Fallout4 Another War Story 作:Gombei
建築技術はVault81には無かったので他のVaultを探すしかない。そう思い何処かにないかと探そうとした矢先に無線を傍受した。この無線はVault88という場所から発信しているようだ。行って確かめるべきだろう。
無線を頼りにそのVaultに行くとそこはクインシーの採石所だった。そこにはレイダーが潜伏しており、こちらを見るなり発砲してきたので応戦する事となった。採石所に潜伏していたレイダーは全滅させたが内部にもいたようだ。そこではスピーカー越しにVault-Tecの関係者らしき女性の声が聞こえて、レイダーの侵入に抗議していた。
僕達は侵入を試みたレイダー達を始末すると、Pip-Boyを使ってVaultの扉を開けることにしてみた。建築技術が見つかるかもしれないという希望と関係者の話を聞いてみようと思ったからだ。彼女は僕の事をVault-Tecの社員かと思っているようだがそれは違う。この誤解は会って訂正する必要がある。Vaultでは大変な目に遭ったけど生き埋めにされたなら助けるべきだと思ったのだ。
ワークショップを起動させよ!
ここに生き埋めにされた女性は瓦礫の山で身動きが取れないらしい。それを撤去するには「ワークショップ」なる機械を使わなければいけないようだ。そのためにはロックダウンを解除して原子炉室に行かなければならない。彼女は長年ここに取り残されていて大変辛い時間を過ごしたようだ。210年間生きているという事は人間なのだろうか?それともグール化したのだろうか?後者の気がする。
彼女はもしまだ生きているなら「Dr.ブラウンに時間を有効に使ったと伝えて」と言っていた。その人物はVault-Tecの科学者なのだろうか?全く知らない人物の名前だ。考えに耽る前に今度は内部にいたフェラル・グールが襲い掛かってきたのでディーコンと共に排除してターミナルを起動してロックダウンを解除した。
その他に職員の物と思われる日記が書き綴られているものを見つけた。Vault-Tecの役員か監督官かは分からないがバーストウという人物がやってきた事、セキュリティの問題が起きたら自分の所為になると愚痴を零していた事、最後には最終戦争が勃発した事でロックダウンが開始された事等が書き綴られていた。
読み終わった後に原子炉室に行くとフェラル・グールが襲ってきたがターミナルで愚痴を零していた人物なのだろうか?それと見た目が全裸で細い体形で見た事がないタイプだ。ディーコンはそれを「干からびたフェラル・グール」と呼んでいた。フェラル・グールにも複数種いるのかと思いつつ攻撃を開始した。普段のフェラル・グールよりも強く、放射能ダメージを受けたが何とか始末出来た。その所有物を確認すると「Vault-Tecの制御盤」なる機械を見つけた。これを使用すればいいのだろうか?
