Fallout4 Another War Story 作:Gombei
やっとのことでニュークリアスに潜入出来た。そこでは説教が始まったばかりだった。上級聴罪司祭のテクタスは声高らかに自分達の正当性を主張していた。
ファー・ハーバーの人々はアトムの顔を窓から空を見上げていればいい、霧コンデンサーの影に隠れて嘲笑し、宣教師を殺し、光を齎そうとする人々を虐殺するんだと言っていた。
そして、耐え忍んできた歳月の後で、勝利の鍵がニュークリアスの中にあるのは明らかで、その秘密はアカディアによって隠されているが、暴かれた後はファー・ハーバーを島から消せると豪語していた。
最後にテクタスはアトムのベールにより、聖なる霧が異端者の土地を浄化すると宣言した。分界が果たされた時には英雄となり、新しい夜明けとなると更に声高らかに唱え、アトムに栄光あれと言って締めくくった。
中々に狂信的だと思ったが、案外どの宗教にもこういった側面はありそうなので、深くは言及しない方が良さそうだと思った。どの宗派でも自分達の教えは大切にするものだし。
断食を中断させよ!
ここではB.O.Sと同じく階級と名前の組み合わせで呼ぶらしい。それならもう慣れているので大丈夫だろう。
見て回る中で、ジーロット・ウェアという名前の男性と出会った。彼は僕と一目で新人と見破り、ブラザー・デヴィンを見かけなかったかと聞いてきた。入ってきた時に祈りを熱心に捧げていた信者の男性がいたがその人だろうか?
どうやら長い間断食しているらしく、摂取するのは放射能汚染された水だけらしい。そうする事でアトムからの啓示を待っているようだ。
大半の人々は熱心に自身を捧げる姿を素晴らしいと思うが僕はどうかと聞かれた。難しい質問だが、信仰の自由は守られるべきだと思っていると答えた。
パーマー「彼自身の選択なら問題ないのではないでしょうか?確かに体には良くないでしょうけど」
ジーロット・ウェア「そうかもしれんがな...。そういう問題じゃないんだ」
ジーロット・ウェアは言うのは簡単だと言いつつ、彼とブラザー・デヴィンはアトムの加護を受けていないらしく、放射能耐性が無い事を打ち明けた。抗放射能薬を飲むことなく、死ぬまで断食し続ける事で、啓示を得られるはずだと妄信しているらしい。彼は何度も説得したがダメで、周りは信心深いと思われているので誰も止めないようだ。
知り合ったばかりだが、ジーロット。ウェアは僕に助けを求めてきた。上手くいったら彼考案の抗放射能薬を報酬としてくれるらしい。狂信者達ではあるが、何となく見過ごせない。助けられるなら助けるべきだろう。僕は急いでブラザー・デヴィンの下に向かった。
急いで向かうと、ブラザー・デヴィンはまだ祈りを捧げていた。辛抱強く啓示が下りるまで待っているのだ。その後、僕はジーロット・ウェアから断食を止めるようにとお願いされたと言うと、汚い仕事を他人任せにした事に憤りつつ、気持ちはありがたいがここを離れるわけにはいかないと言われた。
ブラザー・デヴィンは啓示が下りるまでは、待つだけでいいとアトムから言われていると思っているらしい。以前はジェットを常用する事が心の支えだったらしく、ある日森の中で体を汚している時に、目の前で空から何かが降って来たらしい。若い雄鹿で全身が聖なる光に包まれていたらしい。その雄鹿にニュークリアスに戻るようにと言われたようだ。そうして邪心を捨てて心から尽くすようになったと言った。
