episode1:未来の姫歌と渚
2人の自宅……
姫歌の部屋前…
渚は姫歌の部屋をノックし、姫歌に声をかける。
渚「ひめちゃんー、ご飯出来たよ。」
姫歌「ごめーん!すぐ行くから待っててー!」
渚「わかったー!待ってるよー!」
そう言って渚はリビングに戻る。一方の姫歌は、部屋の中でとあるものを準備していた。
姫歌「ふふ、喜んでくれるかしら!!」
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リビング……
姫歌「ごめんね!なぎくん!」
渚「ううん、いいよ。それより早く食べよ!冷めちゃうよ?」
姫歌「うん!」
そう言って姫歌は椅子に座る。
2人「「いただきます!」」
姫歌「美味しい…!!」
渚「うーん!美味い!」
姫歌「あのね、食べ終わったら渡したいものがあるの!」
渚「ん?わかった。」
姫歌「それにしてもこの肉じゃが美味しい!どうしたの?」
姫歌は、渚に問いかける。
渚「あー…これね、昨日から準備したんだよ。じっくり煮込んでてさ。」
姫歌「そうなの?」
渚「うん。昔、父さんが作ってくれた肉じゃがなんだ。今はもう、父さんはいないけど……。」
そう言って、飾ってあるバイオリンを眺める渚。その表情はすごく悲しそうな顔をしていた。
姫歌「なぎくん…。」
渚「でも、今は義兄さんも、ひめちゃんだっている。だから……寂しくなんてないよ。」
姫歌「……うん。なんかごめんね。辛いこと思い出させちゃって。」
渚「平気だよ。でも、僕の心には、ずっと父さんがいてくれてる。昔言ってた言葉があるから。」
姫歌「その言葉って?」
渚「『人の心は音楽を奏でている。』父さんが言ってた言葉なんだ。昔、よく言われてたんだ。」
姫歌「いい言葉だね……。」
姫歌は少し考え込み、渚に問いかける。
姫歌「あのさ…なぎくん。」
渚「ん?」
姫歌「ご飯食べ終わってからでいいんだけどさ、後でひめかの部屋に来て欲しいの。」
渚「え?別にいいけど、どうしたの?」
姫歌「内緒。それと、なぎくんのお父さんの話、聞きたいから。」
渚「うん。わかったよ。じゃ、ご飯食べちゃおっか!」
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姫歌の部屋……
渚は扉の前でノックをし、姫歌を呼ぶ。
渚「入るよー?」
姫歌「いいよ〜!」
渚はドアを開け、部屋に入る。
姫歌「はい!これ、なぎくんに…!」
姫歌は、渚に小箱を渡す。
渚「……これは?」
姫歌「開けてみて…?」
渚は言われるがまま、小箱を開ける。中には指輪が入っていた。
姫歌「渚さん!」
渚「ん?」
姫歌「ひめかと……結婚してください!」
姫歌は、渚に逆プロポーズをした。渚は少し驚くも、姫歌に言う。
渚「うん。同じ気持ちだよ。僕からも言わせて欲しい。姫歌ちゃん。僕と、結婚してください。」
姫歌「はい!」
2人は抱き合い、キスをした。
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その後…
姫歌「なぎくん、お父さんの話、聞かせて?」
渚「うん。わかったよ。」
そのまま渚は話し出す。
渚「僕の父さんは、バイオリニストでね。すっごい音楽が大好きだったんだ。性格は……まぁ、キザで自信家で挙動も大袈裟。極度の女好きだったんだけど、バイオリンの腕前は凄くってね。様々な賞を取ったりするほどの腕前だったんだ。」
姫歌「うん。」
渚「あそこに飾ってあるバイオリンは、父さんと母さんが2人で作った最初で最後のバイオリンなんだ。」
姫歌「最初で……最後?」
渚「父さんはあのバイオリンを作ってすぐ、母さんと義兄さんを守るためにダークキバの鎧を纏って死んじゃったんだ。」
姫歌「え…!?」
渚「うん。その時、僕はまだ6歳だった。母さんと取り残されたのはすごく悲しかったけど、父さんは、僕の永遠の憧れで、自慢の父親なんだ。」
姫歌「そう…なんだ…。」
渚「父さんが、母さんと、母さんの中にある音楽を愛したように、僕は姫歌ちゃんを一途に愛し続ける。姫歌ちゃんの中にある、音楽も。」
姫歌「ありがとう、なぎくん。」
渚「父さんの話は、語りきれないほどの逸話だったりあるけど、聞く?」
姫歌「ふふ、聞きたい!」
渚「いいよ、じゃあ飲み物とか持ってこよっか。」
姫歌は、渚の父親、音也の話を聞き続けた。最後、渚が涙を流し始めたことで姫歌が渚を抱きしめて、その話は終わる。
fin…