この制御盤を付近にある工業用機械のようなものにはめ込めばいいようだ。これがワークショップ?疑問に思いながらも設置すると無事に起動した。これを起動したままにしておくとシステムが脳内に入り込むような謎仕様になっており、人口、食物、水、電力、防御、ベッド、幸福(満足度かな?)等の数値や、この機械で作成出来る物の一覧が視界の下部分に表示されるようなものになっていた。
このまま進んでいくと瓦礫の山を目視した。これを「解体しますか?」というメッセージが脳内の表示されたので肯定すると即座に分解されて資材になった。これを使えば転送装置が製作出来ることが分かり、希望の光が灯ったように感じだ。ここのVaultを救った後は貸してもらえないか頼んでみよう。
完全に撤去した後に先に進むとグールの女性がそこにいた。声はさっきの話の時に聞いた声と同一だった。やはり、グール化していたのだろう。彼女は僕がPip-Boyを持っていたが関係者ではないことが一目で分かったらしい。もしかしたらレイダーが身分を偽って侵入したのではないかと疑っているのだ。
パーマー「困っていると思ったから助けるべく行動しました」
バーストウ監督官「市民の義務感ね。感心だわ」
彼女の名前はバレリー・バーストウというらしい。このVaultで監督官になるはずだったようだ。厳しい200年を過ごした事、地震で大勢が死んだ事を教えてくれた。かなり大変な目に遭ったのだろうと思った。バーストウ監督官がジュリアンと呼んだ人物が近づいたがよく見たらフェラル・グールだった。襲い掛かってきたので止む無く始末した。彼女以外はフェラル・グールになってしまったようで、楽にしてあげるしかないようだ。それを彼女も同じ気持ちで僕達はフェラル・グールを討伐することとなった。中には光りし者がいて大変だったが無事に全滅させることが出来た。
Vault88建造計画
バーストウ監督官は制御盤を使って入り口までの瓦礫の撤去を試みようとしたが、あまりにも多過ぎたためにどうにも出来ずに生き埋めされたまま長い時間を過ごしたようだ。辛い時間だったが仕事が支えになったとのこと。それはスピーカー越しの話でも出てきたDr.ブラウンから任された仕事だった。社会を変える様々な試作品と実験とのこと。もしかしてVault81のような恐ろしい内容じゃないよね?
続けて彼女は信頼出来る職員と科学者ばかりの広々としたVaultになる予定だったと言った。その次に僕と一緒にVault建造を手伝って欲しいと言った。パートナーとしてだ。僕は迷ったがきちんと稼働して人々が安全に暮らせる場所が必要だと思ったので協力することにした。実験は内容次第だけどね。仕事を始めるには監督官のデスクを製作してからとなる。
実験を執り行うためのターミナルの情報が入っているようなので早速ワークショップを起動して廃材を分解して資材にして監督官のデスクを製作した。これはかなり便利なシステムなのではないだろうか。
製作を終えるとバーストウ監督官は歓喜の声を上げた。監督官のデスクが目の前にあること、仕事が完遂出来るという期待が彼女をここまで動かすのだろう。形はどうあれ力になれるのは良い事だと思った。
その後彼女は言いにくそうに次の頼み事をした。実験のために居住者の呼び込みを行う必要があるというのだ。実験の内容は無事に呼び込みが完了してから明かされることとなる。臨床試験には完璧な被験者が必要になると言っていた。嫌な予感がするので一応詳細は聞いてみた。
その被験者の条件はある程度の健康と、正確なベースラインを得られるような人で、ある種のリスクを背負う気がある人でないといけないようだ。つまり、自分で了承した実験台を探すことになる訳だ。だが、この認識をバーストウ監督官は咎めた。Vault-Tecの手引書には実験台という表現は禁句らしい。どんな場合でもだ。
そして、居住者候補の呼び込みに入る事になり、Vaultの無線標識を起動させることとなった。次に候補者が来るまでの間にここを見て回ってもいいと言ってくれた。瓦礫を撤去したら他のセクターに行けるはずだと言っていたので、噂が広まる間はセクター開放の仕事をしようと思う。
そうと決まれば行動開始だ。僕は無線標識を起動させて瓦礫の撤去に向かうのだった。
全セクターを解放せよ!
