仮面ライダーパーシヴァル 奇跡の果実   作:ルノア

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武神ライダーとマヨラーその19

私たちは水のエルの力で水にとらわれ動けなくなっていた。

「くる・・し・・・い」

だんだん意識が・・・・。

「お兄ちゃん、た・・す・けて」

歌仙の口から言葉がこぼれた瞬間、私たちを捕えていた水は弾けた。

「俺の家族を手にかけようとしたのはお前か?」

声だけで分かった、怒っているのが。

1度も聞いたことのない、十六夜君が怒っている時の声。

「人間、私はあのお方に再び会うためにワイズマンに協力しているにすぎん。

だから貴様らにはチャンスを与えたであろう。それを無碍にした貴様らが悪い」

「言い訳はそれだけか?」

「なに?」

『ABSORB QUEEN!』

ラウズアブソーバーに11番のスペードをセットすると。

ブレイラウザーから13番のスペードを取り出した。

『EVOLUTION KING!』

それをラウズアブソーバーにリードすると、

13枚の幻影がパーシヴァルの前に現れる。

そのすべてがロックシードの中に吸収される。

するとロックシードは独りでにベルトから抜け出した。

「この力、人間が出せるものなのか!?」

そしてロックシードは光り輝き新たな姿を見せた。

『KING!』

パーシヴァルはそのロックシードを手に取り、ベルトにセットしブレードをたおした。

『LOCK-ON COMEON!ブレイドアームズ!KING OF SPADE!』

アームズが頭をおおうと同時に今までのライドウェアと違い、

金のガンレットとグリーブが装着されたものに一新され、

アームズの上の部分が左右に展開し、中から出てきた膝まで届く鎧が下半身を蔽う。

仮面は今まで通りの双眼とヘラクレスオオカブトをイメージしたような角、

そして左右か出たコーカサスオオカブトをイメージしたような双角。

ボディーの鎧はコーカサスアンデットのアンデットクレストが存在し、

他に左右の肩、上腕部の装甲、膝、太股、脚部、右下腕部のガンレット、

計12か所にアンデットクレストがついたアーマーとなった。

「人間がこれほどの力を!?」

見ただけで分かるそこにいるだけでとてつもない存在感を発し、

その背に下げられた専用アームズウェポンの大剣は、

まるで切れないものはないと言っているようだった。

「この力、人間が持っていてはいいものではない!」

水のエルは水を操り、荒れ狂う竜のような勢いでパーシヴァルめがけて放った。

だがヘラ鹿のような紋章がパーシヴァルの目の前に現れると、その水は一瞬で蒸気になった。

「バカな人間が私の攻撃を無力化させただと!」

さらに水牛のような紋章が浮かび上がると水のエルが地面に叩き付けられた。

「動けない!?」

パーシヴァルは背中の大剣をおろすとベルトのブレードを1回たおした。

「散れ」

『COMEON! FORECARD!』

パーシヴァルは大剣をかまえると目の前に現れた4枚の紋章をつっきて水のエルを両断した。

「テオ様、どうか私に力を・・・・」

誰かに助けを求めたようだがそれもむなしくパーシヴァルは再び剣を振り下ろした。

「壊れろ、壊れろ、壊れろ」

さらに振り下ろし続ける。

何度も何度も、すでに命のない水のエルめがけて。

「お兄ちゃん、もう大丈夫だよ。そんなに攻撃しなくても」

まるでそんな声が聞こえていないかのように剣を振り下ろし続ける。

「ねぇ、お兄ちゃん!聞こえてる?」

「うるさい」

パーシヴァルは振り返るといきなり大剣で歌仙を斬りつけた。

「きゃあ!」

さらに追撃と言わんばかりに大剣を振り上げた。

「やめろ!」

振り下ろされようとした瞬間、エネルギー弾がパーシヴァルを攻撃した。

後ろを振り返るとそこにはビースト(黒野)の姿があった。

「何、やってんだよ。味方、傷つけようとして」

「邪魔をするなら、貴様から壊す」

パーシヴァルは大剣を左手に持ち、

さらに右手に召喚されたブレイラウザーを持ちながらこちらに近づいてくる。

「たぶん、キングフォームだよなあれ。

まさか英司さんの次はキングフォームかよ。まったく、ついてないぜ」

『カメレオ・ハイパー!カ・カ・カ・カメレオ!』

ビーストはリングをベルトにはめ込むと、

両肩にカメレオンのような顔がついた緑の姿へと変わった。

「ミラージュマグナムの二丁拳銃だ!」

ベルトから出てきたミラージュマグナムで連続に撃ち続けるが、

目の前に出現した三葉虫のような紋章がエネルギー弾を阻む。

「くそー!あたんねー!」

『なら、必殺で対抗してみろ』

「わかったぜ、ディッシュ!」

『カメレオ・ハイパー シューティングストライク!』

二つのミラージュマグナムから音声が聞こえ、

2体のカメレオンの幻影がパーシヴァルに襲い掛かる。

二つの幻影は三葉虫の紋章を越えたが二振りの武器によって阻まれた。

『COMEON!ストレートフラッシュ!』

5枚の紋章が目の前に現れ二振りの剣を振り下ろすことにより、

ビーストの必殺を完全に消滅させた。

「くそ!こうなったら!」

ビーストはだんだん景色に溶け込み姿を隠した。

視界外からの銃攻撃に被弾しながらも、

パーシヴァルは慎重にビーストの居場所を探していた。

パーシヴァルは剣を一振りした。

そこで金属音が鳴り響いた。

そこには姿を現したビーストとパーシヴァルが武器をぶつけあっていた。

「超重い!」

いつの間にか大剣を両手持ちしているパーシヴァルが優勢である。

だんだんビーストは押されている。

それもそうだろ見た感じ、パーシヴァルは大剣、ビーストは片手剣。

重量的にパーシヴァルの方が優勢である。

「これで終わりだ」

パーシヴァルがそうささやいた瞬間、私は走り出していた。

直感で分かったのである。

あの言葉に秘められた危険性を。

『COMEON!ロイヤルストレートフラッシュ!』

パーシヴァルはビーストに足払いをかけ、

ビーストは突然の足払いに対応できずに体勢を崩した。

全力の薙ぎ払いがビーストに襲い掛かろうとした瞬間、私はビーストを蹴り飛ばした。

そして身代わりになった。

「くっ!」

アーマーを通り抜け、ライドウェアすら切り裂いた。

変身が解け、斬られた個所から出血する。

「優真!」

パーシヴァルは正気を取り戻したようで剣を捨てて近寄ってくる。

「これ、俺がやったのか?」

パーシヴァルは変身を解き涙を流した。

「俺、なんてことしたんだ。

仲間を大切な人を家族を傷つけたのか?

この手で、この腕で、この体で!」

だんだん十六夜君の体に紫のひびが出てきた。

「まさか、十六夜の野郎、ゲート!」

「この時を待っていた!」

原型がなくなるほどに壊されていた水のエルは液状化し紫のひびの中に飛び込んでいった。

するとひびが一層広がる。

「マスター!早く十六夜さんのファントムを!」

いつの間にかいた、ドルフィさんが私に駆け寄ってくる。

「でも、そいつはどうするんだよ!」

「私が応急処置を施します。だから早く」

「おう、わかった。男に着けるのは癪だが今は、そうもいってらんねぇ!」

そこで私の意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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