アトムは自分の献身を知っているので、使者が再び来るのを待っていると言った。そうする事で呪縛から解放されると思っているようだ。最初の使者はジェットによる幻覚かもしれないが、霧の母の例もあるので、本当に現れたのかもしれない。次はいつになるかは分からないが...。僕は久しぶりに芝居を打つことにした。
パーマー「フハハハハ!良い知らせがあるぞぉ!私はアトムの使者でありぃ、貴方の呪縛を解きにやって来たのだぁ!そうらぁ!これは我々2人だけの秘密だぞぉ!良いなぁ!?」
ブラザー・デヴィン「そ、それは誠ですか!おおお!感謝します!!」
ニック「恥ずかしげもなくよくやるよな...」
端から見ていたニックは帽子を目部下に被りながら呆れていた。仕方ないじゃないか、これでも人命が掛かっているんだから。
ブラザー・デヴィンは、僕の芝居に心を打たれたようで、呪縛が解けたと喜んでいた。そして、光り輝く者と僕を称えながら、断食を止めたのだった。彼は断食が長期化していたので、判断力が鈍っていたのかもしれない。それを止められて良かった。組織としては悪い人が多いだろうけど、個人間では良い人が多そうだと思った。
ジーロット・ウェアに成功した事を報告すると、アトムと共にあらんことをと言いながら、僕に感謝した。そして、報酬として「ウェアの醸造酒」という名前のお酒をくれた。これが抗放射能薬のようだ。
お酒は飲めないんだけどなぁと思っていたら、彼はレシピもくれた。それを読むと樹液を煮込むだけで出来上がると書かれていた。それってお酒なの?何となく東洋の薬である「漢方薬」と呼ばれる代物ではなかろうか?まぁ、お酒は飲めないからこっちの方がありがたいけどね。
僕はブラザー・デヴィンについて聞いてみた。彼はジェット依存になっているが、暴れる事はしなかったらしい。ただ救いが必要だったが、僕が現れて解決した事で生き永らえる事が出来た。これもアトムの思し召しと考えているようだ。説得しただけなんだけど、そういうことにしておこうと思った。
今度はジーロット・ウェア自身の話を聞いてみる事にした。放射能に耐性が無いのにどうしてここで生きる事になったのかを聞いてみたくなった。以前いた場所よりもはるかにマシであり、かつてはトラッパーだったらしい。霧の中で生きていく事は相当過酷であり、寝る前に食糧の心配をしながら、ナイフを携えている位だったと言った。
そんなある日に、狩りの最中にテクタス上級聴罪司祭とその同胞達に出会ったそうだ。取り囲んで連れ去った後に、食べ物や弾薬と引き換えに身柄を渡す取引を行う事になり、護衛役になったジーロット・ウェアはその時、テクタス上級聴罪司祭と話す機会を得たらしい。
その時にニュークリアスでの生活を話し始めたらしい。アトムのいる生活をだ。1日3食ありつけて、寝る前に食糧の心配をしなくていいのはジーロット・ウェアにとってこの上なく魅力的だった。醸造酒もあるので、放射能対策はばっちりだった。簡単な答えとして、トラッパーを裏切った彼はここで生活することを決めたらしいのだ。
信仰よりも生活を選んでここにいるという事か。そういうのはコモンウェルスでもよくあると思うので、ジーロット・ウェアの判断を僕は否定しなかった。
他に色々見て回ろうと思って医務室らしき場所を見つけた。そこではアルケミストという名前の医療用マスクを付けた女性が担当していた。それを付けているのは古傷だからと言っていた。
かつてはファー・ハーバーの医者で、ある男性と恋に落ちたがその仲に怒った町の人々に追われ、捨てられてしまい、今の外見になったのだという。僕は何かあったらここを利用して、力になるべきだろうと考えた。
放射能汚染アーチを作動させよ!
