Fallout4 Another War Story   作:Gombei

114 / 114
 引き続きVault-Tec地区本部の調査となります。ここからマグヌソンの横暴っぷりに拍車が掛かります。
 この横暴により弊主人公達は振り回される展開となります。



第114話 Vault-Tec地区本部の調査 中編

 1階を探索してオフィスが見つからなかったので、今度は2階を調べる事にした。

 最初は西側の部屋を探索すると、稼働しているターミナルを発見した。ジェイクがそれを覗いて調べてみると、意外とセキュリティが厳重だったようで苦戦していた。腐っても大企業だったからね。そうなるのが普通だもんね。

 

 しかし、ジェイクも負けてはいない。パスワードで解読出来ない分が出ても応用を利かせて対処して情報を引き出すのに成功した。

 どうやらVault-TecがASAMセンサーに興味を持った理由が分かった気がすると言ったのだ。それはASAMセンサーのライバル商品を開発しようとしたらしい事が分かった。

 

私腹を肥やしていたマグヌソン

 ジェイクはターミナルを操作して、複数のエントリーがある事を見つけた。それによるとマグヌソンはVault-Tec社に雇われており、RobCoに潜入してASAMセンサーについて働いていたそうだ。彼のインサイダー情報を欲しがったらしい。

 それと末期のエントリーから判断すると、マグヌソンはVault-Tec地区本部の仕事に真剣に取り組んでいたとは思えない上に「真剣に」仕事をしておらず、ここでの地位を利用して会社の備品を横領していた事をジェイクは突き止めた。

 

 ジェイクは読み上げる内にマグヌソンがどういう神経をしているのか疑問視した。その彼は実際に盗んでおり、例を挙げると建築資材やコンピューター、ロボットやASAMセンサー等々だ。

 とんでもないなぁマグヌソンは...。まぁ、僕みたいな極悪人がそんな事言っても思ったりするのも筋違いなんだけどね...。

 

 その後、ジェイクは落胆した様子でここには第2の通信ハブがあるとは思えないと言った。僕はどうしてそんな事を言うのかと尋ねると、Vault-Tec社は通信ハブが届くと思っていたが、マグヌソンが配送を横取りしてUSAF衛星基地オリビアに送らせたと彼は説明した。

 僕達が探そうとしていた物はもう見つかっていたのだ。当のマグヌソンはそれを記事で自慢話として書き綴っていたらしい。彼は出庫倉庫に入って通信ハブのラベルをすり替えたとのこと。

 

 最初の話にあったように横領が常習化しており、Vault-Tecの機器を数カ月盗んでいたようだ。

 通信ハブがあれだけだったとは思わなかった。言い終わった後にジェイクは落ち込んだが、僕は彼を励ました。彼の尽力抜きではここまで出来なかったのだ。それを責める事は出来ない。Z1も同じく励まし、X6も悪態をつきつつも同意した。

 

 パーマー「ジェイクが悪いわけじゃないよ。マグヌソンが私腹を肥やした事が原因なんだ。予想出来ないって」

 Z1「そうですよ。こればかりは予想の範疇を超えてます」

 X6「とんだ無駄足なような気もしますが、マグヌソンのモラルの無さが元凶でありますし頭を抱えたくなるのは理解出来る気はします」

 ジェイク「すまない、皆ありがとう...」

 

 そうなると今ある通信ハブで何とかしないといけなくなる。気持ちを持ち直したジェイクは今までの情報を鑑みてVault-Tecが似たような事に取り組んでいたように見えたと言った。 

 この「ライバル商品」を調査すべきだと提案してきた。もしかしたら、何かに使えるかもしれないと付け加えた。現時点ではそうするしかない。しっかり調査しようと思う。

 そして、ジェイクはVault-Tec地区本部には倉庫があり、そこでプロジェクトを行っていた事をターミナルから突き止めたと言った。

 そこはエレベーターを通じて地下に行かねばならないらしい。その為にはカードキーが必要とのこと。それを探すところから始めるべきだろう。

 

 カードキーを探す過程で他にも情報を得られるのではないかと思い、僕はジェイクの後にマグヌソンのターミナルを覗く事にした。

 その中には2月1日の項目や5月6日の項目、6月23日の項目や7月5日の項目、8月1日の項目や9月1日の項目、9月12日の項目や10月1日の項目、10月8日の項目や10月21日の項目や10月22の項目があった。

