誕生日に投稿しようと思っていたけどできなかったです
誰か助けてください
炎轟品森は身体ががたがたと揺れる感覚と目元にまとわりつく眩い光で目を覚ます。
炎轟「……ここは…」
どうやら形状的に今自分がいる場所はバスのようだ。
横を見れば上名が間の抜けた表情でいびきをかいている。
炎轟「一応、何とか逃げれたのか?」
???「あぁそうだ 無事逃げ切ったよ」
自分達の前の席にいる存在に気が付かず思わず身構える。
炎轟「何者だあんた」
そう声をかけると目の前の男が立ち上がりながら
???「そんなに警戒しないでくれ」
容姿からはこの男はまるで普通という判断を頭は下している。
しかし
???「どうした?どこか怪我でもしてたか?顔色が悪いぞ?」
いわれて初めて自分の頬を滴る汗に気づく。
炎轟「…いや…大丈夫だ」(なんだ?見た目は普通の会社員みたいなもんだろ?……なんで息が詰まるんだ)
???「あっ失礼、名前を名乗っていなかったな…」
男は少し考えた様な素振りを見せ、
田中雄介「俺は田中雄介だ 一応、今は初めましてだな炎轟品森」
自分の名前とそしてこちらの名前を言う。
炎轟「…田中…雄介…分かってはいたが知らない名だ」
田中「それはそうだ…俺と君…厳密には君達は私とはまだ出会っていなかったからな」
炎轟「それなら…なんで俺の名前がわかるんだ?」
深く息をついて疑問をなげかけると田中雄介は
田中「…お前だけじゃない…そこに寝ているのは諸星上名だ」
さも当たり前の様に答える様子に思わず
炎轟「へぇ?まるで何でも知ってますって面じゃないか?」
そう挑発的に返すと思いもよらない答えが帰ってくる。
田中「あぁ…君達二人が探してる人間が黒姫零ってことくらいは知ってる…とでも言っておくか?」
炎轟「…!…へぇ?驚いたな…なんだ?お前犯人じゃないにしろ関係者か?」
田中「関係者…そんなんじゃあないさ、ただ私は時の流れにしがみついて何度もやり直そうと必死な凡夫だよ」
炎轟「…それはどういう…意味だ」
田中雄介はこちらを見ると真剣な眼差しで告げる
田中「…私は70回以上も君達と会ったことがある」
炎轟「…おいおいお前まさか、ループものよろしく何度も同じ時間を過ごしてるとかそういうこと言うつもりか?」
田中「…?そう言っているつもりだが?」
あっけらかんと男はそう告げる。
炎轟「…それで?俺達は毎回こうしてあんたに助けられてたってことか?」
田中「…そうなるな、今に至るまでの一言一句さえ同じままで安心すらしているさ」
炎轟「過去には戻れても同じ時を無限に繰り返してるってことか?」
田中「…黒姫零…あいつだけは毎回違うがな」
炎轟「そこでその名前か…で?何が違うって言うんだ?」
田中「……そうだな、あいつは前回の世界なら」
「そもそも行方不明にすらなっていないがな」
光指すバスの車内で少しの沈黙が続く。
田中「あいつは毎回毎回、何時も同じ場所に居ない」
炎轟「普通は…そんなことあるのか?」
田中「お前たちがずっと同じ言葉と行動をしているんだ…普通はそんなことはありえない」
「だがあいつは少しづつあの時へと近づいて前回では終末の前日まで来ることができた」
炎轟「……終末…?」
炎轟品森の問いには田中雄介は答えることなく時計を見る。
田中「…もう時間だな、また会おう」
炎轟「おい!待て!終末ってなんのことだ!!」
田中「…おそらくだが黒姫零は日本にはいない…とだけ言っておく…アマルのやつが何かしたのか…いや、今のあいつにそれは無理か…」
炎轟品森は手を伸ばし肩を掴もうとするもその手は空を過ぎ行く。
一際強い光が車窓から降り注ぎ目を細める。
「あ〜…お客様?終点です」
目の前には驚いた様子のバスの運転手が苦笑いを浮かべながらこちらへと語りかけていた。
諸星「…ん〜゛ん?おっ?無事逃げきれたのか? いや〜全然最後とか覚えてないけど無事に帰ってこれたみたいで良かった良かった」
