ビルドダイバーズフリューゲル外伝 現代の清姫、クロサキ・ミカゲ編   作:ポメラニアンドロイド初号機くん

2 / 2
超久しぶりの更新です。もはやこの作品、誰も更新待ってなさそうだけどwww
今回はカラスマとミカゲのヴァルガデート回です。
辺り一帯に火を放つヤンデレと、近くにいただけで通りすがりざまに光の翼で切り裂いたり消し飛ばしたりしてくる災害級厨ニ病。なんとも迷惑なデートです。この2人、もうヴァルガに隔離した方が良いのでは?


絶界は狂愛の恋火に灼かれて〜カラスマとミカゲ、災厄のヴァルガデート〜

某日、GBN内の「ハードコアディメンション ヴァルガ」にて……………

 

「クフフフフフフフフ……………ハハハハハ!!!全て燃えてしまえ………邪魔な餓鬼畜生有象無象塵芥どもは全て………!!!」

 

一人の女ダイバーが狂ったように高笑いしている。

荒廃したヴァルガの大地。終わりなき無間の戦場を、夜のように深い黒と鮮やかなピンクの2色に揺らめく炎が覆い尽くす。

炎の中心地には、血のようにどす黒い赤と漆黒で彩られたアストレイが1機、機体銘はアストレイブラッディフレームツェペシュ。

アストレイブラッディフレームツェペシュは漆黒の刃を持つ抜身の刀を携え、炎の中で静かに佇んでいる。

ブラッディフレームツェペシュの主であるダイバー「クロサキ・ミカゲ」はただ、嗤っていた。

ヴァルガの地平を焦熱地獄に変えてもヴァルガに巣食う荒くれ者達を焼き払っても気にも止めず、何かを待ち続けるように嗤いながら佇んでいた。

 

「なんだよ!?なんなんだよあいつ!!!」

 

「俺が知るかよ!!!とにかく逃げるぞ!!あんなバケモノ相手にしてたらダイバーポイントがいくらあっても足りねえ!!!」

 

モヒカン頭でトゲのついた肩当て姿の某世紀末的外見なダイバー達が、スパイクだらけのドムやザクを駆り、全速力でミカゲから逃走している。その時、モヒカン頭達の視線の先で何かが光った。次の瞬間にはモヒカンダイバー達の機体は消し飛んでいた。突如飛来した黒いバエルが放つ光の翼に呑まれて。

 

「ん?今何か巻き込んだか?」

 

スラスターウイングにミノフスキードライヴを搭載した黒いバエル、バエル・フギン=ビヨンドを駆るダイバー「カラスマ・ユウゴ」は光の翼でモヒカンダイバー達の機体を消滅させた事などほとんど気にも止めず、ミカゲのもとへと降り立つ。

 

「待たせたな、ミカゲ」

 

「来たか、カラスマ……………あまりに遅いから掃除くらいしかやる事がなくて退屈だった………では、デート(バトル)を始めよう…………」

 

ミカゲとカラスマが対峙する。カラスマはバエル・フギン=ビヨンドの右手に片手長剣「ノートゥング」、左手にノートゥングより少し短い刀身の片手直剣「グラム」、腰部に搭載した一対のサブアームにバエルソードを一本ずつ。合計四本の剣を構えた。

カラスマの十八番、四剣ノ型だ。

一方、ミカゲのブラッディフレームツェペシュは黒刀「色香ノ殺女(いろかのあやめ)」を一度鞘に納めて居合の構えを取る。

先に仕掛けたのはカラスマの方だった。四剣連携による絶技、攻防一体変幻自在の連撃を繰り出す。対するミカゲは、

 

「恋獄一刀流、虚葉(こよう)…………」

 

居合の構えから最速で抜刀して初撃を防ぎ、続けざまに繰り出されるカラスマの剣技を捌ききる。

四剣より繰り出される圧倒的な手数の連撃は刀一本で捌ける物ではない。

しかしミカゲはそれを平然とやってのけた。

風になびく柳の枝のようにしなやかで、流水のように移ろいゆく太刀筋。回避動作と防御動作が一体となった、たゆたうが如き身のこなし。

相手の攻撃の勢いに逆らわずにいなす恋獄一刀流防御の型、虚葉(こよう)

 

「なかなかやるな…………バエルソードファンネル、ドッズファンネル!!!」

 

カラスマはバエル・フギン=ビヨンドの肩部ブレードホルダーバインダーから予備のバエルソード四本を分離させて、さらにミノフスキーウイング側面にマウントされたドッズファンネルも展開する。

 

「フフフ………無粋な真似はよせ、カラスマ…………」

 

ミカゲはマガノシラホコでドッズファンネルを貫き、再び居合の構えに移る。

 

「恋獄一刀流、絶詠(ぜつえい)…………」

 

バエルソードファンネルがミカゲを射程に捉えた瞬間、バエルソードファンネルはミカゲにより音もなくバラバラに切り刻まれた。

 