今度は長旅だったので物資調達しようと思い、雑貨店らしき所に行ってみると、シスター・マイという名前の女性に話し掛けられた。
霧の母に選ばれたことを知っており、彼女は「信心試験」も見たのかと聞いてきた。リヒターが2人を連れ出した時の事を言っているようだ。最初に見かけた献身どうこうのあの事だったのだ。ここでは信用で成り立っているので注意するようにと言われた。それはありがたく聞くことにしようと思う。面倒事は避けたいからね。
物資について聞いてみるとRADアウェイも扱っているようだ。アトムの恩恵は誰にでも与える訳ではない事を承知しており、その人々のために常備しているのだとか。その辺の采配は素晴らしいと思う。耐性の無い人への配慮を怠れば、離れる人が出るからね。
次に何で放射能を受けるのかと聞いてみると、ある種の懺悔とみなしているらしい。自らを洗い流し、光を新たに受け入れるためだとか。う~ん、よく分からないなぁ。
その後、シスター・マイはある計画を持ち出してきた。ここに来る途中に古い除染アーチがあった事を持ち出して、修理に行き詰っている事を明かした。化学物質に耐性がある業務用のポンプレギュレーターが必要らしい。入手先はヴィム・ポップ工場という場所にあるらしい。
だが、何故直すのかと聞いてみると、除染ではなく汚染のために使うようで、フィルターにバイパスを付けており、そこにレギュレーターを取り付ければ、光を簡単に沢山手に入れることが出来るのだとか。やはり、彼女もアトム信者だった。まぁ、頼まれた仕事はしっかりやりますとも。
ヴィム・ポップ工場に到着すると、スーパーミュータントやミュータントハウンドの攻撃を受けた。僕は以前ジャックさんから貰ったロレンゾアーティファクトガンを使用してみた。
それはとてつもない衝撃波を敵に向けて放つ、恐ろしい武器だった。ミュータントハウンドは何メートルも吹き飛び、スーパーミュータントは強靭な手足が粉砕されてしまう結果となった。使い所を間違えなければ素晴らしい武器になるだろうと思う。
そうしてスーパーミュータント達を全滅させた後に、ポンプレギュレーターを入手した。これをシスター・マイに持ち帰ろう。
帰る前にヴィム塗装のパワーアーマーを入手した。中々カッコイイので貰うことにしよう。だが、これを着て潜水艦基地に入ると怪しまれるのでファー・ハーバーに置いてから向かう事にした。
そして、シスター・マイにポンプレギュレーターを持ち帰った事を報告した。その後は潜水艦の近くにある機械に取り付けて、フィルターに取り付けられたバイパスがやってくれるらしい。成功したらアーチが放射能を持った水の噴霧をが開始され、皆を喜ばすようだ。
その後、シスター・マイは僕に「名誉ある仕事」としてポンプレギュレーターを設置する仕事を与えると言ってきた。その機械は港にあるがゴミだらけの場所だった。単に行きたくないだけなのではなかろうか?まぁ、やりますけどね。
最後に諸々のお礼を込めてラジウムライフルと呼ばれるガンマ線銃のライフル版を貰った。だがこ、れは特別な銃らしく「過激な会話」と呼ばれる一級品らしい。ダメージとエネルギー耐性をいくらか無視するようだ。ありがたく受け取ろう。
ゴミだらけの場所を掻い潜りながら、僕はポンプレギュレーターを設置した。その後、アーチを起動して放射能汚染された噴霧が出ることを確認して無事仕事を終えた形となる。
この事をシスター・マイに報告すると、彼女は喜び,皆に話すと言っていた。僕が頭が良かったら細工出来たかもしれないけど、上手くいくか不安だしこれで良かったのだろうと思うのだった。
シスター・マイの仕事が終わった後でニュークリアスを散策していると、ジーロット・タイルという名前の女性に話し掛けられた。僕がアトムの泉でビジョンを見た事実を知っているようだ。
僕はありのままに霧の母を見たと答えたら、何故霧の母が見えたのかを考えたがその役目はアトムが決める事として、ジーロットに出来る事があったらいつでも言ってほしいと彼女は言った。
ジーロットの意味について聞いてみると、アトムの教えの守護者にして、管理者だと言う。それで重装備で警戒しているのかと思い納得した。コモンウェルスで見かけたのよりも装備が充実している。
