鋼鉄の巨龍   作:常磐提督

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戦艦<フリードリヒ>追撃戦

合衆国が奇襲攻撃を受けたことにより始まった第三次世界大戦。しかし、主戦場はインド洋にあった。

そこではドイツ海軍通商破壊部隊と日本海軍との熾烈な戦いが繰り広げられていた。 

特に脅威だったのは戦艦<フリードリヒデアグローセ>だ。

基準排水量は6万を越え、42㎝連装砲を8門搭載している。

日本海軍は彼女を撃沈するため多数の艦艇を捜索に出していた。

運良く彼女を発見したのは<山城>と<日向>だ。

砲戦距離2万で日本艦隊が砲撃を開始する。

負けじと<フリードリヒ>と<ティルピッツ>も砲撃を開始する。

<山城>が3斉射目で夾叉した。

<ティルピッツ>も5射目で夾叉すると砲撃戦はヒートアップした。

艦上構造物が鉄屑の山へと変わってゆく。

しかし、破局は唐突に訪れた。

<フリードリヒ>の20射目の砲弾が<山城>の弾薬庫を直撃したのだ。

弾薬庫は誘爆を起こし、<山城>はあっという間に海面から姿を消した。

だが、<フリードリヒ>が勝利を確信したとき、<浦風>が放った九三式酸素魚雷が彼女の舵に命中したのだ。その為彼女は取り舵しかとれなくなってしまった。また、砲撃戦による被害も無視出来ず、特に装甲の弱い艦尾部からの浸水が酷かった。その為速力を26ktまで落とすこととなる。

 

<山城>を撃沈された日本艦隊は自らの沽券に関わるとして<フリードリヒ>撃沈を闘志を燃やすこととなる。

新たに<フリードリヒ>追撃戦に投入されたのは旧式空母の<蒼龍>だ。僚艦の<瑞鳳>と共に多数の索敵機を出していた。

<瑞鳳>四号機が<フリードリヒ>を発見すると日本艦隊の猛烈な攻撃が始まった。

彼女らはレシプロ機の烈風改と流星改しか搭載していないものの、その攻撃力はジェット機に劣らないものがあった。

烈風改が翼下に搭載したロケット弾を<フリードリヒ>のレーダーや対空火器に向けて発射し、彼女の目や剣を奪う。

<フリードリヒ>の強烈な弾幕をかいくぐって流星改が雷撃する。

二波に及ぶ攻撃の結果多数の魚雷が<フリードリヒ>に命中した。

しかし、彼女が沈むことはなかった。

2度にわたる攻撃を潜り抜けた<フリードリヒ>に手を焼いた日本海軍は<紀伊>と<尾張>を投入した。

<紀伊>と<尾張>の41㎝砲弾が<フリードリヒ>の艦体を破壊していく。

<フリードリヒ>も負けじと砲撃するが射撃システムが破壊されているせいか夾叉弾は出なかった。

<尾張>の砲弾が<フリードリヒ>の装甲を貫通し、機関室に大量の浸水を発生させた。

<フリードリヒ>はついに力つきてインド洋にその身を隠した。

これ以降ドイツ海軍がインド洋で水上艦艇での通商破壊戦を行うことは無かった。

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