無期迷途チャンネル   作:焼き肉定食

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どうも!初めまして!
無期迷途のss少ない!
無いなら書くしかない!との精神で書きました!
悪くない作品に成ったのでは無いかと思うので、短いですが楽しんで頂ければと思います!!

本話の登場人物は局長・ヘラ・ホロ・トト・ルリエカ・徹です!今後の作品では毎回違う面子になったりもするかもです!

ではどうぞ〜〜♪


ミノス危機管理局『Minos Bureau of Crisis Control』
運の尽き


 

▲ ミノス危機管理局 局長執務室

 

最悪と言える罪人たちを収監する刑務所。

世間ではそう噂されて久しい、恐ろしき施設の最奥で椅子に座る人物は積み重なった書類の束を手に取っては眼を通し、判とサインを書き込む作業を淡々と続ける。

 

「んー……はぁ……」

 

もう何枚処理したかも分からなくなった所で、手にしていたペンを机にゆっくりと置き。小さく伸びをする。コーヒーカップに手を伸ばし飲もうとするが中身は空になっている。

 

「……いい時間か」

 

壁掛け時計に眼を向け、丁度いいし休憩するかと呟いたのは"MBCC"ミノス危機管理局の最高責任者足る局長その人だ。

 

椅子からゆっくりと立ち上がり、グレーのコートに袖を通す。自分のIDカードをポケットに突っ込んで執務室の自動ドアへと足を向ける。

 

――――――――――――――――――――――――――

 

▲ MBCC 娯楽エリア

 

娯楽エリアの一角にある食堂、収容されているコンビクト達は此処で朝昼晩を摂る事になっている。メニューは多種多様、宗教上、アレルギー等にも配慮された食事を毎回選択し、提供される(冷凍食)

 

他に軽い軽食やスイーツ等もディスコインが必要だが、極低価格で用意されている。ドリンク等も充実しており、食事時には水、日本茶、コーヒー、紅茶が無料で支給される。

 

それ以外は極低価格での購入となっている。(資金は任務等で配当されるディスコイン)

 

「コーヒーと何かお腹に入れよう」

 

執務室から職員用の食事エリアは絶妙に遠い。

その為、より近い娯楽エリアに行く為の廊下を通りながら頼む物を思案する。

 

程なくして娯楽エリアに着く、各々娯楽エリアを満喫して寛ぐコンビクト達を刺激しない様に食堂に向う。

 

「―――!―――――!!」

「――!!」「――――!?」

「―――――♪」「―――……」

 

食堂に近づくにつれて何やらコンビクト達の騒ぎ声が聞こえてくる。ゆっくりは出来なさそうだ、と進んでいく。

 

「なッ!嘘だろ!また負けか!?」

 

「ズルよ!こんなの絶っっ対にズル!!」

 

「だぁー強すぎるって、素寒貧になっちまうよぉ」

 

「ツキがなさ過ぎるな……」

 

声の主達は食堂内の一角で賭博に興じて居たようで驚愕の表情を浮かべる"ホロ"とカードを勢い良くテーブルに叩き付けて勝者に喰らいつく"ヘラ"に、意外な面子の"トト"がテーブルに突っ伏して項垂れ、椅子の背もたれに寄り掛かった""が忌々しそうに天を仰ぐ。

 

「ズルなんかしなよ。する必要なんてないもん♪」

 

ズルを疑われるも堂々とした態度でまだ年相応なその小さな胸を張り、ヘラを小馬鹿にする様に笑う"ルリエカ"だ。

 

「ん?局長様じゃないか、なんだ。今からメシか?」

 

ヘラとルリエカが啀み合っている(主にヘラが噛みつき、ルリエカがそれをおちょくり、トトがそれを面白可笑しく焚き付け、ホロが取り持とうとしている)のを他所に、徹が仰いた際に食堂に入ってくる局長を見つけ声を掛けてくる。声質からして御相伴に預かりたいのだろう。

 

「あぁ、少し休憩しようと思ったんだ。……何か食べたいのか?」

 

徹の問いに応えながら、声質から察したぞと逆に徹に聞き返したのが運の尽き(・・・・)だったのかもしれない。

 

「お、話が早くて助かる。おーい、お前らもどうだ?」

 

