Fallout4 Another War Story   作:Gombei

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 題名はスターウォーズ・エピソード1のファントムメナスから拝借しました。インスティチュートルートはこんな題名が似合うようなクエストが多いのでこうなりました。
 悪役として暗躍するのも中々楽しいです。


第43話 ファントムメナス(見えざる脅威)

 立て籠もり事件が解決した後に、ロボット工学部にてアランさんに声を掛けられた。地上任務で問題が起きているらしい。どうやらスカベンジャー部隊がフェラル・グールに襲われる事態が発生しているようで、僕がフェラル・グールを全滅させるまで撤退せざるを得ないと言った。

 地下世界においてもフェラル・グールの恐ろしさは伝わっているので、その戦いが出来る僕に役目が回ってきたという事だろう。縄張り意識が強い事も把握しているのでこちらの身を心配してくれた。僕はその気持ちがありがたく、しっかり成果を出すために地上に向かった。

 

フェラル・グールの住処を全滅させよ!

 僕は行く前にプラズマソードの柄をカーブ調の物に変更した。この方が手首でスナップさせやすいし、自身の攻撃範囲を広げられると思ったからだ。戦前のジェネラル・ヴェイダーのスーツアクター時の技術とプレップスクールでのレイダー戦での経験を活かした戦法が出来る筈だ。

 そして、僕はスカベンジャー部隊のルートにあるウィケッド・シッピング・フリート・ロックアップに向かった。そこでは通常タイプのフェラル・グールが複数いた。僕は改造したプラズマソードを使って攻撃すると、思った通りにスナップを効かせる攻撃は少ない労力で敵を殺せるのが分かった。この時に戦闘は5分も掛からなかった。

 

 今まではもっと掛かっていたけど装備か武器の影響もあるだろうけど、知らず知らずの内に僕も強くなってきたのだろうか?そうしてフェラル・グールを全滅出来たので報告に戻ろう。

 インスティチュートに戻ってからアランさんに報告すると、疑う余地もないと評価してくれた。再び地上にスカベンジャー部隊を送れる事を彼は喜んだ。

 フェラル・グールはまだまだ地上に潜んでいるので、同じような問題に直面する可能性は十分にあるとアランさんは言った。アラーナさんの件と同じく、手が空いたら様子を見て手伝う事にしようと思った。

 

暗躍する市長

 今度はSRBに行き、仕事はないかと思いジャスティンさんに話を聞きに行った。彼はB5-92が再生処置を受けていると報告してくれた。後継者の件は抜きにして、リベルタリアの1件をあっさりとではあるが褒めてくれたのは嬉しかった。

 そして、ダイヤモンドシティに行く用事があるなら頼みたい仕事があると言った。その内容はマクドナウ市長は人造人間である衝撃の事実を事務的に話して、コモンウェルスの動向を監視して、インスティチュートの利益に影響する事項をまとめて報告させていると教えてくれた。

 

 なんてことだ、マクドナウ市長はパイパーの推測通りに人造人間だったのだ!彼女の真実への探求心が、あと少しで掴めていたのだろう。改めてそう実感する。

 マクドナウ市長は執務室で待っているので、報告書を受け取った持ち帰って、ジャスティンさんに渡せばいいようだ。彼は慎重さが、ダイヤモンドシティでの作戦と鍵であると言った。目立たないように念押しされた。そうと決まれば早速行きますかね!

 ダイヤモンドシティか...。ここに来るのも最初は簡単じゃなかったなぁ。怪物やレイダーとの戦いには慣れていなかったし、仲間なんていなかったしまさに孤独だった。それから色々仲間や友達も出来て、生き延びる術を学んでいったんだっけ。何だか遠い昔のような感覚だ。

 

 だが、今ではコモンウェルス中に恐れ、忌み嫌われているインスティチュートのメンバーになっている。人生は分からないものだと感傷に浸った。

 いけない、仕事に集中しないと。僕は執務室に向かいマクドナウ市長と対面した。正確にはすり替わった人造人間の方の市長だが...。

 僕はストラジデー・スーツを着て執務室まで行った。これは僕がパーマー・エルドリッチ本人である事がバレないようにするためだ。インスティチュートが活発に行動しだした時期に会いに行くなんて、パイパーやニックに怪しまれるだろうから敢えてこの格好にしたのだ。僕は変声モジュールを起動させて、別人として話し掛けた

