まだまだ続きますが改めて、この作品は応募していただいた子達はありがたくお借りして使わせていただいてます。
そして皆さんに見て頂くことで成り立っています。
この作品を愛して頂きありがとうこざいます。
黒姫零……僕の物語はこれからも続いていくから、着いてきてね!
待ち合わせていた喫茶店、奥の座席は植木が影になっているのもあって人目に付きにくい。
そんな座席の奥には1人の男がコーヒーを片手にテーブルの上に小型のパソコンを置いて誰かを待っている。
ここの座席を選んだ理由は人目に付きにくい所ってだけらそんなところだ。
日本は銃社会でもないからこその安全意識というのもあるが…兎にも角にも依頼相手とはここで待ち合わせている。
コーヒーを1口飲む…すると客が入ったことを知らす鈴の音がなり、そちらに目を向ければコートのようなものを着た黒人男性がこちらへ歩いてくる。
「ゴキゲンよう…だったカナ?日本ノ挨拶ハ多スギテ何ガ合ッテいるのかわからんネ」
〔あんたが今日待ち合せていた人間で間違いないか?〕
黒人の男に向けてだろう、機械音らしき音声が流れる。
「ソウダナ、ワタシハミケル!天才発明家ダ!」
〔ほう、偶然だが俺の友人にも天才発明家が居る。君とどちらが上だろうか…いや、そんなことを言うのは無粋だな〕
ミケルという男は興味深そうな反応をする。
ミケル「ホウ?コンナ時でなけレバ一度会ッテ見たカッタモノダナ、ソレで?君ノ名ハ?コレからワタシの警護をしてクレルノダロウ?」
〔12(ツヴォルフ)、コードネームは事前に教えられていたと思っていたが……〕
ミケル「イヤイヤ君ニモチャンとシタ名前という物ガアルダロ?ソイツをワタシに教えテ貰えると嬉しいノダガ?」
〔……レイノルド…五十嵐レイノルド。それが僕の名前だ、名前1つで信用をして貰えると言うのならそれに越したことはない〕
黒人は意外といった表情をうかべる。
ミケル「ホホウ?良い名前デハナイカ?ハーフ…という奴カ?」
五十嵐〔そうだ、ドイツとのハーフだよ。さて、依頼内容の確認をさせてくれ〕
ミケル「言いダロウ、内容ハ簡単ダここ日本に居ルとある人間ガ何ヤラ面白イ発見をシタと言うのデネ、ソイツを見二行カセテ貰オウと思ッテネ」(ソレガ私ノヲ眼鏡二叶エバ貰ッテイクツモリダガネ)
肩を竦めてミケルは笑みを浮かべる。
五十嵐〔その道中…いや違うなその人間が物騒な存在なのかい?〕
ミケル「アア、ソンナ所ダ」
五十嵐〔……わかった、それでは道中までの案内を頼みたい。〕
ミケル「ワカッタ、ワタシ二任セテクレ。」
会計台にお金を置いて喫茶店を後にする。
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山道を行き、長い長い道を行く。
人のいる痕跡の無い程山奥へと行き、屋敷へと辿り着く。
誰か住んでいるのだろうか?そう思わざるを得ない程に周囲は薄暗く何も無い、ポツンと一件と家だけがある。
五十嵐〔本当にここであっているのか?確かに家があるが本当にここであっているのか?〕
ミケル「アァ、合ッテ居ルサ」
ミケルはドアを開ける。
中は意外にも綺麗な空間が拡がっていた。
五十嵐〔……ふむ、確かに手入れはされている様だ〕
五十嵐レイノルドも後に続き屋敷へと入ると扉がひとりでに閉まる。
五十嵐〔?…オートロックか?〕
ミケル「防犯意識ガ強イ奴ダ。」
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薄暗い部屋で七夜朔は目を覚ます。
七夜朔「…?ここは…」
横では不知火紫がまだ眠っている様だ。
七夜朔「…紫、起きろ」( '-' )ノ)`-' )ぺし
不知火「うげ…ここどこだよ」
目を覚ました不知火紫もまた周囲を見渡し、見覚えの無い景色に顔を顰める。
七夜朔「…さぁ、何かに巻き込まれたんだろうか」
不知火「黒姫零……お前と関わってからろくな事が起こっていないんだがどういうことだよ?」
不知火紫がこちらを睨む…というよりは理解ができないといった様子の目線を向けてくる。
七夜朔「僕は七夜朔だよ。」
不知火「違うんだよぉぉさっきだって写真見せたろぉぉあれお前だって、若干目死んでるけどでもお前なんだよ!」
