超人達のクトゥルフ神話   作:黒姫卿

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長編だったり人数が多かったりすると切りどころが難しいんですよね


不可視の笑い声

その夜夢を見る。

どうやらどこか暗い場所に自分はいるようだ。

鼻を突く土の匂いと腐敗臭。湿度の高い粘着質なじっとりとした土の上に自分は転がされているようで、服越しにまとわりついてくる土の不快な感触がある。……どれだけ経っただろうか、妙に聞き覚えのある声が聞こえた。

「うがあ=くとぅん=ゆふ!くとぅあとぅる ぐぷ るふぶぐすくるふ とく! …」

声の残響が消える前に、何か強大な存在が近づいて来る振動を全身で受け止める。視界は暗い闇に奪われているが、近づいて来る存在の目的だけが、はっきり分かる。その存在は、自分を…咀嚼し、呑み込み、同一化しようと、こちらへやって来ているのだと。

 

SAN値チェック

黒姫零【SAN値】86→23 成功

白王十夜【SAN値】70→43 成功

高野小次郎【SAN値】75→68 成功

夢幻剛【SAN値】90→1 成功

神山あきら【SAN値】70→91 失敗 1d3→1

葛城かほ【SAN値】80→36 成功

九十九瞳【SAN値】85→49 成功

 

神山あきら SAN値70→69

 

翌朝、各々が目を覚まし、バイキングへと向かう。

 

黒姫零「おはよ〜」(遂に夢すらまともに見れなくなるとは…いや、でも正直朝起きて雨音ちゃんからLINE数十件来てたことの方が正直びっくりした)

 

神山「あっ…零くん…」

 

黒姫零「あきらちゃんおはよっ!顔色悪いけどどうかしたの?」

 

神山「ちょっと夢見が悪くて…」

 

黒姫零「なになに、でっかい化け物にでも食べられた?」

 

神山「……なんで知ってるんですか?」

 

黒姫零「え〜…ほんとに?僕も同じ夢みたんだけど」(うーん偶然…じゃないんだろうな……)

 

白王「…なんだ?お前らもその夢見たのかよ、」

 

黒姫零「十夜くんも見たの?」

 

白王「あぁ…おかげで朝から最悪な気分だ」

 

小次郎「なんだぁ!?みんな同じ夢見たのか!はっはっはっ!そんなこともあるんだな!」

 

黒姫零「小次郎くんもか…」(いざという時は皆を守らないと…多少の無茶は許して欲しいなぁ)

空を見上げる黒姫零に九十九瞳と夢幻剛がやってきて

 

九十九「昨日変な夢見たよ!でねでね!みんなに聞いて回ってたらなんと!みーんな同じ夢を見てるんだって!」

 

夢幻剛「そういうことってあるもんなのか?」

 

そう不思議そうに全員が考えていると、

「すいません、どなたか夫のスミスを見ませんでしたか?」と周りの人に聞いている女性を見かける。

 

黒姫零「スミスって」

 

夢幻「昨日風呂場にいたあの外人だよな?」

 

その女性に近づいていき、

黒姫零「すいません!スミスさんがどうかしたんですか?」

そう訪ねる。

 

金髪の女性「…えっとあなたは?」

 

黒姫零「あっ僕は、昨日その旦那さん露天風呂で一緒になりまして〜何かあったのかなって」

 

サイク「そうだったんですね、私、サイクリッドっていいます、実は私の夫が今日の朝から姿が見えなくって、電話をかけても繋がらないんです」

 

小次郎「ふむ!そうか!なら俺たちが見かけたら心配していたから早く帰るよう伝えておこう!」

 

サイク「ありがとうございます!」

 

そんなやり取りをして朝食を済ませ、とある異変に気づく。

 

葛城かほ「そういえば零さん、先生の姿が昨日から見えないんですけどどこかで見ましたか?」

 

黒姫零「あれ?そういえば…」

 

葛城かほ「ひとまずあまり動き回らないようにだけ他の生徒には伝えておきますね」

 

黒姫零「そうだね、どこ行ったんだろ?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

黒姫零がホテル内を散策していると、廊下を覚束無い足取りでフラフラと歩く我流一の姿を見つける。

 

我流「あぁっ、昨日の、由利亜が今朝から体調が優れないみたいでさ、俺も体調があまり良くなくてな…もし風邪とか引いていて移してたらごめんな」

 

黒姫零「平気だよー、お大事にねー」

そう言って水をもって部屋へと向かう我流の背中を見送る。

 

黒姫零「体調、不良…ねぇ?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

白王十夜が部屋で

白王「ったく、教師も仕事ほったらかしてどこにいるんだか、」

悪態をつきながら過ごしていると、弱々しくコール音がなる。

どうやらまた混線しているようだ。

 

白王「…………はぁ、」ガチャ

 

「……そういえば最近いない…」

「…前はディナーの度に挨拶してたよね」

「そうそう、ホテルのオーナー、……」

電波悪いようで、段々と声が小さくなっていき、プツンと切れた。

 

白王「……なんだよ、オーナーも行方知らずって…さすがに変だろ……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

レストランで神山あきらは昼食を取ろうとしていると、昨日同席した松田ハナが居た。

 

神山「あっおばあさん!こんにちは、」

 

松田「あらぁ、昨日のお嬢ちゃんね、こんにちはー」

 

神山「今からお昼食べるところなんですけど松田さんも一緒にどうですか?」

 

松田「あらっいいのぉ?じゃあご一緒しようかしらねぇ。」

 

神山「松田さんは旅行できてるんですか?」

 

松田「違うのよぉ?私はねぇ、川の近くにあるねぇ、別荘街にある小さいお家に住んでるのよぉ別荘なんて恥ずかしいけどねぇ〜」

 

神山「そうなんですね、」

 

松田「そうそう、私ペットでねハムスターを飼ってるの、今度写真見せてあげるわねぇ〜」

 

神山「本当ですか、楽しみにしてますね!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方ロビーでは

 

葛城「えーっと3人で何をしているんですか?」

目線の先では高野小次郎と夢幻剛、九十九瞳の3人が立ち入り禁止の扉の前に耳をつけて何か言っている。

 

九十九「あっ!かほちゃん!ねぇねぇ!扉の向こうにね!小さい子がいるみたいなの!」

 

葛城「えっそうなんですか?」

 

夢幻剛「昨日は俺は聞こえなかったんだが今日は警備員がいなくてな!改めて耳をすましたら確かになんか聞こえるぞ!」

 

小次郎「はっはっはっ童子がかくれんぼで遊んでいるのかもしれんが如何せんここの扉は鍵がかかっているからな!なんだろうなって話し合っていたところだ!」

 

葛城「それじゃあそこの受付の人に言って見てもらいましょう?」

そういった後に受付の女性に、

 

葛城「すいません、あそこの扉あるじゃないですか?」

 

受付「はいっありますね?」

 

葛城「何やらあそこで子供の声が聞こえるらしくて、もしかしたら閉じ込められているのかもしれないので見て貰えませんか?」

 

言いくるめDICE

葛城かほ【言いくるめ】70%→18 成功

 

受付「ほんと?!それは大変!急いで開けてみましょう!」

そう言って扉の鍵を探してきてくれた。

 

そして鍵を開けてもらうと中は物置のようで、弱弱しく唸る衰弱した人達が縛られており、ホテルの従業員の他にそこに先生の姿もあった。

4人は唖然とした様子で見ていると唐突にクスクスと笑う声が聞こえたと思うと強い風がその場にいる全員の横をすり抜けていった。




屋内でも風って吹くもんなんですかね〜?
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