好奇心が人を殺す世界で 作:HERO-S-
オーバーホールの辺りまでしか見てないからにわか全開で進んでいくぜよ。いくらでも指摘してくれや。
『無個性』だと言い張る人間を殺してみたら面白い『個性』を手に入れた。
個性と個性を融合させる個性...名付けるなら『個性融合』とても言うべき力だ。
私のような個性を複数持つ人間でなければ確かに何の意味もない個性であろう。しかも『複合』ではなく『融合』なのがミソだ。
2つを掛け算することで新しい『個性』となるが元の『個性』は使用出来なくなる。
『個性』自体が近いなら融合後の個性で包含される場合もあるが遠い『個性』だと全く新しい能力として目覚める。
毒系統や再生系統、増強系統を纏める。そうすると多様な毒を出す『個性』や不死に限りなく近い『個性』、計測不可能な程の威力を出す『個性』になるのが確認出来た。
もっと試したいという好奇心が湧き、既に手に入れた『個性』を持つ人間も襲うようになった。
希少な『個性』を融合に使いたくなかったため使わなかったが強化系統や再生系統の個性は組み合わせることで面白い結果がよく見られた。
『ウイルス』と『再生』を組み合わせると『不滅毒』という体内に入っても免疫細胞に殺されず寧ろ攻撃を受ける度に増殖し致死毒へと変わる毒を分泌出来るようになったり。
『再生』と『増強』を組み合わせると『助長』という再生する度に強化されていく身体になったりもした。
『個性』を使って遊ぶように人を殺し始めて数ヶ月、あの人に出会うことになる。「君が狸香ちゃんだね?君をずっと探していたよ」
顔が機械工場のようになっている男がそう問いかけてくる。
「誰?貴方」
顔は見えないが体格だけで知らない人間だと分かる。
「僕はオールフォーワンと呼ばれている。君の味方だよ」
みんなは1人のために?スローガン?
「味方?何故?」
殺人鬼の味方になる理由はない。
「実は僕は志村天狐君を助けたいと考えているんだ。君もよく知っているだろう?彼のことは」
忘れかけていた、忘れようとしていた名前を聞かされて思い出し、意識する。
「何故その名前を?天狐に一体何が?」
あの子の親族?あり得なくないが口ぶりから恐らく違う。ならあの子の『個性』を悪用しようとしてる?あり得る。あの子の『個性』はまだ発現していないが鍛えればどんな『個性』も強くなる。あの子は真っ直ぐだから直ぐに『個性』で周りを圧倒できるレベルになるだろう。
「天狐君は親から酷い虐めを受けているようでね。周りに味方もいないせいで
天狐が...虐待...?独りぼっち....?そんなの許せない...アイツら...今すぐ殺してこようか...
「まぁそう焦らないでくれ。彼を救うために今こうして君を勧誘しているんだ」
勧誘?一体何に?私を巻き込むのであればまさかヒーローのはずがない。
「天狐をヴィランにする気ですか」
彼は自由になるべき子だ。親に否定されようと夢に向かって生きてほしいのに。
「選ぶのは彼だよ。僕たちはただ彼の心の拠り所として寄り添うだけさ」
それでも拠り所となってしまったらきっと今の天狐はヴィランを選ぶだろう。
「それで彼がヴィランを選ぶにしてもそれもまた彼の自由ってものさ。それとも君は彼が虐待を受けながら独りぼっちでヒーローを目指すのを強制するのが自由だと言うつもりかい?」
それは一理ある。自由を齎すには選択肢を与える必要がある。
「なら、付いていく。ただし私も天狐も自由にやらせてもらう」
縛ることは許さない。
「構わないよ。ヴィランってのは好き勝手生きるものだからね。僕はただ君達と一緒にいるだけさ」
『狸香』ってのは『天狐』の「狐」に対して「狸」を使いたかったのと。『理解』という意味も含めつつ「い」がないことで、「い」ない、つまり原作に「いない」ってことなんですわ。素晴らしいネーミングセンスだね()