瓦礫の撤去をしながら進むとモールラットの群れが襲い掛かってきた。それらを始末して進むとワークショップを発見した。これには北東セクターと明記されていた。そのための制御盤はフェラル・グールがいる部屋の地下に保管されていた。それを持ってはめ込むことで無事に起動した。領域外はここを起点として他のセクターを解放していこう。
他のセクターを目指すと今度はラッドスコルピオンの群れやデスクローがいた。中々強いがありったけのプラズマ・グレネードを使用してそれらを殺す事が出来た。スティムパックやRADアウェイも多用したけど。
その後、見つけたワークショップは北セクターと明記されていた。その制御盤は廃墟と化した地下鉄の作業台に置いてあったのを見つけた。フェラル・グールの群れも出たが何とか返り討ちにして持ち帰った。そして、はめ込み無事に起動出来た。
更に進むとマイアラークやディーコンにその場で教えてもらった事だが、マイアラークハンターと呼ばれるザリガニのような怪物を倒しつつ進むとワークショップを発見した。これは東セクターと明記されていた。その後、制御盤を探しに行こうとしたらマイアラークの親玉のような怪物が現れた。ディーコン曰く「マイアラーククイーン」と呼ばれる存在らしい。
毒液か分からないがドロドロの液体を口から吐いてくるので回避しつつ、以前何でも屋のトムから買った「何でも屋のトム・スペシャル」と呼ばれるスナイパーライフルを使用して顔を集中的に狙った。よろめかせつつディーコンにもサポートしてもらい倒す事に成功した。ベヒモス並みの巨大さだった。
別の部屋にて制御盤を発見した。これを持ち帰ってはめ込むとこれも無事に起動した。これで全てのセクターを回ったことになるのだろう。さて、居住者候補が噂を聞きつけたか確認しに戻ろう。
被験者候補の面談
バーストウ監督官を探していたら入居希望者が3名来ていたことに気付いた。彼らは期待と不安を抱きながらここにやって来たようだ。実験台になることになるが、あまり恐ろしい展開にならないことを祈ろう。
最初の被験者候補は女性だった。彼女は食べ物が手に入ると思いVault88に来たようだ。バーストウ監督官は新しい人生のチャンスもあると仄めかしつつ「質問」に入った。良い政府の役割は何だと思うのかと質問した。候補者の女性は何の話か全く分からないと言った。確かにそうなるよね。
僕は「善人の味方だから質問に答えてくれるだけでいいですよ」と伝えて落ち着かせた。
落ち着きを取り戻した女性は「聞いた話では全てが放射能まみれになったのは政府のせい」だと答えた。これを聞いたバーストウ監督官は特別な仕事には向かないと前置きしつつ入居を認めた。
だが、女性が去った後で実験には向いていないと嘆いた。疑り深く皮肉っぽい人間からは良いデータが出ないのでもっと協力的でないといけないらしい。残り2人で見つかるだろうか?
2人目は男性で早く見て回りたいとウズウズしているようだ。バーストウ監督官は次の質問として、リアクターが溶解した、止められるのは貴方だけ、しかし、過剰被爆するがどうするかと質問した。彼は「言う通りにする」とだけ言った。僕はもしかしたらと思い「何かを盗もうなんて考えは止めておいた方がいいですよ?」と忠告した。
彼は観念して嘘を吐いた事を謝った。「外の世界は地獄なので食べ物と寝る所を用意してくれるなら大人しくする。但し、リアクターに入るのは期待しないでほしい。信頼出来る相手ならやる」と答えた。最後は素直に答えたがバーストウ監督官の基準からは外れていた。
彼は一応合格して中に入ったが、バーストウ監督官は「不愉快」だと言った。明らかな嘘吐きには、被験者に求める主観的な反応を期待出来ないからだと言った。僕は彼のせいではないと擁護した。周囲を警戒しないとコモンウェルスでは生き残れないからだ。
それを聞いたバーストウ監督官は僕の勘を信頼すると訂正した。長い事生き埋めにされたので自分の勘が鈍ってしまったと言っていた。僕の勘が上手く発揮されるように頑張らなければ。
3人目も男性だった。名前はクレムというらしい。早速バーストウ監督官は質問に入った。警備の仕事を任されたとする。監視役として。外部の者から守るための仕事をしているがVaultの内部で女性の悲鳴が聞こえた場合どうするかという質問だ。
クレムは平和を守るためには今すぐにでもやると言ったが「悲鳴は聞こえない」と言った。あくまで仮定の話なんだけど、どうやら僕と近しいタイプのようだ。