 

 マクドナウ市長は僕が共通のアヨ氏の使いという設定で歓迎してくれた。彼はさりげなくパイパーに尻尾を掴まれそうになったと報告した。証拠は掴まれなかったが、頭が切れる彼女には手を焼いているらしい。

 再三の優先事項としてくれるように言い続けていると愚痴を零したが、他にも重要な事があるのでそれ以上は言わなかった。共通の友人に依然として問題である事を伝えるようにと言われた。

 

 マクドナウ市長「依然として問題は山積みなのだ。アヨ氏にはくれぐれも頼むよ?」

 パーマー「大丈夫ですよ、市長。私に任せて下さい」

 

 そして、マクドナウ市長は「報告書」を手渡してくれた。敵の手に渡る位ならば、僕の手で破棄するようにと言われた。信頼していると言ってくれた後に、見送りは省くという形でこの会話を終了した。心配せずとも、僕がしっかり持ち帰りましょう!

 

 念のために帰る前に報告書に目を通すことにした。

 1枚目はパイパーの才能により暴かれる危険性があるという事、レールロードが活動している証拠を掴めていないが、秘密の拠点があるならばスパイや協力者の存在に注意しなければいけない事が書かれていた。

 2枚目はハンコックがグッドネイバーでマクドナウ市長の評判と信頼を失墜させようとした、世論がハンコック側に傾くことを心配している事、スロッグという場所にあるとされるグール農場が生活向上に努めている事を不快に思っているらしく、政策を実行できなければ市長生命は長くないので、阻む誰かを送って欲しいと書かれていた。

 3枚目はミニッツメンが復活しているかもしれない事が書かれていた。コンコードで全滅したと思っていたが、他にも生き残りがいたのだろうか?分からないが注意すべきだろう。

 

 僕は報告書をジャスティンさんに渡した。彼は次の報告書を受け取る時期になったら連絡すると言って任務は終了した。驚愕の事実だったが、アヴェリーさんやテクタス上級聴罪司祭のすり替えを目の当たりにしたので、時間は掛かったが受け入れられた。

 

ワーウィック農園での実験

 1晩休んでから、今度はバイオサイエンス部でアイザックさんの仕事を手伝うことにした。その前にワーウィック農園の世帯主と人造人間をすり替えたと事務的に言った。え、あの農園の人を?と思ったがDiMAの仕事を手伝った事があるのであれこれ言うのは止めておいた。その人造人間には遺伝子組み換えを施した様々な種を使い、野外実験をさせていると言った。

 

 そして、アイザックさんは改良された種を渡しロジャー・ワーウィックと呼ばれる人造人間に渡すように言われた。それと慎重に扱うようにと釘を刺された。何年もの遺伝子操作と強化の結晶だからと言われた。

 アイザックさんは子供の使いのように小馬鹿にして命令した。それを聞いたX6-88は反論した。

 

 アイザック「この程度の単純な事なら、君にも出来るだろう」

 X6-88「我々は愚か者ではありません、ドクター」

 

 だが、アイザックさんはそれを無視して、合言葉を伝えると言った。ロジャーがコモンウェルスを旅してどうだったかと聞かれたら「コモンウェルスの半ばまでブラッドバクに追いかけられた」と言うように命令された。この合言葉でインスティチュートの使いだと認識されると言った。

 アイザックさんはには未だに信用されていないが、この任務で少しでもそれが得られるように頑張りたいと思い、ワーウィック農園に向かった。

 

 僕達はテレポーテーションしてワーウィック農園に向かった。早速ロジャーに出会ったので、彼はそこまで苦労しなかったかと聞いてきたので、僕は例の合言葉を言った。それを聞いたロジャーはインスティチュートの関係者だと分かり、警戒を解いた。

 

 パーマー「コモンウェルスの半ばまでブラッドバクに追いかけられた」

 ロジャー「あいつ等は縄張り意識が強いからな。捕まらなくて何よりだ!」

 

