召喚されたら使い魔だったので魔法を調べて帰ります   作:魔術馬鹿

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異国のメイジ

「説明してもらうわよ」

「説明も何も、言ったとおりだ。俺は魔法使いで、異国の魔法を学びに来た」

 

 ルイズの部屋にて、使い魔のために用意された藁束にシーツをしき寝転ぶエインにルイズが尋ねるも、エインは適当に返す。

 

「貴族だったの?」

「俺の国に魔法を使うのに貴族も庶民もないよ。魔力量にこそ差はあるけど………俺は捨て子だから貴族の血を引いている可能性はあるけど」

「捨て子? って、魔法を使うのに貴族も庶民もないって何よ!?」

「言葉通り、俺の国では庶民………こっちだと平民でも魔法が使える奴は使える」

「……………信じられないわ」

「だが魔法体系が違うのは事実だろ?」

 

 そう言って炎の塊を生み出すエイン。詠唱はなかった。本人曰く、単純な術式なら詠唱破棄で行えるらしい。彼の親友も使える。

 

「こっちのは一人の人間が生み出した魔法を尊び発展性がないな。数、威力、汎用性、その他諸々で遅れている……御主人様が無能扱いで笑われているのがその証拠」

「…………………」

 

 始祖を尊ばぬその言葉に、普段のルイズなら噛み付いただろう。だが、一つだけ気になることがあった。

 

「そっちだと、私は無能じゃないの?」

 

 そういう言い方だった。

 

「それだけ潤沢な魔力を持って、一度に使える量も多い。爆発する理由さえ突き止めればこの学園の誰よりも優れた魔術師…………メイジになるね」

「………結局わからないんじゃない」

「解ることもあるさ。例えば4系統魔術は失敗したところで爆発なんてしない」

「何言ってるのよ? 現に私は」

「御主人様だけだろ?」

「…………………」

 

 例えばルイズの二人の姉のうち片方は、魔法を発動できない。正確には発動しようとすると体調を崩してしまう。

 そして精神力の制御が乱れても、魔法は爆発したりしない。

 

「………俺にはむしろ、爆発こそが御主人様の系統に見えるけど」

「そんな系統聞いたこともないわよ!」

「? 誰も見たことのない系統ならあるじゃないか」

「……………虚無?」

 

 失われしペンタゴンの一角。始祖の系統虚無。

 どんな魔法かわからない。確かに爆発する可能性も…………いやしかし。

 

「そもそもあれは俺から見ても間違いなく魔法だ。一般的な魔法はまだ空飛ぶ奴しか見てないけど、あれは風系統魔術に近いな。エレメントを操る………でも御主人様のはもっと細かい、魔素そのものを操ってる。魔術………よりはノロワレに近い」

「の、呪われ!? 私、呪われてるの!?」

「……………」

「ノロワレってのは症状の一つ。魔力の性質が特異で、周りに害を及ぼす者達の総称。例えば俺の国のお姫様なんかは動物にとても懐かれ考えもわかる。あれも害がないだけでノロワレとは本質的に同じだ」

 

 動物に懐かれると聞きまたまた姉を思い出すルイズ。

 

「こちらの魔術はまだ詳しく知らない。というか呪文を唱えただけで術式への理解が殆どなくても発動出来るって…………六千年前にここにこれたらブリミルと会えたのかぁ。まあこればかりは仕方ない………友人居ないの? 手伝ってくれる奴と御主人様の違いを調べられれば、御主人様の魔法が爆発しないようにできるかね」

「…………………」

 

 友達。

 自分のために手を貸してくれる友達…………?

 いない。魔法が使えぬからと馬鹿にされ、プライドの高いルイズはそんな彼等彼女等を敵視しているからだ。

 

「…………実家に帰る時、ついてきてもらえる?」

「御主人様の秘密は俺としても是非知りたい。構わないよ」

 

 とりあえず身分としては遠い国のメイジということになるのだろう。貴族ではないようだし…………平民が側にいるなら世話をさせるのが貴族のあり方ではあるのだが、また勝手にいなくなられても困るしメイジだし人間扱いしたほうがいいだろう。

 

 

 

 

 

 そして翌日。厨房に頼みエインの食事を用意してもらうために少し早起き。

 教室に向かうと人間の使い魔であるエインを見て笑う生徒達。ただしルイズはエインが異国のメイジであると知ってるので気にしない。

 メイジの実力は使い魔を見ろ。クラスは知らないが………そもそもあるのかも知らないが、犬猫土竜梟烏蛇蜥蜴蛙などを召喚した生徒よりも上と見ていいだろう。

 風邪っぴきが何やら喚いていたが今のルイズは気にしない。隣で目をキラキラさせながら授業を待ってる使い魔が何処かカワイイと思ったからだ。

 

 

 

 

 

(……………似てる)

 

 結構いい男よね〜という親友の言葉には、まあ同意する。

 彼は大好きだった自分の父によく似ているから。

 ガリア王家の証である青い髪。少し色は薄いが……もしや隠し子?

 

(それはないか………)

 

 子供を隠す理由なんて父様にあるわけがない。

 浮気だってしないだろうし、子を捨てるような人でもない。しかしただの偶然と片付けるのも………。

 遠い親戚だったりするのだろうか?

 

(…………でも、私が関わるべきじゃない)

 

 不当な扱いを受けているようにも見えない。自分が関わる方が、余計に彼を不幸にするだけ。だから見守るだけ…………

 

 

 

 

「諸君、決闘だ!」

 

 だからとりあえずあの馬鹿を変わりにぶっ潰してやろうかな。




現段階のそれぞれのエインの印象


ロイド
親友。
自分の話について来れる唯一の存在。一緒に夜抜け出して魔法をぶつけたりする。


シルファ
斬れない相手。あとロイドと仲がいいから嫉妬してる。
実力を隠してるのを幸いに剣の鍛錬でボコる。
絶対に恋人関係にはならないけどお互い実は信頼している。


タオ
イケメンある!


アルベルト
ロイドと仲がいいね。まあロイドの一番は僕だけどね。
王族付きとしてロイドを支えられるように色々学ばせる。癖のある妹たちの相手にさせるのもありかと思ってる


ノロワレ達
元暗殺者ギルドでこそないもののノロワレ仲間。


アリーゼ
かわいい! 皆とも話してくれる!


サリア
笛。


ルイズ
平民なのに魔法が使えるとか羨ましい。でも、私も魔法を使えるようにしてくれるかもしれない。
なので扱いはいい。


キュルケ
あらイケメン


タバサ
父様に似てる。


シエスタ
強い。


ギーシュ
諸君、決闘だ!

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