僕は親近感が沸いたので「緊張する必要はない。よく考えて応えてくれればいいんだ」とアドバイスした。クレムはそれを理解して、警備の仕事を重視して持ち場を離れず、指示があれば変更すると答えた。
次の質問に入ることになった。2つ目に入るのはクレムが初ではないかな?母親について教えてほしいという話になった。クレムの母親はもう亡くなっているがモールラットを殺したことがあるらしい。バーストウ監督官は「そんなに凄い事?母親のどこを敬愛しているの?」と若干人の心が無いような発言をしたがクレムはよく分からなかったようなので、「モールラットよりも強くて、食べ物を与えてくれた」と言った。良い母親なのは分かった。僕は直感で「ピッタリだ」と答えた。大人しそうで嘘を吐かない善人だと思ったからだ。実験では無茶な事にならないようにと期待したい。
クレムはよく分かっていない様子だったのでバーストウ監督官は「皆を助けるための機械をテストする者を必要としている」と説明した。それを聞いた彼は力になることを約束した。まぁ、全くの嘘ではないけど本当の事とは言い難いのも事実だが黙っていた。実験の内容は僕も知らないからだ。
僕はバーストウ監督官の指示でVaultのトランクを開いてジャンプスーツとPip-Boyを手渡した。これで実験に移ることになるがうまくいくのか不安が残った。
バーストウ監督官は居住者が集まった事で実験を始めると言った。今までのVaultの性質を思えば宜しくない傾向にあるのは明白だ。その内容を吟味して僕は実験にを執り行う必要がある。
発電自転車1000の実験
バーストウ監督官は「本来、運動とは利己的な活動」と位置付けた。極論だなぁと思ったが痩せるため、美しく見せるため、長生きするためという人間独自の考え方から見れば自然界の生物の在り方としては確かに利己的なのだろう。それでも極論だと思うけどね。
運動する時間をある発明品を使ってコミュニティの目標達成のために尽くす代わりに、居住者の身体能力を必要以上に向上させるというものだ。上手くいくのかな?
その発明品は「発電自転車1000」と呼ばれる代物らしい。ペダルを漕ぐ間にVaultに電力供給することになる仕組みだそうだ。これが非生産行為に対する完璧な答えになるとのこと。僕は「市民が健康なら、社会全体に有益なのではないか?」と反論してみたら、バーストウ監督官は「短期的には医療費は軽減されるが、運動は長寿に繋がり、年配者がVaultの資源を消費する。社会的観点から見れば害でしかなく、無くそうと思えば無くせるもの」と結論付けた。まぁ、分からなくもないけど不健康よりは良いんじゃないかなと僕は思うのだった。
気を取り直して発電自転車1000について聞いてみると、研究段階で何度も事故があり脳出血を起こした者も出たらしい。大丈夫なの?設計図はPip-Boyにダウンロードされるようで、これをワークショップを使って製作することになる。その他にターミナルも作ってそれの電力供給のための発電機を作って配線すれば実験開始出来る様だ。早速始めよう。
ワークショップを起動させて発電自転車1000のプロトタイプを製作して、ターミナルと発電機も併せて製作した。やはり、ワークショップは便利だと思った。実験が終わったら貸してもらえるように掛け合おう。
ターミナルを起動してパラメーターを確認する前にDr.ブラウンの記述を読んだ。この発明により無駄な運動をクリーンな電力に変えたことに喜びを感じており、さらなる向上を目指していると書き綴られていた。
1つ目のパラメーターは追加電力生産と書かれており、その内容は電気ショックを使用者に行い、無理矢理にでも電力供給を増やすというもの。これは無しかな。
2つ目のパラメーターは長期使用推奨と書かれており、その内容はバファウトを気付かないように注射させて、長く、早く漕がせるというもの。これを43時間も続けさせられた被験者は心臓マヒを起こしたらしい。これも無し。
3つ目のパラメーターは環境向上と書かれており、その内容はラベンダーやスイートオレンジ等の精油を使い、可聴レベル以下のサウンドトラックを使用してモチベーションアップを目指した良心的な内容だった。これにしようと思う。この作成者のテッドの不憫さもこれで報われるだろうから。
クレムに実験をお願いすると快く引き受けてくれた。ペダルを漕ぎ続けると良い香りがこちらまで広がってきた。どんどんモチベーションが上がっているのを感じる。1時間すると何故か爆発した。クレムは大丈夫だろうか?