 結構なターミナルまめなんだね、11項目も書いてる...。

 

 1番目は2月1日の項目だ。デビッドソンという名前の男性がロビーからこっちを見ており、彼はマラードという名前の人物より悪いと誓うよとあった。

 何か重要な事を書いているように見せれば、デビッドソンに迷惑を駆ける事はないだろうとあった。知っている単語を書き留めるだけだと。その内容は靴べらやエンジン、フットボールやドクター、あこがれや錆びた、炉や夜明け、17歳や鳴き声の単語だった。

 その後、マグヌソンはつまらなくなったらしく、コーヒーでも飲んで倉庫の出荷予定表のコピーを探してみるかと呟いていた。偽造したエレベーターのカードキーが使えるといいんだが(フフ!まさかね)と締めくくってあった。

 

 マグヌソンは監視されていたのかもしれない。横領を調査されていたのかは不明だが単語を暗号として使っていた可能性も無くはないと思う。それにジェイクの言うように横領を自慢話していたのは明白だった。見つかる可能性を考えていなかったのだろうか?

 

 2番目は5月6日の項目だ。プロビンズタウン基地という名前の施設にはもう行かなくて済むといいなとマグヌソンは呟いた。USSAが発射施設を兵器集積場に変えて以来、重いロケット発射装置の使い道が無くなってしまったのだと愚痴を零した。

 アークジェットやレプコンに送らなかった物を入手したので、Vault110の第2段階に進む事が出来るとあった。後は装置の配達を確認する必要があり、勿論それは合法的なものさと締めくくってあった。

 

 プロビンズタウン基地とVault110という場所は僕達は未だ探索した事はない。横領の他に何か画策していたのは明白だろう。

 

 3番目は6月23日の項目だ。誰かが配送のメインフレームをハッキングして誤ってMr.ハンディの主化に0を足したようで、何て不器用な奴なんだと愚痴を零していた。

 予備のロボットをVault110に回し、ついでにASAMセンサーの木箱を郵送する手筈にしたようだ。ここでは自分達でセンサーを組み立てられるから、気付かれる事はないだろう(待てよ、俺はそんな事は知らない筈だが...)と締めくくってあった。

 

 部下のトラブルに愚痴を零すのは仕方ないにしても、息をするように横領の手筈を整えるのは如何なものかと僕は思った。まぁ、これも僕自身が言っていい事ではないのだけどね...。

 

 4番目は7月5日の項目だ。最近マディソンは私の尻に敷かれており、上層部が電話を掛け続けているようだと自慢げに書き綴りつつ、何故私が「アルゴリズム」を働かせるのに時間が掛かるのかってねと又自慢気に語った。

 話題を変え、時間の無駄な気がするとマグヌソンは打ち明けた。世界は原子爆弾の崩壊の危機に瀕しているのに、彼等はこの時代の最も偉大な人物の1人に哀れな競合製品のプログラムをさせるためにせっついているんだと嘆いた。

 何故RobCoから特許を買い取らないのかが分からない、アメリカ政府が金に不自由している訳でもあるまいにと締めくくってあった。

 

  マグヌソンはナルシストのように僕は感じた。自分の才能に絶対の自信を持っているのが伺えたのだ。それとASAMセンサーの特許を買い取るべきという考えには若干ながら共感した。 

 アメリカ政府がバックボーンにいるとはいえ、Vaultを数多く製造出来る資本金を有しているのだから買取は容易な筈だからだ。何か理由があるのだろうか?

 

 5番目は8月1日の項目だ。会社の政治は涙が出る程退屈だとマグヌソンが愚痴を零す所から始まる。月面で共産主義者と戦っていた自分が役員室で人々の口論に耳を傾けるようになるとは思わなかったとあった。

 しかも日曜日だったので、今すぐ車の修理に行きたいぐらいだと願望を吐露した。だが、体裁は当分の間は整えなければならないと考えを改めていたようだ。

 皆が帰宅した後に倉庫の地下に潜り込み、彼等の秘密のプロジェクトがどのように進行しているのかを見て、ついでにいくつかの物資を「再配置」して、彼等の努力は哀れでさえなければ可愛いと思えるかもしれないと締めくくってあった。

 

 マグヌソンは元軍人で月面で戦った経験があるとは知らなかった。会議が退屈なのは同感だけど、皆の帰宅後の隙を突いて横領をするのはどうなの...。最後の一文だって何だか上から目線な気がするし...。

