2人の探偵が住宅街を歩く。
諸星「あぁぁぁ…あっついなぁ」
炎轟「…そうだな」
額に浮かぶ汗を無視しながら周囲を見渡す。
炎轟品森【???】48%→69 失敗
諸星上名【???】42%→52 失敗
案内をしてくれた女性と別れてから住宅地をしばらく歩いていたものの、不思議と誰ともすれ違うことはなかった。
しかし時折どこからか笑い声のようなものが聞こえるため、もしかするとクーラーが効いた部屋に籠もっているのかもしれない。
黒い夏の影を落とす、都内と同じ様な代わり映えのない家の並びを眺めつつ2人は歩き続ける。
目星DICE
炎轟品森【目星】65%→75 失敗
諸星上名【目星】80%→5 クリティカル
諸星「品森〜なんかあったぞ〜」
諸星上名は路地の壁や電柱に同じチラシが何枚も貼られていることに気がついた。
どうやら行方不明者を探すためのチラシのようだ。
しかしどれも写真の部分が破り取られているため、そのチラシに貼られていたのがどのような人物だったのかはわからない。
よく見ると日付は15年ほど前のようだ。
諸星「15年も前か、にしては随分チラシが多いな」
炎轟「確かにそうだな、えーと…名前は澹伊 温(あわい あつし)くん
年齢は14才、身長は156cmで部屋に書き置きがされているのを最後に、行方がわからなくなっている。
制服がなかったことから、在学中のクルル丘中学校の制服を着ていると思われる。15年前ということは今仮に生きてるなら29歳か」
諸星「俺らより全然年上だな」
顔を見合わせ、目の前のチラシを見ていると突然
「あはははははっ」
と静かな住宅街に大きな笑い声が響き渡る。
炎轟「なんだ?」
諸星「行ってみようか」
声のする方へと向かってみると、そこには立て看板がある。
そこにはただ一言、[故 好野 真奇 葬儀式場]とだけ書いてあった。
諸星「おい、これって」
炎轟「あぁ、依頼書の真奇くんだ!」
2人は看板のその先にある葬儀場へと急いだ。
そこには喪服を着た男女が数名おり、皆がそれぞれ満面の笑顔を浮かべていた。
それはおおよそ葬式の光景とは思えなかった。
諸星「おいおい、なんでこいつらこんな笑顔なんだよ」
炎轟「俺に聞かれても分からないが?」
目星DICE
炎轟品森【目星】65%→31 成功
諸星上名【目星】80%→41 成功
笑顔の人間から目を逸らすように故人の眠る場所へと目を向ける。
そこには本来故人の写真を置くであろう場所に[好野 真奇]という名前が入った額縁が置かれていた。
そこから視線を落とせば更に異様な光景が目に入る。
棺桶の中、本来遺体が入るそこには誰もおらず、無造作に何枚もの紙が貼られている。
そこには一様に[好野 真奇]という名前が書かれている。
執拗に、まるで思い知らせるように、そう思わせるかのように。
その棺桶の周りで喪服を着た人々は淡々とした笑顔を浮かべ笑い声をあげている。
暑さのせいだろうか?それとも目の前の異様な光景を見た緊張からだろうか?かいた汗は額をつたって地面へと落ちていく。
SAN値チェック
炎轟品森【SAN値】80→77 1減少 SAN値79
諸星上名【SAN値】69→66 1減少 SAN値68
次の瞬間、ぴたりと笑い声がやむ。
突如訪れた静寂に思わず心臓が跳ね上がる。
突然ぐるりと葬儀場にいた全員の顔が炎轟品森と諸星上名の2人の方を向く。
その顔が一斉に綻び
「あははははははっ」
と笑い声をあげた。
何がそんなに楽しいのか、それとも悲しいのか?
それは2人にはわかるはずもなかった。
諸星「なんかやばそうだぞ!」
炎轟「逃げるぞ!」
2人は急いでその場を後にした。
息を切らして走り抜く。
ずっとずっと走り続けた末、ようやく立ち止まる。
遠くからはいまだ、笑い声がこだましている。
SAN値チェック
炎轟品森【SAN値】79→98 1d3→3減少 SAN値76
諸星上名【SAN値】68→28 1減少 SAN値67
炎轟「…はぁはぁ、なんなんだ今のは…くそっ」
諸星「はぁ…葬式だってのになんであんな笑ってるんだよ、はぁ…意味わからねぇって」
諸星上名はその場に思わず座り込む。
炎轟品森【???】64%→81 失敗
諸星上名【???】56%→76 失敗
炎轟「ところで…ここはどこだ?」
諸星「…団地みたいだな」
炎轟品森【???】80%→72 成功
諸星上名【???】70%→33 成功
どこからか笑い声か聞こえた。
そちらを見てみたら、エレベーターホールの前に誰かがいてこちらをみていた。
夕焼けが影を強くして顔は見えなかったが、何故だか笑っていることだけはわかった。
瞬間、何故か湧き上がるのは恐怖と怒りだった。
なんでこっちをみているんだ。
なんで笑っているんだ、と。
日の熱は落ち着いてきているのに汗が止まらない。
誰かはカラカラと乾いた笑い声をあげながらこちらに寄ってくる。
あと一歩、一歩前に出れば顔が見える。
あと一歩、一歩…チカチカと蛍光灯の光が点滅して、そして…
は、と気がつく。
目の前には見上げるほどの団地の建物があるだけだった。
先ほどまでの光景はどこにもなく、ただセミの声がこだまするだけだった。
炎轟「…なんだ?今のは」
諸星「…あっ…あぁ」
SAN値チェック
炎轟品森【SAN値】76→33 1減少 SAN値75
諸星上名【SAN値】67→85 1d3→2減少 SAN値65
アイデアロール
炎轟品森【アイデア】65%→97 失敗
諸星上名【アイデア】80%→24 成功
1d10→5
炎轟「大丈夫かー?上名」
【精神分析】80%→28 成功
その場で固まって動けない諸星上名に声をかける。
炎轟「…こんな所じゃまだ止まれないだろ」
諸星「…あ〜そうだなー…来たの失敗したー」
炎轟「そう言うなよ、終わったらラーメンくらい奢ってやる」
諸星「…まじぃ?頑張るわぁ」
そうして2人は団地へと向き直るのであった。
思ったよりSAN値チェック地獄だった