吹き飛んだクレムの様子を見に行くと彼は元気で無傷だった。どうやらここで良い仕事をするために張り切って実験に取り組んで破壊させてしまったらしい。抜けているところはあるけど真面目だと僕は思った。ディーコンは彼をとても気に入った様子で評価した。僕も彼の事は好きなのでその評価は嬉しく思う。
ディーコン「スーパーミュータント並みのタフさとクソ真面目な今時珍しい良い奴だなぁ!」
これにはバーストウ監督官は不服だった。環境向上は彼女の目指すべきものではなく、凄くリラックス出来たと気分を良くしたクレムに「新しい社会を創造しているの。スパじゃないのよ」と釘を刺した。う~ん、恐怖や薬物は逆効果な気もするけどなぁ?
気を取り直した彼女は次の実験に移ると言った。化学研究をハルシジェン社に外注しているとのことだったので取りに行かなければいけないようだ。あの会社の物は恐ろしい物ばかりだったので嫌な予感がする。
僕達はハルシジェン社に赴き裏口から入った。ディーコンはこの場所のガスに不快感を示した。あの時はニックがいたから何とかなったが、長居は無用だ。
ディーコン「嫌な臭いが充満してるな...。毒ガスか?」
裏口だからこれで済んでいるが表から入ると危なかった。僕は近くのスチーマー・トランクの中にVault88の化学研究の書類を発見した。見つかった以上は長居は無用なので退散した。
ソーダマシンの実験
科学研究を手に入れて戻るとバーストウ監督官は給水休憩という社会的過ちを正すことが出来ると誇らしげに言った。コーヒーメーカーや給水器、ソーダマシン等は不要だと言った。時間を浪費するなら化学を用いて社会全体の利益に繋げればいいと結論付けた。
それを聞いたクレムは化学物質は体に悪い物じゃないのかと疑問を投げかけたら、バーストウ監督官はどの食べ物も飲み物も化学物質で出来ていると諭した。間違いではないがその後に今回は「特別な」化学物質を使うと言いながら不穏な含み笑いをしていた。不安だ。
僕は落ち着かせるために問題ないと言った。それを聞いたバーストウ監督官は「これはクレムの信頼を保つことではなく、社会全体の繁栄のため」と訂正した。仕事中に喉が乾いたら冷たい飲み物を自由な時に飲んでいいと言った。思いっきり毒牙にかける気満々じゃん...。これで繁栄に繋がるの?
不安になりながらもワークショップを起動してソーダマシンのプロトタイプを製作して、併せてターミナルと発電機も作った。これでまたパラメーターを選ぶべきだろう。
Dr.ブラウンの記述には居住者に気付かれることなく食事に化学物質を混入して大変面白い機会が得られると書き綴られていた。う~ん、恐ろしい内容だ。よく考えて選ぼう。
1つ目のパラメーターは食欲抑制と書かれており、その内容はリブスタチン派生物の混合による化学物質を混入させたもの。これを行うと確かに居住者の食欲は抑制出来るが死亡者や起きられない者が出る副作用がある。これは無しかな。
2つ目のパラメーターはムード向上と書かれており、その内容はハルシジェン社の化学物質を混入を混入させて一時的な強い幸福感を作り出すもの。副作用はないらしいが被験者の中には偏愛や鬱状態、最悪なパターンは13時間も自分の手を見続けるという者もいたらしい。興味深いと書かれてあるがこれも無し。
3つ目のパラメーターは一般カフェイン添加と書かれており、その内容は普通のカフェインを入れたもので炭酸や味とのバランスを取ったこれまた良心的な内容だった。次もこれにしようと思う。テッドの事をかなり悪く書いてあるが人道的な良い人なのではないだろうかと思う。
僕はクレムの実験を行う様子を見守ることにした。彼は最初の居住者候補の女性に飲み物を振る舞った。その手際は良かったのでバーテンダーの素質があるかもしれないと思った。彼女は中身を疑ったがクレムは特別な化学物質が入っていると今度は落ち着かせる側になった。2人目の居住者候補の男性も満足げに飲んでいた。実験としては失敗だけど満足度は上がったと思う。
