テーブルの上に広げられた2枚の写真に写る親子と呼ぶにはあまりにも似すぎだ2人の男の写真。
小山「…あ〜なにこれ?同じ人の写真?」
キミカ「たぶん、違う…と思うのだけれど」
黒姫零「良くお父さんそっくりですね!なんて言う台詞があるけどそれで片付けるにはちょっと厳しいなぁ」
武拳「となると…あれか?所謂不思議現象で若返りましたって感じか?」(エーリカはそういう事はできるんだろうか?)
4人で写真を見比べていると神凪靈徒が寝室のドアを開けて地図をテーブルに投げつける。
神凪「明日そこの地図に乗ってる場所で何かするみたいだ、足手まといにならない奴は来い」
武拳「もうちょっと愛想良く言えないもんかね」
神凪「荒事が起こるだろう場所に何も出来ない奴がいても邪魔なだけだ」
黒姫零「そしたら守らなきゃいけないもんね」
神凪「こんなこと考えてるお人好しもいるからな」
小山「やっぱり!あの神社の裏手の山にあるのね」
キミカ「ということは…各自準備をして今日は解散?」
武拳「そうなるな、どの道今行っても誰も居ないってことになる上、何か勘づかれて別の場所に行かれても面倒だ」
黒姫零「まっ、一日でここまで調べられたなら御の字でしょ」
アパートの外に全員が出る。
黒姫零「それじゃ!また明日とか!」
武拳「あぁ、またな」
武拳振男は少し伸びをして帰路へとつく
キミカ「ちゃんと零くんは休むのよ?」
小山「ふふふっw、あのキミカがお姉ちゃんムーブしてるのほんとにおもしろいw」
キミカ「小山は明日置いてこうかしら」
小山「ちょっと!待ってよキミカァ!」
去っていくキミカの後ろを小山左佳が走って追いかけていく。
黒姫零「さてと帰ろうかな」
神凪「あぁ、そうだな」
黒姫零「…?」
黒姫零が後ろを振り返り首を傾げると神凪霊徒も「何だ?」と返してくる。
黒姫零「家来るの?」
神凪「食事を提供してくれるのだろう?嘘だったとは言わせないが」
黒姫零「…いや?全然いいよ?ただすぐ来てくれるとは思わなかった」
神凪「少し気になることもあるしな」
そうしてこの2人も家路につくのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
黒姫零「ただいま」
神凪「失礼する」
家の中に入ると黒猫(ノワール)がトテトテと歩いてくる
ノワール「ニャー」(おかえり)
黒姫零「ん、ただいま」
神凪「…猫を飼っていたのか?」
黒姫零「うーん…そう…なのか…な?猫ダメだった?」
神凪「いや、むしろ猫は好きだが…なぜそんな煮え切らない返事をする?」
ノワール「ニャー」(どっかで見た顔だ)
黒姫零「あはは… あっ後神凪くんこの子と初対面じゃないよ?」
神凪「は?どう見ても初めてあったんだが」
黒姫零「ねぇノワール?」
神凪「ノワール…?」(確かに昨日聞いたような)
呼び掛けに答えたのか黒姫零の肩に飛び乗ったかと思うとそのまま空中で一回転していつもの少女の姿になる。
ノワール「」(๑・ω-)ノ
神凪「……黒姫零、お前既に非日常に足を踏み入れていたんだな」
黒姫零「僕にとってはこれが日常だからなぁ」
雨音「零さん?なんで玄関前でそんな話して…あっ昨日神社にいた人ですよね?こんばんは」
神凪「あぁ、…気になっていたのはお前だ」
黒姫零「?なにが気になるの?」
神凪「あいつ人間じゃないだろ?俺の嫌いな雰囲気がする」
雨音「むっ、失礼ですよ今はちゃんと人間です」
神凪「今は?…おい、こいつも事象案件か?」
黒姫零「あははー」( ´>▽<` )ゞ
神凪「どうなってるんだ…」
黒姫零「雨音ちゃんご飯作ろうぜー」
雨音「あっはい!」
ノワール「」(ゞ'Д'ゞ)
神凪「こっちに来いってことか?」
黒姫零「クッキングのコーナーお客さんがいるので今日は難しいお料理に挑戦していきます」
雨音「…ます!」
【料理】25%→2 クリティカル
困惑している神凪霊徒をよそ目に次々と料理は作られていき、次第に食欲をそそる香りを部屋に充満させていく。
神凪「…料理できるんだな」
黒姫零「なんか上手くいった」
雨音「上手くいきましたね零さん」
神凪「…チャレンジしたのか」
ノワール「」( º﹃º ⑉)
黒姫零「それじゃあ食べよう〜 いただきます」
雨音「いただきます」
ノワール「」(人˙꒳˙ )
神凪「……いただきます」
4人で温かい食卓を囲った。
神凪「…」(おいしいな…あったかい料理だ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜次の日〜
黒姫零「それじゃあいっちょ人助けしてくるかぁ」
雨音「場所は知ってるんであんまり遅い様なら迎えに行きますからね?」
黒姫零「はーい」
神凪「…世話になった」
雨音「零さんの友達ならいつでも来てくださいね」
神凪「俺とこいつは友達では」
黒姫零「僕はもう友達だと思ってるよ、だから結構連れてきちゃうかもね」
神凪「……はぁ…好きにしろ」
呆れたようにため息をついた後に黒姫零の顔を見る。
神凪「零、これから事象を解決しに行くぞ覚悟はいいか?」
黒姫零「当然、神凪くんもみんなまとめて守ってみせるさ」
神凪「一応期待しといてやる……行くぞ」
黒姫零「それじゃあ行ってきます!」
雨音「行ってらっしゃい零さん、神凪さん」
そう言っていつもの笑顔をうかべる黒姫零を見送る。
この日を境に3人で暮らした平穏な日常が崩れることを
そしてそれがもう戻らないことを
この時の彼女は、ましてや黒姫零本人も
まだ知らない
次回 蹂躙(知ってた)