Fallout4 Another War Story   作:Gombei

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 グッドネイバーでの仕事はアウトローな内容が多いですが、どれもダイヤモンドシティに負けない位に面白いと思います。
 特にピックマンのクエストは考えさせられる内容でした。


第10話 グッドネイバーでの仕事

 僕達は放射能対策の物資を調達するためにホテルに立ち寄った。レクスフォード・ホテルという名前らしい。戦前からあったのだろうか?内装は廃れた感じはあるが状態は良い。その内ここの歴史について尋ねてみよう。

 どこで売っているか確かめている時に声を掛けられた。その男性は「グッドネイバーはどうだい?」と尋ねたので「良い町です」と答えたら上機嫌になった。ダイヤモンドシティより勝っていると誇りに思っているらしい。確かにこの町は荒くれ者は多いけど自立心は高いと思う。

 男性の名前はルーファスというらしい。ロボットの修理やスクラップの売買等を行っているとのことだ。仕事があるらしいので引き受けようと思う。ダイヤモンドシティ以外にも繋がりは持っておこうと思ったからだ。

 

戦前の醸造ロボットを手に入れろ!

 ルーファスさんはサードレールという名前の酒場のビールは不味いと不満を口にしていた。戦前と今の酒の味は違うのだろう。まぁ、僕は酒が全く飲めないからその気持ちはよく分からないけどね。

 業務中にあるホロテープを発見したのである物を取ってきてほしいと言った。それは醸造ロボットと呼ばれる種類のプロテクトロンだそうだ。場所はアトランティック通りから行って大きな緑色の看板があり、シャムロック酒場という名前であること、その地下にロボットがいるので動けるようにしたらここまで持って来るのが仕事のようだ。早速取り掛かろう。

 

 ホテルを出るとグッドネイバーの自警団により人造人間を射殺した現場に出くわした。その人造人間は市民のサミーと呼ばれる男性に成り済ましていたようだ。だが自警団は警戒心と観察眼が鋭くすぐにバレたようだ。

 仲間を大切にして人造人間の行動に隙を見せないやり方はこの町を守っていく上では必要不可欠だ。住むには大変だが悪くない町だと思った。

 アトランティック通りはレイダーやフェラル・グール等がいて大変だったがニックと協力して返り討ちにしてシャムロック酒場に到着した。しかし内部にもレイダーの一団がいた。人数は多くなかったが物陰からの奇襲があるので大変だった。最後はリーダー格のガフという名前の男性を殺して壊滅させた。

 

 地下に降りるとハダカデバネズミの怪物が襲い掛かってきた!穴から穴へと現れるので大変だったが全滅させることに成功した。ニックに聞いてみるとモールラットという名前の怪物らしい。狭い場所では大変だから開けた場所を確保するようにしようと思った。

 道中僕はニックに「タバコ以外にお酒を飲むの?」と聞いてみると「元々酒飲みじゃない」と言っていた。故障せいかとずっと思っていたが好みの問題だったらしい。お酒が苦手同士気が合うなと内心嬉しくなった。

 ターミナルをハッキングすることで起動出来た。このロボットはバディーという名前らしい。僕に「再起動後の酒の出来具合はどうか?」と尋ねてきたので僕は「冷たくてすっきりした味わいだ」と答えた。ビールなんて僕には苦過ぎて1杯も飲めないからとりあえずよく言うセリフを言うことにした。それを聞いたバディーは上手く起動していると認識したようでレクスフォード・ホテルへ向けて出発した。無事に届けるために警戒せねばならないだろう。

 僕とニックはバディーが安全に進行出来るように注意して歩いた。道中フェラル・グールや人造人間の襲撃があったが返り討ちにしてグッドネイバーに到着することが出来た。

 

 送り届けることに成功したらルーファスさんが感謝して報酬のキャップを支払ってくれた。大変だったが成功して何よりだ。しかし、お酒ってそんなに美味しいのかね?僕は苦過ぎたり辛過ぎたりして飲めなかったけど普通に飲めたら楽しいのかな?

 

狂気!ハルシジェン・ガス!

 僕達の仕事の一部始終を間近で見ていた男性が僕に「嗚呼、愛してる」と言いながら話し掛けてきた。見るからに「遊び人」という感じの飄々とした男性だった。名前はフレッドというらしい。どうやらフレッドが薬関係を取り扱っているようだ。取引の前に彼はビジネスを持ち掛けてきた。とりあえず聞いてみよう。

 ガンナーがハルシジェンという名前の戦前の会社を占拠しているらしい。その中にある遺物を入手してきてほしいと言っていた。戦前はあまりニュースは見ない方だったからよく分からない会社だ。行ってみれば分かるだろうか?