 

 6番目は9月1日の項目だ。昨夜ロバートという名前の人物と話し、我々はRobCoのビジネスに関して意見の相違や対立があったが、RobCoが存在する以前からの友人だとマグヌソンは語った。

 ロバートの新しいレーザー防衛ネットワーク(ラスベガスのマフィアはあまり感心していなかった)の話になった時、彼はほとんど絶対的な自信を持って、核戦争がすぐに、恐らく今後2カ月以内に起こると言った。

 ロバートがこういう言い方をして間違った結果になった事を知らないと経験則を振り返り、Vault110とVault111が予定通りである事を確認した方がいいと締めくくってあった。

 

 ロバートとは何者だろうか?核戦争を予見?レーザー防衛ネットワークなんて初めて知ったよ。その人は余程の天才なんだろうなぁと僕は感じた。

 ラスベガスの事が触れてあったけど、ジャックさんはモハーベ砂漠(今はモハビ・ウェイストランドだっけ?)に行こうと思うと言っていたのを思い出した。

 コモンウェルスが安全になったら行ってみたいなぁと思う。戦前はスーツ・アクターの仕事をしていても行く機会がなかったからね...。クーパーさんは行ったらしいというのは噂で聞いた。羨ましいなぁ...。

 

 7番目は9月12日の項目だ。まさか上手くいっただなんて信じられないとマグヌソンは嬉しさを隠し切れないという書き出しで始まる。誤解しないようにと前置きし、私は自分が優秀である事を知っているし、もう1つぐらい勲章をくれてもいいんじゃないかなと自慢気に語った。

 忍び込んだりこそこそする必要もなかった。ただ、真珠のような歯を見せて私が誰であるかを知らせ、案内を頼んだとあった。彼等はとても驚いていて、私が木箱に新しい配送ラベルを貼った事にさえ気付かなかったと更に自慢気に語った。

 また通信ハブに会えるのは嬉しいし、実際に役立つ事に使えるのはもっと嬉しいと想いを吐露した。USAF衛星基地オリビアに送る前に、数週間は運送会社を回らないといけないと計画を語り、そうすればVault-TecやRobCoに追跡されない筈だと締めくくってあった。

 

 ここがジェイクが言っていたマグヌソンの自慢話の全容らしい。やっぱりナルシストじゃないか...。手の込んだ配送の流れを作る事で追跡を躱した手腕は見事ではあるけどさ...。

 でも、通信ハブに愛着があるとは思わなかった。横領に手を染めなければもっと凄い事が出来た筈なのにね...。これも僕が偉そうに言えた義理じゃないけどね...。

 

 8番目は10月1日の項目だ。シャロンという名前の女性が俺を口説いてくるんだとまたしてもマグヌソンの自慢話で始まった。世界の終わりが近付いている今、彼女に俺専用のロケットを見せようと思うとあり、それに乗せてさえあげるかもしれないと期待していたようだ。

 そういえば最後の記憶痕跡テープが破損していたとあった。C.I.Tに戻って再スキャンを手配しようと考えたようだ。4本のテープに収まるとは驚きで、少なくとも5本は必要だと思っていたと締めくくってあった。

 

 マグヌソンはナルシストの上にキザだったようだ。シャロン、その人は止めた方が良いよ...。戦前の頃の話だからそう思うのは手遅れだろうけどね...。

 それとC.I.Tと関りがあったとは思わなかった。インスティチュートの前身とそれなりに縁があったならネオ・インスティチュート本部に戻ったら資料が何かしらあるかもしれない。もう破棄している場合もあるから高望みは出来ないし、そこは重要じゃないから必要に応じて調べればいいだろうと僕は考えた。

 

 9番目は10月8日の項目だ。アーナルドはいつからここで働いているのか?とマグヌソンのつぶやきから始まった。バーバラという名前の女性と「給料」について話していたら、彼にばったり会ったとある。彼がボストンに引っ越したのも知らなかったらしく、もっと話してみたかったが彼は気難しく不安そうだったと振り返っていた。

 その後、マーティンという名前の人物がやってきて、液体窒素がVault111まで来ているかと言いだしたとある。デビッドソンとスコットという名前の人物について話してみるよとマグヌソンは説明した。

 「開けるな」とは「やめろ」という意味であり、開けない、開けてはいけないと心の中で訴えているようだった。倉庫から出る木箱が半分空なのを気付かれたくないと不安を零す形で締めくくってあった。

