ULTRAMAN インToLOVEる   作:マーベルチョコ

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episode3 美少女の来校と後処理

リトが間違えてララに告白し、それをララは快諾してしまった後、リトは春菜に誤解を解けないまま日常が過ぎて行った。

昼休みになり新星は1人屋上でアラシに今朝の出来事を報告していた。

 

『ララ王女が結城リトの告白を受け入れただと?』

 

「いや、告白したんじゃなくて間違えちゃったというか……」

 

『別に結城 リトが告白したとかは問題じゃない。問題なのはその告白をララ王女が承諾したって事だ。……はぁ、面倒なことになってきたな。このことは上に伝えておくからお前は結城リトの監視を続けろ」

 

「分かり、ました……。あのアラシさん」

 

『……隊長と呼べと言っただろうが。結城リトは地球上で最も重要な人物になるだろう。良くも悪くもな……』

 

その言葉を聞いた新星はリトの身が危険に晒されることを考えて複雑な顔になる。

 

『だから新星、お前が結城リトを監視して守るんだ』

 

「勿論そのつもりです。じゃあリトの所に戻ります………はぁ」

 

電話をきり、リトの今後のことを考えると心配でため息が出てしまった。

気を引き締めてリトの所に戻ろうとすると屋上の扉が開き、慌てた様子の古手川が現れた。

 

「明銀くん、ここにいたのね!」

 

「古手川さん?どうしたの、慌てて」

 

「ピンク髪の外国人が変な服を着て現れたのよ!結城 リトを探しているって言ってて……結城君って貴方の友達だしょう?」

 

「ピンク髪……?変な服……?っ!まさか!?ありがとう!古手川さん!その人俺の知り合いだ!」

 

その人物に思い至った新星は慌てた様子で古手川の横を風のように通り過ぎて下に降りた。

 

「えっ、ちょっと待ちなさいよ!あの人ちゃんと入校許可証持っているの!?」

 

一瞬で横を通り過ぎた新星に古手川も遅れて降りて行った。

 

 

ウルトラマンの身体能力と超感覚により、校内にいるララの声を聞き分けて最速で彼女のところに着いた。

ララはペケをコスチュームにして来ているので格好は地球人からしたらコスプレにしか見えない。

ララの美貌で人だかりができており、新星は人をかき分けて前に出る。

 

「ララさん!何でここに!?」

 

「あれ?アナタはリトといた……誰だっけ?」

 

「あ、えっと…明銀 新星といいます。リトとは友達です」

 

「そうなんだ!よろしくね〜」

 

「よ、よろしく〜」

 

絶世の美少女であるララに笑顔で挨拶されて新星は顔を綻ばせてしまう。

 

「って、そうじゃなくて!何でここに来てるんですか!?」

 

「リトに会いに来たの。渡したい物があってね」

 

ララは能天気にそう言うとララの口からリトの名前が出たことで周りの男子生徒が騒ぎ出した。

 

(ここの男子はこういう時は一致団結するなぁ)

 

「おい!明銀!お前とそこの可愛い子はどういう関係なんだ!?」

 

「え、えーっと……」

 

「シンセーは私の恋人リトの友達だよ!」

 

『な、なに〜〜!!?』

 

声を揃えて驚く生徒達と考えなしに話すララに新星は頭が痛くなってきた。

 

「はぁ……とりあえずここから離れましょうよ」

 

「えー、でもリトを探しに来たのに」

 

「リトの所に連れて行きますから!」

 

新星はそう言ってララの手を掴むと人混みを風のように割り込んでいく。

一瞬で移動されて新星達を見失ってしまった男子達は騒ぎ出した。

 

「おい!明銀とあの可愛い子がいなくなったぞ!」

 

「2人を探せぇ!どういう関係か聞き出せ!あと、ついでに結城も探せえ!!」

 

その場にいた男子達は一斉に動き出した。

 

 

新星は誰とも会わないように道を選びながら屋上に着き、スマホを取り出してリトに屋上に来てくれるようにメッセージを送った。

 

「それでララさんはリトに何を渡しに来たんですか?」

 

「コレ!今朝落としていったでしょ?」

 

「あ、あぁ……なるほど」

 

そう言ってララは弁当を見せる。

ただ弁当を持って来ただけなのにここまでの騒ぎになったことに新星は内心でため息を吐いた。

 

「新星、何だよ呼び出して……ってララ!?何でここに!?」

 

「あ!リトだー♪これ届けに来たよ!」

 

リトが到着してので取り敢えずの状況をリトに伝える。

 

「リト、今俺たちは男子達に狙われてるから慎重に動いて」

 

「な、何で狙われてるんだ……?」

 

新星は少し渋りながらもそうなった経緯をリトに伝えた。

 

「お前のせいじゃないかーー!!」

 

