超人達のクトゥルフ神話   作:黒姫卿

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世界は平等に理不尽である

黒姫零「…あ…れ? …君っ…て?」

目の前の幼い少女の笑顔を見ていると何故か胸の鼓動が早くなる。

 

???「久しぶりね〜あれから…8年振りかな? かっこよくなったねぇ〜」

ぺたぺたと身体に触れる幼女の声を聴くほど、姿を見るほど、心臓の鼓動がどんどんと熱を増していき、激しく波打つ様な頭痛が正常な判断を鈍らせる。

 

キミカ「あなた、零くんから離れなさい」

 

???「え〜嫌よ〜……だって本当に久しぶりに逢えたんだもの」

 

ね〜と言って黒姫零に抱きつく対する黒姫零の顔色は悪く、どこか動揺の様なものをしているのが傍目からわかる。

 

武拳「……零?どうした?」

 

???「この子も私と会えてきっと感動しちゃったのよ」

 

【マスケット銃】75.75%→23.21 成功 4d3→

 

キミカ「警告は既にしてあるわ」

 

小さな身体に2つの穴を開け、無情に言い放つ。

 

???「いったぁ〜い!」

 

大袈裟な感じに叫びながらすぐにその幼女は起き上がる。

 

小山「効果は薄そうね、キミカ」

 

武拳「おいおい、これは一体何が起きてるんだ」

 

神凪「お気楽な脳で良く考えろただでさえヤバそうな奴が戦闘続きで消耗してる俺たちの前に現れてるんだ」

 

???「もう、貴方達に用はないのになぁ……そうやって感動の再会を邪魔するのなら…死んで☆」

 

まるで遊びに誘うかのように明るく添えられた言葉からは想像出来ないほどに明確な殺意を向けられる。

 

《戦闘開始》

行動順

???→武拳→神凪→キミカ→黒姫零→小山

 

[ラウンド1]

 

〔???のターン〕

???「それじゃあ小手調べにぃ」

そう言って武拳振男の方を見たかと思うと

 

【キック】75%→55 成功

 

次の瞬間にはさっきまで空いていた距離を一瞬で無かったことにする様な速さで蹴りが飛んでくる。

 

武拳「はっ」

【回避】80%→64 成功

横っ飛びに素早く身を躱し、蹴りから身体を逸らす。

武拳「やいけどなぁ!そんなんじゃ俺には当てられないぞ!」

 

〔武拳振男のターン〕

 

武拳「お返しだ」

【キック,マーシャルアーツ】80.80%→28.24 成功

【我流戦闘術】80%→57 成功

 

???「それはさすがにくらってあげられないなぁ」

【回避】80%→40 成功

 

攻撃を躱すとほぼ同時に後ろ回し蹴りを行うも上体を少し屈めるだけで頭上を過ぎ去ってしまった。

 

武拳「ちいさいなぁ!」

 

???「れでぃにたいして失礼!」

 

〔神凪霊徒のターン〕

 

神凪「そっちばかり見ていると足元を掬われるぞ」

【棒術】70%→37 成功

 

和服の袖から細長いお祓い棒を取りだして殴り掛かるが、

 

???「そういうことも出来るんだね」

【回避】80%→7 スペシャル

???「えい☆」

【こぶし】80%→39 成功

 

神凪「しまっ」

半身で攻撃を躱される。そして体勢を立て直す暇もなく相手は拳を向けてくる。

【回避】70%→83 失敗 1d3+1d6→7ダメージ

HP10→3

 

可愛らしい声と共に重い衝撃が腹部を突き抜ける。

 

ショックロール

【CON×5】55%→40 成功

 

神凪「かはっ」

 

身体から空気が吐き出され膝を着く。気絶こそしなかったものの一撃の重さに思わず意識を手放しかけてしまう。

 

黒姫零「…神凪…くん…僕は…君を…殺しに行かなきゃ…あれ?」

 

【SAN値】78→88 失敗 2+1d10→8減少 78→70

 

アイデアロール

 

【アイデア】80%→80 成功 発狂内容→9 4ラウンド

         不定の狂気 再発

 

〔キミカのターン〕

 

キミカ「零くん!大丈夫?」

近くに寄れば黒姫零は目を震わせている。

 

黒姫零「…僕は…あぁ…れ?…何を…すれば?」

 

キミカは黒姫零のポケットに手を入れて薬の入ったケースを取り出すとすぐに開け、黒姫零の口の中にそれを突っ込む。

 

キミカ「やっぱり1錠減ってる…ごめんなさい…こんな状態の君を連れてきて…せめて、少し休んで」

 

黒姫零は少しすると糸が切れた人形の様に意識を失う。

 

〔小山左佳のターン〕

小山「状況は悪くなる一方ね」(さて、流れを帰られるような一手は私は無いわけだけど)

 

キミカ「…小山、お願いがあるのだけれど」

 

小山「お願い?、何よ改まって」

 

キミカ「私たちの目的はあの階段のところで寝てる女の子を無事に帰すこと…そうね?」

 

小山「確かにそうだけど」

 

キミカ「小山、あなたはあの子を連れて先に逃げなさい」

 

小山「は!?そんなこと出来るわけ」

 

キミカ「友人にこれ以上傷ついて欲しくない私の気持ちを汲み取って」

 

小山「……はぁ、嫌な頼み方ね、……ちゃんと帰ってこなかったら許さないからね」

 

キミカ「わかってるわよ」

 

小山左佳はその言葉を聞くと同時に階段の方へ駆け出し、眠っている少女を抱えてこの場を後にする。

 

???「あれぇ?逃げちゃった」

 

[ラウンド2]

 

〔???のターン〕

 

