素早さ極振りにした怖がり少年はネクロマンサーになるようです。   作:名無しという名の者

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これからは二日に一回の投稿が主になりそうです…
勝手で申し訳ありません。
ただ、これからも投稿は続けていくので応援よろしくお願いします!


怖がり少年とカスミ

 

 

 

空中でバランスをとってスタッ、と地面に降り立つサリーと女性。

メイプルはガシャンと音を立てて地面に叩きつけられている。

 

『…気をつけてください』

幸い俺が落ちるはずだった場所に現れたムーンが俺とシャインをキャッチしてくれたおかげでダメージはゼロだ。

…ん?"キャッチ"された??

 

「ピギャア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!…あっ」

「何があった!?」

「ちょっ、ゼロ!?!?」

 

「ゼロくんが倒れた!!?」

「…まぁ時間が経てば起きるでしょ」

 

「さすがシャイン、手馴れてるなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んっ…ここは……」

 

俺は一体何をして…そうだ、和服の女性を追いかけて、そしたらメイプルとシャインが現れて…落ちて…ムーンにキャッチされて…はっ!?!?

 

「俺、死んだ?」

「…バリバリ生きてるよ」

 

「あっ、ゼロ大丈夫?…あれは私でもちょ〜っとキツイから同情するよ…」

「それより、腕を見てみて!」

 

メイプルに言われるがまま俺は自分の腕を見る。

手首に鎖がついている。

五人の腕が黒い鎖で繋がれていたのだ。

 

「え?」

鎖の長さは一メートルと少し、普段通りの動きは出来ないだろう。

 

「…これ、外れないよね?」

 

「んー…まだシャインの【エクスプロージョン】を試してないから分からないけど…」

 

「サリーさん、そんなことしたら鎖の前にまず俺達が吹き飛びますよ…」

 

「あれ?今まで気が付かなかったけど、目の前にボタンがあるよ?」

 

メイプルは反射的にボタンを押す。

すると、ステータスを表示している青いパネルが俺達の前に現れる。

【束縛の鎖】

対象五人を繋ぐ呪われた鎖。

繋がれている五人は運命共同体となり、誰か一人の死亡が全員の死に繋がる。

【破壊不能】

 

 

「うわっ…きっつ」

「これ避けれなくね…?」

「俺もヤバいな」

 

現状めちゃくちゃ危険なのは俺とサリー、それに次いで危険なのがシャインだ。まともに回避が出来る状況ではない上、HPも低いから非常にまずい。

 

 

「私がきっちり守ってあげる」

 

「うん。頼りにしてるよ」

「せっかく集めたメダルがパーだからな」

「メイプルさん、よろしくお願いします」

 

 

「私が凄く場違いだな。うん」

 

「……一時休戦で」

 

「ああ、そうしよう。私としてはもう戦いたくもないが……」

 

和服の女性はカスミというらしい。

見ての通り刀を使っての戦闘が得意なのだとか。

敬語も別に付けなくていい、とカスミが言っていたが、シャインだけ敬語を続けるらしい。変なやつ。

 

「じゃあ…取り敢えず探索する?」

「そうしよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…また広間?もうお腹いっぱいだよぉ〜」

 

「ふっふっふ、モンスターが出てこないダンジョンなどおそるるに足らず!」

「そうやって居られるのも今のうちかもよ?」

 

「ほら、無駄口叩いてないで早く行くよ!さすがに今日は私も疲れたし」

 

時刻は午後六時。ここから脱出するために探索を始めた俺達は、メイプルがメダルを一枚見つけたり、カスミに俺達の怪鳥戦のことを話したり、逆にカスミからこれまでの探索の話を聞いたり…。

ダンジョンとは全く縁の無さそうなことをしていたのだった。

何度目か分からない広間。しかし、今回は初めての出来事が起こる。

 

「じ、地震か!?」

「今回は私も分かるよ!」

 

体感できる程には地面が揺れていたのだ。

そして、目の前の広間からはグチョグチョと気持ちの悪い音が聞こえ出す。

俺達は戦う準備をしつつ広間を見る。

 

 

すると、次に俺の目に入ってきたのは…巨大なカタツムリだった。

天井の高さから推測するに、高さおよそ五メートル、体長およそ七メートルだろう。…って、何冷静に分析してんだ!!

