仮面ライダーの力を使う男   作:鏡蓮

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第2章 仮面ライダーの謎
第7話 仮面ライダーとして何の為に戦うか


「ありがと…。」

 

「別にいいさ、アイス溶けちゃったけど笑。」

 

俺はアイスの溶ける量に驚いていた。ほんと、この暑さは異常だろ。

 

「一夏と仲良いの?」

 

「ん?まぁ、そこそこ。俺からすれば、いい人だよ。」

 

「ふぅん。一夏は少し鈍臭いけどね。」

 

「…そういえば名前聞くの忘れてたな。俺は…。」

 

「新谷絆。」

 

後ろを見る彼女は、唐突に名前を言われた。その行動に俺はちょっとビビった。

 

「ふふっ、ニュースで見たわ。話題だったわよ。ネットや海外では。」

 

「そうだったのか?いやー、掲示板見ないしなぁ。」

 

「私は凰鈴音(ファンリンイン)。鈴って呼ばれてるわよ。」

 

「凰さんでいいのか。凰さんはなんでここに?」

 

「名字呼び…。初めて言われたわよ?」

 

うっ、そう言われても、知り合いだしなぁ。そんな唐突に名前呼びは。

 

「はぁ…。まぁいいわ、絆。ここに来た理由は幼馴染の一夏に会うこと。」

 

「幼馴染いたんだ。あいつ。」

 

知らなかった。言われなかったよ。一夏が幼馴染いるなんて。

 

「し、知らなかったの?」

 

「ああ、というより…気づかなかった。」

 

何故か引かれてる。俺、変なこと言った?あれか?覚えてると思ってるのか?幼馴染の名前とか覚えづらいだろ。特に友達の幼馴染なんて。

 

「ンンッ…。絆って仮面ライダーなの?」

 

「ん?ああ、仮面ライダー?らしい。俺にしちゃ、嬉しいけど…不安でもあるかな。」

 

「不安…?」

 

「そ、自分が人を守れる戦士になったのはいいんだ。けど、誰かを失うのが怖いんだ。家族を失ったりするのはもう懲り懲りだからさ。」

 

俺は凰さんにそう言った後、昼休みのチャイムが鳴る。

 

「ははっ、1年2組なんでしょ?先に行ってきて。俺は少し捨てなきゃいけなうから。」

 

「捨てなきゃ…ああ。」

 

凰さんは俺の袋を見て納得する。しょうがない…。アイスは捨てて謝るしかないか…。


「代表戦の練習…。」

 

俺はそのチラシを見て、少し目を離した。デザイアドライバーが使用禁止になってから、Wドライバーが生まれたのが気になった。

 

「アナザーを倒したからか?」

 

ガイアメモリも6つある。ファングとエクストリームなしだ。制限は…「信頼のある仲間」と「ガイアメモリ二つ挿しはリスク」。

 

「2人いるか…。誰になるんだろうな。」

 

俺はワクワクしながら、Wドライバーを手に取る。そういえば…一夏も篠ノ之さん、オルコットさんどこいったんだろう。練習かな。

 

「もう一度戦う…か。」

 

仮面ライダーらしくないかな。でも、少し熱くなった。もう一度やりたいな。あの楽しさ…ほんとに友達とゲームで遊んだみたいだった。

 

「…お母さんとお父さん。元気かな。」

 

スマホの写真を見て笑う。お父さんの写真がないけど、ほんとに、寂しいな。

 

ふぅ…。一夏の所に行かなきゃな。」

 

俺はスマホを置いて歩く。そこに人がいると知らずに。

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