奢ってもらえると分かった瞬間の徹ときたらカードで遊んでた他のコンビクト達も巻き込んでくる。その姿足るや正に電光石火の如し(何処ぞのバイク乗りの大酒呑みの様だ)流石は白記事務所のメンバーだ。

 

「あ、あんたいつの間に!?」「あ、局長居たんだぁ〜!あたしはシフォンケーキパフェ〜♡」「ルリ甘いチョコココアー!冷たいのね!」「あたしは烏龍茶と瓜子(グアズ)*1で許してあげるよぉ」

 

言われるまで局長が居た事に気が付かないホロに、気が付いた瞬間に食べたい物を可愛い子ぶって強請るヘラ。カードで勝った余韻のまま元気いっぱいに応えるルリエカと奢りだと聞いてしたり顔でニヤニヤと通常運転で上から茶と茶菓子を頼んでくる。

 

「……」

 

どう足掻いてもこう成るだろうと思っていたので、思う事と言えば自分が食べる物を何にしようかという事と徹に少しやり返せないかという事だけだ。

 

「頼られてるぞー局長、良かったな。ちなみに俺はMAXコーヒーな」

 

しっかりアフターケア(煽り)までしてくれる徹に呆れつつ無視して、まだ聞いていないホロの注文を取ることにした。

 

「……仕方ないな。ホロは何にする?」

 

「え、あ、あたしは……牛乳にす、る……」

 

少し恥ずかしそうに言い淀みながら応えたホロに局長は頑なに凛として応える。ホロはゾーヤや兄であるケルシーに憧れており、何よりその身長にコンプレックスを感じているらしい。

 

(成長期は過ぎているんだが……カルシウム添加・吸収促進バーも買ってあげよう。うん、そうしよう)

 

「了解だ。徹、悪いが手伝ってくれ」

 

全員分の注文を受けた所で、人手として何より先程の仕返しとして徹を動員しに掛かる。

 

「は?何で俺なんだよ」

 

「一人じゃ持ち切れないだろう。それに言い出しっぺの法則だ」

 

無論、徹は抵抗するが正論と目配せでコンビクト達(彼女達)を見れば流石の徹も方無しだった。

 

「はぁ、面倒だ……仕方ねぇな……」

 

――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――

 

「何で揃うのよ!?おかしいわよ!不正よ!!」「きょ、強運が過ぎるぞ……」「8枚引いて丁度BLACK JACKって最早奇跡だよぉう……」「ふん、ルリに勝つなんて数億年早いんだよ〜♫」

 

注文をして商品を局長と徹が待ってる間にもカード賭博をやっている様でBLACK JACKで『ルリエカが8枚カードを引いて21になった様で一番の近かった20のヘラが蹴落とされたらしい。

 

そんな彼女達から離れて商品を待つ局長と徹はちょっとした世間話に興じる(主に身内ネタだが)。

 

「ハクイツとK.Kは一緒じゃないんだな」

 

普段3人でいる事が多い白記事務所のハクイツ社長・K.K・徹。そんな中今日は他の2人が見えないので徹にどうしたのか聞いてみたのだ。

 

「ハクイツは密造酒作ってるのがバレてあのおっかねぇ副官に絞られてる。K.KはMBCC(施設)のどっかで手伝い(仕事)してるらしい」

 

帰ってきた回答は何とも言えない、言ってしまえば呆れ果てるそれと何故か目頭が熱くなるそれだった。

 

「ハクイツは相変わらずとして……、K.Kはやはりしっかりしてるな。それで貴方は何をしてたんだ?」

 

ナイチンゲールには負担を掛けっぱなしな気がしたので今度何かで返そうと心中で誓い。K.Kの出来の良さに感服する。そこで目の前の男はハクイツと並いい加減さ(やる時は二人共やるのだが……)だったのを思い出す。

 

「見て分からなかったのか?仕事だ、仕事」

 

カード賭博を仕事とする人間が居るのは知っているが、少なくとも徹はそうではないのも知っている。何より……

 

「仕事にしては金が逆に無くなってる様に見えたが?」

 

痛い所突いてくるなぁ、と徹が嫌そうな面倒くさそうな顔で然も計画的だったと強がって見せてくる。

 

「……あそこから逆転するつもりだったんだよ」

 