この結果にもバーストウ監督官は不満だった。Vault-Tecのやり方を遵守していないからだろう。発電自転車の「成功」の事もあり、僕のやる気を疑っているようだ。ベストは尽くしているつもりだ。でも死亡事故が起きることは避けた方がいいと思う。
このやり取りの後にヒポクラテスの誓いを持ち出した。「傷付けないという厳かな誓い」という意味らしい。僕は医療に詳しくないのでその誓いは知らなかったが、医療の世界の考えの核心は次の実験において逆行するという。医者は患者の幸福ではなく、社会の利益を第一に考えるべきだと言った。僕は「医者の倫理観も重要だと思います」と言った。
視力マシンの実験
それを聞いたバーストウ監督官は「歴史を変えないといけない」と言いつつ、次の発明品の準備をしていた。今度は視力マシンらしい。Vault‐Tecお手製の。患者の視力検査のためのものだがこれはかなりの放射線物質を使うらしい。
何処でそんな物を入手すればいいのかと聞くと、Vault88が選ばれたのは洞窟の奥にウランの資源が豊富に取れるからここに建造する形になったと彼女は言った。道理でフェラル・グールが多かったわけだよ。
気を取り直してワークショップを起動して視力マシンのプロトタイプを製作して、併せてターミナルと発電機も作った。
Dr.ブラウンの記述には単純な視力検査を如何にVault‐Tecの野望に前進させる何かに変化せる方法を見つける事であると書き綴られていた。これもよく考えて行う必要がある。
1つ目のパラメーターはサブリミナルメッセージと書かれており、その内容はマイクロフラッシュ画像を用いて被験者にVaultやVault‐Tecに対して好ましい反応を示すようにするとある。要するに洗脳である。これは無しかな。
2つ目のパラメーターはVault監視と書かれており、その内容は視力マシンの中に小さなMRIを仕込み、刺激による視覚情報の反応を画像処理にするとのこと。平たく言うと被験者の心を読むらしく、監視用として運用するというもの。これも無し。
3つ目のパラメーターは改良眼科治療と書かれており、その内容は普通の眼科治療をより良くしたこれまた良心的な内容だった。次もこれにしようと思う。テッドの事を見放す内容の記述があり、チーム丸ごとどこか寒い所へ行ってほしいと書かれていた。戦前の日本で流行ったミームの「なるほど、シベリア送りだ」みたいな事を本当にしようとしたのだろうか?出来ればテッドはチームと一緒に幸せに過ごしてほしいものだと思った。最終戦争時はどうなったのかは分からないが...。
今度はバーストウ監督官も立ち合いの下実験を行った。クレムは真剣に実験に取り組みマシンの診断結果を基に被験者に今の病状の診断をした。これは普通の視力マシンより素晴らしい仕上がりだと思う。だがバーストウ監督官はあまりに変化が見られない結果に驚きを隠せなかった。
被験者となった彼女にどんな感じだったかを聞いた。悪くなかったようで、どうしてこんな事をしたのか聞いてきた。僕はこれらの機械を使って皆の生活を良くするための実験をしていると答えた。
彼女は話が旨過ぎると思ったと愚痴を零したが、「誤解していたかも。友達にもここは悪くないと伝えよう」と言ってくれた。満足しているようで何よりだ。
この結果にもバーストウ監督官は不満を口にした。Vaultの機能性向上を目指す実験なのに思い付きにばかり気を取られていると非難して来たのだ。
僕は「居住者の生活をもっと良くしようとは思わないんですか?」と問い返すと彼女の目標はアメリカの流儀を保護して、人々を守ることであり、「幸せの事なんて考える余地もない」と言った。どうにも全体主義のような気がしてきた。やり方は違えど生活を良くしたいと言う考えは共有出来るはずなんだけど無理なのかな?
