差を活かして懐に潜り込むとミュウは跳ね上がる様に全力で拳を振り上げた。

 

 

ミュッミュウゥゥゥ!(ぶっ飛べやオラァァァ!)

 

▼ミュウのスカイアッパー!急所に当たった!こうかはばつぐんだ!

 

 

天高く吹き飛んだヘルガーにデルビル達の視線が集中した、敵対者であるミュウから目を離してしまったのだ。

そしてミュウは知っている、敵から目を離せば自分がやられるという事を。故にその隙を見逃すはずも無くミュウはデルビル達に渾身の『はどうだん』を放った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐぁ………、いったい…なにが………」

 

男は頭痛と腹痛に襲われながらも目を覚ました。

 

(ここはどこだ、なにがあった…)

 

痛む頭を抑えようと腕を動かすとガチャリという音がして、何の音かとそちらに目をやると男の両腕には手錠が掛けられていた。

 

 

「は…?」

 

男が呆気にとられていると背後で扉が開き2人の警官が入ってきて1人が男の対面に座った。

周りをよく見てみるとまるで取り調べ室の様でーーー

 

 

「どうやら正気に戻った様だな。では取り調べを再開する」

 

「は…?……いやいやちょっと待ってくれ!?取り調べ!?いったい何の事だ!?」

 

「あぁ、そうだな。お前にも分かりやすく教えてやろう。お前は何者かに『さいみんじゅつ』を掛けられて自首をしたんだ。密猟密売、違法物品の売買まで懇切丁寧に証拠を持参してな。おかげで芋づる式に他の密猟者や売買人を捕まえる事が出来たよ」

 

 

男は何の事か全く理解出来なかった。

だが結末が変わる事は無いだろう。

 

 

こうして世界はほんのちょっぴり平和になったのだった。

 

 

 

▼ポケモンハンターをゲットした!(牢屋)

 

 

 

 

 





『さいみんじゅつ』
相手を2~4ターン(実質1~3ターン)の間『ねむり』状態にする。


エロ同人みたいに!な使い方をしたミュウでした。
次回仲間が増えるよ!(遅筆)
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