気がつきゃ赤ん坊になってから早数日、体力作りと称して寝返りに精出してます。
(赤ん坊の身体って思ったより不便だし、何より精神力ガリガリ削られる。)
何が辛いって、見た目赤ん坊でも中身は成人とっこしてるのにオムツ変えられたりお風呂に入れられたり....何より一番辛いのは食事!
(味覚は赤ん坊だし不味くはない、ないけど....)
私はこれも成長するためと自分に言い聞かせて無心でおっぱいを飲むようにしてるけど、一度ジャンクさんに見られたときは羞恥心で死ねると本気で思ったものだ。
(しかし、後どれくらいでハイハイ出来るようになるんだか。未だに移動手段はスティーヌさんかジャンクさんに抱えてもらわなきゃ出来ないし。)
自衛手段として魔法を覚えるにも呪文書何てものは高々一介の武器屋にあるわけもなく、以前ジャンクさんに抱っこされたときに偶々新聞らしきものを読んでいたので覗いてみたが勿論読めるわけもなくがっかりしたものだ。
(夢小説なんかだと特典みたいなもので読み書きは苦労しないけど、やっぱ現実は甘くないかぁ。)
呪文の契約すら出来てない現状では名称だけでは魔法なんて使える筈もな
「めあっ!」(メラ!)
ボゥッ
(へっ!?)
くなかった!?ってか契約もなんもしてないのに何で!?
出ちゃいました、それも私の頭と同じ位の大きな火球が。赤ん坊の指先から笑
「のわっ!?お、おいスティーヌ、こっち来てみろ!」
しかも見られちゃいました、ジャンクさんに。
「なぁにあなた?大きな声出して?」
ってかこの火球どうすればいいんだろう?
「はいはい、なぁに....?.....って、えぇぇっ!?」
そりゃビックリしますよね、赤ん坊の指先からその赤ん坊の頭と同じ位の大きな火球が出てればね。
私だってビックリしてるもん。
「あ、あなた、なんなんですか?その大きな火の玉は?」
「お、俺だって知るかよ!さっきこいつの様子見に来たらいきなり声だしたと思ったら、ゆ、指先からでっけぇ火の玉出てきたんだからよ!」
「そ、そう....あなた、もしかして魔法かしら?」
「魔法だぁ?!馬鹿言ってんじゃねぇよ、こんな赤ん坊がどうやって魔法なんか、第一魔法ってぇのは契約だか何だかがいるんじゃねえのかよ?」
「そ、そうよねぇ…でもこれどうしたらいいのかしら?」
「あ、あぁ...どうすりゃいいんだかなぁ?工房だったら竈に火入れすんのに使えるけどよ。」
「あいぁ!!」(そこ連れてって!!)
「あん?」
「もしかして、工房まで連れてけって言ってるのかしら?」
そうですスティーヌさん、流石母親!
ってもこの大きさの火球じゃジャンクさんが危ないし、小さく成らないかな?
「「「あ」」」
何とビックリ、手のひらサイズにちっちゃくなりました笑
「あ、あなた....」
「お、おぅっ、連れてってみるか。スティーヌ、お前も一緒に来いや。」
おっかなビックリしながらジャンクさんは私を抱き上げ、スティーヌさんを連れだって工房へ。
「取り敢えず連れては来たが、どうすりゃいいんだかなぁ?」
(んー取り敢えず投げ入れてみるか?)
ポイッ
ポッ......ボワッ....メラメラメラ.....
「.................」
(でっかい火だなぁ、勢いよくメラメラ燃えてるや)
「燃えてるな」
「えぇ、勢いよく燃えてますねぇ。」
「ここまで燃やすの大変なんだよな、火入れが一番大変なんだが.....」
「毎回こうだと楽ですよねぇ。」
「効率も上がるよなぁ。」
「そうですねぇ。」
何だか色々ありすぎてジャンクさんもスティーヌさんも現実逃避始めちゃってますね。
まぁ逆の立場だったら私なら腰抜かす自信があるさ、だってチキンですから!
ってか、私への特典って無契約での呪文の行使なのか?寧ろ魔法力とかどうなってんの?
赤ん坊だし大して無いと思うけど、この世界でのメラ一発分ってどん位魔法力消費してるかも解んないけど、全く疲れないって可笑しいでしょ?!
これから先どうなるんだか、取り敢えず解んないけどメラが使えるようになりました。
続く
そんな訳で二話目でした、ってか今気づいたんですが主人公名前出てない笑
原作通りポップにするか別にするかちょと考え中。
ここまで読んで頂きありがとうございました。