 社内に入ると煙が充満していた。気分が悪くなってきたがニックには効果が無いようだ。対人用のガスなのだろうか?この緑のガスは人を狂気に駆り立てるようでガンナーが錯乱してエナジー武器を味方に撃ったり、あらぬ方向に撃ったりしていた。

 

 ガンナーとは初戦闘になる訳だがこんな形で戦うことになるとは思わなかった。敵とはいえ哀れだった。せめてもの情けとして一撃で仕留めてその苦しみから解放した。

 ターミナルをハッキングして覗くとこのガスは化学兵器であり、警察や軍が使用するために製造していた事が分かった。何とも恐ろしい。

 実験室を訪れてボタンを押すとアナウンスが流れた。このハルシジェン・ガスは群衆制圧ガスだという事、酷い副作用が無いと言っているが他のボタンを押せば人体に多大な負荷を加えるような内容ばかりだった事だ。

 インスティチュートの事ばかり皆は危険視するが戦前のこういう倫理感の欠如した会社の存在も危険だったんだと実感した。

 

 気を取り直して遺物捜索を続行した。最深部はガスが酷くて通行できなかったのでパスワードを変更して、除染装置を起動させて奥に進んだ。そこにはハルシジェンを攻略するために率いていたガンナーの隊長が待ち構えていた。ガスの影響を受けていて狂暴になっていたが僕とニックの連係プレーで返り討ちにした。メモは見ていないので分からないがこの任務を受けなければこんな悲惨な目に遭わずに済んだのにと哀れに思った。

 遺物捜索は成功した。最深部の作業台にハルシジェン・ガスキャニスターという名前の代物が見つかった。フレッドさんに持ち帰ると上機嫌になり報酬のキャップを支払ってくれた。これを使って薬を製造するのだろうか?ハルシジェン・ガスのような危険物を作らないように祈るばかりだ。

 

ニック・バレンタインの在り方

 フレッドさんの仕事を終えた後にニックは散歩しようと持ち掛けてきた。彼は僕に話したいことがあるようだった。僕の事はそれなりに知ったが彼の事は知らないので「フェアな関係にするために色々質問してもいい」と言った。

 僕は思い付いたことを聞いてみることにした。インスティチュートにいたことに関して聞いてみると、そこは自由がなく常に監視されていたらしい。何年も続いた後外の世界に放り出されたようだ。

 探偵の格好についてきてみると、戦前の探偵物を参考にしているそうだ。この格好で人前に出れば真剣な証拠であると思ってくれるという。彼曰く「馬子にも衣裳」だと言っていた。

 彼のモデルとなったのは戦前の警官だったらしい。数学の天才や生物工学者の脳をスキャンしなかったのは謎だが、そのおかげでインスティチュートの人攫いの手先にならずに済んで良かったと言っていた。確かに、ニックが人攫いなんて想像出来ないし。

 

 放り出された後の事を聞いてみると、当時はあまり人造人間は出回っていなかったので敵意は抱かれなかったが警戒されていたらしい。

 だがジムという名前の人間が最初にニックと打ち解けて、それから修理工に無料で身体を修理してくれたようである。その時はちょっとしたパーティーのようであったらしい。その事を話すニックはとても楽しそうであった。

 人間扱いしてくれたことに恩義を感じてそれに報いるために探偵をやっていると打ち明けた。なるほど、そんな過去があったなんて知らなかった。ニックの恩返しがダイアモンドシティで広まり、人々の助けになっている。それは素晴らしい事だと思う。僕はそんな彼を尊敬し、これからも良い仲間でいたいと思うのだった。

 

 パーマー「その想いが君を形作っているんだよ、ニック」

 ニック「そうかな?だがそう言われるのは悪い気はしないな」

 

 

 

 

 

 まだ入ったことが無い旧州議事堂に入ってみた。警備がしっかりしており一瞬の隙も無い完璧さを感じる。ハンコックの部屋にいるファーレンハイトという名前の女性は寛いでいるが目がそう感じさせずいつでも行動出来るという雰囲気を醸し出していた。

 