俺は驚いて絶叫するが、何故か声が出ない。

 

「【音吸収】しといて良かった…」

「ナイスシャイン。あれはやばい。気づかれてたら終わってた」

 

「HPバーが無かった……」

「ど、どうやばいの?」

 

「HPバーが無いってことは……倒せないってことだ」

 

「鉢合わせないように安全地帯を探さないと……アウト」

 

「えええええっ…じっじじじゃあ逃げるしかできないのぉ!?」

 

「いや、鎖で繋がれてるから逃げることも出来ない」

「…いい人生だった…」

 

 

「諦めるな!…取り敢えずここから離れよう。あいつが戻ってくる前にな」

「うん、そうしよう」

 

「じゃあ、あっちの通路かな?」

 

俺達は広間に入るとカタツムリが出てきた方とも、消えていった方とも違う通路へと急いで向かった。

…これ絶対また会うよね?

 

 

 

 

「そうか……そのためにこのダンジョンはこの形なんだ」

 

サリーが呟く。

サリー曰く、このダンジョンは蟻の巣のように伸びる通路と多くの行き止まり。

そして全ての場所で天井が高く、余計な障害物が一切無い。

さらにプレイヤーはその体を鎖で繋がれている。

つまりカタツムリが動きやすくプレイヤーが逃げにくい構造になっている、らしい。

 

「もしかしたらこのダンジョンも時間によって難易度が違うのかもしれないな」

 

時間が経つにつれてダンジョン内の地響きが大きくなっていく。

 

「い、一匹じゃないのかな?」

「………かもね」

 

「誰か!誰か俺を〇せ!!」

 

俺が絶望して叫ぶと、またしてもシャインが【音吸収】で俺の声を吸収する。

サリーは耳を澄ませて、少しでも音の方向を探ろうとしている。

シャインも【音増強】すると【サウンドソナー】で辺りの音を聞いて何処にカタツムリがいるのか探ろうとしている。今は周りにいないらしい。

俺も気配でわかる。近くにはいなそうだ。

 

そうして、進んで行く中。

ついに恐れていたことが起こる。

 

「……っ!」

 

先を行っていたサリーが曲がり角を曲がった瞬間。

そこにいたのはカタツムリだった。

 

 

 

「走れ!引き返すz…」

「【超加速】ぅうぅぅ!!」

 

カスミがなにか言いかけるが、そんなことお構い無しに俺は最高速度で走り出す。

しかし、逃げきれない。後ろを見ると、メイプルは倒れ込み、シャインはダメージを負っている。

 

 

「やっ…ば!」

 

サリーがメイプルとシャインを助け起こすよりも早くカタツムリが迫ってくる。

カタツムリはその体を揺らしてビチャビチャと粘性のある液体を飛ばしてくる。

 

 

「くっ!」

距離があったため、メイプルとシャインはすんでの所で液体を躱すことが出来たようだ。

 

 

 

「サリー、ゼロ走るぞ!【超加速】だ!」

「わわわかった!おおおお前ら起きろぉ!!!」

 

『…承知いたしました我が君よ』

 

ムーンがメイプルとシャインを肩に乗せて俺達の後ろにつく。

どうしても逃げきれそうにない場合にと相談していた最終手段…とにかく逃げる!!