七夜朔「…分からない……否定はしない。他ならぬ自分自身でさえ、自分だと思ってしまったから。」
悲しい様な迷った様な、そんな目をしている姿は普段と違って歳相応に見えてくる。
不知火「…どういう事情があるかは知らねぇけどさお前を待ってる奴もいるんだよ…あんまりそいつらのこと待たせんなよ。」
七夜朔「…わかった……」
不知火「ひとまずはここを出るぞ、話はそっからだろ」
七夜朔「…」
どこか気まずい雰囲気になってしまったことを察したのだろうため息をついて立ちあがり手を差し出す。
返事は無いが彼自身もここに留まるつもりは無いのだろう差し出された手を掴み立ち上がる。
横の壁にはメモ用紙の様なものがある。
ここは化物の館だ
寝転がっている人形には気を付けろ
噛まれたら手遅れだ
俺はもう手遅れだ じきに奴らのエサになるだろう
まだ何か書かれているように感じるが字は掠れていて読むことは出来なかった。
七夜朔「後ろにもなにか書いてある」
不知火「あ?ほんとだよく気づいたな」
普通では信じられない
存在しないモノが歩いている
ここは、ゾンビが徘徊しているようだ
奴らは音に敏感だが、足は遅い
ゾンビ映画を観てる人が居れば対処は分かるな?
頭部を狙え 元は人間だが躊躇する必要はない
まるでフィクションの出来事が現実に起こっているかのような物言いに嫌でも先日の美術館での出来事が頭をよぎってしまう。
【SAN値チェック】0/1
七夜朔67%→17 成功
不知火紫59%→42 成功
不知火「嫌なこと思い出させやがって……」
七夜朔「……」
七夜朔は何も言わないがこの2人が思い起こした記憶は同じものだろう。
ふと扉の近くに人が座っていることに気づく。
座っている人物の目の前に行くと呼吸をしている音がする為、生きているだろう事がわかる。
近くで観ると、女性だと分かる。
不知火「…おい、大丈夫か?」
不知火紫が彼女を揺さぶってみる。
彼女はゆっくりと頭を上げると、2人の事を驚いたように見た。
警戒心を向けつつも彼女は七夜朔と不知火紫に話しかける。
「えっと貴方達は……?」
不知火「…日本人か、私は不知火紫だ。そんでこっちのやつが七夜……黒姫……黒姫零だ」
色々迷った上での答えだろう。一瞬七夜朔の方に目線を向けてから黒姫零と言った。
七夜朔「紫…」
不知火「あー?知らねぇーお前がウジウジしてるのが悪い」
2人の雰囲気を見て悪人では無いと思ったのだろうか女性はハッとした表情をうかべる。
「黒姫……零……あっ私の名前を言い忘れていましたね、私は草薙向日葵っていいます!」
キラキラとした笑顔をこちらに向けて自己紹介をする様子を見て不知火紫は思わず言葉をこぼす。
不知火「向日葵って名前といい、見た目も良いしお前なんかモデルかなんかしてるのか?」
向日葵「そんな風に見えますか?嬉しいなぁ」
七夜朔「…向日葵はここがどこだか知ってる?」
向日葵「いや、どこだか分からないなぁ……それにここから脱出しようって思って探索していたら人の形をした変な奴に襲われたりして……」
不知火「分からない?私達と同じでどっかから来たのか?」
七夜朔「…そうかな…そうかもね」
見た所怪我をしているようで服も汚れていたり切れていたりしている。何かに襲われたというのは嘘では無さそうだ。
【応急手当】
七夜朔? 54%→20 成功
袖を口で噛みビリッと破く。
破いた布で出血のある場所を結んだ。
向日葵「あぁ、こんな見ず知らずの人助けるなんて君は良い人だね……ありがとう」
七夜朔「……気にしないでいいよ」
不知火紫はため息をつく。
こいつがお人好しなのは前からなのか最近なのかは知らないがこいつのいいところではあるのはまぁ認めてやるか……
向日葵「…あっそれじゃあ2人もいるしまたこの館の中を見て回ろうか」
草薙向日葵は立ち上がり扉に手をかける。
開けられた扉の先には黒人男性と顔に画面を着けた男がいた。
不知火「…お前ら何m」
不知火紫が何かを言い切る前に七夜朔は草薙向日葵の横をすりぬけ仮面の男の顔に向けて膝蹴りを打ち込んだ。
前書きとの落差で読者に風邪をひかせようかと思いまして