ほんとすみません。
ミカエルを抱きかかえながら、ビーストのいる場所まで飛んでいった。
すると、そこにいたのはビーストだけだった。
とりあえず緑色になっている、ビーストに話を聞くために、ミカエルを地上に下ろした。
ミカエルをおろした俺も地上に着地して、ビーストに話しかけた。
「ビースト、顔面宝石の白いのはどこに行った?」
「あぁ、白い魔法使いのことか、それなら・・・・、ブレイド!?」
「何、言ってんだ?」
「てっ、よく見ればパーシヴァルじゃん、驚かすなよ」
何故か俺をブレイドとか言うのに間違えて、なぜかがっかりされた。
「するとこっちは、キバじゃなくてミカエルってところか」
またもや、残念そうな声を上げた。
「そんなことより、白い魔法使いとやらはどこに行ったんだよ」
おれが再び質問するとビーストは答えた。
「あいつは、帰った」
なんというか、もう少しぐらい因縁深くなりそうな予感がしていたのだが、そうでもなかったらしい。
「それなら、さっさといくぞ」
「どこにだよ?」
「パーシヴァル、子供相手なんだから、ちゃんとどこに行くかぐらいは言わないと」
俺の失点をフォローするようにミカエルが注意する。
「それは悪かったな、今から行く場所はあの赤い鎧武の所だ」
それだけ言うと俺はビーストとミカエルを両脇に抱えて飛び立った。
二人とも最初は暴れたが、すぐにおとなしくなった。
この戦場は言うほど大きくないのか、
それとも俺の飛行速度が速いだけかは、
わからないがすぐに歌仙たちが見えてきた。
さらに驚くことに、ビーストがまた増えていた。
「いやはや、世界には似たやつが3人はいると言われているが、なんで3人ともここにいるんだよ」
愚痴りながらも急降下キックでゴキブリみたいな怪物の頭をけりつぶした。
俺が着地して二人をおろすと武神鎧武は大樹にとらわれている城に飛び込んだ。
それを追いかけるように鎧武と謎の顔が赤い宝石の奴が飛び込んでいった。
「あぁ、鎧武にウィザードが~!」
ビースト(黒野 一真)の言葉を聞く限り、あの顔面が赤い宝石の奴の名前は、ウィザードらしい。
「黒野、嘆いてる暇があるなら戦え。
どうせ、この戦いが終わったら、握手やら何やら好きなようにやってもらえるだろ」
そう、言いながらも、戦況は改善されてるようだが、あまり芳しくはない。
貴族のような風貌をした、クジラの魚人のような怪人が1体、
全身金色カブトムシのような怪人が1体、
カブトガニに酷似した紫の怪人が1体、
両肩に白い袋を装着した風神のような怪人が1体、
白い化石のような頭蓋に首と肩に着いた襟巻が印象的な紫色の怪人が1体、
まるで戦況の分析をするように、微塵も動かない。
「黒野、ミカエル、歌仙、スサノオ、周りの雑魚をかたずけるぞ。
それと、なるべく力は、温存しとけ。
多分、あそこで動かない5匹を相手にすることになるだろうからな」
たぶん、いや、確実だろうな。
どう見ても味方には見えない。
「なら、おれっちに任せな!」
『SIX!ハイパー!セイバーストライク!』
武神ビーストは、回転ジャンプの要領でダイスサーベルをふるうと、
全方向に大量のエネルギー体が敵めがけて襲い掛かる。
すると大方の敵は消え去った。
「武神ビーストの方か?」
はっきり言って武神ビーストに、黒野に、飛んでくるときに見かけたビースト、
3人もいればどれが誰なのかわからなくなってくる。
「おれっちは、おれっちだ!ほかのだれでもねぇ!」
たしか、こんな喋り方してたよな、武神ビーストって。
このビーストの答えが、頼りなさすぎるので、勝手に解釈することにした。
「とりあえず、ありがとうな。
それと、このまま雑魚のかたずけを頼むぞ、
俺たちはあそこで油売ってる5体をたおしに行くから」
俺は、武神ビーストに仕事を頼み、全身金色のカブトムシのような怪物めがけて走り出した。
走りながら、ブレイラウザーのオープントレイを開け、
スペードの10のカードを取り出し、武器のスラッシュリーダーにリードした。
『マッハ!』
その瞬間、足取りが軽くなり、高速移動ができるようになった。
高速移動の要領で、俺は一気に距離を詰めると怪物めがけて武器を振り下ろした。
だが、目の前の怪物は軽々しく、その攻撃を盾で防いで見せた。
「君が相手でよかったよ。
一番、強そうだったし、君のその姿は武神ブレイドに似ている、だけど君は武神ブレイドではない」
「そんな理由でよかったのか?
たしかに俺は武神ブレイドとやらじゃないが、お前はあの白いやつに呼び出されたんだろ」
「ワイズマンのことか、僕は別にあいつのために戦うわけじゃない。
僕は戦うのが好きだから、戦うんだよ。
特に、こんな大きな戦争はいっぱい血が流れるからね、
見てるだけでぞくぞくしちゃうよ」
「そうか、ならお前をぶっ殺す。
だから教えな、名前を。
ちなみに、俺はパーシヴァルだ」
「僕の名前はキング、もしものことだけど、
君が僕に勝てるようなことがあれば僕を封印するといい。
そうするとブレイドは、もっと強くなる。
だけど、僕はそんな簡単には封印されては上げないけれどね」
キングは盾で俺を押し帰すと、
体勢の崩れた俺めがけてカブトムシの角を模倣したような剣を横なぎに振るった。
このままでは直撃を受けてしまうので、
俺はスラッシュリーダーにスペードの7をリードした。
『メタル!』
俺の体は一瞬で鋼のように固くなり、キングの攻撃の直撃を受けた。
「グッ!」
防御力が上がっているのにもかかわらず、俺の体は力強く空へと投げ出された。
俺はオリハルコンウィングを使い、空中で体勢を立て直した。
「やっぱり、君が1番強いよ。
唐突の判断力に、持ち合わせた力の使い方、すべて理想的なものだ」
「それは、どうも!」
俺は、武器のオープントレイからスペードの8を取り出し、
スラッシュリーダーにリードした。
『マグネット!』
磁力が操れるようになった、俺は自分の体を磁力により加速して射出した。
俺の体はキングめがけて飛んでいく、
さらにオリハルコンウィングを駆使し加速していく。
「この威力なら、防ぎきれないだろ!」
俺は渾身の力を込めて、ブレイラウザーをふるった。
キングは剣と盾を組み、防御態勢に入った。
俺の攻撃がキングの盾へとダメージを与えていく。
「このままじゃ!」
自分の盾がこのままでは壊れしまうと判断したキングは、
防御に回していた剣を高く振り上げた。
「まさか!」
俺はキングが自分の腕を犠牲にしてでも、俺を打ち取ろうと考えに気づいた。
そしてベルトのブレードに手をかけ、3回ブレードをたおした。
『ライトニングスラッシュ』
振り下ろされたキングの剣はギリギリのところでかわされた。
俺の剣がキングの盾ごと腕を切り落とすこによって。
そしてすぐに俺はキングから距離をとった。
「まさか上級アンデットの腕を切り落とすなんて所業をするとは、君は予想以上の存在だよ」
キングは腕を切り落とされたにもかかわらず、しゃべりかけてきた。
「お前こそ、腕を落としたんだぜ。なんでそこまで喋れるんだよ」
「簡単な話さ、君を殺したいという気持ちで痛覚なんてぶっ跳んだんだよ」
『まったくこれはやばそうだぜ』
そう思いながらも俺は武器を構え直すのであった。