ピックマン・ギャラリーの調査

 僕はハンコック市長に顔見せをしっかりした後、仕事を貰うことにした。彼は「市長はいちいち付けなくていい」と言ってくれた。気さくに話し掛けていいという事だろうと思い、名前だけで呼ぶことにした。

 仕事はないかと尋ねると、ピックマン・ギャラリーと呼ばれる場所を調査してほしいと言われた。そこはレイダーのテリトリーだがなぜか沈黙しているらしい。その調査を任された。少し見てくるだけでなくしっかり調査するようにと念押しされた。それでは行って調査しますかね。

 行ってみると僕は驚愕した。ピックマン・ギャラリーはハルシジェン・ガスと違った狂気の産物だった。そこはレイダーの死体でアートにしていたのだ。残虐なレイダーが逆にやり返される展開になるとは思わなかったが、恐ろしいアートの数々だった。証拠をとなるメッセージを入手したので調査は充分だろう。この事をハンコックに報告せねば。

 

 ハンコックに報告する時には上手く表現することが出来なかった。あれはかなり狂気的な造形のアートだからだ。ハンコックは僕が何が言いたいのは分からないという感じであったが、ギャラリーはレイダーの死体をアートにしたものと伝えた。彼はその狂気性を瞬時に理解した。調査は証拠のメッセージを持っているのでそれを渡して完了という事になる。報酬のキャップを受け取ったがピックマン・ギャラリーは気になるので後で調べてみよう。

 

ハンコックの流儀

 仕事を終えた後にハンコックに話し掛けてみた。インスティチュートの事について聞いてみると、「取り替え」させないために立ち入り禁止であると告げた。考えは分からないが実在するのは確かだと言った。僕もケロッグの実行部隊と戦ったからその可能性は充分にあるし、記憶も覗いたのでどこかにあるはずだ。

 しかし、人造人間でも受け入れるとハンコックは言った。悪事を働かないなら人造人間も歓迎する町であると明言したのだ。流石は市長、懐深いなぁ。

 今度はプライベートな話になるけど、どうしてグールになったのかを聞いてみた。彼は10年前にここに来た頃はまだ人間の肌をしていて、グッドネイバーのコミュニティの柱になるために激務をこなしていたそうだ。そんな時にストレス発散のためかあらゆる薬物に手を出し始めたそうな。市長になるために多大なストレスを感じていたのだろう。それを和らげたかったのかもしれない。

 好みの薬物はエキゾチックなものらしく、最終的に実験用の放射線薬物を服用してグール化 したようだ。グールにはなったが前向きに受け入れているとのこと。こういうのを日本の諺で「肝が据わっている」と言うのだろうか?

 そして、ハンコックはグッドネイバーを心から愛しているのが分かった。薬物中毒者や不適合者、トラブルメーカーでも誰もが自分の人生を、自分のやり方で生きている。だからこそ愛するのだと。素晴らしい市長魂だと思った。

 

殺人者たる自覚

 僕とニックはピックマン・ギャラリーを再び訪れた。危険な場所であることは分かったがピックマンがどういう人物かを確かめる必要があると思ったからだ。レイダーの死体を確かめると殺したのは自分であると明確にして、血のハートマーク入りの名刺を忍ばせたり、血を原料にした絵具で猟奇的な絵画を描いたり、死体の山のアート等恐ろしいものの数々だった。やはりピックマンは狂人だろうか?

 

 最深部ではリーダー格でスラブという名前の男性がピックマンの殺人アートにされた仲間の敵討ちを宣言していた。対するスーツ姿の男性、ピックマンは涼しい顔だ。どちらを対処すべきか迷ったが、スラブがこちらに気付いて攻撃してきた。僕とニックはそれぞれ返り討ちにして最後にスラブを殺してレイダー側を全滅させた。

 ピックマンは涼しい顔をしていたが追い詰められていたらしく、助けたことに感謝していた。僕はどうしてそんなことをした聞いてみると、「レイダーは万死に値する」と言っていた。レイダーだけを狙うのは家族をレイダーに殺されたからか、殺しの対象がたまたまレイダーだけなのかは分からないが、殺した後のアートの恐ろしさは常軌を逸している。

 だが、自身のやっていることが「人殺しである」ことを自覚しており、少なくとも自分のやっていることを理解している。そして僕のことを「殺人者」と呼んだ。

 

 ニック「その言葉を取り消せ!」

 ピックマン「おや?相方の方は自覚があるようだが?それを否定するのか?」

 パーマー「ニック、銃を降ろすんだ。彼は間違った事を言っていない...」

 