 ロジャーは少し見学しないかと言った。離れた場所で話がしたいのだろうと思った。

 ロジャーは近くの錆びれた金具がいつ壊れるか分からないが雨風を凌いでくれたという話を歩きながらしつつ、十分に離れた後に助けを求めてきた。作戦全体が暴かれてしまいそうだと言われた。

 

 僕は詳細を教えてもらうようにお願いした。ロジャーは作業長のビル・サットンに正体を疑われていると打ち明けた。ロジャーの周りを嗅ぎまわり、裏で農夫のセドリックと話し合っているらしい。その後は本物のロジャーの妻子にを味方に引き入れようとしているらしい。それを聞いたX6-88はロジャーを非難した。

 

 X6-88「貴方が無能だから、作戦全体が危機に瀕しているんです!」

 ロジャー「そこを何とか!」

 パーマー「まぁまぁ。話を聞いて状況を打開することが先決だよ」

 

 僕はビルを説得すると言ったが、ロジャーはセドリックが姿を消した事を教えてくれた。ビルは病気の親類の見舞いに行ったと聞かされているが、助けを求めに行った事は明白だった。

 そのため妻子から聞き込むしかない。ビルが味方に引き込むつもりなら話していてもおかしくないからだ。ロジャーは警戒されているから上手くいかないだろうが、僕ならば上手くいくかもしれないと言われた。それではやってみますかね。

 

 僕はウォリーという名前の男の子に話を聞いてみた。その子は余所者と話すなと言われていると警戒したが、僕はお父さんの友達で助けに来たと嘘を吐いた。

 ウォリーは警戒心を解いて、父親が酷い目に遭いそうなのが不安であると打ち明けてくれた。ビルがロジャーが人造人間であると言いふらしていたらしく、その人造人間を殺すためにセドリックにお金を渡してグッドネイバーに行かせたと教えてくれた。

 なるほど、殺し屋を探すには丁度良い町だ。この事でマクレディやハンコックが介入する前にセドリックを見つけるべきだろう。

 

 グッドネイバーに向かうと、自警団はバンカーヒルの大混乱を知っていた。流石に耳が早い。打倒インスティチュートを掲げているだけに素早い。その他にはX6-88が恐ろしい存在だと言ったりしていた。本能で分かるのだろうか?

 そして、僕はサードレールにてセドリックと呼ばれている男性を見つけた。運良くマクレディはいなかった。彼は突然呼び止められた僕に警戒心を露わにした。まずは情で訴えかけてみた。

 

 パーマー「無実の人が濡れ衣を着せられて、破滅させられるのを見たくないんですよ」

 セドリック「そんな事いきなり会った奴に言われてもな...」

 

 それでもセドリックは取り合わず、ロジャーに頼まれたならば別だと言った。もしくは助け合いと称して、自分が持っている何かに値札が付き、ロジャーやビルに負い目がある訳では無いので取引を持ち掛けるなら考えてもいいと言った。

 僕はなんとか教えてもらうように懇願したが聞き入れられず、X6-88は強硬手段を提案した。ここでそんなことは出来ないし、するつもりはなかった。

 

 パーマー「難しい立場にいるのは分かります。人命が掛かっているんです。お願いだから教えてください」

 X6-88「もっと手荒な方法を使用したらどうでしょう?」

 セドリック「連れの方は物騒だが、まぁ...、一理あるかもな」

 

 それを聞いたセドリックは怯えているのはビルだけでなく、コモンウェルスの全員がインスティチュートを恐れていると打ち明け、恐怖に良心を蝕まれているんだと言った。

 その後、セドリックは使いを頼まれた事自体が馬鹿げていると思っていると打ち明けた。ビルからお金を手渡され、グッドネイバーで「ヤバい連中がいるので、傭兵を見つけてこい」と言われたと僕に教えてくれた。

 