他にリヒターについて聞いてみると以前は士官だったらしい。名前からしてB.O.Sだったのだろうか?でも、違う気がする。他にも大規模組織があったのだろうか?それは彼女にも分からなかった。
今度はジーロット・タイル自身の話を聞いてみる事にした。両親は入植者で、数年間は霧の中を必死に生きてきたが、大規模な放射能嵐に見舞われてしまい、彼女だけが生き残ったようだ。これはアトムの祝福と考えているようだった。
生き残ったジーロット・タイルは数日間を彷徨い続けた。食べ物を漁ってく空腹を凌ぎ、水溜まりや塩水で渇きを癒し、最後にアトムの泉に辿り着いたようだ。その後にビジョンを見て、また放射能嵐の中に帰って行ったらしい。でも、その時には自分をコントロール出来るようになっていたとか。
最後にはリヒターに保護され、アトムの従者として育てられたとジーロット・タイルは言った。チルドレン・オブ・アトムに保護された是非は置いておき、トラッパーの餌食にならなかっただけマシだと僕は思った。
現在ではグランドジーロットの補助を任されているようだ。ジーロット達に力を貸し、アトムに抵抗する者達と戦えるようにするのが役目だとジーロット・タイルは誇らしげに語った。助けられた恩義と信仰によって今の彼女があると僕は思った。善悪どうこうは置いておき、今の生活が彼女にとっては希望や栄光に等しいのだと感じたのだった。
異端信仰を取り締まれ!
次はリヒターの仕事を受けに行く事にした。ここのやり方に倣い、今後はグランドジーロットを付けて話そうと思う。
グランドジーロット・リヒターはかつて同胞だったグウィネスという名前の女性について話し始めた。どうにも暗黒に心を囚われてしまったようで、ジーロット・タイルの追跡を躱し、錯乱したグウィネスはアトムの言葉を公然と批判して汚すようになったと言うのだ。
僕は話が出来ないかと聞いてみた。何とか説得出来るかもしれないと思ったのだ。シスター・グウィネスについて聞いてみると、素晴らしい女性だったが何かが彼女を狂わせたとグランドジーロット・リヒターは嘆いた。正気は保っているのかは会ってみるまでは分からない。
テクタス上級聴罪司祭はアトムの放棄は重罪と捉えており、アトムの慈悲を否定する事は許されないものであるとグランドジーロット・リヒターは言った。手掛かりはジーロット・タイルに聞けばいいようだ。何とか穏便に済ませるように頑張ろうと思う。
ジーロット・タイルにシスター・グウィネスについて聞いてみると、先程聞いた事と同じく熱心な信者だったと言った。気分屋な所はあるが皆に好かれ、グランドジーロット・リヒターは好意を持っていたようだ。
アトムを裏切った後は、ジーロット・タイルが追跡任務に就いたが、一枚上手なシスター・グウィネスにより逃げ切られてしまったようだ。
次に裏切りの経緯について聞いてみると、最初は静かに祈っていたシスター・グウィネスは突然立ち上がり「アトムは嘘だ」と叫び始めたらしい。その事をテクタス上級聴罪司祭が問い詰めると、彼女に地面に倒れるほ程の力で殴られてしまったらしい。彼女は自分のしてしまった事の大きさに驚き、逃げ出したようだ。
テクタス上級聴罪司祭は見せしめにしようとしたが、当時の彼にはその権限は無く、前任のマーティン聴罪司祭の命令により待機の指示を出したらしい。
待っていたが2度と戻らなかったようで、死んだものとして諦めていたが、それからしばらくして、信者が聖地でシスター・グウィネスを見かけたがすぐに霧の中に逃げてしまったようだ。それからほどなくして冒涜的なメッセージが現れたとジーロット・タイルは言った。
僕はお互いが殺し合わないように「無視すればいいのでは?」と提案したが、それは許されない事であるときっぱり否定されてしまった。アトムのご意思により、異端者は許されないのだと言った。そのアトムの慈悲により、僕にその任務を引き継いでほしいと彼女は言った。
最初は聖地から探してみるといいかもしれないと言われた。穏便に済ませたい気持ちはまだあるので妥協点を見つけるように頑張ろうと思うのだった。
最初に言われたとおりに聖地の木立ちと呼ばれる所に赴いた。そこにはバナーの切れ端があった。これだけでは分からないので、別の聖地である輝く頂上の聖堂と呼ばれる所に赴いた。