最後の実験だけは成功させたいようで、誇りであり喜びと称した。どんな内容だろう?
スロットマシンの実験
バーストウ監督官はDr.ブラウンや他の者達の例に倣い、独自の試作品のために時間を費やしたと言った。Vaultの住人が不道徳を否定せずにそれを利用したらどうなるかと言う実験らしい。不道徳とは貪欲の事らしい。出来るだけ魅力的になるようにしたとのこと。
これも嫌な予感がするが試してみようと思い、スロットマシンのプロトタイプを製作し、併せてターミナルと発電機も作った。
これはバーストウ監督官のオリジナルであるため彼女の記述しかない。賭け事は人を引き付けることを持論に3つのパラメーターを作成してあるようだ。これもよく考えて行う必要がある。
1つ目のパラメーターは期限付き強制労働と書かれており、その内容は対象者を誘惑させ、巧みに確立を捜査して全財産を没収してVaultの収入にするというもの。これは無しかな。
2つ目のパラメーターは顧客プロファイリングと書かれており、その内容は対象者の言動を認識し、監督官が堕落した言動をした者をモニター出来るというもの。つまり、これも監視用という訳だ。これも無し。
3つ目のパラメーターは収入減少と書かれており、特に詳細は掛かれていなかった。パターンから言えば普通の、良心的な内容だろうか?やはり、これを選ぼうと思う。バーストウ監督官は恐らく怒るだろうけど...。
クレムに実験を行ってもらうと、手持ちのキャップを減らしはしたが、かなり楽しんでスロットマシンを回していた。この収入減少を選んだことを知ったバーストウ監督官は明らかに失望したと言う風に溜息をついた。やはり、こうなってしまったか。だが、これでVault88に居住者が増えるならそれでいいのではないだろうか?実験が大事なのは分かるけども。
Vault88監督官就任
一連の実験を観察した結果、バーストウ監督官は「大失敗」の烙印を押した。居住者は時間と資源を無駄にしていると結論付けた。クレムは皆を代表して「ここは最高だ」と言って満足そうだ。だが彼女はここは「修行場」と言って嫌っていることが伺えた。
僕は「貴女の試作品は全て成功して皆の生活を向上させた」と説得した。まぁ、推奨パラメーターを全て除外した結果である事は認めるけどね。でも、これで良かったんじゃないのかと思うのだ。
バーストウ監督官は全く筋が通らないと僕を非難して「Vaultなんて名ばかりのゴミ溜めなんて出ていく」と言った。目指すべきところは同じはずなのにVaultの思想に染まり良きっているのだろう。ディーコンは彼女の言動に腹を立て、Vault81を引き合いに出した。あそこの居心地が良かっただけに、彼女のやり方に怒りを覚えたのだろう。
ディーコン「ならそのVault‐Tecのやり方を守ったVaultはどうなった?俺と相棒のパーマーが一緒に見たり聞いたりした限り、ろくなのが無かったぜ?81は例外だけどな。そこに行ってみろよ。あれが本来目指すべきものじゃないのかよ」
バーストウ監督官「こちらの流儀を知らないで、よくもそんな事を言えたわね!」
僕は双方を宥めたが怒りの頂点にあるバーストウ監督官は監督官の座を僕に押し付け、報酬として「Vault88の伝説」なるジャンプスーツを渡して出て行ってしまった。分かり合えなかったのは残念だ。
バーストウ監督官とのやり取りの後、僕はクレムの所に行った。彼は実験に参加出来て良かったと満足そうだった。僕は「参加して感謝している。とても助かった」とお礼を言った。彼はまた何かあれば手伝うと張り切った。監督官になった僕に対してこれからも貢献することを約束してくれた。彼に出会えて良かったと思う。
