超人達のクトゥルフ神話   作:黒姫卿

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今年も終わりですね……


ふらりゆらりと酩酊搾取

「縮んだ?」「大きくなった?」

互いにきょとんとした表情で見つめ合う黒姫零と十六夜朱鈴。

どう見ても先程までの幼い身体はどこへやらといった容姿へ変わっており頭にあった白い蕾の髪飾りは満開の薔薇の髪飾りになっている。

 

黒姫零「何が…どうなっ……!」

思わず朱鈴から目を離した。

 

黒姫零(???なにこれ?ずっと目を合わせてると頭の中がぐるぐるするんだけど……)

 

朱鈴「大丈夫?」

黒姫零「あっうん!大丈夫…だよ?」

 

顔を覗き込む朱鈴から目線を逸らしながら返事をする。

 

不知火「お前といると頭が痛くなるな…ほんと」

やれやれと言ったふうに頭を抑えている。

 

黒姫零「紫さん…」

不知火「その本…いつの間に持ってたんだ?」

目線の先を見ると左手には緋色の本が握られていた。

 

黒姫零「…僕の友達からの大切な預かり物……かな?」

不知火「あー?なんでそんなものがここにあるんだ?前から思ってたけどお前も中々不可思議な存在だよ」

 

五十嵐〔相棒、相当ボロボロだぞ軽い応急処置ができる道具なら持っている。僕が手当をしよう〕

不知火「うっわ急に落ち着いてるこわっ!」

 

【応急手当】(適切な道具により回復量+1)

30%→7成功 回復1+1d3→4 回復

黒姫零HP3→7

 

黒姫零「ありがと〜相棒」

五十嵐〔任せろ、相棒を支えるのは僕の仕事だからな〕

 

その様子を見てミケルは訝しむ。

ミケル「先程アレダケノ恐怖体験ヲシタトイウノニ…緊張感ノナイ連中ダ」

 

向日葵「それがいいんじゃないか、どんな逆境も跳ね除けるのは七夜……おっと黒姫くんだった彼の様な存在だって周囲の人間の様子を見ているとそう思わせられるよ?見ていて実に愉快だよね」

 

ミケル「…オマエ、時折様子ガ」

向日葵「何を言っているんだい?私はただのいたいけなか弱い人間だよ?」

草薙向日葵はにこやかな笑みを浮かべる。

 

朱鈴「なんか凄くいい匂いがする」

黒姫零「…いい匂い?特にしないけど……」

 

不知火「もしかしてこれのこと言ってるのか?めっちゃ甘い花の匂いするけどいい匂いか?」

先程倉庫で混ぜた薬品?が入った試験管を取り出して不知火紫はじっと薬品を見つめる。

 

朱鈴「…お姉さん」

不知火「なんだぁ?」

朱鈴は不知火紫の前に立つ、自分よりも身長の高い朱鈴に思わず不知火紫は1歩後ろに下がる。

 

朱鈴「それ…ちょうだい?」

不知火「…あ?いやいや危ないやつかも…しれない……から………」

【???】65%→43 成功

 

不知火「わかった…ほらっ」

朱鈴「ありがとっ」

 

黒姫零「…?紫さんなんで渡したの?」

疑問の言葉にゆっくりと反応する。

不知火「…なんでって…あれ?なんで渡してんだ?」

 

不知火「なぁ、それ」

返して、と続く言葉を伝えようと朱鈴の方を向き直ると朱鈴は試験管の蓋を外し、ごくりごくりと中身を飲み干していく。

 

五十嵐〔なんかよくわからないやつ飲んじゃったぞ〕

カランと音を立てて試験管が落ちる。

 

朱鈴は少し下を向いたまま動かない。

黒姫零が朱鈴に近づいた。

 

黒姫零「朱鈴…?大丈夫?」

朱鈴「…う」

黒姫零「う?」

 

ぷるぷると震えた後両手を上にあげながら朱鈴が声をあげる

朱鈴「う〜☆」

 

ズコーと緊張した面持ちで見ていた全員が昔のアニメのように崩れ落ちる。

 

朱鈴「おいしっ」

黒姫零「美味しいんだ」

 

不知火「…ははっ、まぁ特に問題無さそうで良かった」

五十嵐〔そうだな、何事もなさそうで何よりだ〕

 

黒姫零「それじゃあこの舘の主人に相対しようか」

安堵した3人が朱鈴から目を離し、様子を見ていたミケルと向日葵も部屋を出ようと背を向ける。

 

次の瞬間に黒姫零が背後から物凄い勢いで飛んでくる。

 

ミケル「what!!??」

不知火「なんだぁ!」

 

急いで目を向けるとそこには黒姫零の背中に抱きついて幸せそうな顔をしている朱鈴と状況が飲み込めない黒姫零がいる。

 

