ONE PIECE ~STRONG WORLD-IF~ もしもシキが衰えず強いままだったら 作:もしも=ロマンの可能性だよねッ!
早いものですね~、とうとう最終回です!!
それと、ハーメルンだけでなくpixivにも載せることになりました!
ユーザー名は『もしも=ロマンの可能性だよね!』です!
では続きをどうぞ( ´ ▽ ` )ノ
20話 逃走と仲間に残した一言
【side麦わらの一味】
ナミと別れてから"
なので、下降時にシキの旗をパラシュート代わりにしてゆっくりと海上へ向かっていた。
これで、船の心配はなくなったが船内の皆はまだ張り詰めた空気が淀んでいた。
「ナミとルフィは大丈夫かな?」
「だといいな。けどよチョッパー、どんなに傷だらけでも生きて戻ってきてさえくれればお前が治療してやれるんだ。その時は頼むぜ名医!」
「ウソップ!」
一味内でも一際落ち着かない様子だったチョッパーはウソップに励まされ次第に笑顔に戻る。
その時、ブルックが何かを見つけたようで皆に声をかける。
「おや?おやおや~~!ちょっと皆さんこっち来てください!何か見えますよ!」
「なぁにぃ~~!!オイまさかひょっとして……っ!!!ナァミすわ~~ん!!!」
「エエ、ほんとね。ビリーに乗ってるわ」
ブルックの声にいち早く反応したサンジはすぐさま上空を見渡すと人を乗せた鳥が此方へやってくるのが見えた。
その背に乗っているナミの姿を見て一同はここでようやく安心する。
そして、サニー号に近付くとナミが焦った表情で訴えかけてきた。
「みんなどうしよ!ルフィがっ……!!」
「ルフィがどうしたって!?おいチョッパー出番だ!急いで看てくれ!!」
「ようし!任せろ!!」
ウソップに呼ばれチョッパーが気合いの入った返事をして駆け寄っていく。一味はナミの様子を見てただならぬ予感を感じ皆ルフィの容態を心配した。
そして、全員が集まりその視線の先には________。
「ゼェ……ゼェ……。身体重い……」
『イヤ、本当に何があったんだよお前っ!!?』
「ギャァァアアア!?ルフィイイイ!!?医者ァああああ!!!」
「医者はオメーだろ!!!」
しわくちゃのお爺さんみたいになってしまったルフィがいた。
「よ、容態は原因不明の老化です」
「見りゃ分かるわ!!!」
どうしてこうなってしまったのか。それを説明するには少し時を遡る必要があった。
【sideナミ】
______パラパラ、ドシャン!!ガラガラァ……
シキが落下していくと、気を失ったせいか今までフワフワの能力で浮いていた島が次々と落ちていく。
ここにいては落石に巻き込まれてしまう。一刻も早く離れなければ。
そう考えわたしはルフィに声をかける。
「ルフィ!!ここにいるのは危険よ!早くこの場から離れないと!」
「おお~~!わかった!とりあえずナミが無事でよかっ……」
ルフィが振り返りわたしの元まで近付くと真っ白な姿から元に戻っていく。しかし、変化はそれで終らなかった。
「たァーー……。ゼェ……ゼェ……。つかれた……」
「お爺ちゃんみたいになってる!?アンタそれ大丈夫なの!?……ああ!!」
姿が戻ったと思ったらみるみる老けていきしわくちゃのお爺さんみたいになってしまった。
そして、そんな状態だからなのかルフィは力が抜けるように脱力し下へ落ちてしまう。
「ルフィ!?マズイ!ビリーお願い!!」
「クオーーー!!」
その後、なんとかルフィを救出できたが状態が戻らず、一先ずサニー号へ向かっていくのだった。
【sideルフィ】
シキとの戦闘後、全く力が入らなくなり気が遠くなったが、意識がハッキリした頃には既にサニー号にいた。
周りを見渡すとそこには仲間達が俺を中心に囲っており目を醒ましたことに周りは歓喜の声をあげる。
「よかったァ~~!ルフィが目を醒ましたァ~~!!」
「しわしわのお爺ちゃんになってた時はもうダメかと思ったぜコノヤロー!!」
「しわしわ爺ちゃん?なんだそれ?アレェ?何でおれサニー号にいんだ?確かシキと闘ってて……っ!?」
おれはガバッと慌てて起き上がる。
「そうだ!シキ!!アイツはどうなった!?最後のところはよく覚えてねェんだよ!……ひょっとして負けたのか?」
「いいえ、安心してルフィ」
おれが慌てふためいていると後ろから声が聞こえ振り返るとそこにはナミが優しい笑みを浮かべていた。
「わたしはルフィがシキをぶっ倒したところをちゃんと見てる。だから安心して、あの闘いはルフィ……アンタの勝ちよ」
「……そうか。よかったァ……」
ナミから勝敗を聞くとおれは安心したのか後ろからドサッと倒れ安堵した。
_________________________________________
あれからしばらく空の航海をしていると雲の中を抜け徐々に海面が見えてきた。