 確かに、冷凍睡眠から目覚めた後は生き残るためとはいえ、レイダーやガンナー、元人間のスーパーミュータントやグール、フェラル・グール、光りし者、トリガーマン、そして、ケロッグ。殺してきた人間の数は挙げればきりがない。

 敵だから、攻撃してくるからと僕は応戦して殺してきた。正しく人殺しなのだ。戦前なら即死刑レベルの重犯罪者だろう。見ないふりをしてきたがそうであると認めざるを得ない。

 僕はピックマンを見逃すことにした。ニックは咎めたがここで殺すのは失笑物の言い訳でしかないような気がしたのだ。そして、彼は金庫の鍵を渡してくれた。「スタンリーのピクニック」の絵を調べれば報酬が入っている金庫が見つかるらしい。行って確かめてみるとするかね。

 

 僕はピックマンからの報酬を受け取るために「スタンリーのピクニック」の絵を外して金庫を見つけて鍵を開けた。そこには武器弾薬の他にピックマンのブレードと呼ぶべき愛用していたと思われる武器を貰った。更に調べるとメモがあった。それには血のハートマークの他に「ありがとう人殺し」と書かれていた。

 僕はピックマンを否定出来ない。生き残るためにしてきたことは人殺しでしかないのは事実だからだ。それは忘れずにコモンウェルスで生きていこうと思った。

 

ボッビの金庫破りを手伝え!

 ピックマンの件が片付いたので他にすることが無いかと自警団に話を聞くと、「鼻無しボッビ」が仕事のためのクルーを募っているらしい。気分を入れ替えるために参加しようと思った。

 K-L-E-Oの店の裏手側に家があることを聞いたので行ってみるとグールの女性がドア越しに話し掛けてきた。鼻なしとはグールの見た目の事だったようだ。大きな計画のためにクルーを募っているらしく、口が堅い人物しか雇わないらしい。僕は堅い方なので了承すると前金として50キャップ支払ってくれた。それでは話を聞きますかね。

 どうやら発掘作業を行っているようだ。そのために既に2人の労働者を雇って穴掘りをしているようだ。それの手伝いに行くとマイアラークの群れが現れた。それを退治する間に2人の労働者は穴掘りを放棄して逃げ出してしまった。

 後から見に来たボッビさんはあの2人を解雇して僕を雇うことにした。道具扱いなのですぐに切り捨てられそうではあるが。

 

 打開策としてダイヤモンドシティのタカハシのヌードルショップで落ち合うことになった。彼女はグールだけど大丈夫だろうか?以前パイパーの話ではマクドナウ市長のグール追放条例で町にいることが出来なくなったはずではないか?うまく入れるのだろうか?

 そして、ダイヤモンドシティに向かった後にタカハシのヌードルショップ付近に行くと、ガスマスクで変装したボッビさんがそこにいた。グールが入るためには変装するしかないとのことだ。確かにこれなら入れるだろう。 

 計画の穴掘りはどこに通じているのかを聞いてみると、何とダイヤモンドシティの市長室を目指しているのだと言った!正確にはその地下に埋められた金庫室を目指しているらしい。だがなぜこんなことをするのかと聞いてみれば「私の優しさを踏み躙ったから」と言っていた。追放されたことで恨んでいるのだろうか?全貌を知るためにこのまま協力しよう。

 

 ここに来たのは技術系の人間を雇うためだという。名前はメルという名前の男性で現在はセキュリティに逮捕されているようだ。それを何とか外に連れ出す必要がある。ボッビさんは流石にダイヤモンドシティ・セキュリティの警備の前ではバレるので僕が賄賂を贈るなり、脱獄させるなりして外に連れ出すように言われた。町中だから説得して何とか出来ないかやってみよう。

 僕はなるべく平和に解決しようと思い、ダイヤモンドシティ・セキュリティに身柄引き取りを行いたいと説得した。担当したセキュリティは納得して身柄を解放してくれた。

 メルはセキュリティオフィスから離れた後に僕がボッビさんの使いであると確信があったようだ。死後と仲間なのだろう。彼女の人柄をよく知っているようだ。疑わしいけど最後まで付き合ってみるかな。

