超人達のクトゥルフ神話   作:黒姫卿

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笑う混沌と黒と白

大量の白い薔薇を渡された朱鈴は顔を赤くしてぷるぷると震えている。

 

七夜朔(何かやってしまったかもしれない…)

七夜朔が内心冷や汗をかいていると朱鈴は目を逸らしながら恥ずかしそうに言う。

 

朱鈴「108本の白い薔薇の意味ってね…告白の意味があるのよ?」

七夜朔「………は? いや、え?」

 

五十嵐〔なるほどプロポーズの時なんかに薔薇の花束を渡すのはそういう意図があったのか〕

ミケル「アア、ソウダッタナソンナ意味ガ確カニアッタナ」

合点がいったように頷きニヤつくミケル

 

向日葵「……っくく」

不知火「お前めちゃくちゃニヤニヤしてんな知っててやらせただろ」

向日葵「……さぁ?どうだろうね?」

こいついい性格してるなと不知火紫は思う。

 

朱鈴「私達はじめて会ったばかりなのにいきなり告白なんて嫌よ!お互いの事もまだ知らないのに良くできるわね!」

大分プンスカと怒っている様に見えるが顔を見ると存外満更でも無い顔をしている。

 

七夜朔「あっいや…うん…いきなりごめん?」

もっとも本人はそれに気づいていないが。

 

不知火「あっ…」(こいつ女難の相とかあるんかな…刺されんと良いけど…ん?いやこいつさっき刺されたな)

 

草薙向日葵は七夜朔の肩を抱いてサムズアップする。

向日葵「君は面白いね」

七夜朔「…騙した?」

 

いやいやまさか?と言っているが露骨に笑みが隠しきれていない。

不知火(あいつってあんな感じだったか?それとも緊張が解れて素になったか?)

 

五十嵐〔ふむ、他にこれといって無さそうだ時間も正午をとうに過ぎている。日が暮れたら帰りの山道は危険だろうし先を急ごう。〕

 

不知火「ここ山奥かなんかなのか?」

五十嵐〔あぁ、そういえば目が覚めたらここに居たんだったな大分ここは人里離れた山道だ〕

 

不知火「げっ、なら確かに日が暮れてからだとまずいなさっさと行こうぜ」

 

七夜朔「別の部屋に行く?わかっ」

ぐっ、と引っ張られる感覚に視線を向けると朱鈴が抱きついてきている。

 

七夜朔「…あの…」

朱鈴「しっかりエスコートして…何かあった時は守ってね」

七夜朔「…了解?」

 

その様子を見て再度笑い始める草薙向日葵とミケルは互いに手を叩く。

 

ーーーーーーーーーーーーー

そんなこんなで部屋を出て階段を上る。

辿り着いたのは倉庫と書かれたプレートが置かれていた部屋。

 

部屋の中には枯れた植物や科学で使う様な道具。パット見るだけでなにかの研究をしていたのだろうか?そんなイメージが突きつけられる。

 

ミケル「オォ!コウイウノダヨ!コウイウノ!」

露骨にテンションを上げているミケルを見てそういえばこいつ科学者って言ってたなと不知火紫は呟く。

 

【図書館】

ミケル・ゴエディア70%→62 成功

 

ミケルは机の上にある資料に釘付けの様子だ。

 

五十嵐〔僕たちも目を通した方がいいのだろうか〕

不知火「やめとけよ、見てもどうせわかんないしあんな風に頭おかしくなるだけだぞ」

 

【目星】

七夜朔70%→1 クリティカル

不知火紫62%→52 成功

五十嵐レイノルド80%→92 失敗

 

実験器具が置かれている場所に目がいった。

何かの道具のようなものが乱雑に転がっている。

 

試験管に入った白の液体と赤い液体が冷凍保存されている。

これは何の液体だ?と思っていると近くにメモが貼られていることに気づく。

 

ところどころ字が滲んでいるがかろうじて読むことが出来た。

 

一階の月の部屋に眠る彼女の為の薬だ。白は〇の力を強くし、赤は生命の力を強くする薬。

 

〇〇の下で生きるのが困難な彼女には、この薬が必要だ。

私は、彼女の自由の為ならどんな罪でも手に付ける覚悟はある。

 

これを見た人よ。彼女の蕾を枯らせてはいけない。

蕾の少女はまた大人になっていない。

どうか、君たちの手で彼女に美しい華を咲かせてください。

 

私はアナタ達と会えるかどうかは分かりませんが、白い薔薇を守り抜いてくださいね?