???「まっいっかぁそれじゃあさ」

 

膝をついたままの神凪の元へと小走りで近ずき、足を振り抜く。

 

【キック】75%→73 成功

???「これで1人っと」

 

神凪「ぐっまだ…だぁ!」

【回避】70%→55 成功

 

精一杯の力を込めて横に飛び、体勢を崩しながらなんとか蹴りを躱す。

 

〔武拳振男のターン〕

【組み付き】80%→20%

武拳「捕まえたぞ」

 

???「きゃっ、気軽に触らないでよ」

 

武拳「今だ!撃ち抜け!神凪!」

 

〔神凪靈徒のターン〕

 

神凪「気軽に頼むな、重症だぞ…だが…良くやった」

【霊術・卒塔婆砲】80%→73 成功

霊力5→0 気絶

 

神凪「残った霊力全部注ぎ込んでやった…少しはくらっとけ…よ」

抱えられた幼女に向けて残った力を全て使い霊力の塊を撃ち抜く。

そして崩れ落ちるように地面へと倒れ伏せる。

 

武拳「どうだ!」

 

???「うーん…0点☆」

【???】100%→2 クリティカル

 

次の瞬間、武拳振男は抱えていた腕がすり抜ける感覚に襲われる。

 

武拳「は?」

先程まで抱えていた幼女は蝙蝠となって宙に拡散する。

 

それと同時に神凪霊徒によって放たれた光線が身体を打ち付ける。

 

武拳「ぐっ!…そんなのありか?」

HP18→8

 

ショックロール

【CON×5】90%→59 成功

 

片膝を着く武拳振男の前で小さな蝙蝠は集まりまた人の形へと姿を変える。

 

???「さぁ!貴女も寝ときましょ!」

【キック】75%→68 成功

 

【回避】84%→83 成功

 

戻ったと同時にこちらに向けて繰り出す蹴りをキミカはスレスレで躱す。

 

 

キミカ「危ないわね…」

 

 

〔キミカのターン〕

 

キミカ「武拳くん!神凪くんを連れて逃げなさい!…ここは私が食い止めるから!」(奥の手をを使うしかないわね)

 

武拳「だが、俺はまだ…」

 

キミカ「無理して残られるよりも応援を呼んでくれた方が嬉しいわ」

 

キミカ「そして貴女のために奥の手、使わせてもらうわね……っ!」

 

鏡幻器『千変万華』 使用 HP11→3 MP12→1

 

キミカは腰につけた筒を起動すると同時にキミカの腕から血が流れていく。

そして腕から流れ出た血は筒の中へと吸い込まれていく。

 

キミカ「はぁ…はぁ…ここからが本番よ」

 

[ラウンド3]

 

〔???のターン〕

 

???「へ〜面白い、そんな芸当ができるんだぁ…」

 

???「何ができるのかな!」

【投擲】65%→21 成功1d4+1d6 1/2→5

 

近くにあった石を弾丸の様な速さでキミカに向けて放つ。

 

キミカ「そのくらいなら」

 

腰に付いた筒から飛び出した血は分解され、鉄分は凝固し、八角形の薄い鉄塊となり投げられた石を防ぐ。

 

キミカ「躱すまでもないわ」

 

???「へぇ?」

 

〔武拳振男のターン〕

武拳「…悪い!すぐに応援を連れてくる!」

 

そう言って神凪を抱え走り去る。

 

〔キミカのターン〕

キミカ「今度はこっちの番…ね?」(さて、武拳くんが戻ってくるまで…生きてられるかしら)

 

鉄は再度分解され再形成、大きなリボルバー銃の様な形へと姿を変える。

 

キミカ「威力はお墨付きよ」

 

【千変万華[銃]】45%→35 成功

 

???「私も躱さないであげる」

リボルバー銃から放たれた弾丸は対象へと突き刺さると同時に八方向に破裂し針の様に胴体に穴を開ける 8d3→17ダメージ

 

その攻撃が当たると幼女は後ろに力無く倒れ、霧のように散る。

 

キミカ「…よかった…これが通用するんだったら最初からやっておくべきだったわね…」

 

ほっと息をつくキミカの目の前で銀の霧が集まり「よいしょっと☆」とまるで嘲る様な声で再度人の形へと変わる

 

キミカ「…っ」

 

???「…今のは…結構やばかったなぁ…」

 

キミカ「そんな…」

 

???「ほんとうにやばかったよ?」

後ろへと下がるキミカを1歩1歩逃がさないように距離を保ち追いかけてくる。

 

???「そんなあなたに!と く べ つ に!」

 

???「私の名前を教えてあげる☆」

 

キミカ「…ひっ」

 

サイト・ブランドー「私の名前はサイトブランドー!私こそ、誇り高き吸血鬼の王女であり、真祖!…ってどこ行くのよ」

 

黒姫零を連れて逃げようと駆け寄るキミカの前へと一瞬で移動する。

 

サイト「その子を置いてけば殺さないであげる!優しいでしょ?」

 

キミカ「……っ…あ」

 

サイト「…あ?」

 

キミカ「あなたに零くんを渡すなんて死んでもごめんよ」

 

サイト「そっか☆ じゃあ死のっか!」

【こぶし】80%→12 スペシャル 回避不可

 

キミカ「…くっ…!」

きゅっと目をつぶり自分の人生が終わる瞬間を待つ。

 

 

しかしその瞬間はいつまで経っても来る気配は無い。

 

薄らと目を開ければそこには

 

【庇う】60%→37 成功

【受け流し】70%→24 成功

 

振り抜こうとしている拳を止め、冷ややかな目でサイトを見つめる黒姫零の姿があった。




キミカさんがヒロインかな?
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