祖龍のヒーローアカデミア   作:暦月

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 前回のあらすじ:オリ主が大人しいと思ったら、やっぱり揉め事を起こしてきた。人って変わらないんだなと一佳は思った。



第十三話 戦闘訓練③

 

「さてと、ここが訓練の舞台ですか。本当にどこにでもある普通のビルですね」

 

 与えられた5分間でやれることは限られている。

 建物の見取り図を軽く流し読みするが、これが必要になることは無いだろうなとある種確信めいた予感を抱きつつも戦闘開始に備え、思い思いに時間を過ごす。

 

「それで、いつまでそこに立っているつもりですか。暇なら地図でも読み込んだらどうですか」

 

「…別に暇なわけじゃねェよ。言っとくけどなァ、直接対決が無くなっただけで勝負は諦めてねェぞ! この試合MVP取っておめェを超えるからな!」

 

「はあ、そうですか」

 

 一体いつ勝負するなんて話になったのか。適当に相槌を返し、やる気十分といった様子のペアを横目に捉える。

 

「それよりほら、早く作戦を教えてくれないかしら」

 

「あ?」

 

「…まさか私が作戦を立ててそれを実行すれば良いとか思ってないですよね。先程も言ったように私が雄英に来たのは個性を伸ばすため。この訓練に参加した時点で取り敢えず今日は満足ですし、後は貴方のヒーローとして考える力を鍛えれば私の目標は達成されるので」

 

 ほら、さっきの骨抜さんみたいに。

 

「ッ――やっぱおめェ、さっきの話はマジなのかよ」

 

「さっきの話と言うと……家が半ヴィラン組織ということですか。それともヒーローになる気は無いって言ったこと?」

 

「どっちもだ! そんな自分勝手な理由で合格枠を一つ潰したってェのか! アイツ等がどれだけ必死な思いで中学を過ごしてきたか、お前ェに分かるかよ!?」

 

「いや知らないですよ、そんなの。じゃあなんですか、どれだけ高く見積もっても合格ギリギリな人なんかの為に、私が我慢して譲れと? そんなに責められる程ですかね、私のした事って」

 

 大体、その辺も含めて雄英は私を合格にしたのだ。今更生徒一人が騒いだからって、どうこうなる問題でもないでしょう。

 

「こんのォ!!」

 

 

『それではB組第2戦、スタートだ!』

 

 

 咄嗟に手が出ようとしたのが視えたので迎撃に移ったその瞬間、まるで図って様なタイミングで――いや実際に見ていたのだろう――対人戦闘訓練の開始が宣言された。

 

 

「……始まっちゃいましたね。どうします。ここから遅延行為はすべて減点対象になりますけど」

 

「ちィッ!」

 

 

 やれやれ随分嫌われましたね。別にクラス全員と仲良くなろうなんて思ってなかったけど、雰囲気を悪くする事態にだけはなって欲しくないなあ。

 

 そんな心配をよそに、私に背中を向け建物内に入っていくパートナー。

 一応忠告はしておいたのだけど、ヒーローでもない一般人は避難でもしてろと言われました。あら、意外と合理的。

 

 

「それじゃあ私は一般人として待たせてもらおうかしら。でも、彼が捕まったら正当防衛を理由に動かせてもらいますね」

 

「……もしかしなくてもだけど俺に言ってるよな。あーあ、望み薄だったけどやっぱり気付かれるか」

 

 

 私の声に反応して、地中に身を潜めていた骨抜さんが頭だけ姿を露出させる。

 

 

「その感じだと何処に核を隠したのかも大方見当はついてるだろうな」

 

「ええ。というか耳が良いのでリアルタイムで聞いてました。今度潜る時はそこら辺の警戒も出来ると尚良しです」

 

「まじかー。オールマイト並みの戦闘力持ってて索敵手段まであるのは想定してなかったなー」

 

 

 彼の個性は『柔化』 さっき物間が小大さんと核をこれで隠してタイムアップに持ち込んだけど、所有者である骨抜さんは練度も発想も彼の上を行きました。

 