ようやく海上へ着くかと思うひと安心していたが落ち着くにはまだ早かったようだ。
「おいルフィマズイぞ!下見ろ下っ!!」
「下ァ~?……げっ!!」
おれ達より早く島を出た海賊達が次々と海上で待ち伏せしていた海軍の軍艦に取り囲まれていた。
既に幾つもの海賊船は砲撃によって海に沈み生き残った海賊達は捕まっていた。
『上空より海賊、「麦わらの一味」を発見!速やかに砲撃せよ!!』
どうやら海上からもおれ達の船が見えているらしく全軍艦に大音量でそう伝達される。
「ヤベェ!まだ海に着いてねェのにもう見つかっちまった!?空中じゃ舵なんてきかねぇよ!!どうじよォ~~!!?」
「ウソップお前ェサニー号を信じろ!砲撃程度じゃこのスーパーな船は壊されねェよ!!」
「にしたってこの数は……!!」
『目標「麦わらの一味」!砲撃用意!!撃てーーー!!!』
_______ドゥン!!ドゥドゥドゥーーン!!!
大砲がおれ達の船に狙いを定め一斉砲撃を仕掛けた。そのおびただしい数の砲弾に悲鳴をあげるウソップとチョッパー。しかし________。
_______ビュォォォォオオオオッ!!!!
突如訪れた謎の突風により砲弾が逸らされおれ達の船も一緒に飛ばされてしまう。そして、軍艦から離れた位置へ海に降りることができた。
「な、なんだァ?今の風は!?」
「とりあえず、助かったのか?よかったァ……」
「イヤ、まだ気を抜くな!何か来るぞ!!」
チョッパーが安心したのも束の間、ゾロが刀をかまえ軍艦を見詰める。すると、1つの軍艦から誰かが空中へ飛び上がり光り輝きだした。
「黄猿だ!!」
「ん~~。これで沈みなァ~~。"
今度は大将黄猿が現れおれ達に狙いを定める。そして、数えきれない程の光の玉が射ち出されるが______。
「"
先ほどの突風に乗せて巨大な炎が壁となり防がれる。飛んできた炎の方角を見るとそこには大きな船がありその船首の上には……。
「サボッ!!!」
おれの兄ちゃんがいた。
遠くだから何を言っているのかは分からなかったがその笑顔を見ておれも笑い返した。
「よし!野郎共!!今の内に逃げるぞォ~~!!出航だァ~~~~ッ!!!」
『おう!!!』
おれは仲間に出航の合図を出すと皆は元気よく頷き船を動かし始める。
暢気に波に流れ船は突き進む。後ろの炎がまるでおれ達の勝利を祝福してくれるかのようにいつまでも燃え上がっていくのを眺めながら。
【sideサボ】
「フウ……。どうやらルフィは逃げ切れそうだな。これでいいですか?」
おれはルフィの方角に炎を出しおれ達の方にも炎の壁を張った後、後ろの人に話しかける。その者は人相は悪いがどこか嬉しそうな顔で笑っていた。
「ドラゴンさん」
「アア、上出来だ」
革命家ドラゴン。革命軍のリーダーにして世界最悪の犯罪者と呼ばれる男。そして、ルフィの父親でもある。
さっきの突風はこの人が出したものでありその風と組み合わせることであの大きな炎の壁を作り出したのだ。
「でも、貴方がここへ来てたなんて思いもしませんでしたよ。我々がこの船に戻ってきた時なんておれ含め、全員が驚きました」
「少しばかり気になることがあったのでな」
「気になること?」
「アア。シキの事だ」
そういいドラゴンは語りだす。
「奴の能力なら相性がいいが何せ20年以上も前の事だからな。奴がどれ程成長しているのかは私にも分からなかった。だから、一度この眼で確かめたいと思ったのだ」
「だからって何も言わずに単独行動はやめてくださいよ……。自分の立場も考えてください。」
「一人の方が何かと動きやすい。それに、何かに縛られるのは性に合わん」
「組織のトップの言葉ですかそれっ!?」
おれはドラゴンさんの言葉に頭を抱えた。
そりゃあ、ドラゴンさんの単独行動は今に始まったことじゃない。なんなら、2年前に息子の船出を見送りに行く為だけに数日間姿を消し一時期本部はちょっとした騒ぎになっていた……。(記憶を取り戻して以降、それがルフィの事だと分かり手の平を返して許した)
けど、そういう所はやっぱり親子なんだなと思いおれは苦笑してしまう。
「もう、また皆に怒鳴られますよ?」
「……もうここには用はない。島の者達を連れて早く"バルティゴ"へ帰還するとしよう」
「……エエ。そうですね」
幹部達に説教される想像をしたのかドラゴンさんは話題を替えて誤魔化した。
今ドラゴンさんが言った通り、この船には"メルヴィユ"に暮らしていた人達がいる。
最初は島を出ることに躊躇していたが家族が戻り、ダフトを治せる薬も有るため、一時的に療養するの言う条件の元ついてきてもらった。
