超人達のクトゥルフ神話   作:黒姫卿

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分かりにくいですが時系列的には
6/27 黒姫くん蒸発
6/27~29 黒姫零とアマルが出会う(遠距離移動中)
6/29 雨音/ノワール キミカさんのお見舞いと黒城家来訪
7/1黒姫零?起床
7/2 炎轟品森と諸星上名 依頼開始
7/4←この話の冒頭
って感じですね



不毛な調査結果時々まさかの進展

ここは炎轟品森が運営する探偵事務所

中では炎轟品森は少し気まずい雰囲気を出していた。

 

炎轟品森「…」

雨音「…えっと…」

 

さて、目の前の少女にこのことをどう伝えるべきなのだろうか

君が探して欲しい人日本に居ないみたいなんだよ〜!

なんて言う訳にはいかない というか言えない。

 

見ず知らずの人間が日本にいないと言っていたから探すのは難しいなんて言うのは探偵として言えるわけが無い

 

だが、あんな出来事があった手前全く信じない…というのも心象的に厳しいものがある…さて…

 

諸星上名「君が黒姫零くんを探して欲しいって言ってた依頼者かぁ!とても可愛いらしい子だね!いやぁそれがさぁ品森が言うには」

 

<キック>80%→43 成功

 

にこにことしながら離そうとする上名の顔前を鋭い蹴りが飛ぶ。

 

炎轟「…おい?」

額に青筋を浮かべながらあくまで笑みを浮かべ上名を静止する。

 

上名「…あぁ〜!いやぁね!気の所為!勘違いだった!あぁうん!ほんと!気にしないで!」

 

雨音「…あの?まだ何も言われてませんよ?」

 

炎轟「…その…なんだ…?とりあえず手がかりがあったら連絡する、知り合いにも連絡はしてみるからそれで大丈夫そうか?」

 

雨音「えっと…はい?よろしくお願いします?」

よく分からない様子で首を傾げながら返事をしお辞儀をした後雨音は事務所を後にする。

 

炎轟「…なんて説明すればいいのやら…はぁ…ひとまずあいつにも連絡はしておこう」

炎轟品森は携帯を取り出しどこかへ連絡を取る。

 

上名「そういえばあの催眠術探偵は結局どこにいるんだ?」

 

通話を切り戻ってきた炎轟は勢いよくソファに座り込み

炎轟「…英国紳士の国、イギリスで今は依頼兼観光中だってよ」

そう言いため息をこぼした。

ーーーーーーーーーー

探偵事務所を後にした雨音は1人帰り道で思考する。

雨音(あれだけ何か言おうとしてたのに結局何か分かったら連絡するってだけなのは怪しいな…)

 

曲がりなりにも人の綺麗な所も汚い所も色々見てきた彼女にはわかって当然といえば当然の違和感ではあった。

 

雨音「…でも何かあったって訳ではなさそう…かな?」

そう言って辺りをキョロキョロと見渡す。

 

雨音「一緒に探そうにもノワールちゃんは朝早くどこかに行って夕方頃にいつの間にか帰ってくるからなぁ…」

 

ギラギラと輝く太陽の下、少女は決心する。

 

雨音「待っているだけじゃだめ!私1人でも零さんのこと探さないと!」

(私がのんびり待ってたらあの時何がなんでも私のことを助けてくれようとした零さんに合わせる顔がない!)

 

雨音「…無事でいてください…そして待っててください!必ず…!見つけ出しますから」

ーーーーーーーーーー

この屋敷で目が覚めてから今日で7日目らしい

らしい…というのはこの1週間まだ1度も外に出ていない為、あの女の子…サイトに言われるがままの日付しかわかっていない。

 

正直な所、あの子1人で今までどうやって生活をしていたのか謎…という感想がでてきた。

ご飯食べようかと言われてどこかに行こうとしたからどこに行くのかと聞いたら街に降りてその辺の飲食店から強奪…ゲフンゲフン貰ってくると言った時は流石に止めた。

 

それからは自分が毎日1日3食作っている…曖昧な記憶を辿るに自分も料理はしたことがある程度の腕だったが失敗した時にあんな引きつった顔をしながら無理して食べようとするものだからこの7日でそこそこ上達したと思う。

 

そして今、僕はやけに長い食卓のテーブルの前で待たされている。

1週間経って案外すぐに料理を作れるようになった自分を見てか私も君に振る舞いたい!と言ったことが始まりだ。

 

サイト「ふんふーん♪」

厨房の方を見るとサイトは何やら鼻歌のようなものを歌いながら料理をしている。  何やらコンロの方は凄い火柱がたっているが…

 

七夜朔「…サイト?」

僕が話しかけるとサイトはにっこりと微笑みながらこちらを振り向く

 

サイト「待っててね!今美味しいシチュー作るから!」

<料理>1%→100 ファンブル

火柱を背景に両手に小麦粉の袋を持ち、満面の笑みで力一杯袋を開けようとする姿を見る。

 

さて…どこから突っ込むべきk

 

この夜、とある町外れの洋館で大爆発が起き、周りの森林を巻き込む大火災になった。

幸いにも怪我人は僕達以外にはいなかったというのを後から知った。

 

そうして今所々灰に汚れたまま月が登る夜をサイトに連れられてどこかへと向かう。

 

サイト「けほっ ごめんねぇ 朔〜…」

時間が遅いのもあるだろう、あれだけの大爆発が起こったにも関わらずあの元洋館を少し離れれば人通りはまばらになってきた。

 

七夜朔「…いや、…僕も一緒に作れば良かった」

サイト「朔〜怒ってない?」

人がいないのをいいことにふよふよと羽を使って少しだけ宙に浮かびこちらの顔色を伺ってくる。

 

七夜朔「…僕の為にやろうとしたんだ…怒る訳ない」

 

そう言うとキラキラとした目をしてサイトは近寄り

サイト「そういう優しいとこ好き」

そう言って右腕にしがみつく。

 

かれこれ数十分くらいは歩いただろうか?

