仮面ライダーの力を使う男   作:鏡蓮

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第五話 仮面ライダーの助け

「仮面ライダー…ギーツ。」

 

織斑千冬はモニターに映る白狐の仮面をつけた騎士を見つめる。

 

「新谷くん、凄い変化ですよね!本当にヒーローが世界に飛び出したみたいに!」

 

「それはいいことだ。だが…この手紙は。」

 

アタッシュケースの手紙を見つめる。「差出人が書いていない手紙」は、新谷絆を知っている。

 

「誰だ…まさか。」

 

千冬は電話をかけに外に出る。

 

「束。お前が送ったのか?」

 

『んー?ちーちゃん、ISみたいなハイテク技術は作れるけど、あんな不可思議な物作れる程私は多才じゃないよー?』

 

「じゃあ誰だ!新谷を何故知っている!」

 

「それは私も調べてるよぉ。彼、何かと巻き込まれ体質らしいしね。」

 

「なに?」

 

篠ノ之束、ISを研究し開発した一世一代の天災。不思議な口調をした彼女は明るく笑っていた。

 

「彼、子供の頃から仮面ライダーが好きでねぇー。それも二歳で。それで好きを通してたら…、何故かおかしいんだよー。彼、最初から周りに嫌われてるんだ。」

 

その経歴は普通でも、おかしい点は多い。「誰かが介入した」と思うぐらい、何もしていないのに嫌われているという体質なのだ。

 

「今はわからないけどー、彼それが原因で責任感が強すぎるし、仮面ライダーに選ばれたのもそれが理由じゃない?」

 

「迷宮か…。」

 

千冬はそう言った後、電話を切る。新谷の体質ではない、誰かが介入しているという確信に近い物を抱きながら、自分の弟とギーツの戦いを見る。


 

「事前に引いておくか。」

 

俺はIDコアをはめ、レイズバックルを引く。引いたのは、「ニンジャレイズバックル」だった。

 

「使わせてもらうぞ。タイクーン。」

 

俺は立ち上がり、ステージに向けて歩く。その時、後ろから音が聞こえる。

 

「誰だ!」

 

声を出すと…俺はナニかに掴まれ、ステージに飛び出す。

 

『なんだ…あれは?』

 

俺は外に出され、ナニかをみる。それは…Wだった。

 

「なんで…Wが!」

 

上空に行くと、Wは俺をステージに落とす。

 

「新谷ぁぁぁ!!」

 

対戦相手であったはずの織斑さんが俺を掴む。

 

「なんだよ…あれ。」

 

俺の知っているWじゃない。あれは…アナザーライダーだ。

 

「織斑さん!俺を投げろ!」

 

「は!?」

 

「いいから!」

 

「ああもう!」

 

織斑さんは俺を投げ出す。その勢いで俺はニンジャレイズバックルを右にはめ、手裏剣を回転させる。

 

SET

NINJA

READY FIGHT

 

「忍者でも、俺は忍ばない。お前を倒せばいい。それだけだ。」

 

俺はニンジャデュアラーをシングルにし、Wの頭上に攻撃する。

 

「ぐっ!?」

 

Wが俺のニンジャデュアラーに侵食している!?そんな設定なかったぞ!

 

「一夏!手を貸してくれ!」

 

「え!?あ、ああ!」

 

一夏は白式を動かし、Wの追撃をする。すると、Wが手を離す。その隙を見て、俺はツインブレードにする。

 

「さぁ、ここからが…ハイライトだ!」

 

Wがそれに気づき、竜巻を噴き出す。だが、俺はそれに油断しなかった。柄にある操作盤を三回転する。

 

ROUND 1・2・3

FEVER

TACTICAL FINISH

 

俺は100体に分身し、Wに向けて火、水、風、土の手裏剣を集める。

 

「終わりだ。偽物。」

 

Wに向け、その手裏剣を投げると、滞空時間が切れたのか、俺は地面に着地すると、目の前にいたのは一夏。そしてその後、赤青緑黄の雨が落ちる。

 