 殺し屋を見つける事になるのだが、セドリック自身見つけ方を知らなかった。すぐ近くに凄い殺し屋がいるんだけどなぁ~。まぁ、言わないけど。

 始めは乗り気だったけど、今ではどうでもよくなったらしい。しばらくここでぶらぶらするらしい。同じ職場の人間(本当は人造人間だけど)を殺すのは心が痛んだので、止める理由が出来たのが嬉しいのだろう。

 当然、いつまでも帰らない自分をビルは不審がるだろうと言った。自分で手を汚すだろうと僕に告げた。怯えているが、いつだってやる男性らしい。すぐに戻る必要があるだろう。

 

 ワーウィック農園にテレポーテーションして戻ると、そこではビルがロジャーに銃を突き付けていた。ビルは皆に目を覚ますように訴えていたのだ。ロジャーは話し合おうと言い、命乞いした。そして、ビルは僕に気付いて本物のロジャーを殺して人造人間と入れ替えたと問い詰めてきた。僕は説得を試みた。

 

 ビル「皆、いい加減に目を覚ませよ!本物のロジャー・ワーウィックは死んじまってもういないって事をな!」

 ロジャー「ま、待ってくれ!話し合おう!」

 パーマー「待って下さい。暴力に訴えかける必要なありません。話し合いましょう」

 ビル「な、何だお前は!」

 

 それでもビルは銃を降ろさず、僕をインスティチュートの仲間であると看破した。僕は心の中で大当たり~と言った。口には出さないけどね。

 ロジャーと密会したのも見ており、その後の流れからセドリックを探しに行った事も分かっていたようだ。だから、僕の言う事は全て信じられないと言って僕にも銃口を向けた。

 僕は再度説得を試みた。それをビルは本当の父親はいなくなったし、僕が絡んでいると言って聞かなかった。こうなったら嘘でも堂々とした態度で話を通すしかなかった。

 

 パーマー「この子から父親を奪う気ですか?」

 ビル「何を言っているんだ!人造人間のために戦うのか?」

 パーマー「それが狂人から無実の人を守るためであるならば、そうなりますね」

 ビル「お、俺が狂人だと!?」

 

 ビルは「見た筈なんだ」と呟きながら、混乱が生じ始めた。誰も信じない中で自分だけが正気だと思っていたが、本当はおかしくなってしまったのではないかと不安に捉われるようになったのだ。

 もしも間違っていた場合、ジューンさんや子供達に対して取り返しのつかない事をしでかしてしまうところだったと悔やんだ。ビルは頭を冷やすために行かなくてはと僕達に告げで、何処かに行ってしまった。

 本当はビルの言う通りだったんだけど、彼の心を惑わせる悪事に手を染めてしまったと僕は内心後悔した。

 

 気を取り直して、ロジャーにビルが暴走した理由を確認した。セドリックが戻ってこなかったので、覚悟を決めて銃を突き付けて、その時に僕が現れたので事なきを得たと状況を説明してくれた。

 ロジャーは共通の友人には、種を植えてその内報告書を用意する事を伝えるようにとお願いされた。その間無事に過ごしてくれよとロジャーは言ってこの任務は終了した。

 

 僕はアイザックさんに任務完了を報告した。円滑に進んだかと聞かれたので、僕は「大体のところは」と答えた。それを聞いた彼はバイオサイエンス部からの気持ちとして、スティムパックを20本ほど報酬としてくれた。

 

 あの事件の後、ジューンさんに以前のロジャーはどんな人物だったかと聞くと、とんでもなく酷い人だったと聞いた。それがいつの頃からか良い人になったと僕に教えてくれたのだ。

 

 パーマー「きっと今までの罪を償うために懸命に働こうとしているんですよ」

 ジューン「そうよね。妻だから信じないとダメよね」

 

 本来ならば悪いのはこちら側ではあるのだが、その真相は伏せておいた。これが幸福なのか不幸なのかは分からないが、僕は確実に業の深い事を積み重ねていると痛感するのだった。




 インスティチュートの所業はやはり悪なのですが、そこがまた面白いと思う今日この頃です。
 ミニッツメンが生き残ってるかもしれないという内容は、あくまで憶測という体で進めています。
 そして、業魔として話す時は一人称を「私」としています。
 文中をいくつか修正しました。令和7年3月現在

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