「えー、だって本当でしょ?それより、私リトと結婚するから今日からリトの家に住んでもいいよね?」

 

「ダメに決まってんだろ!!」

 

(とんでもないな。このお姫様)

 

突然のララの申し出に新星は戦慄していると屋上のドアが勢いよく開けられた。

 

「いた!3人とも屋上にいたぞ!!」

 

次々と男子達が屋上に集まり、新星達の逃げ場がなくなる。

 

「そーだ!お前ワープできるアイテム持ってるだろ!?それ使ってここから逃げるぞ!!」

 

「えー、一緒に住んで良いなら使ってもいいよ。一緒に住まわしてくれないなら使わなーい」

 

「なっ、わ、わかった!一緒に住んでいいから何とかしてくれ!」

 

「約束だよ♡」

 

ララは発明品のデダイヤルから『ぴょんぴょんワープくん』を取り出し、リトの手を掴むとその場から瞬間移動をし、姿を消した。

その場には2人のリトの衣服しか落ちておらず、詰め寄ろうとした男子達は困惑していた。

 

「お、おい!あのかわい子ちゃんがいなくなったぞ」

 

「結城と明銀もだ!どこに行った!?」

 

「消えた……?」

 

その頃、新星はララたちと一緒に転送されずに転送する際の発光した瞬間に屋上から飛び降り、片手で屋上のすぐ下の出っ張りに片腕で捕まって姿を隠していた。

 

(あんな風に宇宙のアイテムをポンポン使われたら証拠を隠すのも大変だ)

 

新星はサングラスをかけ、上着の胸ポケットから銀色のペン型のアイテム『ニューラライザー』を取り出し、ニューラライザーのダイヤルを調整する。

 

「取り敢えず消す記憶はララさんの暴露から消えるまでの記憶……っと、さて……おーい!!みんなー!!!」

 

新星は大声を出して屋上にいた男子達の意識をこっちに向けさせる。

次の瞬間、ぶら下がっている片腕を起点に大きく体を揺らして空中に躍り出ると男子達が全員こちらを向いていることを確認してニューラライザーのボタンを押す。

 

「こちらにご注目」

 

ボタンを押した瞬間ニューラライザーから光が発生し、男子達は一斉に晒される。

新星は屋上に着地するとサングラスとニューラライザーをしまい、呆然としている男子達に向かって話しかける。

 

「みんな、あのピンク髪の女の子は屋上にはいないよ」

 

「え、あれ俺らあの女の子だけを探していたんだっけ?

 

「そうじゃないか。もの凄い美人だってみんなが騒ぐからあの子驚いて逃げて、それを追いかけて行ったんじゃないか。余り騒がしくすると風紀委員に取り締まられるよ」

 

「そ、そうだな……騒ぐのはこれくらいにしとくか?」

 

「だなぁ。あー、あの子どこに行ったんだー?」

 

男子達はゾロゾロと屋上から降りて行った。

 

「はぁ、取り敢えずは一件落着」

 

その後教室に戻ると何故かリトの片頬に赤い手形がくっきりと残っており落ち込んでいた。

 

「何があったの?」

 

「……聞かないでくれ」

 

 

ひと騒動が起き、S.S.S.Tの支部には新星、キリタ、スラム、アラシがいた。

 

「今現在お姫様は結城家に居候している。引き続き監視を続けるぞ」

 

「あの女がアイテムを使った時は?」

 

キリタは腕を組みながら質問する。

 

「通常通り証拠と記憶を消す……それが出来る範囲であると嬉しいがな」

 

「あのお姫様も大概ねー。ざっと発明品みたけど街一個簡単に潰せる可能性がある物ばかりよ」

 

スラムはお菓子を食べながら気怠そうに言う。

 

「扱い方を間違えなければ良いが」

 

「そうなりそうで怖い……」

 

『はぁ……』

 

新星の一言に全員がため息を吐いたがアラシは仕切り直し、追加の報告をする。

 

「先程監視していたデビルーク星の母船から小型宇宙船が発進した。十中八九お姫様を連れ戻しに来たんだろうな」

 

「ん……?てことはリトの所に現れるってこと?」

 

「かもな」

 

新星は慌てて会議室を出て行き、リトの下へと向かった。

それを見てスラムがアラシの方を見る。

 

「いいんですかー?あの子だけを向かわせて。もしデビルーク星人が強行手段に出たら戦いになりますよ」

 

「いい、デビルークにはいい加減分かってもらおう。地球には戦う力があるってことをな」

 

アラシのデビルークと敵対しても構わないとも取れる言葉にキリタは何も言わず、スラムは肩を竦めた。

 




用語
⚪︎ニューラライザー
光のショックと共に記憶を消去する装置。

※元ネタはM・⚪︎・Bのニューラライザー
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