そこにはもう半分のバナーの切れ端があり、並べると「ウェイクタク・ステーション」という地名になった。島にあるキャンプ地にいるのだろう。そこを目指すべきだ。
行ってみたがシスター・グウィネスはおらず、彼女の日誌とされるホロテープが落ちていた。これを聞いてみると、彼女は戦前の書物を読み、アトムとは原子のことを指し、超常の存在ではなく嘘であると叫んでいた。そこには何もなく「無」しかないと語っていた。アトムの嘘から皆を解放するためにここから東にある古い教会に潜伏していると言っていた。急いで向かいべきだろう。
急いで廃墟の教会に行くと、女性が声高にチルドレン・オブ・アトムは騙されていると言った。真実を知るべきだと。彼女がシスター・グウィネスだろう。彼女はアトムは存在せず、無しか存在しないと批判し、それには終わりが無く、死もなく、恐怖や自責の念もないと語っていた。
更に近づけば、私達はいずれ「無の一部になる定めである」と言っており、信仰対象が変わっただけだと僕は感じた。そして、もっと多くのチルドレン・オブ・アトムがやって来て、無を理解すると確信しているようだ。彼女自身がそうしたように。
シスター・グウィネスに会うとすぐに警戒された。僕はチルドレン・オブ・アトムが彼女の死を望んでおり、これ以上の冒涜行為は止めるようにと警告した。だが、彼女の意志は固く、犠牲を伴っても果たす価値がある務めと言っていた。
チルドレン・オブ・アトムの教義はマーティンやテクタスにより騙されてきたものであると言い、アトムが広大な無の中の塵に過ぎないと語り、無こそが存在の本質であると語った。どうやら自分の目で見たらしく、巨大で空っぽな虚空、星の無い夜空のような虚空を見たのだという。これも真実を知る権利があると豪語し、皆に言うつもりらしい。
彼女の意志を否定するつもりはないが、それを行う事でチルドレン・オブ・アトムが暴徒化するのは避けたいので説得する事にした。理解出来ないものに直面し、混乱して裏切っただけだと。
パーマー「貴女は理解出来ないものを目にしたから、恐怖を感じただけであって、そのためにチルドレン・オブ・アトムと仲間を裏切ってしまったんですよ」
シスター・グウィネス「な、何を言って...」
シスター・グウィネスは怯えていた事は同意しつつも、全ては仲間達のために行動したからだと反論した。
僕は説得出来ると踏んで心揺さぶるセリフで説得した。その様子を見てロングフェローに見せられないなと呟いた。確かにその通りだ。彼への背任行為のような説得だからね...。
パーマー「貴女は恐怖と疑念で盲目になっただけなんですよ。本当は信じていないし、仲間の事で後ろめたく思っているんじゃありませんか?」
シスター・グウィネス「わ、私は何てことを!」
ニック「やれやれ...。こんなセリフはロングフェローの爺さんには聞かせられないな?」
シスター・グウィネスは僕の言葉に打ちのめされたらしく、否定出来ないと言った。彼女は自身の愚行を恥じ、皆に許しを請わなければと嘆いた。これから戻るとグランドジーロット・リヒターに伝えるようにと言われた。何だか僕が洗脳したみたいな感じになってしまった。僕も彼等を非難出来る立場じゃないなぁと思いながら、ニュークリアスに帰還した。
僕はシスター・グウィネスが帰還して、罪を償いたいと考えている事をグランドジーロット・リヒターに報告した。彼はテクタス上級聴罪司祭が許さず殺そうとする可能性は否定出来ないとしながらも、罪と償いの良い前例になると納得した。
そして、僕の信仰心と忠誠心は証明されたと言った。これも島のためだからやっている側面はあるけど、チルドレン・オブ・アトムも狂信的な集まりばかりではなく、話せる個人もそれなりにいると分かったので無暗に殺し合う必要は無いと思うようになった。ロングフェローが聞いたら激怒しそうではあるけどね。そして、僕は「アトムに栄光あれ!」と答えるのだった。
そして、グランドジーロット・リヒターは僕に報酬として聖なる遺物とされる武器「アトムの審判」と呼ばれるスレッジハンマーをくれた。見た目からして放射能が凄そうだがありがたく受け取った。
裏切り者を断罪せよ!
