ラブコメなんて実際に起こり得ないことの証明   作:寿太郎

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4.文化祭マジックはあるけど球技大会マジックはないよな

球技大会、それは初めてのクラス行事。僕は少しでも女の子と仲良くなろうと四苦八苦していた。やはり、狙うならこの前カラオケに行った春奈か小西さん辺りを狙いたい。ラブコメとかいらないから、普通に彼女ほしい。切実に。僕は運動神経が悪くないから、頼れるとこも見せないと。取り敢えずあの二人と同じバスケとかに希望を出しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

縄跳び?十人中九人が男子?はえ〜たまげたな〜。そもそも何で球技大会に縄跳びがあるんですか?縄跳びのどこに球技要素があるんですかね。はー(クソでかため息)知り合いも高橋しかおらんぞどうなってんだ。しゃーない高橋とコミュニケーション取るしかない。

 

「高橋……君」

くそ……あいつの身長の高さにビビって君なんてものをつけてしまった。

「あー、小鳥遊どした?」

「いや……知ってる人が全然いなくて」

「まー、入学したてだからな、みんなそうじゃね?」

 

そう云われてキョロキョロすると高橋の言う通りみんな知り合いがいない様子でちょっと困った様子だ。なるほど、こいつなかなか賢いな。高橋に心のなかで感謝する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら、高橋が縄跳び班のリーダーとして色々まとめてくれるようだ。なんかすげーやる気あるし、知識もすごくてなんかキモい。ここで活躍してモテようとしてるんだろうか。そんなことしなくてもお前はイケメンだからモテるぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何で僕は春奈とか小西さんが体育館で仲良くバスケをしているのに僕は長縄をせっせと回さないといかないんだ。それに結構キツイ。腕が疲れる。

 

「長縄回す速度を変えるなーー!!」

「ごめん!!」

 

もう無理、リスカしよぉ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなクソみたいな生活だけどいいことがそれなりにあった。まず、クラス行事ということもあって春奈と小西さんと仲良くなれた。今では休憩時間が揃えば会話するくらいの仲になっている。

そして、遂に小西さんに五月って呼んでいいよと言われた。やったぜこれもう好きだろ。モテるのはつらいなー。

まあ、五月も僕のこと好きじゃないのはわかってるんですけどね。

そして、なんと……五月、春奈と3人で帰りにオサレなcafeによることに成功した!!!

 

「うわー、なんかおしゃれなカフェだね。」

 

と僕が感嘆していると、

 

「そう?ただのムギダじゃん。そんなオシャレかね?」

 

と春奈に言われた。どうやらそんなオシャレというわけではないらしい。取り敢えず、なんか美味しそうなパイ生地?にソフトクリームが乗ったやつを註文する。

 

「え、青それいくの?」

「え、駄目かな?」

「いや……駄目ではないけど……」

 

と不思議がっているとその商品が来た。デカい。詐欺だろ。

 

「え?これデカくない?メニューに載ってるやつより明らかに大きいんだけど、詐欺だろ」

 

春奈はニヤニヤと、五月は心配そうにこちらを見ている。これくらい食べ切れるぞ!!

 

「てかさ、テスト早くない」

 

と春奈が切り出す。最近のjkは話題転換のキレがすごいな。F1でもそんなキレキレのカーブ見ないぞ。

 

「確かにね」

 

と五月が返す。

 

「まあ、でもそんなに範囲広くないし大丈夫でしょ」

 

と私が言うと

 

「うーん、どうかな。これが去年の範囲表だけど……」

 

と言って五月はどこから手に入れたのか不明な範囲表を渡す。見ると、今終わってる範囲の2倍は書かれている。

 

「…………」

「…………」

 

二人とも絶句。

 

「どゆこと、どゆこと?まだこの範囲半分も終わってないよね?」

 

と春奈の可憐だが焦った声が店内に響く。

 

「なんか、毎年テスト前になると急に授業のスピードが上がるらしいよ」

 

と五月。一体彼女はどこからそんな情報を仕入れてくるのか。ちらりと春奈を見ると絶望的な顔をしている。

 

「もう、この話、やめよう?」

 

と春奈が青い顔をしながら話を変えるように促した。

 

「恋バナとかないの?恋バナ」

 

いつの時代も女子は恋バナが好きだなと思っていると

 

「実は私、好きな人がいるんだよね。」

 

と五月が切り出す。

 

「ま、まじ?」

「うん、名前は言えないんだけど……」

 

とこのあとは五月の恋バナで盛り上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遂に球技大会当日。いっぱい練習して、手がマメだらけだしあの練習が終わると考えると嬉しい気持ちもあるが、少し寂しい気がする。最初の種目はバレーらしい。春奈と一緒にバレーを応援する。一回戦で負けてしまった。

因みに球技大会はクラス対抗戦で一位と二位と三位がそれぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイントがもらえて、そのポイントの総数で競うというものだ。因みにそれぞれの種目を部活でやっている人はその種目にでれない。例えば、バスケ部はバスケに出られないということだ。

一応僕たちのクラスは優勝を狙っているけどこの調子でいいんだろうか。

 

「青〜、次、私達のバスケだから応援しててね?」

 

と春奈に言われる。当然応援するつもりだったので移動する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合が始まると否や春奈がボールを持って凄いスピードでゴール下まで切り込んでレイアップシュートを決める。春奈上手いな。相手もそのワンプレーで春奈の上手さがわかったらしく、徹底的にマークしている。しかし、所詮バスケ部でもないので簡単にマークを外してポンポンシュートを入れている。凄い(小並感)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのままその試合に勝って優勝までしてしまった。クラスのみんなも盛り上がっている。どうやら向こうでやってたテニスも準優勝したらしく盛り上がりはすごい。どうして三年生もいるのにそんなに優勝とか準優勝とかできるんですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、遂に大縄の順番になった。なんで大縄が最後の得点が入る種目なんですかね?今、一年生の中で一位だからこれで一年生で一位だったら一年生で優勝らしい。重圧やめちくり~。みんなも気合入っでるな。シャドー大縄でアップしてるぞ。シャドー大縄って何やねん。そんなこと今までしたことないやろ。もっとやることあるやろ。

 

「青ー、頑張ってーー」

 

春奈の声も聞こえる。頑張るぞい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ競技開始だ。縄を持つ手にも力が入る。ゆっくり縄を回し始める。手に汗がにじむ。徐々に回すスピードを上げる。開始を宣言する、ブザーがなる。一番最初の人が、跳び始める。縄の速度は一定。誰もミスをしていない。勝てる。そう思った矢先だった。一人がミスをした。それだけだったら何でもなかった。しかし、それによって浮き足立ってしまって、三人連続でミスをしてしまった。どうしよう。みんなが焦り始める。そんなときだった。

 

「焦るなぁ、落ち着け!!」

 

と高橋の声が響く。こいつこんな感じだったのか。こっちをチラッと見てくる。こっち見んな。なんだかんだ練習を引っ張ってきた高橋が叱咤するのは意味があったらしくそれからはミスをしなかった。結果は一年生でニ位。しかし、どうやら一位のチームは三位以内に入れなかったようで0ポイント。だから合計では僕らのクラスが一位だ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

球技大会が終わって……驚くほど何もなかった。強いて言うなら高橋が株を上げたくらいか。僕は特に何もなかった。強いて言うなら春奈と仲良くなったかな?

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