青木「流石名門校だな・・・グラウンド2つあるぜ。」
菊田「それ言っちまったら、ウチのグラウンドだって大会が出来るくらいデケぇじゃねーか。」
そう青木と菊田は話していた。
彼らは今どこにいるのかというと、西東京3強の一角を担う名門、青道高校にいる。
郁栄は、青道から練習試合を申し込まれ、ここにいるのだ。
すると
??「お待たせしました、郁栄高校の皆様。」
グラウンドの方から1人の女性がやってきた。
その女性の名は
高島「副部長の高島です。この度は練習試合を受けて下さりありがとうございます。」
青道高校野球部副部長の高島礼だ。
惇(一瞬見た事あんなぁと思ったら、去年スカウトに来た人だな・・・)
須和「こちらこそ青道さんと試合が出来るなんて光栄です。」
惇「お久し振りです、高島さん。」
惇は、高島の前に来て挨拶した。
高島「久し振り、足立君。やはり郁栄に入ったのね。」
惇「まあ、はい。」
高島「あなたもウチに来て欲しかったけど、過ぎた事は仕方ないわ。今日はよろしくね。」
惇「はい。」
そう言い、高島は郁栄ナインをグラウンドに案内した。
そして、グラウンドに着くと青道の選手が皆見ていた。
その中で
??「な、なあ春っち。郁栄って強いのか?」
??「つ・・・強いよ!!去年の夏の甲子園ベスト8で、ほぼ毎年甲子園に出てるよ!!」
??「俺、テレビ見ないし・・・」
青道のユニフォームを着てる騒がしそうな少年が、前髪で目が隠れている少し控えめそうな少年にそんなことを話していた。
騒がしそうな少年は沢村栄純。長野出身で副部長の高島にスカウトされ、青道に入学した者だ。
控えめそうな少年は小湊春市。神奈川からやってきて、小柄ながら非凡なバッティングセンスと守備を誇る選手だ。
彼らは1年ながら青道1軍メンバーに選ばれた選手だ。
すると
??「ここまで夏26回、春12回の甲子園出場を誇り、春夏共に1回ずつ準優勝を果たし、去年の夏の甲子園では見事ベスト8に進出している東北随一の名門校。」
??「去年の夏の甲子園終了後に前の監督が勇退し、新しい監督が就任したな。」
??「今年の春季東北大会は見事優勝している。」
後ろに背が高いハーフの人がメモ帳を広げて郁栄を説明した。
栄純「クリス先輩・・・」
彼は滝川・クリス・優といい、沢村の師匠に当たる人だ。
・・・そこまでに至る経緯は伏せておこう。
そんな中、グラサンをかけた厳つい人相の男がグラウンドに現れた。
??「今日はわざわざ遠いところからお越し下さり、ありがとうございます。」
須和「こちらこそ、夏も近いですし、お互い良い試合にしましょう、片岡さん。」
片岡「はい。」
男の名は片岡鉄心。現青道高校野球部の監督だ。見た目通り厳しい監督だが、選手第一に考える監督であり、選手から非常に慕われている。
そして、オーダー表を交換し、試合の準備を始めた。
惇「えっと・・・向こうの先発は・・・降谷って言うのか?」
菊田「確か関東大会で横学相手に三振奪りまくった投手じゃねーか?」
古村「ああ・・・そうだ。」
青木「へえ・・・面白そうじゃん。」
村井「横学相手に大したもんだ。」
すると
入江「お前達、俺達は観光に来たんじゃない。勝つために来たんだ。」
入江「全ては日本一のため。行くぞ!」
「「「おおーっ!!!」」」
入江がそう皆に気合を入れ、皆も気合の雄叫びを上げたのだった。
伊佐敷「おいおい、このオーダー見ろよ。」
結城「ああ・・・このオーダーは・・・」
青道側は、今日の郁栄のスタメンのオーダー表を見ていた。
クリス「先発足立にキャッチャー古村。セカンド菊田にショート村井。センター青木。スタメン5人とも1年だ。」
御幸「はい。しかも全員春季東北大会で結果を残したメンバーっすね。」
これに
「「「1年!?」」」
沢村と小湊、そしてこの日の青道の先発降谷が反応した。
片岡「相手のスタメンの半分は1年だがいつも通りやれ。決して手加減するな!」
「「「はい!!!」」」
その時
「「「おおーっ!!!」」」
大きな声が響き渡り、空気がピリピリした。
声がした方へ目を向けた青道ナイン。
するとそこには、先程と打って変わってまるで獅子の如き気迫に満ち溢れていた。
「「「・・・。」」」
これには、青道ナインは冷や汗が出ていた。
そして、練習試合が始まり、郁栄は先攻となった。
惇「つーか先発の降谷ってさ、ビデオで見たけどエグい球投げんじゃん。何で無名だったんだろうな。」
杉村「知らね。ノーコンで試合では実力発揮出来なかったからじゃねーか?」
新山「それか受け止めてくれるキャッチャーがいなかったとか。」
惇「成程・・・まぁ、青木の敵じゃねーだろ。」
そう言いながら、打席に立った青木を見ながら周りの皆と一緒に声援を送った。
御幸(コイツが青木か・・・)
青道のキャッチャー御幸は、打席に立った青木をジッと見た。
御幸(春季東北大会では、卓越したバットコントロールを持っていたな・・・)
御幸(さて・・・コイツの実力が郁栄相手にどこまで通用するか・・・)
そう思いながら、御幸はミットを構えた。
その初球
ズドォォン!!