 

 普段通りの生活をしていたら、 通信ハブの件が露見するかもしれない不安に駆られたという事だろうか?僕もエルダー・マクソンのすり替えの件がいつ露見するか気が気ではない。

 そうする仕方がなかったとはいえ、とんでもなく愚かで邪悪な事をしてしまった...。報いを受けるその日まで何とか自分が進んだネオ・インスティチュートでコモンウェルスを平和にしていく努力をし続けるべきだろう。

 

 10番目は10月21日の項目だ。仕事に没頭していたから今になって気付いたが、ここ数日でD.C.でもASAMセンサーやその哀れな模造品について、誰からも連絡がないとあった。

 良く言えば実際の仕事に邪魔されずに計画を進められるが、悪く言えば非常に疑わしい状況でもあると締めくくってあった。

 

 D.C.からも連絡が来ない事を不安視していたようだ。邪魔されなくなって良かったが、疑念が沸いて仕方がなかったようだ。総力戦目前という事もあってかD.C.も混乱が大きかったものと思われる。

 

 最後は10月22の項目だ。夜中にまたロバートから連絡があり、後2日だと彼は言ったとある。私は彼を信じていると締めくくってあった。

 

 ロバートは予知能力者だったのか?そんな事があるとは思えないけど、社会情勢を計算して先読みをした可能性もある。僕は新聞もテレビもあまり見向きもしなかったから、最終戦争勃発直後も慌てふためくだけだったからなぁ...。

 

Vault-Tec地区本部のオフィスの探索

 僕達はカードキーを探すためにVault-Tec地区本部のオフィスを目指した。そこにはフェラル・グールや干からびたフェラル・グールが1体ずつ現れた。すかさず僕がアクセラレーターで撃ち殺したので事なきを得た。

 

 カードキーを持っていないかと思い、フェラル・グールと干からびたフェラル・グールの懐を失敬して探ると、干からびたフェラル・グールの方がカードキーを持っていた。エレベーターのIDカードだ。

 その時に知った事だが、この干からびたフェラル・グールはデビッドソンが変異した存在らしい。フランクという名前だったようだ。

 

 これでエレベーターへ行ける。ただ、念のためにオフィスも確認する事にした。ターミナルとホロテープを発見した。

 

 まず最初はホロテープから確認する事にした。題名にはVaultの口述記録398とあった。Pip-Boyに入れて再生すると、マディソンがマグヌソンに対して呼び止める場面から始まった。この時にマディソンが女性だったというのが分かった。

 

 マディソンが最高購買責任者としてASAMセンサー技術について質問しようとしたら、マグヌソンが遮るような形でRobCoで働いていないと明言した。彼は何故Vault-TecのCPO(企業における製品戦略の最高責任者)と何かを共有しなければならないのか?と質問し返した。

 無愛想な対応をされながらもマディソンはRobCo社と違い、Vault-Tec社は学術的な野心を持っていると提案された。それでもマグヌソンの対応はつっけんどんであり、それを聞いた彼女は今までの対応を含めて彼が非協力的な様子であり、今後の交渉には十分な見返りをと言って録音を終了した。

 

 マディソンは考えを改めるように説得しつつも、非協力的なマグヌソンの証言を録音するために行動したという事なのだろう。当の彼も表面上は良好な人物として振る舞うべきだったのではないかと僕は思うのだった。

 

 気を取り直して今度はターミナルを覗く事にした。どうやらフランクのターミナルだったようだ。

 

 フランク個人のパーソナルログだったらしく、5月13日の項目や8月30日の項目、8月31日の項目や10月2日の項目、10月9日の項目や10月13日の項目、10月15日の項目や10月19日の項目があった。8項目もあるからマグヌソンに次ぐターミナルまめかもしれない。

 

 1番目は5月13日の項目だ。マグヌソンに腹が立ってきたと打ち明ける形で始まる。ワシントンのお偉いさん達は彼の何処を評価しているのかと疑問視した。彼は女の子とおしゃべりするか、自分の大事なプロジェクトの為に姿を消すだけだと語った。

 もし、マグヌソンの脳みそを「再生」プロジェクトに使いたいのなら、彼をD.C.に移すか、非常に鋭いアイスクリーム・スコップを僕に送りつける必要があると締めくくってあった。

 

