尚、本作品の時間軸は『VanguardGー蒼海の先導者ー『約束の始まり』』の1年後となります。
VanguardGー蒼海の先導者ー『約束の始まり』→https://syosetu.org/novel/311913/
相変わらずの不定期更新ですが、頑張って書いていきたいと思います。
それでは……どうぞ!
(里那)「はぁ……やっぱり、名門校と言うだけはあるわね……」
満開の桜散る街中を、私
とある目的の為に、故郷である長野県上田市から此処、東京八王子市に上京して来た。そしてそこにある女子高校『白百合宮女子学園』に編入したまでは良かった。
しかしまぁ……流石女子高。もっと言うなら先に私が言った名門校名だけある。編入先のクラスの娘に「趣味とか好きな事とかある?」と聞かれて、正直に私は「ヴァンガード」と答えた。『礼儀正しい女子学園』と言うだけあり、私の答えに対して聞いてきた娘達は揃って首を傾げるばかり。それもそうだ。そんな名門校に在学している彼女らの中にヴァンガード……もっと言うならカードゲームが好きだとか趣味な生徒なんて、目に見えて分かるくらい居ないものだ。
(里那)「でも、テレビでも報道されるくらいだから、名前だけでも知ってても良いと思ったのだけど……早計だったわね……」
果てさて、この後どうしようかと思いながら……一先ず引っ越して直ぐに見つけた私個人にとって落ち着ける広場で読書でもしよう。そう思った私は広場に着くや早々、何時も利用してるベンチに目を向けた。
(里那)「……あら?」
しかし今日は、先客がいたのだ。何時もこの時間帯なら彼処には人なんて居なかったのに……。まぁそういう日もあると思い、私は家に帰ろうと踵を返そうとした。
(里那)(ちょっと待って?あの制服……ウチの生徒よね?しかも同級生……って、彼女の手に持ってるアレはーーーー)
よくよく見ると、ベンチに座ってたのは、ウチの学校の同級生だった。因みに白百合宮の制服はネクタイスカーフ以外白百合の白で黄色のラインが入ってるセーラー服だ。なら何故同級生と分かったのか?先も言ったが、スカーフだけは各学年で色分けされてる私達1年生徒は赤色。2年生は黄色。3年生は青色のスカーフだ。
そして私は……その同級生の彼女の方へ1歩1歩、歩を進めていた。その理由は、彼女の手には……ヴァンガードのデッキが握られていたからだ。
(里那)「ちょっといいかしら?」
(???)「ひゃあぁッ!!??ご、ごごごめんなさい!!」
(里那)「何も驚かなくても……それに私は貴女に何かしたかしら?まぁ……それは今は置いておくわ。私は九導里那。貴女の名前……聞かせてくれるかしら?」
ベンチに座ってた彼女は、とても小柄で、焦げ茶色の髪を背中まで伸ばして、青薔薇の髪留めを左側にしている。目は私と同じ蒼色の目でだが、私と違って彼女の瞳は、とても優しい目をしていた。
そんな彼女に声をかけたら、思い切り身体をビクッとさせて飛び上がり、私を見るなり謝って来たのだ。先も言ったが……私、何かしたかしら?
(聖羽)「え、えっと……
(里那)「1ーA?私と同じクラスね?」
(聖羽)「ご、ごめんなさい……私。何時もはその……ひ、人見知りで、余り
(里那)「そうだったのね。ごめんなさい……編入してまだ日が経って無いものだから、クラスメイトの名前まだ把握出来ていないの」
心の中で納得と思いながら……「それよりも」と私は言いながら、彼女の手にあるヴァンガードのデッキに目線を落とした。
(里那)「貴女、ヴァンガード……やってるの?」
(聖羽)「ひゃあッ!!?///」
(里那)「だからそんなに驚かなくてもいいじゃない……」
(聖羽)「ご、ごめんなさい……」
コミュ障なんて……目じゃない位の驚きっぷりだ。聖羽はまたしても身体をビクッとさせ、今度は自分が持ってたデッキを隠す様にして自分の胸に持っていった。
その動きをする辺りーーーー彼女にとって良からぬ出来事でもあったのかしら?そう思っていると、彼女の口から私にとって……と言うよりヴァンガードをやる人々にとって思いもよらぬ言葉が発せられた。
(聖羽)「私……ヴァンガード止めようかなって思ってるんです……」
(里那)「!?……それは、何故かしら?私であれば力になるわよ?」
(聖羽)「九導さん……」
私の言葉に対して、彼女は「えっ!?」という表情でこちらを見た。彼女にとって、余りにも予想外だったのだろう……そんな目をしていた。
……『心の中では、どうにかしたい』と言う本音を、隠しているようにも見えたのだが。
兎に角私は、「里那で良いわよ」と言いながら聖羽の隣に腰を下ろした。
(聖羽)「実は私、学園内ではこんなんですけど……全国の『
(聖羽)「ライス・エンジェル……!?貴女が、あの?」
VMアイドルとは、全国都道府県に1人づつ居るヴァンガードの良さを広める……その名の通りヴァンガードのマスコットアイドル達だ。
そしてライス・エンジェル……今年度より立ち上げられたVMアイドルと同時に東京都を代表するVMアイドルに抜擢された人物の筈。
因みに……全国都道府県のVMアイドルになるには、当然だがオーディションが必要で、私の情報が間違えでなければ、彼女は全国の中でも激戦区とも言われる程の募集人数がいた東京都のアイドルファイター達とファイトし、勝ち抜いた事となる。
(里那)(という事は、必然的に彼女はかなりの腕前のファイターだと言うことが分かる。なら何故……)
心の中で、そう思っている私を他所に……聖羽は話を続けた。
(聖羽)「オーディションの時……私は
(里那)「……差し支え無ければ、教えてくれる?どの様な批判を受けたのか」
(聖羽)「……『彼女が選ばれるなんて、有り得ない』、『
私も、彼女に対する批判をネット上で目にした。あれは確かに酷いものだった。やれ彼女以外にも適任が居たはずだの、やれ事務所内に身内とかいて……その人に媚びって選ばれたんだだの……私からしたら候補ファイター達の努力も知らずにそんな事を軽々しく言える人達の気が知れないと酷く感じた。
そう思う中……私は、『イカサマ』と言うワードが気になって、「もしや……」と思い始めた。それは、本当に彼女がイカサマなんてしないと言う事を証明する為の思考。私や
確かめる必要があるわね。
(里那)「聖羽?初対面でこう言うのはあれだけれど……貴女はイカサマなんて必要ない程の、いいえーーーーそれ以上の実力を持つカードファイターだと私は思うわ。今からそれを……証明しに行くわよ、着いてきて」
(聖羽)「えっちょ……里那さん!?」
私はそう言って、鞄を持って立ち上がり、とある場所へと歩き出した。
聖羽もまた、あたふたしながら私の後を追うようにして付いて行ったのだった……。
〜END〜
如何でしたか?本作品のオリ主こと九導里那、オリキャラの天導聖羽のプロフィールは後々追って更新しますのでご了承ください。
それではまた、次回お会いしましょう!
感想、高評価お待ちしております。