(今回、誓いのリコネクトのネタバレを含んでおります。お気を付けて。)
episode1:未来のリョウと鶴紗
リョウ「おかえり、鶴紗。」
鶴紗「ただいま、リョウ。」
夕飯の準備を終えて休憩していたリョウ。
そこに鶴紗が帰ってきたため、出迎える。
リョウ「今日も梅姉さんのところに?」
鶴紗「え、うん…。
お姉様、元気そうだった。」
リョウ「うん。良かった良かった。
外寒かったでしょ?なんか暖かいの飲む?」
鶴紗「え、じゃあ……紅茶。」
リョウ「コーヒーじゃないんだね。」
鶴紗「さっきまで猫カフェ行って飲んでたしね。
……そういえば、リョウってあの時から明るくなったよね。」
リョウ「え、そうだっけ?」
鶴紗「うん。あれは確か……お姉様とシュッツエンゲルの契りを交わす直前……だったかな。
私を助けてくれた後から、一気に頼もしくなって、前向きになったような気がする。」
リョウ「あ、それはだって、あの時は、鶴紗助けるために必死になって……モモタロスやみんなの力がなくたって俺だけでもやんなきゃって思ってたからであって、その……。」
鶴紗「ふふっ、あの時はありがとう。
リョウやお姉様、みんながいなかったら、きっと私は今もここにはいない。」
リョウ「ううん。
こっちも、生きていてくれてありがとう。
これからも俺が、鶴紗を支えるし、幸せにする。」
鶴紗「そんなリョウを、私が支えていく。」
2人は抱き合いながら誓うように言葉を交わす。
鶴紗「なんか、あの時みたいだね。」
リョウ「そう……だね。
俺が告白した時に言ったの覚えてる。」
鶴紗「今になったから言うけど、あの時のリョウ、ちょっと面白かったよ。」
リョウ「え、ほんと?」
そう笑いながら鶴紗の上着を片付けたりするリョウ。
鶴紗「だって、顔真っ赤にして、私の手を掴んでる時なんて震えてたもん。」
リョウ「だって普通緊張するでしょ!?
そっちだって、返事する時顔真っ赤にして抱きついてきたじゃん。」
鶴紗「ちょっ、そんなことまで思い出さなくていいからっ!///」
リョウ「いーや!」
鶴紗「ちょっと!」
そんな会話をちょっとして、鶴紗の肩をマッサージするリョウ。
リョウ「仕事終わって、そのまま梅姉さんとカフェ行ったりして、ちょっと疲れてるでしょ?」
鶴紗「え、いや別に疲れてなんか──」
リョウ「無理は禁物だって、ずっと言ってるでしょ?
隠してるつもりだろうけど、顔に出てるよ。」
鶴紗「え、じゃあ……お言葉に甘えて。」
大人しくマッサージを受けることにした鶴紗。
ふと、一柳隊のメンバーとして戦っていた時の記憶を思い出して、リョウと話していた。
鶴紗「ねぇ、一柳隊として戦っていたあの時のこと、まだ覚えてる?」
リョウ「忘れてない。
きっとこれからもずっと忘れないよ。あの戦いがあったから、今のこの生活があるんだし。」
鶴紗「あの時だけじゃないけど、迷惑かけてごめん。」
リョウ「謝らないでいいよ。俺は気にしてないから。」
鶴紗「でも──」
リョウ「でも、はなし。
鶴紗はすぐにそうやって自虐に走っちゃうから。」
鶴紗「ふふっ、私と付き合う前のリョウも、こんな感じだったでしょ?」
リョウ「そんなことないよ。あの時はただ自信がなかっただけだもん!」
鶴紗「そういうことにしといてあげる。」
リョウ「鶴紗、帰ってきて早々だけどご飯食べる??」
鶴紗「食べる。
私、お腹空いてるから。」
リョウ「はーい。いっぱい取っといてあげるねー。」
鶴紗「……いつもありがと、リョウ。愛してる。」
リョウ「ん?なんか言った??」
鶴紗「ううん。何も。」
そのまま2人で食卓を囲んでいた。
リョウ「……鶴紗、食べ過ぎじゃない?」
鶴紗「お腹空いてんだ、許せ。」
リョウ「まぁわかってるから大丈夫だよ。」
鶴紗「いや、行ったは行ったけど、コーヒーしか飲んでない。お姉様は食べてたけど。」
リョウ「あ、そうだったの!?
梅姉さん、瞬君とどういった関係まで行ったの?」
鶴紗「……ごめん、聞き忘れた。」
リョウ「いや、いいよ!今度あった時に聞けばいいからね?」
鶴紗「うん。そうだね。」
リョウ「ご馳走様でした。」
鶴紗「ご馳走様でした。」
2人は後片付けも終わらせ、リビングでくっついていた。
リョウ「……今日の鶴紗、猫みたい。」
鶴紗「え?」
リョウ「なんか、あったの?」
鶴紗「……。」
リョウ「あのさ、俺ずっと思ってたんだ。
何でも話し合える家庭を作りたいなんて言わないけど、鶴紗とは、対話出来る関係でありたい。
だから……話してくれたら、嬉しい…かな。」
鶴紗「……そろそろ、結婚式あげるでしょ?」
リョウ「うん。」
鶴紗「家族を失った私が、幸せになっていいのかなって……また失っちゃうんじゃないかって思ったら…不安になって……。」
今にも泣きそうになりながら話す鶴紗を、リョウは優しく抱きしめる。
リョウ「梅姉さんも言ってたけど、鶴紗は1人じゃない。俺や一柳隊のみんな、ブラックアウトの仲間もいる。梅姉さんだっている。俺は、鶴紗の側を離れることはしない。鶴紗を置いて、逝ったりなんかしないよ。」
鶴紗「ありがとう、リョウ。」
リョウ「鶴紗は、俺じゃ不安?」
鶴紗「そうじゃない……。
私は、リョウに釣り合ってないんじゃないかって、思う時があった。けど違った。」
今一度鶴紗はリョウの目を見て話す。
鶴紗「私は、リョウの隣にいていいって……一緒に幸せになりたいって、そう思えた。
ありがとう、リョウ。」
リョウ「ううん。こっちこそありがとう、鶴紗。」
そうして抱きあう2人。
モモタロス「おーいリョウ……って何やってんだお前ら!!」
2人だけの空間に突然モモタロスが割り込んでくる。
鶴紗「モ・モ・タ・ロ・ス??」
2人だけの空間を邪魔されて鶴紗はキレた。
そしてモモタロスに蹴りをいれた。
モモタロス「イッテェ!?何すんだっ!?」
鶴紗「私とリョウだけの時間を邪魔しないで!!」
モモタロス「んなもん知らねぇって!!」
鶴紗「いいから!!部屋から出てって!!」
モモタロス「わーった!わーったから蹴んな!!」
そのまま自分の尻を摩りながらモモタロスは出ていく。
その様子をリョウは苦笑いして見ていた。
リョウ「鶴紗、大人気ないよ。」
鶴紗「……邪魔したあいつが悪い。」
リョウ「そうだけどさ、そこまでやらなくてもいいじゃん?」
鶴紗「ごめん。後で謝ってくる。」
リョウ「うん。」
鶴紗「……お風呂行ってくる。」
リョウ「うん。行ってらっしゃい。」