真っ直ぐが決まり、1ストライクを取った。
青木(成程ね・・・確かに良い球だな・・・)
降谷の真っ直ぐを見てそう思った青木。
しかし
青木(けど・・・)
2球目
キン!
降谷「っ!」
御幸「なっ!」
御幸(いきなりの洗礼か!)
青木は降谷の真っ直ぐを完璧に捉え、ライトのフェンスを越えて先頭打者ホームランを記録した。
「うおおおっ!!いきなり先制ホームラン!!」
「アイツ、1年だろ!?」
「降谷のストレートを完璧に捉えやがったぞ!」
ギャラリーは、この強烈な先制パンチに驚きを隠せなかった。
御幸「タイムお願いします!」
これに、御幸はすかさずタイムを取ってマウンドに向かった。
一方郁栄サイドは
惇「ナイバッチ青木ー!」
古村「良いぞー!!」
新山「やったな、青木!」
杉村「スゲぇぞ、お前!!」
村井「俺も続こう。」
大盛り上がりを見せ、特に1年が1番盛り上がっていた。
入江「良いスイングだ。」
千葉「ああ・・・完璧だな。」
3年生も、青木のバッティングを賞賛した。
須和「ナイスバッティングだ。どうだった?」
青木「速いんですけど、別に打てない球ではないです。」
須和も、賞賛しつつ降谷のボールについて青木に聞き、その情報を取った須和は
須和「相手の調子が上がりきる前に点取っていけ!」
「「「はい!!!」」」
そうナインに檄を飛ばした。
そして、次の2番でスタメンの菊田は
キン!
「ファール!」
キン!
「ファール!」
どんなコースのボールも全てカットした。
御幸(またファール・・・前に飛んでくれるとありがたいんだが・・・)
これには、御幸は眉をしかめながら見ていた。
そして
ズドォォン!!
「ボール!フォア!」
菊田はフォアボールで出塁した。
青木「ナイ選!」
古村「頼みます、小野さん!」
郁栄ベンチは変わらず声を出していた。
片岡「何球粘られた?」
クリス「14球です。」
片岡「・・・そうか。」
そして、小野が打席に入り、3球目
キン!
センターに鋭い打球が飛んだが、伊佐敷の正面であった為、ようやく1アウトを取った。
惇「惜っしー!」
新山「でも次は・・・!」
杉村「頼むぞ、村井!」
そして、村井が打席に立った。
打席に立ったその瞬間
降谷「っ!」
尋常ではないオーラが、村井から噴き出した。
御幸(何つーオーラだ・・・!哲さん以上だ・・・!)
その初球は、真っ直ぐが外れボールとなり、一塁ランナーの菊田はスタートを切っていた。
御幸はすかさず二塁に投げたのだが、間に合わなかった。
新山「ナイスラン!」
惇「行けー村井!」
そして2球目
キーン!
御幸(なっ!?)
打った瞬間内外野誰1人一歩も動かず、打球は高々と大きな放物線を描きながら右中間方向に打球が消えていった。
「うおおおっ!!2ランホームラン!」
「コイツも1年だろ!」
「何つー打球だ!打った瞬間ホームランと分かる打球だったぜ!」
「つーか、コイツも1年だろ!1番といい、2番といい、この4番といい、なんて奴らなんだ!!」
惇「ナイスバッティング!」
村井「ああ・・・良い感じに捉えれて良かったよ。」
これに、村井は冷静に答えた。
次の古村は3球目を捉えたがセカンドを守ってる小湊春市の兄亮介のファインプレーでアウトとなり、次の足立は初球を打ったがサード増子のファインプレーに阻まれ、3アウトとなったが、郁栄は初回に3点を先制した。
そして、惇がマウンドに上がったのであった。
投稿出来ました。
グダグダオリジナル内容ですが、お許し下さい(土下座)
それでは、また。