 核の現在地はここから()に50mの所に埋まっています。

 潜った時の泳ぎ――地中を移動するのってそうやるんだ――からして手慣れてる感じはありましたが、驚くべきはその潜水技術。

 

 酸素はコスチュームの内側に備蓄しているから良いとして、水深30m(そこ)まで潜行するのはプロでも難しいと訊く。それも視界が効かない中をだ。

 

(個性を極めるとはこういうのを云うんですね)

 

 とは言え別に掘り返せない訳ではない。上手く加減しながらやれば、ものの10分で回収できる……が、当然妨害も入るだろうし、泥だらけになってまで頑張る必要もない。

 そんなのより普通に二人捕まえる方が楽だからだ。ついさっき何もしなくて良いと言われたばかりですしね。

 

 

「まあ良いや。どっちにしろ今は動かないみたいだし」

 

「そんなに簡単に信用しちゃって大丈夫ですか」

 

「良いの良いの。幾ら考えたっておたくには筒抜けだろうし。一つのことに囚われて動きに精彩を欠くよりは、その場その場で臨機応変に対応してった方が上手くいくってのが俺の経験則だから」

 

「ふふ。とても最近まで個性を禁じられていたとは思えない発言ですね」

 

「それはお互い様だろ。ま、そこは柔軟にな」

 

 

 そう言い残し、気配と音が去っていく。

 

「臨機応変に…ね」

 

 口にする分には簡単だし、あの自信からして実際今まではそれで何とかなってきたのだろう。

 

 でも果たしてそれが雄英(ここ)でも通用するのか。

 

 まだ知り合って間もない微妙な間柄、初の実戦練習。何より一癖も二癖もあるクラスメイト達。中学まではプロヒーローとしての素質を持つが故に周りも付いて来ただろうが、此処にいるのは全員が素質持ち。

 この条件で無条件に従ってくるとしたら、余程の才能持ちかペアに自主性が無いかのどちらかだろう。

 

 ほら、現にこうして制御から外れた()が向こうからやってきた。

 

 

「さて、本当に対応できるのか試してみましょうか」

 

 

 嗚呼やだやだ。自然と口角が吊り上がっていく。

 これじゃあ私が莫迦だといった暴れたがり連中と同じだと、小さく独り言ちた。

 

 

 

 

 

 

【雑談スレ】雄英高校1年B組を見守る会【part32】

 

……

 

45:名無しの観測者

いやあ、それにしても初っ端から激戦でしたねえ

 

 

46:名無しの観測者

激戦(後半ほぼ宝探し)とは…。

 

 

47:名無しの観測者

妹様と骨抜の解説聞いてたから敵チーム優勢か? と思ってたけど意外にあっさりだったな

 

 

48:名無しの観測者

物間下手過ぎ、気ぃ抜き過ぎ。一人で突っ走って確保とかアホ過ぎんか

 

 

49:名無しの観測者

いやあれは拳藤チームの作戦勝ちでしょ。スレも物間捕まるまでは敵チーム優勢って意見が圧倒的だったじゃん

 

 

50:名無しの観測者

『コピー』が初見殺し過ぎんよ。何の情報も無いままよーいスタートで始めていい性能じゃないわアレ

 

 

51:名無しの観測者

物間のいやらしさはこの頃から健在だったけど、それを退けた拳藤さんは流石やで

 

 

52:名無しの観測者

>>51 いや言い方よw

 

 

53:名無しの観測者

お、講評はじまた

 

 

54:名無しの観測者

う~ん。この流れるような職務放棄、オレでなきゃ見逃しちゃうね

 

 

55:名無しの観測者

さすが新米教師兼No.1ヒーロー。自分で考えることの大切さを理解しておられる

 

 

56:名無しの観測者

略して新米ヒーロー

 

 

57:名無しの観測者

>>56 略すな略すなw

 

 

58:名無しの観測者

>>56 オールマイトが年近くてヒーロー成り立ての世界線がワンチャンあったかもしれない

 

 

59:名無しの観測者

ヴィラン捜索から撃退までほぼ一人で完遂しているヒーローはやっぱ違うぜ!

