ちょっとくさい説教があったりするだけなのでそれでも見たいという方は見てください。
俺は金色のライオンのような怪物に乗り武田信玄のいる城まで向かっていた。
「誰かあとどれぐらいかわかる奴いねーのか?」
多分この質問の答えはいないだろうと思いながらもわずかな希望にかけて質問してみた。
あの金ぴかと別れたことが悲しくてたまらないような顔をしている。
「とりあえず武田信玄のいる城まであともう少しだ。多分、話の分かる奴だと思うだからそこであいつらの帰りを待とう」
(なんかいい加減うじうじしてるあのお姫様が鬱陶しくなってきた。)
(早く起きろよ黒野。)
俺が見えないようにイライラしているとまるで神経を逆なでするがのごとく寝言をつぶやき始めた。
「マヨネーズに押しつぶされる~。あぁ、幸せ」
(かばってもらっといて言うのもなんだがあいつ今の状況分かってんのか)
俺がそんなことを思っていると後ろで黒野一家4人が会話を始めた。
「こんな空気の読めない寝言をほざいたマスターをどうすればいいでしょう?」
ドルフィがふざけた寝言を言ったマスターにお灸を据えたいようだ。
「寝ているこいつをサンドバックなんて無粋な真似したくねーしな」
確かにフェニックスの行った方法は騎士道精神には欠けるであろう。
「なら顔に落書きはどうでしょう?」
「いえそれはさすがに甘すぎるはメデューサ」
メデューサの意見はドルフィによって却下された。
「ならキマイラの尻尾からぶら下げるのはどうかな僕たちの魔力で練った縄で」
「「「それだ!」」」
4人で満場一致のようだ。
お仕置きの方法が決まったので4人は不思議な呪文を唱え始めた。
すると後ろから強烈な光が上がった。
「「「「できた!」」」」
完成したらしく縄と衣類がこすれる音が聞こえる。
「よし。しばれたよ」
「よし。なら、落とすか」
「そうだね。フェニックス」
「皆さん、けしてこれはいじめなどではありません。やるべき制裁です!」
妙にドルフィの声に熱がこもっていたような気がした。
「ではいっせいの~でで落としましょう。ではいっせいの~で!」
「がんばれー」
グレムリンは他人事のようにエールを送りながら落としたようだ。
「間違っても死ぬなよ」
フェニックスは一応心配はしているようだ。
「私とフェニックスを恨まないでくださいね」
メデューサはまるで人殺しをした後の犯人のようなセリフを言って落としたようだ。
「マスターこれはあくまでお仕置きですからねー」
ドルフィはまるで何かを隠すように念押しして落としたようだ。
人の体が空を切る音が聞こえる。
「なんだか寒いな、それにやたらと風があたるなって俺なんでぶら下がってるの?」
どうやら起きたようだ。
それに合わせて大きな城が見えてきた。
「あれが例の武田信玄のいる場所なのか?」
俺が問いかけると伊達姫と呼ばれていた少女はコクンとうなずいた。
「もうすぐ着くから衝撃に備えろよ」
後ろのいる奴に着地の衝撃に備えるように言った俺は金色のライオンで城の前まで降りていった。
降りていくのに合わせて黒野も紐を伝って上がってきた。
俺は黒野が上がってきたのを確認し怪物の手綱を操り城の前に着地した。
すると青いクワガタのような飛行物体が近づいてきた。
「ゼクターに気に入られるとは、おぬし、面白いの」
俺が声のした方に顔をむけると紅い髪を後ろで束ねポーニーテイルにしている鎧を着た女の子が立っていた。
「あんたは武田信玄か?」
「いきなり呼び捨てとはつくづく面白い」
(見た感じ武神は見当たらないか)
俺の何かを探す目の動きに気付いたらしくなぜ武神ライダーがいないのかをこたえてくれた。
「わしの軍に武神はもういないぞ」
「今なんて言った?」
思わぬ武田信玄の発言により思わず聞き返してしまった。
「わしの軍に武神はいないといったんだが?」
「なんでだ?」
「わしをかばって武神鎧武に討たれてしまった」
「それは悪いことを聞いてしまった。すまなかった」
「面を上げろ。こんな場所じゃ、寒かろう。それにそこで暗くなっとる姫君にも話を聞かなきゃいかんしのう」
俺が頭を下げ謝ると武田信玄はそれを嫌がるようにやめろと言ってきた。
そしてそのまま俺たちは武田信玄についていった。
「ここで待っといてくれ」
そう言って武田信玄はどこかに行ってしまった。
「ここは、客室間かな?」
優真の言ったとうり客室間のだろう座布団が引かれている。
「とりあえずいつまでうじうじしてんだ?」
俺は伊達姫に問いかけるが答えは返ってこない。
「十六夜、いまはそっとしといた方が」
「俺はそこまで甘やかす気はない。第一、俺はあいつに頼まれたんだ。この姫様を頼むってな」
そこまで言っても伊達姫は一向に顔を上げない。
「俺たちは武神ビースト、武神オーズ、武神響、武神電王の4人のおかげでここまで逃げれたんだ。
なのにお前はそば付きがいなくなったぐらいでそのざまか。これじゃ、なんのためにあいつらが残ったのか分かったもんじゃない」
そこまで言うと脇腹の傷が開いてしまった。
かすり傷とは言ったものの実は脇腹に傷を作ってしまったのである。
「大丈夫か!?涼神、脇腹から血が出てるぞ」
「大丈夫、そこまで深くはない」
「おいドルフィ、こいつの治療をするから手伝ってくれ!」
「わかりました」
これ以上傷が開いてはいけないので俺は壁に背中を預けながら腰を下ろした。
「もうちょっと、おぬしの演説を聞こうと思ったがそうもいかないようじゃのう」
そう言って着物姿に着替えてきた武田信玄が救急箱をもってやってきた。
「これをつかえ。無駄に力を使わなくていいじゃろ」
救急箱の中には薬草に包帯、縫い針に医療用の糸まで用意されていた。
「伊達姫よ。この者が言っていたことは正しいとわしは思うぞ。おぬしはわしの境遇を知っているじゃろ?」
「私とあなたは違う。私はビーストを失ったら、生きていく意味がないわ」
「たしかに伊達姫、わしとおぬしは違う。おぬしの武神はまだ死んでおらぬからな」
「でも武神鎧武に勝てるわけなかろう!武神鎧武は今までに5人もの武神ライダーをたおしておるのじゃ、
しかも最強とうたわれた武神カブト、武神ファイズ、武神アギト、武神ウィザード、武神ナイト
どれも天下を取ると言われていた武神じゃ。わしのビーストが勝てる見込みなんて」
「お前、それでも武神ビーストの頭か?」
多分、傷がなければ一発ぶっていただろう。
「おぬしは自身の国を守る武神を信用してないのか?」
「そんなことは」
「本当に信じているなら、もっと胸を張っておぬしだけの武神を待て」
そう言った武田信玄は部屋を出って言った。
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