横で気の抜けた事を話す相方を横目に自分の辺りを見渡す。
炎轟「…夢…だったのか?」
夏の日差しは変わらぬ温度で降り注いでいた。
ーーーーーーーーーー
病室の様な簡素な部屋で目を覚ます。
窓は閉ざされており閉められたカーテンのせいか部屋は薄暗い。
「……?」
カーテンを開けようと手を伸ばすと横のベッドから声がする。
「開けたところで陽の光は刺さない 無意味だよ」
開けようとした手を止め横を見る。
薄暗い室内の為はっきりと姿は見えないが声からして女性だろう。
「…誰だ?」
「そうか、君からしたら私は誰か知る由もないな黒姫零くん」
黒姫零?「……その黒姫零って誰のことを言ってるんだ?」
「?おかしなことを言う、君は黒姫零だろう?」
黒姫零は少し考えて不思議そうな顔をする。
黒姫零?「なぁ…あんたは俺?僕?が誰なのか知っているのか?」
「……これは驚いたね、記憶喪失か?この流れは初めて見る」
黒姫零?「…まぁそんなことはどうでもいい」
そう言うとベッドへと近づき横たわる人物へと顔を寄せる。
「……どうした?」
目と目が合いお互いの鼻先が触れるほど近づく
黒姫零?「…やっぱり女性か、思ったより幼そうだったけど」
「失礼だね こう見えて君よりずっと歳上だ」
言葉とは裏腹にどこまでも無感情の様な無機質な声色で言葉を返す。
黒姫零?「それで、名前はなんて言うんだ」
アマル「…私の名前か、アマルだ」
黒姫零?「アマル…聞き覚えはないな」
アマル「そりゃあそうだ、まだ会うつもりは無かったからね」
そこまで言ったところで少年の身体は段々と透けていく。
アマル「…あぁなるほど、君死にかけてたのか」
納得したような声色のままゆらりとアマルは手をひらひらと降る。
アマル「御機嫌よう、黒姫零 次はちゃんと自分を取り戻して来てくれ」
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再度目を覚ます。
今度はしっかりと自分はベッドで横たわっていたようだ。
暫く放心していると
「あ〜!起きた!起きた!おはよ〜」
声の聞こえた方を見ようとすると小さい女の子がおり寝ている自分の上に走って飛び乗り馬乗りになってにこにこと笑顔を向ける。
どこか見覚えはある…が
「…誰だっけ?」
思わず口から出た言葉に目の前の少女は頬を膨らませ
サイト「サ・イ・ト! 忘れるなんて酷いよ!」
そう言い軽く頭突きをしてくる。
「サイト…ちゃん?で良いのか?えっと…ここは?」
サイト「ここ?私のお家〜」
そう言いルンルンとした様子で部屋をステップを踏みながら動き回る。
「…君の家…か…俺…は…えっと」
言い淀む自分の様子を察してかサイトは
サイト「…もしかして〜記憶喪失?」(都合良くて助かっちゃうなぁ〜)
「そう…なんだろうか…俺には分からない」
サイト「うーん名前を教える前に1つ!」
眼前に指をビシッと効果音のつきそうな勢いで突きつける。
サイト「一人称は僕!君に俺は似合わない!」
「…わかった」
サイト「よろしい☆」
「そういえば…お…僕と君の関係って何?」
まるでその言葉を待っていた様ににっこりと微笑みながら
サイト「関係〜?なんだと思う〜?」
「……兄妹?」
どうやらこの回答はお気に召さなかったようだ
サイト「うっ…違う!もっと…」
言い淀む彼女に顔を寄せる
「もっと?…何?」
サイト「もう…君は…はぁ…顔が良い…」
頬を染めながら顔に手を添え恍惚な笑みを浮かべる
「なに…急にあっそういえば僕の名前は?」
そう言われてハッとした表情を浮かべたサイトは窓を空け月を背景にただ一言だけ
サイト「君の名前はね」
「七夜朔…だよ☆」
スランプというかなんというか
頑張っていきます
SAN値回復2d6+5
炎轟品森72→(1.3+5)78
諸星上名60→(2.2+5)69
第8の事象 了