監督官になったことでワークショップを自由に使えるようになった。持ち運び出来ないがどうすべきか考えていたら、Pip-Boyに今更だけど「物質変換装置」なる機能が付いていることに気付いた。これはワークショップを別の場所で使えるように、データ化して外の最適な場所で指定して変換装置を解くと再び実体化するらしい。これならどこでも使えるという事になる。インスティチュート並みに凄い技術だと思いながらVault88を後にした。
ディーコンとの絆
物資の補給と定期連絡のために本部に戻ろうと思った。その時オールド・ノース・チャーチ付近に差し掛かった時に、ディーコンは話し掛けてきた。
ディーコン「Vaultの監督官になっちまうなんて流石だよな?しかも歴史上類も見ない人道的実験を行った監督官様だ。その監督官様に聞いてほしい話がある」
パーマー「どうしたんだい急に?」
冗談めかして言っていたが表情が深刻そうだ。僕は彼が何か抱えていると思ったので話を聞くことにした。
ディーコンは戯言に付き合ってくれて本当に感謝している事、長い間友達がいなかった事を最初に話した。自分は噓吐きであり詐欺師、心の奥底までだと自分を卑下した。かなり昔の若い頃の自分の事を「クズで暴力的な頑固者」だと更に卑下していた。その頃の彼はユニバーシティ・ポイントで「UPデスクローズ」と呼ばれるギャング集団の一員だったそうだ。
UPデスクローズは人造人間だと思った人間を襲っていたらしい。お互いをけしかけ、物の破壊から始まり、人間を襲うようになり、必然的にリンチをするようになったとのこと。中々に苛烈だが最後まで聞くことにして批判は差し控えた。そのリーダーは人造人間を殺したと思い込んでいたが、思い返すと実際はどうだったかは分からないようである。もしかしたら本物の人間を殺していたのかもしれないのだ。だが、今では検証しようもない。
その経験もあってUPデスクローズを抜けて、兄弟達を見捨て、全ての連絡を絶ってディーコンは農家になった。そこで彼はバーバラという名前の素敵な女性と出会ったようだ。
UPデスクローズの怒りを買ったがバーバラと出会う頃には諦めかけていたらしい。そして、子供をもうけて幸せな家庭を築こうとしていた矢先にある事実を知ったと言う。バーバラが人造人間だという事実に。バーバラ自身は知らなかったがディーコンも知らなかった。どこかで聞きつけたUPデスクローズが彼女を襲い殺してしまう悲劇が生まれてしまった。
その後の事はあまり覚えていないとのこと。UPデスクローズをほとんど殺したこと以外は。周りに強い印象を与えたらしくかなり凄惨な報復をしたのだろう。今のディーコンを見ていて想像出来ないが。
その後に共感すると思ってレールロードが接触してきて、エージェントになったようだ。何でも屋のトム、デズデモーナ、Dr.キャリントンはレールロードにいていい存在であるとして、「自分はコモンウェルスの間違った部分が凝縮したようなもの」と卑下した。彼は僕だけが唯一の友達だと言った。でもそれを認めてもらえるだけの価値が無いとまた卑下した。求めてさえいないが僕には知っておいてほしかったようだ。
パーマー「誰にも過去がある。大事なのはそれを償おうとしていることで、僕は今でも貴方の味方だよ」
ディーコン「へへ、ありがとうな。俺は抱き合ったりするタイプじゃないが、感謝する」
いつもの調子を取り戻しつつ、良い会話だったとして話を締めくくった。彼の心の十字架は消えないが少なくても共に背負えることは出来るのではないかと思うのだった。
バーストウ監督官とは和解したかったですが、人道的に行動すると監督業を捨てて出て行ってしまうのは物悲しくありました。
文中をいくつか修正しました。令和7年3月現在