 メルは仕事の準備のために一旦離れることにすると言ってダイヤモンドシティを離れた。僕はボッビさんのトンネルまで戻るとメルはダイヤモンドシティで見かけるロボットのアイボットを改造した感じのロボットを連れていた。名前はソーニャというらしい。このロボットは壁を粉砕することに特化したロボットで堆積物を瞬時にバラバラにするために音波パルスを発するように改造を施しているようだ。ボッビさんもこれで10倍速く掘削出来て、ダイナマイトの使用より安全だと言った。これなら安全行動出来るだろう。

 

 ソーニャの掘削作業が進む中でメルになぜボッビさんの仕事仲間になったのかを聞いてみた。どうやた若い頃の彼の祖父と一緒に働いていたかららしい。それが縁で仕事を手伝うことにしているようだ。ソーニャは手に入れるのに苦労したらしい。その分愛着があるようで実の家族のように扱っていて微笑ましい。

 ボッビさんはこの計画の動機は「市長に文句があるから」と言っていた。マクドナウ市長をとても憎んでいるらしい。その仕返しのために行動するようだが僕はダイヤモンドシティを敵に回す気はない。内容を確かめる必要があるので同行するのだ。

 

金庫破りの真相!

 掘削作業の最中にマイアラークやフェラル・グールの襲撃に見舞われた。メルはこの仕事に疑念を抱き始めていた。それは僕も同感だ。上手く乗せられているだけな気がする。彼は地図や図表をお願いしたら「ストレートに行くんだから地図はいらない」と言っていたらしい。

 彼はその言葉を微塵も信じていなかった。それはそうだろう。ボッビさんはあまり人間を信じているようには見えなかったからね。

 更に進むとダイヤモンドシティの金庫室の真下に来ているらしい。もうそこまで着いたの?いくらなんでも早過ぎない?メルもこれには疑問を口にしたがボッビさんはどこ吹く風だった。

 メルは最大出力でソーニャを起動すると落盤すると警告したがボッビさんはお構いなしにやるように命令した。いよいよ雲行きが怪しくなったぞ。

 

 今まで酷使して、さらに最大出力で掘削したのでソーニャが壊れてしまった。メルは嘆き悲しんだがボッビさんは無慈悲にも「金庫室から手に入れたキャップで新しいのを買えばいい」と言った。いくらなんでも人の心が無さすぎませんかね?

 これにはメルも我慢の限界が近づいているらしく、「金庫室の中身」について考えていた。中には死体があるだけではないかと疑念があるようだ。ニックも「ここで手を引くべきじゃないか?」と言っている。金庫室の中身を見て、彼女の内容と違っていたら行動を変える必要があるだろう。

 金庫室に入るとそこにはファーレンハイトさんと2人の部下が武装して待ち構えていた。やはりダイヤモンドシティではなかったのだ。そして、彼女はボッビさんの話を遮ってハンコックの金庫室に押し入ったと真実を言った。

 何という事だ!ハンコックの金庫室に強盗に入ったことになるなんて!ハンコックは優しいが敵には容赦しない。ファーレンハイトさんは市長室で見せた以上の鋭さで僕達を見ていた。

 

 降参だ。もうこれ以上ボッビさんの金庫破りの手伝いをする必要はなくなった。やるべきことは早急な事態の収束とハンコックに謝ることだ。

 だが、ボッビさんは諦めが悪く報酬をちらつかせた。メルはハンコックを敵に回すことの恐ろしさを理解しているのでこれ以上は止めるべきだと言った。僕もここで止めればお互いに血は流さなくて済むと説得した。

 彼女は渋々だが金庫破りを断念した。その後メルは金輪際ボッビさんの仕事を手伝うのを止めると言った。その方が長生き出来るだろうと僕は思った。彼女は無謀過ぎたのだ。命があるだけありがたいといつか分かる日が来ることを願うよ。

 ファーレンハイトさんに最初に謝ると「ハンコックは分かってくれる」と言ってくれた。平和に事態を収束させてくれた報酬に「アッシュメイカー」なる戦前のパワーアーマーの常用武器武器のミニガンをくれた。しかし、階段でそれを渡すの?パワーアーマー無しで?やっぱり怒ってます?怒ってますよね、目が笑ってないもの。僕がバカでした。すいません。

 謝るなら本人に謝る必要があると彼女は言った。ハンコックには気に入られた方がいいと。グッドネイバーに戻ったら謝ろう。うまい話には乗るもんじゃないね。教訓にしよう。

 




 ニックは冷静だけど人間的な魂を宿したキャラだと思っております。
 文中をいくつか修正しました。令和7年3月現在
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