超人達のクトゥルフ神話   作:黒姫卿

96 / 115
催眠術探偵英国に渡る

『お昼のニュースです。先日6月29日に新たな行方不明者として会社員の黒井 香美さん23歳、大学生の長池 紗良さん20歳が行方不明となっており連日警察による捜査は続いていますが、現在有力な手がかりは得られていないとのことです。昨今年々増加する行方不明者についても随時調査が進められているとのことです。 続いてのニュースは--』

 

とある喫茶店

そこで彼女はよく依頼者を紹介してくる謎に人脈の広い男、綾 椎蔵に呼ばれコーヒーを片手に約束の時間を待っている。

 

「…約束の時間過ぎてんじゃんかあいつぅ!」

店内にある時計は約束の時間の13時を過ぎて長い針は2の数字を指している。

 

「あぁぁ! あいつからの依頼いっつも変なの多いし嫌なんだけど!でも金払い良いから断れねぇよぉぉ!」

 

机に顔を伏せながらバンバンと台パンをする。

待ち合わせに良く使っている為か喫茶店のマスターはこちらを見ても呆れ笑いの様な顔で一度見るだけである。

 

「くそぅあいつ絶対に強制的にタンスの角に裸足でサッカーボールキックさせてやる」

 

そんな話をしていると来客を知らせるベルがチリンとなるどうやら来たようだ。

 

「おぉい!時間過ぎてんぞー!」

ばっと顔を上げ大きな声で不満をこぼすと

「えっえっと…綾さんの言ってた…た、探偵さんですか?」

少し気まずそうにした可愛らしい黒髪の女子高生がそこにはいた。

 

(やってしまった…ていうか!なんで自分は来ないんだよ!)

「そっそう!私がその探偵!ごめんなさいね!綾さんが来るとばかり思ってて綾さんのお知り合いですかー?」

 

目の前の少女はほっとした様子で良かったとため息をこぼし

縁部知佳「初めまして 私綾さんのいとこで縁部 知佳(へりべ ちか)って言います」

 

不知火紫「知佳ちゃんね 私は不知火 紫(しらぬい ゆかり) 探偵よ」

 

縁部「優しそうな人でよかった…おじさん連絡とかちゃんとしないから…迷惑とかかけてませんか?」

少し困った様な顔をしながら申し訳なさそうに尋ねる。

 

不知火「あ〜いや…大丈夫!ですよー?ところで今日はどういったご要件で?」

 

縁部「実は折り入ってご相談がありまして…おじさんに聞いたらそういうことを喜んで手伝う方がいるって教えて貰って…どうかしました?」

 

不知火「えー?なんでもないよー?続けて?」(あの野郎…誰のせいで厄介事に首突っ込んでると思ってんだ)

 

縁部「そっそうですか?あっそれでそのご相談したいことなんですけど、私高校で美術部に入ってまして、部活の友達に布津 麗って子がいて、すぐ近くの美術館でやってる企画展に一緒に行こうとしてたんですけど…私がテストの補修で行けなくなっちゃって、麗を一人で行かせたんです。そしたらそれっきり行方ゆくえが分からなくなっちゃって…。警察は女子高生のただの家出だろうってまともに扱ってくれないし、麗の両親には私が一緒に行かなかったせいで行方不明になったんだって逆ギレされちゃってて…私の両親は共働きで忙しいから、いとこの綾さんに相談したら不知火さんのことを紹介されたんです。最近ニュースで行方不明者が続いてるっていうし、一人で探しに行くのは不安で…一緒に美術館に行くだけでいいんです!絶対何か企画展であったんだと思うんです!おねがいします!」

 

《アイデアロール》

不知火紫

[アイデア]70%→5 クリティカル

 

不知火紫はその企画展に心当たりがあった。

そういえば柊木なんとかってやつが夢と現実を繋ぐ現代アート〜だかなんだかってのをやってたなと思い出した。

 

ついでに言うのであればその企画展はこの前、要するにこの子の友達が行方不明になったとされる日で終了しており今は別の場所でやっているとの噂を思い出した。

 

不知火「…あ〜付き添いは良いんだけど…」

 

縁部「ほんとですか!」

 

