マミさんになったからには強キャラムーブがしたい! 作:オリーブオイル
一体強キャラムーブはいつできるのでしょうね。
「マスター。わたしを
そう、カナはマスターに言った。
もうそろそろ始まるのね......あの波乱万丈な物語が。
今日カナは歩み始めた。ただお父さんに会うための今までから、魔法のあるこれからへと。
これから原作のメンバー達がどんどん入ってくる。あの子達の才能は本当に凄まじい、強キャラポジに入るためにはうかうかしてられない。
お姉ちゃんとしては何時までもかっこいい姿でいたいしね!
「む? なんじゃ、何かと思えばこのギルドに入りたいか......ふむ」
「ダメ......?」
「いや......しかしのう......」
そう言われたマスターは少しおどろきつつ、カナを見ながら難しそうな顔をして考え込んだ。そんなマスターを見て、カナは自信を無くしたかのように不安そうな顔を浮かべる。
マスター悩んでる?? 魔法はまだ使えなくてもこれから覚えればいいし、断る理由はないと思うけど......。
「カナ、お前さん今いくつなんじゃ」
「......8歳」
「そうか、8歳か......」
まだ8歳だものね......あれ?私9歳で入ったのだけど、大して変わらないのでは?
「マスター、私は9歳から入っているのにダメなんですか?」
「む、おぬしは事情が事情じゃからのォ......」
「それはそうかもしれませんが、カナは賢い子ですし大丈夫ですよ。それにこの子には家族が必要ですよ」
「はぁ......仕方ないのう。ワシはお主が12歳とは到底思えないわい」
「ふふっ」
「まぁよいわ。カナ少し待っとれ、ギルドスタンプ持ってくるからの」
「え、あ、うん!!!」
そう言ってマスターは紋章を入れるスタンプを取りに奥に下がっていった。
マスターの言う通りこんな12歳いないと思う。いたらちょっと怖い。
まぁでもよかった。カナは母親を失ってから、あったことのない父親に会うために6歳の頃からギルドに通っているのだ。父親を見つけても言い出す事ができずに心にしまって、寂しかったでしょうに......本当に強い子だ。
「ありがとうマミ! わたしも今日から
「っ! ええ、そうね......私達が新しい家族よ」
「グスッ......う゛ん゛!!!」
涙を流し、その場で立ち竦むカナを前からそっと抱きしめる。
きっとこれからも当分の間は、ギルダーツのおじさんに打ち明けることはできないでしょうけど、それまでは私達で温めてあげよう。
ただ願うのは、あそこまでの酒飲みになりませんように......(切実)
いやほんとに、キャラクターとして見る分にはいい個性だと思うけど......可愛いがってる妹が樽から直接飲んでるっていうのは......ねぇ?
まぁ本人の好きなようにさせるけど、私がいる影響で変わったりしないかなぁ......なんて思ったり思わなかったり。
♢♢♢
カナを抱きしめながらこの子の未来の姿に遠い目をしていると、マスターがスタンプを持ちながら戻ってきた。
「ほらカナ、マスターが戻って来たわよ」
「っ! うん!!」
そういうなりマスターに駆け寄るカナ。
さっきまで泣いてたのに今では目をキラキラさせて、早く早くとマスターを急かしている。
本当に嬉しそう、その姿が微笑ましくて弱冠12歳にして子を見守る母親のような気持ちになる。
「マスターはやくはやく!」
「そう急かさんでも逃げはせんわい」
「でも、いそいで~!」
「よっこいせ......わかったわかった。それで、マークはどこにつけるんじゃ? 色も変えられるぞい」
急かされながらテーブルに台座とスタンプを置き、カナにマークの位置と色を聞くマスター。
あ~......たしか原作だと黒、いや青だっけ? まぁ色はいいとして問題は場所よ。おへその左って、ちょっとえっち過ぎない?
原作カナは本当にこの歳につけたのかしら......実は変えてたりしない? 変えられるのか知らないけど......。
「やった! 色は黒、前から決めてたの! 場所は、うーーん、」
お、色は黒なんだ、8歳の女の子にしては珍しいチョイスだとは思う。
位置は前から決めてたわけじゃないみたい。もし原作通りだとしたら、可愛いけどこの歳でお腹は相当おませさんだとお姉ちゃんは思います。
「よく悩むんじゃぞ~。これからともに成長していくのじゃからな」
「前はおなかが良かったんだけど......」
マスターが微笑ましげに少しいいこと言ってるけど、そんなことより。
カナが不穏なこと言ってる! 今は違うの?! お腹じゃないの?!
おませさんだとは思うけど、カナはカナっていうか、え? こんな早く原作からずれるの? 私がいる時点でなにを今更って感じではあるけど......これがバタフライエフェクト...恐ろしや。
「今はマミといっしょの場所がいい!! 右のあし!」
「えっ?!」
「そうか! 一緒がいいか! じゃあ決まりじゃな」
「やった!」
いやいや! え、本当に私のせいなの? そう言ってくれるのは嬉しいけど、カナはお腹にあった方が魅力的だな〜、なんて......。
マスターもニヨニヨとした顔で賛成といった感じ......というかなんでマスターが嬉しそうなのよ。
そう言えばこの間......
『マミー、マミってマークどこにあるのー?』
『マーク? あぁ、ギルドマークね。右脚にあるけど、みる?』
『みる!』
『ほらここよ』
『へ~! きいろかーマミっぽい! そっかー脚かー』
『脚がどうかした?』
『んーんー、ありがと!』
カナとこんな会話して、普段は膝丈のプリーツスカートで隠れた外もものマークを見せたことがあったけど、まさかあの会話が伏線だったなんて......。
「いや、ちょっとカナ?! 私と同じはちょっと、どうかなぁって思うの......」
「えーー! 一緒がいい!」
「そうじゃぞぉ。こんなに慕ってくれとるんじゃし、別におぬしも嫌なわけじゃないのじゃろ?」
「マスター......そう、ですけど」
「なら決まりじゃ。ほらカナ、脚みせい」
決まってしまった。いや正直カナがそう言ってくれたのは本当に嬉しい、ちょっと複雑だけど。
まぁここは現実だものね、こういう事もあるか......きっと、これからも。
「はいっ、もうちょっと横......そう、そこ!」
「よし! できたぞー。ようこそ
「ありがとっ! マスター!」
ああもう、なってしまったのならしょうがない!
ようこそフェアリーテイルへ。これから色んな事が起きるけど一緒に頑張りましょう。
「私からも改めて、
「マミもありがとっ!!」
一緒~! と言いながら、ショートパンツを少しあげてマークを見せて来るのをはしたないと諌めながら、これからお祝いしなくちゃと考える。
ケーキと紅茶はもちろんとして、何かあげたいわね。買い出ししながら考えましょうか。
「カナ~! お祝いしようと思うけど、お買い物一緒に来るかしら?」
「え! ほんと!? いく!!」
こんな幸せで平和な生活が何時までも続くといいなぁ、と思う。
人生なんだから生きていれば変化していくもの。
受け入れなくちゃね。
これはもう私の物語なのだから。
はい。マークの位置変わっちゃいましたね。
しょうがないと思います。大好きな人の真似したいですよね。