 

 

 

「「【超加速】!」」

 

俺達の体が加速する。

俺はできるだけサリーとカスミがついてこれる最高速度で走る。ムーンは心配する必要がないだろう。

 

「後ろどう!?」

「大丈夫!追いつけてないよ!」

 

俺はホッとため息をつく。

俺達は何とか逃げきることが出来たできたようだ。

 

しかし当分【超加速】は使えない。再使用出来ないうちに遭遇した時には死を覚悟しなければならないだろう。

そんな中、休む暇なくあのグチョグチョという音が聞こえ始める。

 

「またぁぁぁあぁぁ!!?」

「……くっ…別の方からも来てる!」

「こっちだ!」

 

 

「【音吸収】!」

「やっぱり!あのカタツムリ、音に反応してる!」

 

俺の絶叫が強制的に聞こえなくなって少しすると、近くから聞こえていたグチョグチョと言う音も遠ざかっていった。

 

 

「どうだ?いるか?」

「……近くにはいないかな?」

 

「はぁ……逃げ切れた…」

 

「おおっ…お疲れ様ムーン…」

『失礼いたします、我が君よ』

 

俺達は壁にもたれかかる。

そこは通路の真ん中で安全とはとても言えないが、行き止まりに居座るよりはずっとマシだ。

 

「あー…疲れた」

 

「どうにか…出口を見つけないとな」

「うん、そうだね……」

 

相談するまでもなく方針は決まった。

長居するほど危険だ。

そのため急いで出口を探すことにしたのだ。

 

 

「このダンジョンにボス部屋はなさそうだし……メダルや装備は見つけたら回収くらいの気持ちで……」

 

「ああ、そうしよう。あのカタツムリがいるんだ…このダンジョンのコンセプトは探索なんだろうな」

「探索したくねぇよぉ…」

 

「つまり……このダンジョン全体がボス部屋みたいな感じってことかな?」

「まぁ、そんな感じだと思う」

 

 

 

 

俺達は少し休憩すると、またすぐに探索に戻る。

右へ…左へ…右へ…

 

 

「左の道からは微かに音が聞こえる。右は大丈夫」

「…うん、大丈夫」

 

俺達も耳を澄ませてみるが、地響きに隠されてよく聞こえない。

頼りになるのは、サリーとシャインだけになりそうだ。

 

 

「急ごう、右にも現れたら…」

「とてもまずい」

 

「ああ、分かった」

「うん、行こう!」

「OK!!」

 

俺達は早足で右の通路を進む。

そこにカタツムリの姿は無く、奥へと向かうことが出来た。

俺達がしばらく探索して見つけたのは、天井付近にある横穴だった。

通路の中程にあるそれは今までに見たことのないものだ。

少なくとも中には何かあるだろう。

 

 

「あれ、入れるかな?」

 

「うーん……【跳躍】では届かないと思う…」

 

高さ十メートルの位置にある横穴に入るには【跳躍】では足りない。

俺達が思案していたその時。

 

「…皆静かにして…!」

「………来てる!」

 

サリーとシャインが信じられないように言う。

耳をすませると、確かに段々と聞こえてくる。

それも、両側から。

 

「挟み討ちは警戒してたのに!」

「音魔法使い失格だ!」

 

 

「どうするの!?」

「ああぁぁあぁぁぁ!ここで終わりかぁ!!」

「まだ方法はある!あの横穴に入るしか…!」

 

 

「サリー、【跳躍】だ!後は私が何とかする!」

 

カスミがそう言うと、両側からカタツムリが姿を現す。何をするか聞いている余裕はない。

 

 

「【跳躍】!」

 

サリーはジャンプするが、四人分の重量もプラスされたこの状況ではやはり足りなかった。

 

 

「【三ノ太刀・孤月】!」

 

カスミの体が空中で加速する。

システムにサポートされてカスミの体が撃ち出されるように上に跳ね上がる。

もちろん俺達も引っ張られる。

…だが、まだ足りなかった。

 

「【不撓不屈の支配者】!!」

 

俺は横穴の入口に糸を10本つけて、それで横穴の入り口へと向かう。

俺達は転がり込むように横穴に突っ込んだ。サリーはすぐに下にいるカタツムリを確認する。

カタツムリはベチャベチャと粘液を振り撒いていたものの上までは届いていなかった。

 

 

 

「上がってくる手段は無さそう…かな」

 

サリーは一安心というふうに座り込んで水晶の壁に背中を預ける。

 

「あぁ…っ……上手くいった…」

 