不知火「その個展今やってないわよ?」

 

縁部「…えっ?でもおじさんからチケットもらって」

 

不知火「チケット?」

 

縁部知佳が取りだした封筒から取り出されたチケットにはこう書かれていた。

 

不知火「エアチケット…イギリス…行き…?」

 

ーーーーーーーーーーーーー

ロンドン特有の歴史感のあるオシャレな街並みが不知火紫と縁部知佳の2人を囲む。

 

縁部「…ごめんなさいこんなことになってしまって」

 

不知火「…あー…ここまで来たら…もう旅行と思いましょう」

 

2人は慣れない海外の街を歩く。

 

縁部「そういえば不知火さん英語喋れるんですね…良かったです…」

 

不知火「…まぁ裏技を使ってるけどね…ん?あ〜あいつからメッセージきてる…協力要請?…今依頼で海外にいるので無理…っと」

 

そうして歩いていると目的の美術館へと辿り着く。

 

不知火「少し遅くなってしまったけれどまだ閉館まで余裕あるわね」

 

縁部「何かきっと手掛かりが見つかるはず…」

 

不知火「焦らないで、こんな時ほど落ち着いて」

 

縁部「…はい…あれ?不知火さんあの人達って」

縁部知佳はとある絵画の前にいる人物達を見て不知火紫に声をかける。

 

不知火「…日本人だ」

 

縁部「何かお話とか聞けますかね?」

 

不知火「まぁ…行ってみるか…」

 

絵画の前で話をする2人の元へと探偵は歩みを進めた。

 

ーーーーーーーーーーーーー

今はゴッホ作のカラスのいる麦畑という作品の前にいる。

「それでですね、ワタシはゴッホはやはり他の芸術家とは違う景色が見えてたんじゃないかって思うんです、この作品も一見不気味に見える絵画ですが意味として人生の最後だったりって言われてるんです…ふへへ…ゴッホが晩年に残した絵ということもあってやはり自分の死期がわかってたんですかね?」

 

七夜朔「…」

 

周りから見れば一方的な一人語りのように見えるが女性は少年が聞いているのをわかっているように早口気味に話を続けていた。

 

「ワタシも書き物をやっていますがこの独特な世界観はやはり彼特有の物の感じ方や見方といったものなんでしょうか?…今のワタシなら同じ景色を認知できるんでしょうか」

 

七夜朔「…」

 

「…ふへへ…貴方は静かにワタシの話を聞いてくれますね?わかりますよ…普通なら呆れてどこかへ行くことだってできるのにわざわざ着いてきてくれてるんですから…ふふ…お人好しなんですね…えっと…」

 

七夜朔「……朔…七夜朔」

 

星見海月「…!…ふへっ…では七夜様と呼ばせていただきますね…ふふふ…ワタシの名前は星見海月…えへ…えへへ…よろしくお願いしますね」

オドオドとしつつ目線を合わせこちらに手を伸ばす星見海月の手を握り

 

七夜朔「……よろしく」

と一言返す。

 

「あー見た所日本人…だーよーね?」

 

声をかけてくる方を振り向く。

そこには2人の女性がおり、何やら聞きたいことがあるようだ。

 

不知火「どうもー私は不知火紫で、こっちは縁部知佳ちゃん」

 

縁部「こんにちは」

 

不知火「一応探偵やってて…あっそうそうお二人さんにちょいと聞きたいことがあるんだけどさ構わないよねー?」

そう言いながら探偵は目の前にチョーカーから十字架の着いたネックレスを取り外し突きつける。

 

不知火「単刀直入に聞きたいんだけどさー柊木…あっそうそう野剛だそいつがやってる展示に関わってる?」

 

ゆらゆらと揺らすネックレスを見つめさせ、言葉を紡ぐ。

 

不知火紫

[催眠術]80%→22 成功

 

ただし…

 

世界はどうやら

 

《精神対抗》

不知火紫[14]↔星見海月[18] 30%→9 成功

不知火紫[14]↔七夜朔[16]40%→97 ファンブル

 

イレギュラーがお好きなようだ…




どうしてこうなった?
星見ちゃんのセリフは全部ちょっと早口で言ってください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。