ニュークリアスでそれなりに信用されるようになったので、いよいよテクタス上級聴罪司祭に謁見する事にした。彼は改宗者を歓迎しているようで、アトムに選ばれた気分はどうだと言ってきたので、僕は光栄だと答えた。それを聞いた彼は満足し、アトムの慈悲を無駄にする人が多い人が多いので聞きたい事があると言った。
ファー・ハーバーに関する事だった。不敬にもアトムの土地を明け渡そうとしない事に不満を抱いていた。僕ならそういう場所をどうするかと聞いてきた。自分ならば和平を結ぶことを先にすると答えた。ニックも同感だった。しかし、テクタス上級聴罪司祭は違う様子だった。
パーマー「僕ならば和平を結んで穏便に済ませると思います」
テクタス上級聴罪司祭「そんな話は却下だ!」
ニック「どうして破滅の道を選ぶんだ?共存こそ大事じゃないのか?」
テクタス上級聴罪司祭は不満を抱いたがニックは和平を後押しした。皆にとっての利益となり、島をこれ以上危険に晒す必要はないと説得した。
和平を考えるべきだと僕達が進言しても、なお敵対の道を押し進める事を止めない事をテクタス上級聴罪司祭は考えていた。
前任のマーティン聴罪司祭は粘り強く和平を求めたが、それでも多くの同胞が殺された事で激しい憎悪を抱いていた。今は自分がトップになった事で時間切れである事を僕達に話した。もうこれしかないのだろうか?
ファー・ハーバーの霧コンデンサーやDiMAの記憶等の障害はあれど、アトムの敵はアトムこそが絶対の支配者であると知る事になると豪語した。あくまで戦争を望む姿勢だと言うのは分かった。だけど、静かに暮らして信仰したい信者達が割を食うのではないだろうか?
その前に統一を果たす必要があると言った。内部に裏切り者がいるらしいのだ。シスター・グウィネスの件で分かるように、裏切りや背教は彼等にとって「万死に値する」位の重罪なのだ。
テクタス上級聴罪司祭の調査では見つからなかったが、僕みたいな部外者なら上手く見つられるのではと考えているらしい。証拠としては異端信仰や背信行為の確実な物を探す必要がある。問題の人物はオーベールという名前の女性のようだ。メモ紙は怒りを込めて書いたようで、凄い筆圧だった。この件も穏便に済ませるように頑張ろうと僕は思うのだった。
シスター・オーベールのいる場所は潜水艦の放射能汚染度がキツイ場所で仕事をしていた。僕はRADアウェイを常飲しつつ、彼女に話し掛けた。だが、彼女はとても不機嫌で、地下聖堂はここじゃないので、ここでは何も触るなと警告してきた。さもなければ腕をもぐらしい。
落ち着かせるために僕は話題を変えた。彼女の仕事を聞いてみると潜水艦の管理を任されているようだ。島全体を照らす事が出来る最も強力な光源の一つと考えているようだ。
今度は潜水艦の中に地下聖堂がある理由を聞くと死んだ同志達が光のそばに、家族の近くにいられるようにするためだそうだ。永遠の時を過ごせるのは極僅かであり、多くの者は叶わなかったようだ。
そして、この潜水艦には核ミサイルが装填されており、まだ使われずに残っているとシスター・オーベールは話した。そんな物が残っていたなんて。だから、放射能汚染が凄まじいのか。
更に分界について聞いてみると、最終戦争時には数千、数百万の人々が一瞬にしてアトムの子になったと考えており、彼女自身も放射能が酷い所に行くようで、観光ルートを使って光を長く浴びるようにしているらしい。独特且つ狂信的側面がよく分かると僕は思った。