「ありがとうゼロ、カスミ。私の【跳躍】だけじゃ届かなかった」

「私からも二人に礼を言う。弧月だけじゃ届かないかもと思っていたんだ」

 

「うん!凄かったよ!」

「はー…助かったぁ!!」

 

「孤月は外した時の硬直が長くてな……届かなければ動けずにカタツムリにやられていただろう…私としても賭けだったんだ」

 

一か八かの賭けは見事に成功した、らしい。

お陰で俺達は久しぶりの休息を取ることが出来る。

この横穴はカタツムリが入れる大きさではないのだから。

 

 

「休むのもいいけど…先に奥をチラッと見ておかない?他のモンスターがいないとも限らないし…」

 

「………そうだな。それがいいかもしれない。ここのモンスターはカタツムリだけだと思い込んでしまっていた」

 

「うん、私もそれがいいと思うな」

 

「…怖いけど、俺も賛成だ」

 

「早く出るためにも、それは大切だしね」

 

俺達の意見が一致する。

俺達は立ち上がると横穴の奥へと向かった。

横穴は円形の広間に繋がっていた。

ここは地面までの距離五メートル程の場所で、その部屋には六つの通路があった。

 

遠目に見てもカタツムリも通ることが出来る高さだと分かる。

さらに、俺達のいる横穴のちょうど正面の壁には一つの扉があった。

高さは二メートル程で今までのボス部屋のような巨大な扉ではなかった。

 

 

「あれが出口なのかな?」

 

「ちょっと待ってろ。【遠見】!………見たところ、間違いなく何かはあると思うぞ」

 

「なら……行ってみる?カタツムリの音はどの通路からもしないし」

 

「本当?」

「間違いないのか?」

「大丈夫か?」

 

「俺も聞いてみる……」

 

メイプル、カスミ、そして俺にそう言われてサリーとシャインは耳を澄ませる。

だが、数分間耳を澄ませてみたものの結局カタツムリの音が聞こえることは無かったらしい。

 

 

「大丈夫。何の音も聞こえないよ」

「…【サウンドソナー】でも、何も引っかからなかった」

 

「多分大丈夫でしょ」

「なら……行くか」

「うん、そうしよう」

 

俺達は地面に降り立った。

 

だが、次の瞬間、変化が始まる。

水晶が急成長して横穴を塞ぎ、そして全ての通路から、あの嫌な音が聞こえ始める。

あのグチョグチョという気味の悪い音が。

 

「ど、どうして!?」

 

「ま、まずいよ!」

「どうする!?」

「駆け抜けよう!それしかない!」

 

メイプルは現在はフル装備。

だが、装備を外して抱えている暇などない。既に通路からはカタツムリ達が這い出てきているのが【気配察知】で分かる。

扉までの距離は二十五メートル。

走りきるしかないっ!!

 

「ムーン!」

『分かっております我が君よ』

 

「「「【超加速】!!」」」

「【小爆発】!」

「【毒竜(ヒドラ)】!」

 

俺、サリー、カスミは加速して一気に速度を上げる。そして、ムーンに抱えられたメイプルとシャインはそれぞれのスキルを使って、さらに俺達のスピードをあげる。

 

「カタツムリぃぃぃいぃぃ!!」

 

俺達を扉にたどり着かせまいと立ち塞がろうとするカタツムリ。しかし、俺達の圧倒的なスピードには追いつけない!

扉に一番最初にたどり着く俺。肩でタックルして無理やり扉をこじ開けて中へとはいる。

そして、俺に続くように扉の中へと入り込んでくるサリー、カスミ、ムーン、メイプル、シャイン。

それと同時に、扉が消え、鎖もボロボロになって崩れていく。

 

「ダンジョンクリアってことでいいんだよな…?」

 

「ふー……生き残った……」

 

「あぁ…疲れたな……」

 

「おそるるに足らずとか言ってた奴誰だよ…」

 

「当分カタツムリは見たくないなぁ…」

 

 

前を向くと、そこには魔法陣と、宝箱が四つあった。

 

「宝箱……開けていこっか」

 

「そうだね!そうしよう」

 