「ボーナスか。」

 

俺は一つのミッションボックスを開き、中身を見る。「マグナム」と「ブースト」か。いいな、俺も本気を出さなきゃダメだ。

俺は変身解除した後、ニンジャバックルを外し、マグナムとブースト両方をはめる。そして右腕を回転し、狐のマークでスナップをする。

 

SET

 

「変身!」

 

俺はマグナムのホルダーとブーストのアクセルを4回引く。

 

GET READY FOR BOOST & MAGNUM

 

READY FIGHT

 

「悪かったな、手伝ってもらって。」

 

「いいぜ?別に友達だろ?」

 

「ふっ…。一夏、俺のことは絆でいい。」

 

「わかったぜ。絆。」

 

タイムが0へと近づいていく。

 

「さぁ、ここからがハイライトだ。」

 

「俺は絶対に勝ってみせる。お前に勝ってな!」

 

鐘が聞こえると同時に、俺と一夏は前へ走る。

 

「フッ!」

 

マグナムシューター40Xのトリガーを押し、白式のシールドエネルギーを削らせていく。すると、白式は剣を俺に向けて斬ろうとする。

 

「ハァッ!」

 

俺はブーストの能力を応用し、炎を巻き上げる。一夏の視界が塞がることを祈って。

 

「ぐっ!?何処だ!」

 

「ここだ。」

 

赤のレバーを引き、白式に向けて強いエネルギーを引き出す。

 

「!今だ!」

 

すると一夏が、俺に向かって突記してくる。

 

「迂闊だな。」

 

「それはどうかな!零落白夜ぁぁあ!!」

 

「ッ!?」

 

俺のシールドを壊していく!?まさか…シールドを壊す能力を持ってるのか!俺は受け身の態勢にし、シールドをある程度削られた後、引き下がる。

 

「ぐっ…ハァッハァッ…。」

 

「ハァッ…ハァッ…。」

 

お互いピンチか。なら…もう、無謀だが。

 

「フゥ…ここからが、ハイライトだッ!!」

 

俺はブーストレイズバックルのアクセルを一回引くと、何処からか現れたブーストストライカーが赤い狐に変わる。

 

BOOST TIME

 

「いいぜ…。これで最後だ!!」

 

一夏は剣を構え、俺は狐の背中に乗る。そして、俺はアクセルをもう一回引く。

 

MAGNUM BOOST GRAND VICTORY

 

ハァァァッッ!!

 

狐は俺の背を押し、白式に向かってキックをしにいく。

 

ウォォォォッッ!!

 

バキバキッッ!と白式と俺のキックが反発し合う。

 

『なんですか…このエネルギー。』

 

『これは…。本気で勝ちに行ってるな。』

 

白式の剣は割れていき、俺の仮面も割れる。だが、俺は諦めなかった。勝ってみせる!!

 

行けぇぇぇ!!

 

ドンッ!と俺のキックは白式を貫いた。

 

『勝者…新谷絆!』

 

雨はまだ降り続けていた。その後ろで、俺の負けを悔やんでいる友人がいた。

 

「千冬姉…ごめん。」

 

「…立て。」

 

俺は一夏に手を差し伸べる。その行動に驚きながらも、一夏はそれを掴んだ。

 

「ありがとう。絆。」

 

「いい勝負だった。こちらこそ有難う…。一夏。」

 

雨が止むと同時に、俺の代表が決まった。…あれ?

 

「ちょっと待って…俺、代表になっちゃった!?」

 

「あ…。」

 

「一年一組の代表、新谷絆。おめでとう。」

 

外に出てきた織斑先生は、俺に笑う。嘘だ…俺が、調子乗ってやっちゃった。

 

「ウソダドンドコドーン!!」

 

俺は地面に頭をつけて、後悔した。


 

「新谷さん…。」

 

セシリアはその映像を見て、胸のドキドキが止まらなかった。

 

「私、やっぱり新谷さんのことを…。」

 

恋に落ちた一人の少女がいた。

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