 フランクはマグヌソンを嫌っていたようだ。まぁ、分かる気もするけどね。彼はナルシストでキザなのがターミナルで見て取れたし。後半は妄想の範囲内と思われるが殺害計画を考えたりして物騒だね...。でも、「再生」プロジェクトとは何だろうか?内容から察するにロボブレイン化だろうか?違うかもだけど。

 

 2番目は8月30日の項目だ。科学者の1人がマグヌソンに渡した設計図からではハブ装置を再現出来ないと嘆いていたとある。彼は我々を馬鹿にしており、あの気取った顔のヒゲを剃ってやりたい位だ...と愚痴を零した。

 Vault-Tec本社に連絡してマディソンと直接話し、彼女は何か手配すると言ったとある。この件について二度と話さないとはっきり言われたが、驚くに値しないとフランクは呟いた。少なくても5つの連邦法を破っている...と締めくくってあった。

 

 マグヌソンがちゃんとした設計図を渡さずに科学者達を困らせていた事が分かった。フランクはターミナルで悪口を書き込むまで鬱憤を溜めていたようだ。マディソンとも交流があり、彼女が何か手配すると約束した様子だ。 

 二度と話をしない事で落ち着いており、違法な事を画策しているのか5つの連邦法を破るような内容らしい。殺人かな?ウェイストランドでは普通だけど、戦前では当たり前だけど重罪だ。僕も結構な数の人を殺してきた。そして、大規模な裏切り行為を働いた。それ故に彼等の事は非難出来ない...。

 

 3番目は8月31日の項目だ。ベン・アーナルドのクイーンズでの仕事がようやく実を結びつつあるようで、この不景気な世の中でもお金で買えるというのは凄い事だとフランクは感心した様子だ。今週中にASAMセンサーが大量に届く予定だとあり、マグヌソンが助けてくれないなら自分達でやるしかないだろうと締めくくってあった。

 

 アーナルドの名前がベンだと分かった。彼が努力して仕事を成功させたのでフランク達は大助かりしたのだろうと察した。そして、マグヌソンが非協力的なためにASAMセンサーの大量受注を行い、自分達で何とかする事にしたようだ。

 普通の会社なら解雇されていても仕方がないよ。でもまぁ、Vault-Tecは普通じゃないから解雇まで時間が掛かる手続きだったのかもしれない。

 

 4番目は10月2日の項目だ。どうやらレイド博士はボストンにあるVaultは将来の居住者を助けるのではなく傷付けると考えているようだとフランクは考えたようだ。ただの妄想だと彼に伝えたとあり、Vault-Tecは恐らく彼について何もしないだろうと締めくくってあった。

 

 レイド博士という名前の人物については今まで旅してきた中で聞いた事もデータで見た事もなかったが、恐らくVault-Tec内部では良識的な人物だったかもしれないと僕は思った。

 現に今のボストンであるコモンウェルスではVaultが機能しているのは実験を放棄したVault81と僕が建造に関わったVault88しか無い。その他はレイド博士の懸念通りになってしまったのだ。僕自身が知らないだけで他にも恐ろしいVaultがあるかもだけど...。

 

 5番目は10月9日の項目だ。ベンは自分がした事に不安になり、倉庫の連中が怖気づいた所為で連邦捜査官が俺の首を絞めるのは御免だとフランクは不満気に書き綴っていた。

 管理部のバーバラという名前の人物と相談して、追加スタッフを雇うための予算を確保出来ないか考えてみようと計画した。最後に面倒な奴だと吐き捨てる形で締めくくってあった。

 

 ベンが不安に駆られ、連邦捜査官に尋問されたくないフランクが苛立ち、バーバラに追加スタッフを雇って状況打開を目指そうとしたという事だろうか?何があったのだろうか?

 

 6番目は10月13日の項目だ。今朝ラウンジにいた頃、シャロンが私の新しいシャツにコーヒーを零したとあった。フランクは「気にしないで」と彼女に言ってお互いに笑いあったとある。また同じ事をしたら、このペンを彼女の喉に突き刺してやると毒づいた。その後、彼女はいい子だと締めくくってあった。

 

 新しいシャツをコーヒーでダメにされたのは許せないのは分かる。毒づくのは心の中だからセーフかな?実行してなければいいけど...。

 