その後、気になったので核ミサイルを発射することは出来るのかと聞いてみたら、発射キーが無い事、システムにも侵入出来ないので無理だと言っていた。それならひとまずは安心かな。使われない方が良いし。
良い感じに話せるようになったので、地下聖堂に入れない人がいるのは何故かと聞いてみた。島は危険なので道を間違えてしまったり、敵の集落に迷い込んでしまったり等、上手く入るまでいかない人々の事を嘆いていた。それにテクタス上級聴罪司祭の事を快く思っていない節の発言をしていた。
僕は確信を得たので直球で嫌いなのかと聞いてみた。シスター・オーベールは最初は肯定したものの、嫌っていないと取り繕いこの会話を終えた。やはり、証拠を入手するしかないようだ。
僕はシスター・オーベールの寝床に行って、ある手紙を発見した。これには恋仲と思われるエドガーという名前の人物のやり取りが書かれており、テクタス上級聴罪司祭と前任のマーティン聴罪司祭の関係を疑っており、その事でエドガーから窘めたという感じの内容だった。
そして、このやり取りを秘密裏に続けるために倉庫の小型ロッカーを使い続ける事であり、その鍵の予備は入り口のロッカールームのベンチに隠してあると書かれていた。早速取りに行こう。
僕は急いでロッカールームに行って、鍵を取り小型ロッカーを開錠した。そこにはやはり手紙があり、シスター・オーベールがマーティン聴罪司祭の不審死について疑っており、エドガーがミスを犯したせいではないと考えている事、テクタス上級聴罪司祭の思惑で殺されたのだと確信しているという内容だった。真偽はどうあれ、動かぬ証拠には違いない。これを見せつけるべきだろう。
僕はシスター・オーベールにテクタス上級聴罪司祭の疑念についての手紙を見せつけ、大問題になると問い質した。それを聞いた彼女は最初に会った時とは違い、かなり狼狽えており、テクタス上級聴罪司祭は良い人だから、その手紙を返して欲しいと懇願してきた。処分するから無かったことにしてほしいのだそうだ。
何だかとんでもなく可哀想な事をしている気分になった。恋人が不憫な目に遭ったので許せない気持ちは分からないでもない。これ以上憂き目に遭う事はないだろうと思い、処分するという彼女を信じる事にした。
手紙を渡した事でシスター・オーベールは安堵して、きちんと処分する事を約束した。そして、忠誠心は本物であると報告してほしいと言ってきた。それ位お安い御用だ。
僕はシスター・オーベールの顔を立てるために嘘を吐いた。彼女の忠誠心は本物で、何も心配する事は無いと。
それを聞いたテクタス上級聴罪司祭は不思議に思いながらも、心配事が減った事を喜んだ。事前にニュークリアスでの仕事をしっかりやったおかげで信用されるようになったからだろうと思った。そして、アトムへの貢献として「審問官の頭巾」と呼ばれるヘルメットのような代物を報酬としてくれた。何やら放射能汚染地帯で使用すると頭が回るようになる効果があるようだ。使うかどうかは別にしてもありがたく受け取ろうと思うのだった。
過激思想の持ち主も多いですが、温厚な人達もいるので滅ぼすのを躊躇しちゃいますね。
文中をいくつか修正しました。令和7年3月現在