 

七夜朔「M、S?名前だろうか…?」

七夜朔が2つの試験管を手に取ると白い液体からは濃い花の香りがする。

赤い液体はサラサラとしている。

 

不知火「なんだそれ」

さぁ?と首を傾げる朔と顔を見合わせる。

 

五十嵐〔何だこの机〕

レイノルドは螺旋状に細工のされた焦げ茶色の机を見つける。

 

七夜朔「何かあった?」

七夜朔が試験管を持ちながら覗き込む。

五十嵐〔あぁ、変な机があってな〕

 

引き出しがあり開こうとするが鍵穴が無い、どこか不穏な気配がした。

不知火「仕掛け机か?」

不知火紫は興味深そうに机のあちこちを調べ始める。

 

七夜朔「開きそう?」

不知火「んやぁ?それが仕掛けっぽいのがどこにも…」

すると突然ガチャっと音が鳴った。

 

不知火「???何もしてないぞ?」

開いた机の中には本…というより巻物が1つ出てきた。

ほこりが溜まっているその巻物は、赤黒いインクで何かが書かれてある長い物で、表紙はザラザラしている。

よくみると掛け金は骨で作られている。

 

【SAN値チェック】1/1d3

七夜朔66→98 失敗 1d3→2減少

不知火紫56→31 成功 1 減少

五十嵐レイノルド46→10 成功 1減少

 

七夜朔66→64

不知火紫56→55

五十嵐レイノルド46→45

 

草薙向日葵が巻物を見ると驚いた様な顔をする。

向日葵「その巻物…は…」

不知火「なんだ?これ知ってるのか?」

 

向日葵「それ、どこで見つけたんだい?」

七夜朔「この机の中にあったやつだよ」

 

向日葵「その巻物…良ければボクに預けてくれないかな?」

そう言って手を差し出す。

 

七夜朔「大切なもの?それなら、どうぞ」

向日葵「あぁ、ありがとう…これは君たちが持っていてはいけない書物なんだよ…」

草薙向日葵は大事そうに巻物を持つ。

 

五十嵐〔ところで、ミケル、何か興味の引かれるものはあったのか?〕

ミケル「ム?アア、残念ナガラ私ノ興味ガ惹カレルモノは無カッタナ」

やれやれといった顔で首を横に振る。

 

不知火「あ〜因みにどういうことが書いてあったんだ?」

ミケル「ゾンビの生産方法ッテ所ダナ、後はそのゾンビ達二夜の相手ナンカヲ頼ンデル様子の写真ガアッタガ見ルカ?」

不知火「見るかそんなもん!気持ち悪い!」

 

七夜朔「…そういえばミケル、これなんだかわかる?」

ミケルに七夜朔は赤と白の液体の入った試験管を見せる。

 

ミケル「ン?何ダコレ?」

七夜朔「何かの薬?らしい」

それを聞くとミケルは2つの試験管の蓋を開け片方の瓶の中にもう片方の中身を入れる。

 

不知火「おいおい、混ぜていいやつなのか?」

ミケル「薬の調合ジャナイノカ?薬学に精通ハシテルガ、生憎コノ薬ハ知ラナイナ故に混ゼタラドウナルカ興味ガ合ッタ」

手に持った試験管にはピンク色っぽい液体が入っている。

 

七夜朔「…これ、毒とかじゃない?」

五十嵐「僕も人体に害のある様にしか見えないが…」

不知火紫は受け取った試験管を受け取ると苦笑いを浮かべる。

 

不知火「媚薬みてぇ」

五十嵐〔言うな〕

毒だと気化したら危険ということで蓋をして持っていくことにした。

 

ミケル「…サテ、結局私ノ気ヲ引クモノハ無カッタナ…」

部屋を出ていくミケルの後を全員が背中を追う。

 

ーーーーーーーーーーーーー

【聞き耳】

七夜朔70%→33 成功

不知火紫62%→49 成功

五十嵐レイノルド80%→58 成功

ミケル・ゴエディア50%→22 成功

 

今迄は扉にプレートが貼ってありそこになんの部屋か書かれていたのだがこの部屋だけは何も書かれていない。

風の音が聞こえた気がした。

 

七夜朔「風の音?…外に繋がっている?」

不知火「そんな都合のいいことあるか?」

 

扉に手をかけ、中に入る。

そこは部屋ではなくなっていた。

 

屋根が無くなり、満月の月が頭上にあった。

そして、周りを見ると異形のものをみてしまう。

 

灰色がかった白色の大きな身体、どこかヒキガエルにも似た様相で頭の部分と思しき場所にはピンク色の触手のようなものが生えている。

 

そいつは嬉しそうに床を叩き、こちらに飛びかかってきた。

 

【SAN値チェック】0/1d8

七夜朔64→66 1d8→7

不知火紫55→31

五十嵐レイノルド45→7

ミケル・ゴエディア48→43

 

短期間で5以上の減少によるアイデア

七夜朔80%→65 成功

 

発狂内容10→妄執的依存

1d10→3ターン

対象→(1不知火紫,2五十嵐レイノルド,3ミケルゴエディア,4十六夜朱鈴,5草薙向日葵) 4朱鈴

 

棍棒を持つ異形の存在を前に七夜朔に抱きついている朱鈴を七夜朔は向き直り抱きしめ始める。

 

朱鈴「!?!?」

五十嵐〔相棒ぉぉぉぉ?〕




おっと?まさかの?
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