「何が出るかなー♪」

 

 

とりあえずメイプルとサリー、シャインと俺、カスミで三つの宝箱を開ける。

 

「こっちは槍だよー!」

 

「大盾か……」

 

「私は杖だな」

 

この中で利益があるのは大盾使いと杖使いであるメイプル、シャイン、そして俺だろう。

 

「ほらメイプル。大切に使えよ?」

 

「いいの?」

 

「俺が大盾使ったら二秒で失神するからな…というか、大盾使っている人の気が知れない」

 

「ちょっとー!それバカにしてる?…でもまぁ、ありがたく使わせてもらうよ!」

 

「ゼロ、代わりといってはなんだが…この杖はお前が貰うといい。それなりの性能はあるし、使えるんじゃないか?」

 

「いや、AGIに極振りの俺のINTが上がったって意味が無いので、シャインに譲ったらどう?」

 

「どうだ、シャイン?」

 

「これ…!めっちゃいい性能してるぅ!本当に貰っていいんですか?」

 

「あぁ…私が持っていても使わないしな」

 

「ありがとうございます!…メイプルさんみたいに今の杖と使い分けよーっと」

 

 

「さてさて、最後の宝箱は…巻物5つか…どれも同じ巻物だね。スキル【鼓舞】を習得出来るみたい」

 

サリーが巻物を俺達全員に渡す。

これでこの部屋での作業は終了、かな?

 

「じゃあ、出ようか?」

 

「そうだね…この洞窟は大変だったなぁ…疲れたよ」

 

「蜘蛛のダンジョンと比べたらまだマシだった…」

「どんだけ蜘蛛のダンジョントラウマなんだ…」

 

雑談しながら魔法陣に乗り、移動する俺達。

 

 

 

 

 

 

 

気がつくと俺達は元の砂漠にいた。

 

 

「わー…夜空だ……」

 

「砂漠にいる時に【常闇】を使っていなかったからな…久々に夜の空を見たな」

 

「なんか懐かしい」

 

「そんなに長くいた訳でもないのにね」

 

「ああ、何故だか嬉しい」

 

洞窟では見ることの出来なかった夜空は最高に解放感に満ちていた。

 

「そうだ…私達、カスミと戦うつもりだったんだっけ……もう、戦意が湧かないや」

 

「私も戦う気は無い…まぁ、最初から無かったがな」

 

「そうだ!なら、フレンド登録しようよ!」

 

「おぉ!いいねいいね!」

 

「ん、構わないぞ」

 

俺達はそれぞれフレンド登録を済ませると、寝転がって空を見上げる。

疲れからか、安心からか、しばらくの間はこうしていたいな。

 

 

「カスミは…この後どうするの?」

 

「そうだな…取り敢えずお前たちとは別れようと思う。フレンド登録もしたことだしイベント後にでもまた会えるしな」

 

「私達と一緒に来てもいいけど…」

 

「うん、いいよいいよ!」

「立派な戦力になるし!」

「楽しそうですし!!」

 

「はは…嬉しいが今回は止めておく。金メダルが一箇所に三枚もあれば戦闘回数も増えそうだしな」

 

カスミの言うことももっともだ。

カスミとメイプル、そして俺は金メダルを持っているのが他のプレイヤーにバレている。それを狙う者も多いだろう。

それなら必然と戦う回数も多くなるというものだ。

 

「そっか…残念だけど仕方ないね」

 

「ああ……よっ、と!私はもう行くとするよ」

 

カスミが立ち上がって砂をはらう。

 

「頑張ってね!」

 

「お前たちもな」

 

カスミは最後に俺達に手を振ってから離れていった。

こうして、奇妙な共闘は幕を閉じたのであった。

 

 

 

 






現在のメダル枚数:11枚
ゴブリン戦2枚、銀翼戦4枚、ゼロのPvP2枚、渓谷探索と竹林にて2枚、カタツムリダンジョンで1枚…て感じですね
書き忘れてましたが、ゼロ達は40枚集めるのが目標らしい
明らかに不可能だろ…
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