マミさんになったからには強キャラムーブがしたい!   作:オリーブオイル

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読む専でしたが妄想が膨らみすぎて漏れてしまいました。
二次創作ですが、小説(ただの妄想)を書くのは初めてです。目の前の情景をうまく言語化できるようになりたい。
言語化に成功した時に更新されるでしょう。


X774年 はじまりの前

 

 どうやら私はFAIRYTAILの世界に転生したようです。

 

 植物豊かな小さな村ヘデラで生まれ、物心ついたころから漠然と自分が転生したことがわかっていた。

 日々の生活で感じる違和感。

 どこか見覚えのある鏡に映った自分の姿。

 何故か今世では見覚えのないはずの鉄とガラスの建物が乱立する灰色な景色。

 誰に教わったわけでもないのに知っている文字。

 周りの子とうまく馴染めず、大人の人と話す方が楽しいし、自然な自分でいられた。

 

 そして歳を重ねるに連れて転生したことを実感していった。歳を重ねるごとに知らない記憶も鮮明になり、今ではしっかり憶えている。

 前世が20代の男性だったこと。大人になっても剣とか魔法とかへの憧れを捨てきれず、アニメ、ライトノベルにどっぷりつかった残念なサブカル大好き人間だったこと。

記憶が戻ったことで自分の姿が前世で大好きだったキャラクター、巴マミに似ていることに気付いた。そのことに気が付いた時はそれはもう嬉しくて嬉しくて、両親に不思議がられたのは恥ずかしい想い出だ。

そして両親が魔法を使っていたこと、魔法のある世界だと知ってまた狂喜乱舞した。

 

 ただ私はここがよくある中世ファンタジー世界だと思っていた。

 そう、()()()()()......あるおじさんにここへ連れてこられるまでは。

 

 9歳の頃、おじさんにこのギルド......妖精の尻尾(フェアリーテイル)に連れて来てもらった。このギルドがある街マグノリア、その名前にどこか聞き覚えがあるような気がしたがその時は思い出せなかった。

 おじさんについていくと殊更に主張の激しい建物に着いた。東洋のお城を彷彿とさせる造り、赤い三重の屋根、鳥と妖精?を掛けわせたかのような紋章が描かれたオレンジの旗。FAIRYTAILと書かれた看板......。

 

 あ、FAIRYTAILだ......この世界。

 

 かくして、マミさん大好き前世20代元オタク男子はFAIRYTAILの世界にマミさんの姿になってTS転生したようです。

 

 ♢♢♢

 

 なんだかんだ私が妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入って三年が経ち、12歳になった。見た目も原作マミさんより少し幼いものの、歳が近くなったからか体つきも近くなってきて最近辛いです。どこがとは言わないけど凄い、この年でこれは流石マミさんとしか言いようがない。

 

 まぁそんなことより...ここ最近は実力もついてきたからか、仕事も安定してこなせるようになってきた。貯蓄に余裕があるので今日は朝から優雅にギルドでティータイム。

 

「マミ今日も早いのう。最近はどうじゃ?」

「マスター! おはようございます。今日はお休みにしようかなって......マスターはお紅茶どうですか?」

「うむ、おはよう。そうかそうか無理してないようで何より。いやワシは緑茶派での......遠慮させてもらおうかのぅ」

「そうですか」

 

 そう言ってマスターは、私から三つ離れたカウンター席にぴょいっと飛び乗ってウェイトレスに緑茶を注文した。

 マスターには私が入りたての頃無茶しがちだったからかこうして会うたびに心配してくれてる。マスターには感謝してる、第二の親みたいに思ってるのは内緒。

 

 そして今更ではあるけど今世はこの身体の因果か運命か、マミという名前を付けてもらった。マミ・ヴィルゴーラとしてこの世に生まれた。ファミリーネームがトモエじゃないのはいいとして、ヴィルゴーラって...嫌いなわけじゃないけどごつくて名乗るのが少し恥ずかしい。

 

 

 紅茶を飲み終わって皆が仕事に行ってまばらになったギルドで茶葉の在庫を確認していく。

 ふむふむ......朝以外はアッサムとウバ系ばっかり飲んでるから少なくなってる、買い足さなくちゃ。

 そう、なんとギルドに私専用の茶葉を保管する棚を設置してるのだ! あるとき私が紅茶を大量に消費するせいで、ギルドの在庫を減らしているのを見かねたマスターが設置を許可してくれた! 大好きマスター!

 

 そうこうしていると、ギルドの扉が開き小さい影が入って来るのが目に入る。

 

ギィ......