 

 

60:名無しの観測者

>>58 うわそれ原作始まるまでが地獄じゃん。雄英襲撃から神野区の悪夢も下手したら経験不足が祟って余計被害が出るかも

 

 

61:名無しの観測者

別にオールマイトが一人で全部やってるわけじゃないだろ。エンデヴァーは事件解決数でトップだし

 

 

62:名無しの観測者

いやいや、一人で全部やっちゃうからサー・が離れてった訳じゃん? その解釈自体は別に間違ってないんじゃないの

 

 

63:名無しの観測者

初期エンデヴァーの余裕ない感じがそう思わせんのかもな

 

 

64:名無しの観測者

お、骨抜が物間の時間稼ぎ作戦に問題あるってさ

 

 

65:名無しの観測者

ふむふむ。確かにその通りだよなあ

 

 

66:名無しの観測者

あそこで捕まったのがやっぱり敗因だよな。この時点では手の内もバレてなかったし喩え無個性になってもハッタリは利かせられたろ

 

 

67:名無しの観測者

そう思ったら物間って心操以上のジョーカーだよな。あっちは変声器ありとは言え種バレたらきついのに変わりはないし

 

 

68:名無しの観測者

そりゃあ腐ってもヒーロー科と普通科じゃポテンシャルが違うわ。どっちも集団戦でこそ活きるけど、どっち連れていきたいってなったら普通に考えて物間だろ

 

 

69:名無しの観測者

それを本人も分かっていたから相澤先生に捕縛布習ったんだっけか。

 

 

70:名無しの観測者

まあ体育祭でそんな心操に出し抜かれたヒーロー科が大勢いるんですが

 

 

71:名無しの観測者

>>70 シッ! それを言うんじゃありません!

 

 

72:名無しの観測者

てめェ俺の希乃子ちゃんが普通科に成績で負けた雑魚だって云いてえのか、ア”ァ!?

 

 

73:名無しの観測者

お前のじゃない定期

 

 

73:名無しの観測者

原作では体育祭からの出番だったけど、この頃は物間とか鉄哲以外あんまパッとしないからなあ

拳藤も含めてTheモブってくらいの扱いだったし

 

 

74:名無しの観測者

あからさまにA組凄えって思わせるためのシナリオだったよな

 

 

75:名無しの観測者

やっぱり一度ヴィランと交戦したアドバンテージが大きかったんだろ

 

 

76:名無しの観測者

それも有るだろうけどやっぱ一番は個性の相性っしょ。A組に戦闘得意な面子多すぎだっての

 

 

77:名無しの観測者

B組は明らかにサポート寄りの性能したのが多いし仕方ないわ。

 

おい宍田、お前は反省しろ

 

 

78:名無しの観測者

宍田は犠牲になったのだ。普通科の星とサポート科のおっぱいを決勝に上げるための、その犠牲にな

 

 

79:名無しの観測者

いや草

 

 

80:名無しの観測者

まあでも戦闘経験の差はやっぱり大きいだろ。それに初手オールマイト VS 脳無とか見せられたら誰だって覚悟決まるわ

 

 

81:名無しの観測者

ぶっちゃけB組の躍進は妹様がその役割を担うかに懸かってるよな

 

 

82:名無しの観測者

A組はヴィランの脅威を真に理解して。それに対しB組は強者(クラスメイト)のいる高みを目指してって感じか

 

 

83:名無しの観測者

おお、その対比は良いな! きちんと差別化も図れてるし

 

 

83:名無しの観測者

でもB組の強みって確立した個っていうより集団戦でのチームワークだろ。それだと個人技に走らないか?

 

 

84:名無しの観測者

そこは別にいいだろ。ヒーローなんだから

 

 

85:名無しの観測者

むしろこの時期はそれ位で丁度良いまである。幾らチームワークに優れててもそれを構成するヒーローが弱いと怖くないしな〜

 

 

86:名無しの観測者

アニオリで描かれてた他校のヒーロー科がそれに近いな。完璧に統率された連携でもトップが崩れたら全て終わるってのもまたテンプレだけど

 

 

87:名無しの観測者

ああ。確か個性が『IQ』の子だっけ

 

 

88:名無しの観測者

IQ150w

 

 

89:名無しの観測者

紅茶を飲んで目を閉じている間ってのがもう現場向きでないし、そのお得意の頭脳戦すら八百万に完敗したあの子ですな

 

 

90:名無しの観測者

ピピ―! 印照才子の悪口はそこまでだ!