「なるほど…………敵が間合いに入った瞬間に神速の抜刀術で無数の斬撃を浴びせるカウンター技か………俺が最初に斬りかかった時にそれ使われてたら間違いなく負けてたわマジで………」

 

「これは私とカラスマのデート(バトル)だからな。勝つ事なんかよりも、私はなるべく長くカラスマとじゃれ合っていたい………」

 

「嬉しい事言ってくれるじゃね〜かよ………なら、これはどうかな…………?」

 

カラスマはサブアームをパージしてバエル・フギン=ビヨンドのリミッターを解除した。バエル・フギン=ビヨンドのカメラアイが獰猛な輝きを宿し、ミノフスキーウイングが最大稼働状態へと移行する。

 

「なら、私ももう一段階ギアを上げるとしよう。恋の炎よ、我が刃に宿れ……………燦然世壊、恋獄大炎武(さんぜんせかい、れんごくだいえんぶ)!!!」

 

ミカゲの呼びかけに応えて恋獄大炎照の炎が色香ノ殺女に宿る。

 

デート(バトル)の締めとしようぜ、ミカゲ…………!!!」

 

バエル・フギン=ビヨンドは光の翼をフルパワーで放ちながらミカゲに突進し、ブラッディフレームツェペシュを光の翼で呑み込まんと迫る。

 

「恋獄一刀流、景楼(かげろう)…………」

 

ミカゲのブラッディフレームツェペシュは色香ノ殺女を握り直して薩摩示現流の蜻蛉の構えを取った。ジュピターからかつて教わった薩摩示現流、それをミカゲが自らの技として昇華した全てを斬り伏せる無双の一撃、景楼(かげろう)

恋獄大炎武で強化された刃をバエル・フギン=ビヨンドが放つ光の翼に対して最速で振り下ろし、カラスマを迎え討つ。

景楼(かげろう)の一太刀はバエル・フギン=ビヨンドの光の翼を打ち破った。しかし、カラスマはすでに刀を振り下ろした直後の無防備なブラッディフレームツェペシュに肉薄している。技も型も捨て去った純粋なる暴力による荒々しい斬撃がミカゲを襲った。

 

「恋獄一刀流、月雲(つくも)…………」

 

突如、カラスマの視界からブラッディフレームツェペシュの姿が消えた。否、消えたのではない。古武術の縮地という技を応用して一瞬でカラスマの死角に周ったのだ。そしてそこからの奇襲攻撃こそ月雲(つくも)の真骨頂。

背後を取ったミカゲのブラッディフレームツェペシュは鋭い一太刀で、即座に振り向いたバエル・フギン=ビヨンドの左腕を切断した。

それと同時に反撃に出たバエル・フギン=ビヨンドがハンターエッジを使った右脚の回し蹴りでブラッディフレームツェペシュの右腕を肘の辺りから斬り落とす。そのまま左脚での膝蹴り。

ブラッディフレームツェペシュのコックピットが大きく揺れた。その直後、バエル・フギン=ビヨンドの膝部機関砲が火を吹きコックピットを貫く。

ブラッディフレームツェペシュ、撃墜。

 

「ギリギリだけど勝ったぜ…………」

 

カラスマは疲れきった様子でそう呟いた。

 

「最高に楽しいデート(バトル)だった。やはりカラスマと一緒が一番楽しい…………」

 

「俺もだよ、ミカゲ…………」

 

ミカゲとカラスマの傍迷惑なヴァルガデートはカラスマの勝利で幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ミカゲ、刀抜いたらめちゃくちゃ強い…………
ちなみに、ミカゲが恋獄一刀流を編み出したのはフリューゲル2章最終話のあとくらいです。リタに敗北した後にさらに修業して、かつてジュピターさんから教わった様々な剣術の技や型。これらを自身の戦闘スタイルとして昇華したのが恋獄一刀流です。
恋獄一刀流はGBNのシステムにサポートされた必殺技ではなく純粋に戦闘技術による物なので、ミカゲはやろうと思えばガンプラに乗ってないダイバーだけの状態でも恋獄一刀流を使えます。
カミキ・セカイの次元覇王流拳法みたいな物ですね。


恋獄一刀流の型


虚葉(こよう)
防御動作と回避動作が一体になった、敵の攻撃の勢いに逆らわずにいなす守備の型。

絶詠(ぜつえい)
敵が間合いに入った瞬間に神速の抜刀術で滅多斬り。相手の攻撃動作や踏み込みに合わせて使うカウンター目的の型。

景楼(かげろう)
基本には示現流と同じ。一撃の威力に特化した型。


月雲(つくも)

初見殺し。古武術の「縮地」を応用して一瞬で敵の死角に入り、鋭い一太刀で奇襲する型。


ミカゲの事だからたぶんまだ色々ある…………と思います。(作者的にはこれだけしか考えてない)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。