治り次第、島の人達は飛んで帰るとのこと。事実、島を出る際に若い者はその腕に生える羽で飛んで降りたのも見て驚いた。
その者達を乗せて船は動き始めた。おれは後ろを振り返り見えなくなった弟をの方角を見詰めた。
「よくがんばったな。勝利おめでとうルフィ」
掌に小さな炎をだしそう呟いた。炎の中でもう一人の兄がおれと一緒に祝うかのように揺らめいて。
【sideルフィ】
あれから海軍から逃げ切ることができたおれ達は波に揺られて平和な航海をしていた。
「お~~いみんな!ナミが起きたぞ!」
「なにっ!!」
船内からチョッパーが出てきて外にいたおれ達は顔をあげた。
逃走中、ナミは限界を迎え倒れてしまいその後安静にして寝かしつけていた。そして、そんな状態だったナミが回復したようで今チョッパーと一緒に扉から出てきたのだ。
「おおっ!!」
「おお、もういいのか?」
「ええすっかり」
「んナミすわ~~ん♡」
みんなが心配するがナミしっかりは元気を取り戻したようでふらつきもなく笑顔で返事をする。
「本当によかった!でわ元気になったところで……。すみませんナミさんパンツ_____」
「ヤメロッ!!!」
ブルックがいつもの台詞を言おうとしたところにサンジが怒りの蹴りを喰らわし阻止した。
「ヨホホホホ。これはまた……手キビシ~~ッ!!」
「やかましい!!」
いつもの光景を見てナミがどこか嬉しそうに笑っている。しかし、今のおれは全然笑顔ではなかった。
「おいナミ!お前コレどういうこった!!」
「あっ!ちょっとそれっ!!」
おれは不機嫌の原因であるナミに手に持っている物を見せつけながら近づく。
「おれがシキに敵わねェとか!みんなが死ぬとか!くだらねェ言葉残しやがって!!」
おれは手に持った"
「そりゃああの時は地面に呑み込まれちまったけどよ!ありゃあ腹も減ってたし!」
「だからわたしもそう思って……!」
「呆れたぞおれは!!この長いつきあいでそんなに信用がねえとは思わなかった!ガッカリだ!!」
おれが言いたいことを全部言い終わると周りは静になりどこか呆れた様子で見ておりウソップが口を開く。
「ルフィ……。お前何言ってんだ?」
「……何ってなんだよ?」
ウソップの言いたいことが何なのか分からず聞き返すとウソップに続いてみんなも口を開く。
「まさか……聞いてなかったのか?」
「ナミはああ言うしかない状況だったんでしょ?」
「おれもそう思ってたぞ!?最後のアレ聞いたら」
「最後のアレってなんだよ!」
ゾロにロビン、そしてチョッパーが続けて言うが「最後のアレ」が何なのかがよく分からない。
「……ったく。どうしようもねェな……。もっともおれには全てが愛のメッセージに聞こえたが……」
「ヨホホホ……」
「むしろ一番ニブいアンタに向けて言った様なものなのに……」
みんなが呆れた様子で見てくるがやっぱり分からない……。何か聞き逃した言葉でもあるのだろうか?
「もう一度聞きゃあいいだろ」
「うんうん」
「ちょっと!」
「あ、そっか」
フランキーの提案にウソップが頷く。ナミは嫌がっている感じだったが「最後のアレ」が何なのか気になり"
「あっ待って!やめて!」
『みんなの前から黙って立ち去ることを許して下さい……』
「もういいでしょ!恥ずかしいじゃない!!」
「静にしろよ!!」
録音を聞いているとナミが邪魔をしてきて"
「もう終わったことだから!捨ててよ!!」
「ああっ!!」
思ったより力が強く奪われてしまいナミはそのまま海に投げ捨てようと振り上げる。
「うおおっ!?」
「っ!?」
しかし、寸でのところでウソップに取られてしまう。
「おいおい捨てるな!貴重なダイアル!!まだ使うんだから!!……あっ!!」
ウソップがナミに気を取られている隙におれが奪い取る。
「ちょっ!待ちなさいよ!!」
「コラ!ナミ捨てんなよ!!」
おれはナミとウソップから逃げつつもう一度"
『みんなの前から黙って立ち去ることを許して下さい……。
わたしはシキの一味で航海士をすることにしました……。
……シキはたとえルフィ達が逆らっても絶対に敵わない伝説の海賊……。
みんながわたしを追ってきてくれたとしても、命を落とす結果になる……。
……これだけ言っておきます……』
「「「ああああっ!!?」」」
次の瞬間、3人の手がぶつかりその反動で"
『……必ず助けに来て』
どうも皆さんもしロマです!
20話をご覧くださりありがとうございます!
今回を持ちましてこの物語は最終回となります!
早かったような長かったような……。
少なくとも最後まで書けたのは楽しく見てくださった皆様のお陰なのは間違いありません!
本当にありがとうございました!
また違う作品が出たらお会いしましょう!!
でわでわ~~!!( ノシ^ω^)ノシ