超人達のクトゥルフ神話   作:黒姫卿

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例え無事にすまなかったとしても

nightdancer聞きながら読むとすごくエモいですよ


〜追伸〜
投稿を初めて早くも10日ですが2500回以上アクセス頂いてるということでとても感謝しております。


deny it and save you

ナイフが振り下ろされてから一体どれくらい経っただろう。

まだ、自分は生きていることを少女は不思議に思う。

閉じた目を開ければ確かにナイフは振り下ろされていた。

少女の頭上にある山羊の刻印に深く突き刺さる形で

黒姫零「…刺すと思った?残念でした」

イタズラな笑みを浮かべナイフから手を離す。

黒姫零「」(ノワールは魔法陣の書かれた祭壇と紋章を破壊した…それと同じならばきっと…!)

しかし何も起こらない。

雨音「…だめ…だったみたいだね」

そうこぼす少女を見る黒姫零は酷く辛そうな顔をしている。

黒姫零「」(何か…何か探せ…僕が今できる全てを考えろ!)

雨音「ありがと、もう大丈夫だよ…ここしか居場所の無い私とは違って零さんは帰りを待つ人がいるんでしょ?もう、終わりにしよう?」

黒姫零「…終わりになんてしたくない」(ノワールが今ここに居れば何か違ったんだろうか…)

雨音「零さんは今まで出会った人の中で1番優しくて良い人だった。私も死なせたくないし…あーぁ私がこんなんじゃなければ零さんと一緒に遊んだりできたのかな…なんて…」

黒姫零「」(……物に魔力を込める感覚…)

自身の手を見つめた後、彼女に目を向ける。

黒姫零「」(…雨音ちゃんは身体にシュブ=ニグラスとか言うのを入れられてあぁなった…)

黒姫零「」(ハッピーエンドへの…ラストピース)

雨音「零さん?」

黒姫零「ちょっとごめんよ」

そう言って黒姫零はそっと彼女を抱きしめる。

雨音「…!えっとちょっと零さん?! 別れを惜しんでくれるのは嬉しいんですけどいきなり抱きしめるのはちょっと恥ずかしいというか〜」

目を逸らし頬を赤く染める雨音。

それとは裏腹に心をヤスリで削り取る様な、少しでも気を抜けば意識を一瞬で持っていかれてしまうような喪失感に黒姫零は襲われていた。

SAN値減少

2d20+5 →(16+7+5)28減少

SAN値83→55

【???】→47

黒姫零は意識を失う。

意識を失う寸前に、何かを思い出しそうな気がした。

黒姫零は雨音とともに目を覚ます。空は暗くなり、人通りの減った道路に立っている。

町の明かりや月や星々、が2人を照らす。

彼女は自らが行ってきたことをすべて覚えている。

雨音「……零さん?何を…したの?」

黒姫零「分からない…分からないけど君をあそこから連れ出せたね」

雨音「私は許されないことをしてきた、零さんは私を助けてくれたけど…私は、生きているべきじゃない…」

そう言い俯く彼女にこう呟く。

黒姫零「あのリンゴを切ってくれた人は…きっと君に生きて欲しかったんじゃないかな…?」

雨音「……私は悪い子だよ…」

そう言いながら彼女は座り込む

黒姫零「周りが押し付けた結果そうなっただけだろ?」

雨音「いっぱい人を殺した」

黒姫零「望んでやった訳じゃない」

雨音「私は!…人じゃない…それに居場所なんて、どこにもない…」

黒姫零「君は君、良い悪いなんてのは人の裁量、悪い子だからって差別したり拒絶したりなんてしない、それがたとえ人外でも」

雨音「それって」

俯く顔を上げてこちらを見つめる。

黒姫零「初めて君に会った時に雨音ちゃんが僕に聞いたことに対する答え、それは今も変わらないよ?」

雨音「……ほんとに優しいんですね」

黒姫零「居場所がないなら、居場所が見つかるまで僕と一緒にいる?」

雨音「…え?」

黒姫零「僕と一緒に遊んだりして見たかったって言ってたでしょ?君が飽きるまで遊ぼうよ」

雨音「……いいの?」

黒姫零「いいよ?」

雨音「…また何かおかしな事になっちゃうかも知れませんよ?」

黒姫零「そしたらまた助けてあげるよ」

雨音「…私案外、わがままですよ?」

黒姫零「大丈夫、既にわがままな子が1人?1匹?いるから」

雨音「なんですかそれ」

この日初めて少女は無邪気な顔で笑った。

黒姫零「それじゃ仲良くのんびり生きていこうよ」

そう言って手を差し伸べる

雨音「 うん!」(この人の傍が私の居場所…!)

そう言い黒姫零の手を掴み、2人は歩き始めた。

雨音「そういえば零さんって買い物に出かけてたんですよね?」

黒姫零「そうそうさっきわがままな子が1人いるって言ったでしょ?」

雨音「言ってましたね」

黒姫零「その子に買い物頼まれててさ」

雨音「…零さんに会えたのもその子のおかげだと思うと不思議ですね」

そこまで喋ったところでふと、

「あっ」と黒姫零が言う

雨音「どうしたんですか?」

黒姫零「買い物…してないじゃん…」

雨音「…あっ」

黒姫零「雨音ちゃん!今何時!」

雨音「えっと」

キョロキョロと周りを見て見つけた時計には短い針が7時を過ぎてるのがわかる。

雨音「7時…過ぎてます!」

黒姫零「急いで行こう!」

雨音「はい!」

2人は星空の光が降り注ぐ中、2人は走り出した。

〜事象解決〜

SAN値回復1d20+1d10→(19.7)26回復

55→81

成長ロール

【目星】70%→51 成長無し

 

 

 

 

 

〜警察署〜

???「最近、やけにこの事件が多いわね」

???「そうですね…一体どういう犯行理由なんでしょう?」

???「分からないけれど主に犯行の瞬間は夜だそうよ」

???「はぁ…パトロールも大変ですね」

???「捜査中よため息はやめなさい」(そうよね!夜の仕事とかホント大変だしため息のひとつくらいつきたいよね!)

???「はい!すいません!」(めちゃくちゃストイックだよなぁ…)

???「さて、捜査に行くわよ」

???「あっ待ってくださーい!」

2人の刑事もまた夜の星空を背に歩き始めた。




次の事象への匂わせ?的なのを少々…
雨音ちゃんの黒姫零に対する好感度減った分のSAN値だけプラス補正入れたいなって思ってました(過去形)
因み本編中の会話内容とかを決める段階で既に好感度は振ってありました
プラス補正が要らない理由です

【挿絵表示】
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