 7番目は10月15日の項目だ。シャロンに悪態を付く所から始まる。クリーニング屋はコーヒーの染みを落とせず、奴等の皮を剥いでランプシェードにした方がよっぽど役に立つと苛立ち混じりに書き綴り、今のところ会計のベンが頭を下げて黙っていると状況を説明し、彼はボストンが好きで誰だってそうだろう?と締めくくってあった。

 

 コーヒーを零したシャロンにも、その染みを落とせないクリーニング屋にも怒っていた。そこはベンが頭を下げて事態を収束させたようだ。彼はボストンでの暮らしが好きだったようだ。僕も戦前から暮らしていたが愛着は今でもある。その気持ちは分かる気がする。

 

 最後は10月19日の項目だ。この頃レイド博士が気に入らないとフランクが胸中を明かす所から始まった。「Vaultは人体実験の為に作られたのであって、人々の助けにならない」という持論しか話さなくなったとある。まったくの間違いだと何度か説明したが、もしこの無駄話を続けるなら「しつけ」が必要になるかもしれないと締めくくってあった。

 

 レイド博士はVaultは人々の助けにならないと気付き、意義を見出せなくなっていたのだろうと僕は思った。フランクはそれが怠慢だと思って「しつけ」を行う事も視野に入れたという事なのだろう。しつけとは虐待なのか洗脳なのか不明だが碌でもない事だろうというのは文面から見て取れた。

 僕はインスティチュートに加担した員ので人の事は言えないが、レイド博士が最終戦争後も生きていてくれればと祈るのだった。生き残った後もかなり過酷な目に遭うのは確実だとしてもだ...。

 

Vault-Tec地区本部の地下の探索

 その後、僕達はエレベーターのIDカードを使ってエレベーターで地下に向かった。そこにもフェラル・グールが数体いたので僕はアクセラレーターで返り討ちにした。ライバル商品がここにあると見込みを付けて棚を探し始めたら、ジェイクがRobCoの箱を発見した。

 

 しかし、それは空箱でありASAMセンサーも無かった。恐らく何処かに作業するために入れた筈だとジェイクは推測した。これが全てではない筈だと。僕もそう思う。もう少し探索すべきだろう。

 探索し続けていると奥の通路に机があり、ターミナルとホロスコープ、メモを発見した。

 

 まず最初はメモを見ようと思う。題名はウォルターのメモとあった。また詰まったからビーンタウンの配管業者を呼べ!とティムという名前の人物からクレームがあったという内容だった。ビーンタウンとはビーンタウン醸造所の事だろうか?これであっているかは分からない。

 

 次はホロテープだ。本部のメモという題名だった。ベンがウォルターに上の階の少年達が通信ハブの件で私を困らせており、本当に届いていないのか?と質問した。

 ボストン・ダイレクトのドナという名前の人物に電話してみたが、もう発送済みだったとのこと。もしかしたら他の倉庫に送られたかもしれないとベンは考えた。

 その件はどうでもいいらしく、ひとまずは他のRobCoのガラクタを地下に移動させてくれとベンは命令した。それをオープンにするのは疑わしく、それにマグヌソンは信用出来ない上にRobCoの手先かもしれないと推測したようだ。

 最後にベンはウォルターにプロスト・バーで会おうと予定を入れた。飲み分の借りはまだ返してもらってないからな!と言って締めくくってあった。

 

 通信ハブの所在をベンがウォルターに確認を入れたという事なのだろう。それはマグヌソンがUSAF衛星基地オリビアに送るように細工したために分からなかったのが真相だ。

 これは分からなくても仕方がないと思う。最後に飲みの約束を入れたという事は仲良しだったのかもしれない。最終戦争後の彼等はどうなっただろうかと僕は思いを馳せた。

 

 最後はターミナルを覗く事にした。これはウォルターのパーソナルターミナルだったらしく、マグヌソンがターミナルで言及していたスコットがウォルターの事だった事が分かった。

 ウォルター・スコットがフルネームだったのだろう。その後、確認するとその中には5月3日の項目や6月21日の項目、10月15日の項目や10月19日の項目、10月21日の項目があった。

 

 まず最初は5月3日の項目だ。今日クイーンズのRobCo流通からASAMセンサーの荷物が届いたとある。Vault-Tecがやっている事が世間に知れ渡る前に、このユニークな機能をリバースエンジニアリングするために必死に迅速に作業してくれる人が必要だとある。連邦捜査官は企業スパイを軽視する傾向にあり、誰がやっても同じだろうと締めくくってあった。

 

