超人達のクトゥルフ神話   作:黒姫卿

79 / 115
クトゥルフの世界って治安悪いよね


時を跨いだ神隠し

富士見「あの…良ければもう少しで閉館ですので話を聞いていってくれませんか?」

 

周りの客に配慮したのだろうコソコソと5人に向けて話しかける。

 

キミカ「構わないけれど…富士見?…もしかしてこの記事の!?」

 

黒姫零「おーほんとだ同じ苗字だ」

 

富士見「そういうことです。閉館の準備をするので少し待っていてください」

 

そう言って受付に置いてあるパソコンへと向かい合い目を細めてカタカタとキーボードを鳴らし始めた。

 

武拳「それじゃあ少しこの辺で待つか、」

 

小山「そうね、当事者の話なんて中々聞けるものじゃ無いわよ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

富士見「お待たせしました」

図書館の扉の前に閉館のプレートを置き、椅子に座る彼らに向かい合う。

 

黒姫零「おつかれ〜」

 

富士見「ありがとうございます…で、早速本題なんですけど」

ぽつりぽつりと過去にあった出来事を話し始める。

 

富士見「その記事に書いてある富士見潮っていう人は、俺の姉だったんです」

 

武拳「姉?」

 

富士見「はい、昔あの神社であった祭りで行方不明になって…それから姉を探しに神社に行ったら既に神事は中止になっている筈なのにやぐらがあって…火が炊かれていて…気を失って…」

 

キミカ「何も話さなくていいわ、事情はわかったから」

 

小山「悪いやつ決定でいいかしらね?」

 

黒姫零「途中休みありとはいえ20年以上続いた祭りなんだしそろそろ畳んでも文句はないでしょ」

 

武拳「日本でそんなことが起きてるなんてな」

 

神凪「日本だから安全、そんな甘いはずはないだろうお前が知らないだけでこんな出来事掃いて捨てるほどある」

 

富士見「…初めて会う方々にこんなこと頼むのは間違ってると思うんですけど…お願いします…どうか姉さんの」

 

黒姫零「敵討ちしてあげるさ 君の分もね」

 

富士見「…!お願いします」

 

頭を下げる富士見を背に5人は図書館を後にして住居を頼りに神主の家へと向かい始めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そうして数十分ほど歩いていると二階建てのアパートの前にたどり着く。

アパートの前でたむろしていると1人の老婦が話しかけてくる。

 

老婦「おやおや、見ない顔だねぇ 誰かのお客さんかい?」

 

キミカ「はい、岩波さんのお部屋に用があって」

 

老婦「ここ数日岩波さんのとことは会ってないねぇ」

 

キミカ「どこかに行ったとかそういうことは知りませんか?岩波さんのことを探していて」

【説得】55%→27 成功

 

老婦「どこに行ったとかは聞いたことないけどねぇ…今住んでる草思さんは元々父親が住んでいた部屋に、入れ替わる様にして突然やって来た人なのよ」

 

武拳「父親の住んでた部屋に?」

 

老婦「そうよぉ?どうもお父さんは欧米の血が入ってるらしくてね?そちらの親戚の方を訪ねて行っちゃったらしくて15年前から会ってないらしいのよ。実際2人が並んでいるのは見たこと無いわねぇ…でもお父さんの若い時にそっくりで中々良い男なのよ」

 

やや頬を染めながら長々と語り終える。

 

キミカ「あっあはは…そうなんですね…」

 

小山「父親の方は海外か…それじゃあ会うにも会えないわね」

 

黒姫零「昨日神社でお祭りがやってたんだけど知ってる?」

 

老婦「そうなのかい?知らなかったよ、そういえばお祭りと言えば丁度20年前のお祭りの後に神主が息子に変わったんだったねぇ」

 

老婦「まぁ昨日お祭りをやってたならもしかしたら帰ってくるかもしれないわね、部屋は2階の角部屋よ」

そう言って老婦は部屋を指さすとさて、少し出掛けてくるかねぇと言ってこの場を後にする。

 

神凪「ふむ、部屋はわかったな」

 

黒姫零「それじゃあ行きますか!」

 

小山「扉壊しちゃダメよ?」

 

武拳「流石にこんな住宅地じゃやらないぞ!?」

 

部屋の前に着いた後、黒姫零はドアノブに手をかける

【幸運】80%→22 成功

 

扉に手をかけるとどうやら鍵はかかっていなかったようで簡単に開く

 

黒姫零「わぉ不用心」

 