 

 

91:名無しの観測者

まあ例えとしては間違ってないな。あそこまで行くと脳死に近いが

 

 

92:名無しの観測者

で、話戻すけど我らが妹様はB組の戦力UPに貢献できそうか?

 

 

93:名無しの観測者

無理

 

 

94:名無しの観測者

ムリ!

 

 

95:名無しの観測者

無理無理カタツムリ

 

 

96:名無しの観測者

おい最後www

 

 

97:名無しの観測者

満場一致の無理判決は草も生えませんわwww

 

 

98:名無しの観測者

生えてんじゃねえか!

 

 

99:名無しの観測者

立派な草が生えてますわよ

 

 

100:名無しの観測者

いやまあ理由は分かるけど。ぶっちゃけ戦力差あり過ぎて目標どころか参考にもならないだろ

 

 

101:名無しの観測者

FLOW的に考えれば目指すべき目標が高すぎて実現可能な挑戦の中に収まらないのよ

 

 

102:名無しの観測者

>>101 おは潔

 

 

103:名無しの観測者

別に目標が高いこと自体は問題ないんじゃないか? エンデヴァーだってオールマイトに迫ろうと頑張ってたんだし

 

 

104:名無しの観測者

いやエンデヴァーだって長年No.2を堅守してた持ってる側じゃん。

オールマイト引退前の言動と本人の狂気が合わさって突き放しているように見えるけど、実際はそこまで実力に差はないだろ

 

 

105:名無しの観測者

どうなんだろうな。スポーツとヒーロー活動じゃ理論の活かし方も違うだろうし

 

 

106:名無しの観測者

てかそもそも本人にやる気が無いのがなァ。

アドバイスとか発想の転換だとかはきっちり説明するけど、彼女が期待してるのってさっき俺らが言ったチームワークとか作戦立案とかの方だし。

 

 

107:名無しの観測者

当人の実力は『個性』と、それを扱う〝才能〟で決まるってのが持論だしなあ。んで、個性を幾ら鍛えたからってオールマイトにはなれないから才能の方を鍛えるってのは理に適ってるんだが。

 

 

108:名無しの観測者

個性発現の段階で既にオールマイト超えしちゃってるからね本人は。そう思うのも仕方ないわ

 

 

109:名無しの気炎万丈!

纏めるとこんな感じか

 

 ◎B組がA組とタメを張るには

・個人の実力を上げる

・USJ襲撃に匹敵するほどの強さに対する動機が必要

・美羅ちゃんの存在がカギになりそうではある

・でも当の本人が個々人の強化よりも作戦とかチームワークの底上げを図っている

 

 で合ってる?

 

 

110:名無しの観測者

サンキューイッチ!

 

 

111:名無しの観測者

相変わらず仕事が速いぜ!

 

 

112:名無しの観測者

これ見て思ったけどさ。B組の皆癖無くて良い子だし、妹様の提示に従ってあっさり作戦とか連携行動の方向に舵切っちゃわない?

 

 

113:名無しの観測者

というか元々原作からしてそんな気質だしな。やっぱサポート向きの個性多いとこうなるわ

 

 

114:名無しの観測者

最早誰も講評の話してないけど、妹様の感想というか評価ってゴリゴリ合理的だからつい感化されちゃうんだよこれが

 

 

115:名無しの観測者

別に集団戦が悪いって訳じゃないんだ。でも皆が皆連携を前提とした動きに慣れてしまうと突出した個性が伸びにくいのよ

 

 

