好奇心が人を殺す世界で 作:HERO-S-
隠れ家であるバーで黒霧と呼ばれる人と一緒にオールフォーワンと天狐を待っている。
黒霧、この人はテレポートのゲートを作れる『個性』らしいので頭を開いて構造を見たくてうずうずしている。
しかしこの人を殺すとオールフォーワンを相手取ることになる。オールフォーワンを相手に戦うことはマズいと私の『危険感知』の能力が言っているためやらない。
オールフォーワンは恐らく私と同種の化け物。そして実力は私以上だ。
相手をするにしても相手の『個性』が未知数だからまずは解析する『個性』でも見つけない限り挑めないだろう。あとは心を読む個性を心音や声の揺らぎや挙動の変化、第六感で感じ取れるような数種類が複合した状態で欲しいものだ。
それを踏まえた上で奴の持つ『個性』に対抗できる『個性』を揃える必要が出てくる。しかもそれは相手が私の『個性』の対策をしてこない前提の話であるため実際にはもっと複雑である。
故に奴を見極めるまで相手にするのは得策ではない。
ガチャリ
扉を開けられそこを振り向くとやつれた顔の天狐がこちらを見て目を輝かせる光景だった。
「姉さん!」
オールフォーワンが口を開くより先に天狐が私に飛び付いてきたのでそれを受け止め抱きしめる。
「1人にしてごめんね。お姉ちゃんがいなくても大丈夫だった?」
胸に顔を埋め続ける天狐に問いかける。
「...うん...うん!大丈夫だったよ!」
一瞬の翳りを見せた後柔かな笑顔で応える天狐に罪悪感と安心感を覚え一息つく。
「さて、君たちには新しい人生を歩んでもらう。そのために君たちには新しい名前が必要だ」
新しい名前。私は狸香という名前に名残惜しさはないから大丈夫だが天狐はどうなのだろう。
「狸香ちゃんは『死柄木灰』、天狐くんには『死柄木弔』を名乗ってもらう」
それはつまり天狐と私で姉弟になれ。ということだろうか?
「死柄木...弔...うん!分かったよ先生!」
天狐...じゃなくて弔が嬉しそうでよかった。それなら私もそれで良い。
「これからどうするの?オールフォーワン」
まさかただ養うつもりでもあるまいし。
「もちろん、授業だよ。君や黒霧も交えてね」
授業...碌なこと教えてくれなさそうな相手だ。
「授業、何を教える気?」
ヴィランの成り方とか言い出したら殴り飛ばす。
「学校で教えてくれること、教えてくれないこと、沢山さ。常識も非常識も善も悪も分け隔てなく教える。もちろんヒーローもヴィランもね」
天狐の目の輝きに安心を覚えながらこれからの出来事に一抹の不安を覚える。
しかし、少しくらいは弔と楽しんでも良いだろう。
そう、これから始まるのは私達姉弟のヴィランアカデミアだ
僕は原作を見てから二次創作を書き出すまで時間を要するわけですよ。そのため今アニメの続き見始めたり漫画読み始めると更新が絶対に止まっちゃうんですよ。でも見ないと設定無視やキャラ崩壊や話の接合性の取れないことに繋がっちゃうんですよ。うーん不自由な二択ですね()
主人公ちゃん二重人格みたいなところあるんだけど描けてるかな?