キミカ「まぁ私たちはそっちの方が助かるけどね」

 

玄関へと入れば靴はひとつも無く、外出中なのだろうということが分かる。

 

居間には低めの机や、本棚が置かれている。

 

目星DICE

小山左佳【目星】80%→4 クリティカル

武拳振男【目星】80%→30 成功

 

2人は机の下に1冊の手帳が落ちていることに気がつく、開くと6/25日から6/28日にかけて印が着いている。

 

また、28日の所には《山神事》と書かれており、5月中旬に「もうこの体は駄目だ、あの儀式の準備をせねば」と言う走り書きがしてある。

 

小山「そういえばあの神社の裏手に山があったわね」

 

武拳「そこで何かするつもりなんだろうか」

 

図書館DICE

黒姫零【図書館】50%→47 成功

キミカ【図書館】80%→47 成功

 

黒姫零とキミカが本棚を見ているとやけに不老不死や若返り、時間の逆行に関する書籍が多い事に気付く。

また、一冊の本を開くと一人の男の姿が映った古い写真が挟まっていた。

 

黒姫零「これって?」

 

キミカ「年代的に神主の父親…かしら?」

 

開いた本はこの中で唯一英語で書かれていた。

 

黒姫零「英語かぁ」

【英語】50%→6 スペシャル

 

どうやら別の言語を翻訳したもののようで殆どの文字は変な翻訳のためいまいち意味は分からなかったものの、一つだけ読むことができた場所があった。

 

黒姫零(時間と空間の神…ヨグソトース?)

 

その名前を読んだ瞬間頭痛と共に激しい寒気に襲われた。

SAN値チェック

 

黒姫零【SAN値】82→ 80 成功 2d4→4 減少

SAN値82→78

 

黒姫零は思わず本を落とす。

 

キミカ「どうしたの?零くん」

 

思わずポケットに入れた薬に手を伸ばしかけたものの、それを堪えてふんわりとした笑顔をうかべて

黒姫零「大丈夫、ちょっと立ちくらみしただけ〜」

 

キミカ「…ほんとに?」

 

黒姫零「……ほんとだよ」

 

そう言って見つめあっているとキッチンの方から神凪が歩いてくる。

 

神凪「冷蔵庫の中身も空だ、本当に帰ってきていないようだな」

 

黒姫零「そっかぁ、神凪くん 向こうの部屋誰も調べてないし調べようよ」

 

神凪「あぁ、構わない」

 

キミカから逃げるように隣の部屋へと歩いていった。

 

どうやら隣の部屋は寝室だったようでベッドと机が置かれた質素な部屋がある。

 

目星DICE

黒姫零【目星】70%→35 成功

神凪靈徒【目星】60%→89 失敗

 

黒姫零が机の引き出しを開けると中には古い手帳があり、そこには

『19××年(22年前)6月:失敗。

19×○年(21年前)8月:失敗。

19×△年(20年前)6月:三度目の失敗は許されない、もう後援会の人間も使えないだろう。他から集めなければ。

19×△(20年前)8月:成功。』

と書かれていた。

そして手帳には地図が挟まっており、神社周辺の地図で山の中に[祠]と書かれた文字が書かれている。

 

神凪「引き出しに何かあったか?机の下なんかを見てたが特に無さそうだった」

 

黒姫零「こんなのがあったよ」

 

神凪「でかした、ここが敵の本拠地みたいなものだな」

 

神凪がベッドに地図を広げて見ているとベッドの端に財布が落ちているのを発見する。

 

黒姫零「財布だ」

 

神凪「中身はあるか?」

 

黒姫零「こらこら、証明写真が入ってたや」

 

証明写真を見ると最近撮ったもののようで岩波草思と書かれた男が写っている。

 

黒姫零「これって…」

黒姫零は小走りで居間に戻るとテーブルの上に証明写真を置き、キミカに話しかける。

 

キミカ「あら、おかえりなさい、何かあったの?」

 

黒姫零「さっきの昔の神主の写真貸して、」

 

キミカから写真を借りると証明写真の横にそれを並べる

 

武拳「どうした?零、写真並べて…すっげぇ良く似てるなその2人、双子か何かか?」

 

黒姫零「だよね?あまりにも似すぎだよね?」

 

並べられた写真に移る2人の男の写真は親子というにはあまりにも似すぎていた。

 




黒姫くんとキミカさんの図書館DICEの結果が同じなのちょっとクスっときた
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。