116:名無しの観測者

時として圧倒的な才能ってのは集団の邪魔にもなるからな。

あとこれは経験則だけど、全員の実力が一律だと上が指揮を取りやすい場合もあるし、そうなると出る杭は打たれる悪循環にも陥りやすいんだ

勿論拳藤さん達が誰かを排除するとは思ってないけど、チームワークを意識しすぎるとそういった弊害があることも覚えていただきたい

 

 

117:名無しの観測者

オールマイトも言ってたけど、常にトップを狙う人とそうでない人の差って結構デカいだろ

崖っぷちで最後に頼れるのが磨いてきた実力と、確かな経験ってのは間違いない

 

 

118:名無しの観測者

う~ん。何だか上げれば上げる程B組がA組に勝てない理由が明確になってきた気がする

 

 

119:名無しの観測者

何処かで変化を付けなきゃいけないんだけど、その有力筆頭が個人のレベル上げより作戦とかチームプレイ推奨だからな~

 

 

120:名無しの観測者

しかも入試一位で影響力あるし、講評も好評だから何だかんだ言って信頼固いんよ

 

 

121:名無しの観測者

また同じ問題に戻ったな。

もうどっかに向上心がバリクソ高くて、良い意味でチームの枠に収まらない、妹様にも対抗心剥き出しの実力派クラスメイトが居ないものか

 

 

122:名無しの観測者

草。どんな無茶ぶりやねん

 

 

123:名無しの観測者

そんなの爆豪か初期ろき君しか当てはまらんわ、いい加減にしろ!

 

 

124:名無しの観測者

お、そんな事言ってたら本命のお出ましだ!

 

 

125:名無しの観測者

相手は此方も解説でお馴染みとなった骨抜君と…

 

 

126:名無しの観測者

あ…

 

 

127:名無しの観測者

ん…? どうした

 

 

128:名無しの観測者

え、これってもしかして

 

 

129:名無しの観測者

 

 

130:名無しの観測者

お!

 

 

131:名無しの観測者

宣・戦・布・告 キタ――(⁠・⁠∀⁠・⁠)――!!

 

 

132:名無しの観測者

塩崎センパイ、俺信じてましたよ! センパイが我らが妹様にも物怖じしない爆豪タイプだってね!

 

 

133:名無しの観測者

盛大なフリからの高速フラグ回収、これほど美しい流れが他に有っただろうか、いや無い(反語)

 

 

134:名無しの観測者

妹様も煽る煽るwww

 

 

135:名無しの観測者

信じられるか。これ本人無自覚なんだぜ

 

 

136:名無しの観測者

しかもヤクザの家出身って事までカミングアウト!

 

 

137:名無しの観測者

全員鳩が豆鉄喰らったかの如く驚いてるwww

 

 

138:名無しの観測者

さあ俄然楽しみになってきた!

 

 

139:名無しの観測者

訓練場へ急げ急げーー!

 

 

140:名無しの観測者

>>120 誰も触れなくて草

 

 

 

 

………

……

 

 

 

165:名無しの観測者

 

 

166:名無しの観測者

 

 

167:名無しの観測者

うわ

 

 

168:名無しの観測者

ええ…

 

 

169:名無しの観測者

おいおい、駄目だわこりゃ

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 訓練開始、5分後。

 ヒーローとしての役割を放棄した美羅の前で、一人の少女が倒れ伏していた。

 

「それで、気は済みましたか?」

 

 鉄哲(パートナー)がやられるまで不参加を表明したが、彼女はそんな美羅の前に立ち塞がると果敢に……いや無謀にも一対一の勝負を仕掛け、そして敗れた。

 

「全く、一体何がしたかったんですか。塩崎さん(・・・・)

 

 自らが下した敗者の横で膝を折り、目線をなるべく近付けてから疑問を投げ掛ける。

 

「くッ……うっ、」

 

 対する塩崎は指一本まともに動かせず、つい数分前の出来事を追想した。

 

 

 





 作者的総評

 1年B組 
 合理的でチームプレイも高水準だが、個人の実力はA組に及んでない印象。ブルーロック理論で言うところの夢中になれる挑戦が曖昧且つ低くて、ヒーローとして一歩足りてない感。しろよ、プルスウルトラ!

 初期1年A組
 合理性に欠けるね
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