局長にしてみればそんな強がりの看破など容易い

 

「ルリエカ相手には無謀だろう」

 

ルリエカは過去の親族の不幸を除けば現在生きる者の中で間違いなく最上位トップクラスの幸運値を持つ少女だ。余程気を抜いたり、舐めプでもしない限り、その幸運値が下がる事はない。

 

「……」

 

しかし、徹はそんな彼女を良くカード賭博や賭け事に誘うなどして気遣ってくれているのを局長は知っている。やってる事は賭博と褒められた事では無いかもしれない。

 

「だが、ありがとう。ルリエカ(彼女)と親しくしてくれて」

 

それでも幼い頃に親を失い、シンジケートの修羅を味わった彼女に取っては今を楽しく幸せに過ごせているのはこれ以上ない幸運だろう。

 

「それは俺だけじゃない。アイツ等(ヘラ・ホロ・トト)もそうだろ」

 

徹だけでなく他のコンビクト達も良くしてくれている。今もカードをしているヘラやホロ、トト他にも沢山のコンビクト達が交流を深め絆を培っている。

 

「あぁ。今の彼女(ルリエカ)は目に見えて幸せそうだ」

 

局長の心から漏れた言葉と優しさを見て徹は被っていた帽子を深めに被り、目元を隠すようにして出てきた商品を持って彼女達(ヘラ・ホロ・トト・ルリエカ)の元へと向う。

 

 「そうかよ。……先行くぞ」

 

気怠そうに先行く徹を見ながら局長は微笑ましげに思う。

 

(素直ではないが、分かり易いな)

 

――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――

 

 

「何で勝てないのよ!あり得ないぃー!」ハグハグ

 

「もっとゆっくり食べろ!口周りに付いてるぞ」

 

喚きながらガツガツと半ばヤケになって局長から受け取ったクリームたっぷりのシフォンパフェを頬張るヘラ。

お行儀の悪いヘラに小言を言いながら、これまた局長から貰ったカルシウム添加バーを囓りつつ牛乳でそれを流し込むホロ。

 

「食べてても全く騒がしいなぁ」ポリポリポリポリ

 

徹が持ってきた烏龍茶を飲みながら瓜子を器用に食べるトトは呆れ気味に小さく毒突くも本心ではそんなに居心地も悪くないのが、その柔らかな表情から見て取れる。

 

「ん〜☆甘くて美味しい〜」

 

此方も徹から受け取ったチョコココアをルリエカはストローでコクコクとその小さな喉仏を上下させ心底幸せそうに飲む。そんなルリエカ(彼女)MAXコーヒー(マッ缶)を片手にぶら下げ見ながら優しげに微笑む。

 

「ハハッ、そうか。良かったな」

 

そんな皆の一連のやり取りを見て局長は良いものが見れたと密かに内心で感じる。茶化すのも野暮だと沈黙しながら己もコーヒーと軽食を取る。

 

「……」

 

世間や魔窟のシンジケートですら彼等彼女等を悪魔・最悪の脅威(凶威)と呼んで憚らない。だが、私は知っている。何より目の前に広がる光景こそ全てを物語っているではないか。

 

(……この後の仕事も頑張れそうだ)

 

 

 

 

「そうだ。局長もカードやっていきなさいよ」

 

「…………え?」

 

 

コーヒーと軽食を摂り終わった後にカード賭博に参加(ヘラに半ば強制的に)させられコンビクト達(ヘラ・ホロ・トト・ルリエカ・徹)にディスコインを毮られた(少量)*2のはまた別のお話。

 

 

 

 

 

 

*1
南瓜・向日葵の種のお菓子

*2
そもそも掛け金が少量




如何でしょうか?楽しんで頂けたなら良いのですが!
タグ詐欺甚だしいかもですね〜
奇しくもルリエカ×徹みたいになってしまった……
ほんとはゾーヤ嬢も出そうとして別の時にだそうかと思い辞めた!ストーリーには全く関係ないパラレルワールド的な感じです!

今後もゆるりと書いていきますのでよろしければ是非!
御感想・評価・お気に入り・誤字脱字の御指摘・ここ好きなど!して頂けると励みになりますので心からお待ちしております!!

またこのキャラ書いてほしいなぁとかあったら言ってください!
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