特急「ひだ」奥飛騨旅情殺人事件   作:新庄雄太郎

8 / 9
本当に彼女が犯人なのか?


第8章 彼女のアリバイ

暫くして、南と高山は飛騨から戻って来た。

 

「班長、只今戻りました。」

 

「おう、高山までご苦労様。」

 

「はい、結構人気スポットだそうですよ。」

 

高山は、同僚に飛騨のお土産を渡した。

 

「ところで、何か分かったか。」

 

「はい、高山の旅館に当たったところ、被疑者らしき女性が乗って来たんですよ。」

 

「おう、それ誰なんだね。」

 

「ええ、名前は水沢 夏見と言う女性だそうです。」

 

「と言う事は、この女性が怪しいと。」

 

「はい。」

 

「とにかく、彼女のアリバイを調べてくれ。」

 

「わかりました。」

 

と、言って南は早速、水沢に当たって見ることにした。

 

「はい、あなたは。」

 

「鉄道公安隊の南です。」

 

「ああ、国鉄の警察ですね。」

 

「はい。」

 

「あのー、私に何か。」

 

南は水沢に言った。

 

「実はですね、先日新幹線「のぞみ」で殺人と一昨日高山で殺人と下呂で殺人が起きましてね、あなたは事件当日何をしていましたか。」

 

「なんでそんな事を聞くんですか。」

 

「あなたは、事件当日奥飛騨へ行っていたんですか。」

 

「オホホホホホホ、何言っているのだか、何か肝心なことを忘れてはいませんか?。」

 

「はっ。」

 

「その事件当日は、私は高山へ行って帰りに上りの特急「北アルプス」に乗っていたのよ。」

 

「そうなんですか。」

 

「ええ、間違いないわよ。」

 

「なるほど。」

 

そして、南は高杉に水沢のアリバイを報告した。

 

「はい、水沢の話によると彼女は1日目に下呂温泉で1泊して、次の日に高山へ行ったと言っているんだ。」

 

「ほう、つまり彼女は飛騨へ行っていたのか。」

 

「はい。」

 

「この時間で犯行は可能なんだろうか。」

 

「ええ、何か気になりますな。」

 

「そうですね。」

 

次の日、南は歩夢と侑としずくに会った。

 

「へぇー、特急「ひだ」に乗って高山と下呂へ行ったのか。」

 

「うん、朴葉味噌と飛騨そば美味しかったわよ。」

 

「後、宮川の朝市も見物したんだから。」

 

「それから、下呂温泉も行ったんだから。」

 

「へぇー。」

 

「それに、連続して殺人が起きたんだよね。」

 

「ええ、下呂に行った時は男の死体が発見されてね。」

 

「もう、びっくりしましたわよ。」

 

と、しずくは言った。

 

「ところで高山へ行った時に何か気づいたことはなかった。」

 

「そうね、気づいた事か。」

 

「うーむ、そう言えば高山駅で女に会っていたな。」

 

「おっ、それ本当か。」

 

「ええ。」

 

「何処で目撃した。」

 

「そうね、名古屋から乗って来たから高山から降りてきたから。」

 

「なるほど。」

 

南は、すぐに高杉班長に報告した。

 

「ほう、名古屋で女を目撃した。」

 

「はい。」

 

「水沢か。」

 

「ええ、詳しいことは分りません。」

 

「そうか。」

 

と、高杉は言った。




次回は、ついに謎解けるのだ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。