第7話 仮面ライダーとして何の為に戦うか
「ありがと…。」
「別にいいさ、アイス溶けちゃったけど笑。」
俺はアイスの溶ける量に驚いていた。ほんと、この暑さは異常だろ。
「一夏と仲良いの?」
「ん?まぁ、そこそこ。俺からすれば、いい人だよ。」
「ふぅん。一夏は少し鈍臭いけどね。」
「…そういえば名前聞くの忘れてたな。俺は…。」
「新谷絆。」
後ろを見る彼女は、唐突に名前を言われた。その行動に俺はちょっとビビった。
「ふふっ、ニュースで見たわ。話題だったわよ。ネットや海外では。」
「そうだったのか?いやー、掲示板見ないしなぁ。」
「私は
「凰さんでいいのか。凰さんはなんでここに?」
「名字呼び…。初めて言われたわよ?」
うっ、そう言われても、知り合いだしなぁ。そんな唐突に名前呼びは。
「はぁ…。まぁいいわ、絆。ここに来た理由は幼馴染の一夏に会うこと。」
「幼馴染いたんだ。あいつ。」
知らなかった。言われなかったよ。一夏が幼馴染いるなんて。
「し、知らなかったの?」
「ああ、というより…気づかなかった。」
何故か引かれてる。俺、変なこと言った?あれか?覚えてると思ってるのか?幼馴染の名前とか覚えづらいだろ。特に友達の幼馴染なんて。
「ンンッ…。絆って仮面ライダーなの?」
「ん?ああ、仮面ライダー?らしい。俺にしちゃ、嬉しいけど…不安でもあるかな。」
「不安…?」
「そ、自分が人を守れる戦士になったのはいいんだ。けど、誰かを失うのが怖いんだ。家族を失ったりするのはもう懲り懲りだからさ。」
俺は凰さんにそう言った後、昼休みのチャイムが鳴る。
「ははっ、1年2組なんでしょ?先に行ってきて。俺は少し捨てなきゃいけなうから。」
「捨てなきゃ…ああ。」
凰さんは俺の袋を見て納得する。しょうがない…。アイスは捨てて謝るしかないか…。
「代表戦の練習…。」
俺はそのチラシを見て、少し目を離した。デザイアドライバーが使用禁止になってから、Wドライバーが生まれたのが気になった。
「アナザーを倒したからか?」
ガイアメモリも6つある。ファングとエクストリームなしだ。制限は…「信頼のある仲間」と「ガイアメモリ二つ挿しはリスク」。
「2人いるか…。誰になるんだろうな。」
俺はワクワクしながら、Wドライバーを手に取る。そういえば…一夏も篠ノ之さん、オルコットさんどこいったんだろう。練習かな。
「もう一度戦う…か。」
仮面ライダーらしくないかな。でも、少し熱くなった。もう一度やりたいな。あの楽しさ…ほんとに友達とゲームで遊んだみたいだった。
「…お母さんとお父さん。元気かな。」
スマホの写真を見て笑う。お父さんの写真がないけど、ほんとに、寂しいな。
「ふぅ…。一夏の所に行かなきゃな。」
俺はスマホを置いて歩く。そこに人がいると知らずに。