 ライバル商品開発のためにASAMセンサーを秘かに購入してリバースエンジニアリングを目論み、迅速な行動を求められたという事なのだろう。無論、連邦捜査官に見つからないように...。

 

 次は6月21日の項目だ。騒ぎが聞こえたので地下室にちょっと降りてみたとある。何かあったのかと思ったが、実際はまったく逆で少年達が大きな「ソフトウェア・バグ」をクラックする事に成功したようだとある。Vault-Tecならこれを気に入るだろうと締めくくってあった。

 

 ソフトウェア・バグをクラックするとは将来有望な少年達だったのだろう。Vault-Tecの悪い部分に染まらないでいてくれればと思う。

 

 その次は10月15日の項目だ。フランクは最近マーティンにイライラしているようだとある。ウォルターはマーティンに彼は短期なのか知っているから、少し身を引いた方がいいと言っておいたようだ。

 フランクがロジャーという名前の人物の頭上でビリヤードのキューを折るのを目撃したとある。彼がショットを打つ時にテーブルに近付き過ぎたのが原因だったそうだ。まだロジャーの右耳の聴力に問題を抱えていると締めくくってあった。

 

 フランクが気に入らないと言っていたレイド博士とはマーティンの事だった事が分かった。短期故に絡んだのだろうか?何にしても気の毒だなぁと感じた。

 それとフランクはビリヤードで故意か事故かは不明だが、ビリヤードのキューがロジャーの頭上で折れ、それで右耳の聴力に問題が残るのはとても不憫だと思った。

 

 更に次は10月19日の項目だ。シャロンに会いたいという一文から始まる。いなくなってから2日経ち、彼女がいないと落ち着かないとウォルターは胸中を打ち明けた。上の階の人達にも連絡は無いし、心配になってきたとある。ランチの時に上の階に行って彼女の顔を見るのが楽しみだったのにと締めくくってあった。

 

 もしかしたらシャロンはフランクに殺されたのかもしれない。短期だからって殺害するとは思えないけれど、ビリヤードの気yぅ―の件もあるから凶行に及んでいても不思議ではない。彼女に片想いしていたウォルターがとても気の毒で不憫だと僕は思った。

 

 最後は10月21日の項目だ。Vault110のコンテナに「開けるな」と書かれた物が届いたが、このプロジェクトは放棄されたのか?そうではないようだがとウォルターは訝しんだ。

 Vault111の木箱の中にあった物を見れば、この木箱も開けないわけにはいかないと考えたようだ。その中からガイダンスチップを発見したらしい。

 Vaultが何の為にそれを必要とするのかよく分からないとあった。まさかVaultを宇宙に打ち上げる計画か?と考えたらしく、急いで梱包しなければならないと慌てたようだ。1時間後に木箱は再び回収されると締めくくってあった。

 

 マグヌソンが通信ハブで細工したラベルの話だと分かった。危うく開けられそうになったが、ウォルターが打ち上げ用の部品かも知れないと深読みして梱包して配送される流れに戻したようだ。宇宙用のVaultなんてあるのだろうか?計画中だっただけなのかもしれない。そうかは分からないけどね...。

 

 僕達はASAMセンサーの作業用の部屋を見つけようとしたが中々見つからない。そうしている内に壁際に赤いボタンを発見した。何かのスイッチだろうか?押してみると何かが「カチッ!」と鳴る音が聞こえたが何処かと思ったら足元だった。ここはフロアマットが緩んでおり、それをめくると地下室への仕掛け扉を発見した。

 やっと見つかった。ジェイクは大喜びし、早速降りようと言った。さて、お目当ての物があると嬉しいな。

 

 パーマー「やっと見つかった...」 

 ジェイク「へへ、いい仕事したな!隠された仕掛け扉とは、ハッ?さて。お先にどうぞ!」

 X6「ご主人様に危険を肩代わりさせてませんかジェイク?」

 Z1「そんな事ありませんってX6、邪推し過ぎですって...」




 Vault-Tec地区本部の調査となるので大体ターミナルかメモを見るだけ、ホロテープを聞くだけの展開になりました。
 Sim Settlements 2にて追加されたVault-Tec地区本部の人物の前後を探る過程でこのような形になりました。面倒ではありましたが、その調べる過程は楽しかったです!
 文中の通りマグヌソンはかなり横暴な人物でした。その足跡をまた何処かで知る事になるかもしれません...。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。