「鈴は大丈夫か?」
「ああ、大丈夫さ。少し気絶してるんだって。」
俺と一夏は屋上で鈴の状態を話していた。しかし、一夏は俺に問いを投げた。
「なぁ、絆は、親を殺したのか?」
「殺してない。」
「じゃあ、なんで。」
間接的には俺のせいだ。父は俺が騒いでたせいで、ストレスにやられた。母は…年齢で死んだ。だけど、それは、俺のストレスで血圧を上げて死んだのだ。
「言えない…。俺にとって、辛いんだ。あの出来事は。」
「…分かった。でも、いつか教えてくれよ。俺たち友達だろ?」
「ああ、友達だ。」
そういえば、何か忘れたような気がする。どうでもいいことだったらいいんだけど。
「あ!いましたわ!」
セシリアは俺たちに向かって走る。それを見て、俺たちは少し変に思っていた。何か遭ったのかと、心配していると、セシリアから言われたのは…。
「鈴さんが目を覚ましましたわ!」
「え!?」
「良かった…。意識は大丈夫か?」
「はい…しかし、絆さんと喋った時だけしか覚えてないんです。自分が何を言ったのかも…。」
そりゃそうか、アナザーライダーに変身する程気が狂ってたんだ。記憶がないものわかる。すると、ドアから鈴が走ってきた。
「き、絆!」
「鈴、大丈夫だった…!?」
突然、俺を抱きしめてきた鈴は泣きながら謝ってきた。セシリアは少し睨んでるけど…。
「ごめんなさい…。私、絆を…。」
「大丈夫だって。俺たち、友達だろ?それに、人にはミスがある。救いきれないミスよりまだマシだよ。」
俺は少し自虐を混じった言葉を言う。親殺しと言われた俺より…まだマシだ。
「絆…。」
鈴は俺を離し、すこし距離を外した。少し真っ赤だけど。まぁ元気になったら良かった…。
「うっ…!?」
俺は急に脳の神経が止まるような感覚がくる。それを見た三人は俺を心配する。心配させないように…立とうとするが、俺は目を閉じてしまった。
「新谷絆の勇気は讃えよう。だが、この場に居てしまえば、必ず世界は変わる。」
「しかし…!!」
「いいか、この世界は…あいつがいたせいで変わった。」
「それを野放しにすれば、世界はあらぬ方向へといく。」
「それを考えろ。それが、この世界の行き先が決まる。」
「それが…我ら神の役目であり、責任でもある!」
「彼は…ただ人助けを…。」
「それで世界は変わった。一つの異分子とポイントで変わる。現世と同じターニングポイントだ。」
「それでも、彼を守るなら、別世界へと飛ばせ。そして、世界に平穏をもたらすんだ。」
「んっ…?」
俺は目を覚ますと、一夏と知らない男の子がいた。
「君は…?」
「あ、僕!?僕はシャルル・デュノア!君と同じ…男かな。」
「そうか、よろしく。」
俺はボーッとした思考を回し、シャルルに手を差し伸べる。シャルルは少し戸惑ったけど、俺の手を繋いで握った。
「絆、最近疲れてるんだよ。」
「へ、へぇー。そうなんだ。」
「まぁ、あれだ…眠気が強くてな。」
俺は嘘をついた。眠気が強いというより、線の糸が切れた感覚が来る。
「そういえば、授業は?」
「ええっと、次はISの練習だって。」
「そうなのか?俺は不安だな。」
「まぁいけるだろ。俺に勝ったんだし。」
それはフォローじゃない。ま、行くとしますか。
「行こうか。一夏、シャルル!」
「おう!」
「あ、待ってよ!」