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なんか京に行くことになった。
発端は我が居住に突然押しかけてた六眼氏。余りにも突然戸を開け放つので開口一番、文句の一つも言ってやろうかと思ったが、なんだかいたく動揺していたのでその気も失せる。直後自身の不穏な身体事情に思い至り、「これは
六眼氏は名を
ごじょさと以外に例が無いのでアレだが、糸目女性六眼持ちって属性はやはりどこか意外さがある。以前目にした際に っぽいか? とは思っていたがやはり女性であった。白髪ショートヘアのイケメンさんである。六眼持ちはみんな白髪美人なのかな。偶然? 何か因果はあるのだろうか。髪色が変わってると呪術適性も高いがちって話があったような気もするが……。
さておき、この身が六眼的にどう視えるのかというのは気になっていたのでこの来訪は棚ぼたの好機であった。糸目がスッと開いて覗く綺麗な瞳に見つめられるのは相応にドギマギしたが、結論としてはやはり六眼とは呪力の流れを見通す眼なのであろう。表出の無いはずの範囲の呪力消費すら断言し、残穢以前に呪力そのものの存在を肯定する。一考の後特定を果たした術式に関しては、呪力がどう影響しているのか、その状態の観察の末に
私ってつまりなんなの、とまで急に問うのは流石に気が引けて無理だったにせよ、六眼での "観察" を間近で見られたのは中々良い経験であった。できることなら体験もしてみたいものだ。移植とかできないかな。でも裸眼で居るの辛くなるんだっけ? なら嫌かも……。杢蓮さんはしっかり視る時目を開くし、後天的糸目っぽいわね。
ともあれ直後に不意の提案が飛んできて、なんだか軽い感じで上京が決まったのである。情報も人脈も動く機会も欲しかったし丁度良いでしょう。私はすぐさまそれに同意。
そうして出発は明日とあいなった。明日かぁ。……明日!?
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どなどな。今ね。
昨日の今日とスケジュールが急過ぎてビビったが、別に何か用意するものもある訳でなし、何の支障もないかと気付いた翌朝。来た迎えは
ところで昨日六眼さん、あー、
うわー。
いや、なんの うわー かっていうと、巻き込まれたくないなっていうか、その。まず両面宿儺なんですけど。これは多分
なーんだ良かったって思いつつ脳裏に
道満じゃなくて道摩なのもちょっと気になるし。シン陰流開祖の蘆屋貞綱さんは
揺れる車内で日記ってやっぱ無理があったみてぁ, *2
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無事に京にも着きましたということで一息ついた所。本日はですね、六眼さんのお師匠さんのところに連れて行かれまして。それでその、お師匠さんのお名前というのがその。
安倍晴明サンです。
お、大物〜〜〜……!! 居たんだ。いやそりゃ居るか。
一応なんか、作中人物何某=安倍晴明説とかいくつか囁かれてた気がするし、"蘆屋" 貞綱が門下生の為に簡易領域を開発した善良サイドになってたから安倍晴明は悪役サイドに置いたりしてるんじゃねとか邪推してた事もあるんだけど。普通に市政の重役然としてイケ
それにしてもかなりお年を召していらっしゃったので恐縮ながら年齢を伺ったところ、80代との返答があった。……いや本当にお爺ちゃんじゃん! 想像よりも全然歳重ねててびっくり。まあ術師の爺さんが年齢不相応に元気そうなのは、仙人っぽいイメージに即して結構しっくり来る。
てか卓上で書類に手を付けてる様は仕事してる感じだけど、平安に定年とか無いんか……? みたいなとこが気になったが、問うまでもなく「最早趣味のようなものでね」との回答が返ってきた。さ、さいですか……。
凛とした佇まいから覗く目は特に六眼とかでも無い普通の目な風なのに、眼を向けられているとどうにも奇妙な居心地になる。負けじと
そこから発される「ナルホドよく視えている」とかいう台詞はどう受け取っても皮肉の色しか見出せない声色を伴っており、あぁなんか、
全く、他者を省みない軽薄さ枠は
まあ平安に居ないもんね、五条悟。 ……。
ともあれ、折角だし術師になりなさいと言われ、そうなった。6さいガキ術師の爆誕である。あゝ平安、労働基準法*3なんてものは無く。……呪術高専の生徒らってアルバイトとして働いてるのかな。或いは公務員判定?
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安倍家所属、
爺さん持ち前の謎の予見力で
そのようなこととなった末。新居へと
歳は10と少しの、双子の兄妹。六眼の