ラブコメなんて実際に起こり得ないことの証明   作:寿太郎

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24.文化祭前日

今日は文化祭前日である。

といっても一年生は出し物をしない。二年生と三年生の出し物と文化部の出し物を見る形になる。だから、今日は特に何もせずに帰ることになる。しかし今日は放課後、五月に呼ばれているので、五月の元へ行く。春奈と高橋も呼ばれたらしく、既に二人は集まっている。

 

「えーと、どうかしたの?五月。」

 

「明日の対策をする。」

 

「「「え?」」」

 

明日というと文化祭の謎解きかね。

 

「明日、謎解きをしないといけない。パターンをいくつか押さえておくだけでもかなり変わる。だから、対策。」

 

「なるほどね、賢い。」

 

「じゃあまず初級編」

 

と言って五月が一枚の紙を見せる。

 

問題

次の?に入る言葉を答えよ

1 42→あり

3 12→牛

11 43→?

 

え、何これ……と思ったが、すぐわかった。

高橋もわかったような顔をしている。春奈は……わかってなさそう。

 

「僕はわかったよ。」

 

「俺も」

 

「え、私わからないんだけど……」

 

「じゃあ答えをせーので言ってみて」

 

と五月が言う。

 

「せーの、」

 

「「猿。」」

 

「正解、流石。」

 

「えー、私わかんないよー、」

 

「まあ、春奈は戦力として当てにしてないから」

 

「五月酷い……。なんで猿なのーー。」

 

「番号が五十音に対応してるの、あ→1,い→2みたいに。」

 

「あー、わかったーー。」

 

「春奈がわかったところで第二問」

 

すっとまた紙を出す。

 

?に当てはまる数字を答えよ

60°→2,10

0°→0

180°→?

 

え、何これ。全然わからん。左は角度なのか?角度だとして、答えが二つあるのと一つしかないの何?マジでわからん。

 

他の人もわからないみたいでうんうん唸っている。五月は楽しそう。

 

 

しばらく考えたが、全然わからない。どれくらい考えたかな。と思ってふと時計を見ると、約十分考えていた。かなり考えたなーと思っていると、頭に閃きが走った!!

あー、わかった!!

 

「わかった、わかった、わかった!!」

 

めっちゃ気持ちいい。

 

「じゃあ、答えをどうぞ」

 

五月が答えを促す。

 

「6!!」

 

「正解。ちなみに何で?」

 

「これは、時計の長針と短針の角度のうち小さい方の角度でしょ!?」

 

「そう、正解。例えば2時とか10時は360÷12×2で60°になるからね。」

 

「ほへーー。」

 

「小鳥遊は賢いな。」

 

気持ちええーーーー。

 

「はい、じゃあ次。」

 

問題

?に入るのは○か✕か答えよ。

A→○

B→✕

C→✕

E→?

 

また、変なのが出たな。うーん、BとCが共通して✕だから、何かありそうだけど………。

 

しばらくすると、高橋が

 

「あー、わかった。」

 

まじか……。

 

その後すぐ

 

「あ、わかった、わかったーー。」

 

え?まじ?僕は春奈に負けるの?嘘じゃん。

 

「えっ?春奈ホント?」

 

五月も疑っている。

 

「ホントだよー、ほら、耳かして」

 

と言って、五月の耳元でゴニョゴニョと何かを言っている。えー、高橋ならともかく、春奈に負けるのはやだ。

 

「正解……理由まで完璧。なんで?」

 

「みんなひどーーい。私だってコレくらいわかるんだよ!!」

 

これくらい………

 

その後10分考えても分からなかったので答えを教えてもらうことにした。

 

「いい?これはアルファベットの前の冠詞。○がanで✕がa」

あーホントだ。Aはanだわ。ってことは答えは○か。悔しい。

 

今日はこのあと解散になったが、家に帰って一杯謎解きをした。

 

取り敢えず上坂先輩に文句は言っておこう。

 

「ちょっと、上坂先輩。文化祭の景品の件、後期に丸投げしただけじゃないですか。」

 

「そうだよーー。すっごく私らしいと思わない?思いついたときウキウキになっちゃった。今も青達が苦しんでると思うと楽しくて仕方ないよ。」

 

なんだこの人。ヤバイわ。今更だけど。

 

「確かに先輩らしいですけど。」

 

「それにね、私、後期生徒会の一年生と勝負してみたかったの。どんな子が来るかなーって楽しみにしてた。青達が生徒会役員になってくれてそのワクワクがおっきくなった。無理言って会長に私の問題と差し替えてもらったもん。私、明日青についてくから。」

 

えっ、やだ。

 

「やです。」

 

「もう決まってるから。」

 

なんで、こんなに気に入られてるの。

 

「そもそもクラスの方は行かなくていいんですか?」

 

「シフト入ってるときだけ青と一緒にいれない。」

 

よかった。ずっと一緒とか怖いもん。

 

「先輩のクラスは何やるんですか?」

 

「メイド喫茶」

 

ふーん、先輩のメイド姿みたくなくなくはない。

 

「先輩がシフト入ってるとき行きますね。」

 

「一応言っておくとメイド服は着ないよ。」

 

「なんでですか?」

 

「私に接客とか萌え萌えキュンとかできると思う?」

 

後者はともかく前者はできたほうがいいと思うよ。

 

「無理です。」

 

「そういうこと。」

 

「代わりに愛梨がメイド服で仕事するから。」

 

「え?愛梨が?なんでですか?」

 

「私のシフトに代わりにねじ込んだ。」

 

「えっ、でも、他の学年ですよね?」

 

「生徒会副会長舐めんな。」

 

職権乱用。

 

「生徒会の方はいいんですか?」

 

「事前準備何もしてないやつができることなんてない。」

 

まじで産廃じゃん。

 

というわけで明日一緒に回る人が一人増えた

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