サイトに導かれるまま街を歩いていると住宅街的な場所を少し外れた場所にぽつんと1軒大きめな家の前に着く。

 

サイト「はい!とーちゃく」

飛ぶのをやめ、地面へと足をつける。

七夜朔「…もう1軒家持ってたの?」

そう聞くとサイトは平然とした顔で

 

サイト「?ここ私の家じゃないよ?」

といい戸を叩く。

 

数十秒たっただろうか、人が出てくる気配は無い。

サイト「…あれぇ?絶対まだ起きてると思ったんだけど」

そう言って再度とを叩く。

 

サイト「……しょうがないし玄関壊して入ろっ!」

???「やめろ! こんな深夜になんだよ!!」

何やら物騒なことを言い始めたサイトの言葉を遮るように扉を開け放たれる。どうやらこの家の家主が出てくれたようだ。

 

サイト「しばらく泊めて〜」

 

???「いーやーだ、ただでさえお前には迷惑かけられることが多いんだというかそう遠くないところに家があるだろう」

 

サイト「…爆発しちゃった☆」

そこまで言うと家の中に家主は戻り扉を閉めようとする。

 

サイト「ちょちょちょ 待ってよ!」

しかし閉まる前に扉の間にサイトは体を滑り込ませていたようだ。

 

???「厄介事にも程がある!今度は私の家を爆破するつもりか!」

 

サイト「違うのー!事故だから〜」

 

そうして扉の前で攻防戦を繰り広げる2人

 

家主は声や身長からして女性の様だ

2人の体格などから子供の喧嘩のようにも見えてしまう。

 

だがサイトは力が強い上にどうやら家主は非力な様だ抵抗虚しく外に引きづり出されてしまった。

 

???「…料理作ろうとして家が爆発って一体どうしたらそうなるのよ」

サイト「挑戦してみちゃった〜」

 

???「そういえばずっと放って置いちゃったけどそこの君は誰?」

こちらを見て尋ねる彼女を見てサイトはすかさず手を取り七夜朔を家の前に連れていく。

 

サイト「あなたにずっと話してた子です!」

???「あー…そういえばそんなこと言ってた様な…すっごい灰被ってるじゃん!」

 

サイト「さっきまで絶賛火災現場にいたからね〜」

 

???「背が高い…ちょっと屈んで」

 

七夜朔「…わかった」

膝立ちになり屈むと彼女は頭に被った灰をはたきおとす

 

???「んっ火傷とかはしてるの?」

灰を落としながら怪我の有無を尋ねる。

 

七夜朔「……特には…心配してくれてありがとう」

お礼を言うと同時に家主と初めて目線を合わせる。

 

遠目から見ていたからかあまり容姿はわかっていなかったが紫の髪と自分とは違う澄んだ空色の様な目をしている。

 

???「………」

七夜朔「……?」

 

何故か目が合ってから動きが止まっている。

先程まで肩の灰を落としていた手は止まり、合わさった目は固まったように動かない。

 

サイト「…ねぇー?」

固まった彼女にサイトが声をかけるとびくりと体を震わせ言葉をつまらせながら慌てて話し出す。

 

???「…!あっ?えっあっ泊まりだっけ?!あ〜えーとこいつ!こいつを私の実験の助手兼モルモットにしていいなら!」

こちらを指差しながら大きな声で条件を提示する。

 

サイト「…えー!絶対危ないでしょそれー!」

 

七夜朔「…僕は良いよ」

 

???「はい!決まり!えーっと名前…」

 

サイト「七夜朔くんだよ!」

 

七夜朔「…朔…」

 

???「朔くん!それじゃあサイト共々家に泊まらせる代わりに君は私の実験対象だから!」

 

七夜朔「…わかった…家主さん」

 

ベレッタ・F・M・クニン「家主さん…あー!名前言ってない! 私はベレッタ・F・M・クニン!好きに呼んでいいから!」

 

家主呼びは嫌だったのだろうか…急いで名前を言う彼女に思わず少し笑みがこぼれかける。

 

七夜朔「…わかったよ…ベレッタ」

 

ベレッタ「うっ…とりあえず家に入って…」

そう言われ室内へと足を運ぶ。

 

サイト「……ベレッタ〜?ねぇ〜?」

 

ベレッタ「…なっ何?」

 

サイト「…貴女は女好きだから大丈夫だと思って朔のこと連れてきたのにー!」

 

ベレッタ「…そっそういうんじゃない!」

 

サイト「…うそ!あれは恋する乙女の顔してた!」

 

ベレッタ「ちっ違う!」

 

サイト「違わない!絶対見惚れてた!だから実験対象とか言って一緒にいようとしてるんだ!」

 

ベレッタ「違う!ただなんか目と目が合った時に心拍数が上がって心が苦しくなって何故か目が離せなくなってただけだ!」

 

ベレッタの言い訳のような大声は静寂の夜をこだまするのであった。

 




料理くんちゃんと振ってちゃんとファンブル出ました(にっこり)
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