黒姫零「えっ?何?新手の奇襲?」

不知火「何してんだよー!お前ら!」

黒姫零「これ僕が悪いの!?」

 

向日葵「ほんと…最高……!」

草薙向日葵はその様子を見て膝を叩いて笑う。

 

五十嵐〔朱鈴、相棒にひっつきたい気持ちはわからんでもないが一旦離れ〕

朱鈴「いや!!」

 

不知火「はぁ、引き剥がすか…」

朱鈴の腕を掴み不知火紫は引き剥がそうとする。

 

【STR対抗】自動失敗

不知火「ほーれ一旦…」

腕を動かそうとする不知火紫の脳裏に一瞬大木が映る。

 

不知火「うわっ!格闘漫画でしか見れないビジョン見えたぞ!」

 

五十嵐〔何言ってるんだ?こんなか細い少女簡単に〕

【STR対抗】自動失敗

 

肩を掴んで動かそうとした瞬間めちゃくちゃでかい岩のイメージが頭をよぎった。

五十嵐〔?????????????〕

 

黒姫零「皆なにコントしてるの?まったく、朱鈴?離してねー?」

【STR対抗】自動失敗

 

黒姫零「……あれ?今大蛇に締め付けられてるんだっけ?」

朱鈴「れーいー」

黒姫零「あっまってまって力込めないで」

 

五十嵐〔相棒ぉぉ!2人の力を合わせるんだ!〕

黒姫零「なるほど!さすが相棒」

【STR対抗】[五十嵐レイノルド+黒姫零]

50%→71 失敗

 

五十嵐〔だめだこれ相棒、僕って力弱かったんだろうか〕

黒姫零「……いや、僕も自分ってそんなにか弱かったっけって思ってた所。」

 

朱鈴「えへへぇ ねぇれーい?」

黒姫零「あーなに?しゅり」

チュッと2人の間で音が鳴る。

 

不知火「あ」

ミケル「oh…」

五十嵐〔a〕

3人の横で草薙向日葵は床を叩いて笑っている。

 

朱鈴「ちゅーしちゃった」

黒姫零「」Now Loading

顔を紅潮させる朱鈴を見ながら黒姫零は固まる

 

ちゅーっ

不知火「あっ もっかいいった」

 

黒姫零「はっ、朱鈴?なっ何して…」

朱鈴「キス?」

そういうことじゃなくてぇ と視線を外す黒姫零に朱鈴は顔を近付ける。

 

黒姫零「ちょっ…ちょっとまってって」

朱鈴「ちょっとまったらしていー?」

黒姫零「だめです」

 

朱鈴「けち!むりやりするからいいもん!」

馬乗りになった朱鈴が黒姫零の両手を抑える。

 

黒姫零「朱鈴??」

朱鈴「れい…おいしそう」

朱鈴は首筋に噛み付いた

 

黒姫零「痛っ!」

向日葵「まずいねこのままだと対象年齢が18歳以上になってしまう可能性が」

 

五十嵐〔相棒ぉぉ!くそっ不知火さん!!力を貸してくれ!〕

不知火「おっおう!」

【STR対抗】[五十嵐レイノルド+不知火紫]

70%→43 成功

 

何とか2人がかりで上半身を引き剥がす。

朱鈴「いーやーだー」

 

五十嵐〔大丈夫だったか相棒?〕

黒姫零「この歳で襲われる側の気持ちを早くも理解したかもしれない……」

多少乱れた黒姫零の首筋からうっすらと血が流れる。

 

不知火「やっぱ危ない薬だったんじゃないか……?媚薬的な…」

向日葵「いやぁ面白かったねぇ」

不知火「良い性格してるなほんと」

 

黒姫零「朱鈴?」

朱鈴「なにぃ?れい?」

 

黒姫零「そういうのは誰にでもやっちゃいけないからね?」

朱鈴「誰にでもはしないよ?れいだけ」

 

黒姫零「…っ」

不知火「おーい負けるなー?」

照れたように手を逸らした黒姫零をジト目で見つめる。

 

五十嵐〔どうにか収拾がついたところで館の主人に謁見申し込もうじゃないか〕

不知火「あーそうだなどっかの誰かさんのせいでドタバタしちゃったからな」

 

朱鈴「れい、わたしたち怒られてる?」

黒姫零「えっ僕も含まれてるのこれ?」

 

不知火「まぁお前のスケコマシ成分が悪さした結果と取れないでもない」

黒姫零「えぇ…そんなぁ」

しょんぼりとした黒姫零の背中に朱鈴が飛び乗る。

 

朱鈴「れいはいっぱい素敵だからしょうがないよ〜」

黒姫零「ん〜ありがとう?」

 

ミケル「ホレソロソロ行クゾコンナ所早ク出テモラウゾ」

黒姫零「はーい」

 

紆余曲折ありながらも荒れ果てた部屋を後にした。




エンダーの流しどころを用意しました

皆様良いお年を
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