 

「おぅ、カナ! 今日も来たんか! 何か食べるか?」

 

 そうマスターが聞く通りそれは原作より遥かに幼い頃のカナだった。ま、それはそうよねぇまだ原作より十年くらい前っぽいし、グレイもエルザもいないものね。というかカナだって二年前くらいからギルドに通ってるけど、まだギルドに入ってるわけじゃないし。

 

 今日も今日とてお父さんに会いにきてるのね。

 

「あらカナおはよう。お紅茶いるかしら?」

「あ、マスター、マミおはよう。うん、食べる」

 

 そう言ってパスタを注文してバーカウンターから少し離れたテーブル席に座った。浮かない表情だけど何か悩んでるのかしら? 一瞬マスターと顔を見合わせて首を傾げる。

 とりあえず紅茶を入れてあげなくちゃ。甘めのオータムナルのダージリンにしましょう。茶葉を選んでバーカウンターに入って準備をする。

 

 おっと聞き忘れた。

 

「カナ~、ミルクはいるかしら?」

 

 少し離れてるからちょっと大きい声で聞く。いつもと同じだときっとミルク入りの砂糖入りね。

 

「うん! いれてー、あとお砂糖もー」

「はーい」

 

 やっぱりね。でも聞かないのもそれはそれでね、本人が飲みたくないもの出すのは嫌だし。基本的にダージリンはミルクティーには合わないとされてるけれど、この茶葉は甘味が強くとっても相性がよい。お気に入りなだけあってこれも在庫が少ない、これも買わなきゃ。

 そうこうしているうちにできたからテーブルに持っていく。淹れたの私だけどパスタに甘いミルクティーって合わないと思うの。

 

「はいどうぞ。ふふっ、パスタに合うかわからないけど」

「ありがとマミ。大丈夫だよ! マミの紅茶美味しいし」

 

 やっぱり美味しい~......そう言って笑顔で紅茶を飲むいつものカナを見ると少し安心する。本人が美味しいと感じてくれたらそれでいいのだ。それはさておき、そこまで思い詰めた悩みでもないのだろうか? チラッとマスターの方を見るとマスターも安堵の表情を浮かべていた。

 

 カナがパラパラと何かを読みながら紅茶を飲んでるので、隣に座って覗き見てみる。雑誌かしら?

 

「何を読んでるの? 雑誌?」

「ん~? これ魔法特集だよー月刊で出てるやつ」

 

 そう言って表紙を見せてくれる。表紙には『〇月号! 新作魔法と巷で話題のあの魔法!』と書かれており何やら新作の魔法アイテム? らしきものの絵がお洒落にレトロな箱に立てかけられて描かれている

 

「へぇ~こんなのあるのねぇ」

「えーーマミこれ知らないの?! 今凄い人気なのに!」

「い、いやぁ雑誌はあまり読まなくて......」

「ホラみてっ! 新しいリングの魔法だって! 自分の幻をだせるみたい、逃げるときとかにいいって書いてある! あとね、あとね......etc」

 

 来た時の顔と打って変わってキラキラと目を輝かせて、パスタが届いても一生懸命あとね、あとね、と話すカナをみて心が癒される。

 

「ふふっ沢山あるのね。カナは本当に魔法が好きなのね」

 

 私の言葉にカナは驚いたのか少し固まった後、どこか納得したような顔を浮かべた。

 

「えっと......私何か変なこと言ったかしら......?」

「ううん、違うの......わたし、魔法好きなんだなって! ありがとマミ! わたし魔法好きになったみたい!」

「え、ええ。それは良かったわね?」

「うん!」

 

 嬉しそうにそう言うと美味しそうにパスタを食べ始めた。

 え~っと......? つまりカナは魔法にはあまり興味がなかったってこと?

 あ、でもそうか元々お父さんに会いたくてここに来ただけだものね......まぁでもよかった。魔法を好きになってくれて、バタフライエフェクトとやらで魔法嫌いになった可能性もあるのだから。

 

 それにしても原作のカナってこんなに魔法好きだっただろうか? 正直お酒のイメージしかないわ......。

 

 「よしっ」

 

 原作知識を思い出そうとしているといつの間にか食べ終わったカナは、おもむろに席を立ってマスターのいる方へ歩いていった。

 マスターに用事? もしかして雑誌に載ってた魔法道具? をおねだりしに行ったとか......まぁカナは素直に甘えられる様な子じゃないけど(苦笑)

 

 カナのことを思うと少しセンチメンタルな気持ちになりながら、背を目で追うとマスターにこう言った。

 

「ん? なんじゃ、カナ」

「マスター。私を妖精の尻尾(フェアリーテイル)に入れてください!」

 

その言葉でハッとした。そうか動き始めたんだ......もうそろそろ物語が始まる。

 

 そうとなれば私は原作開始までにアレを何とかしなくちゃいけない。

 

 




私は感情移入しすぎてしまう人種です。原作を見返し二話で泣いてしまいました。この先続くかわかりませんが、それに引きずられた文章になる恐れが大いにあります。
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